特色ある事業や魅力的なカルチャーをもつ企業にインタビューする本企画。今回は「見えない課題を発見し続ける集団」というミッションを掲げ、ビッグデータを活用した新サービスの開発により、不動産業界のDX化を進めている、マンションリサーチ株式会社にお話を伺いました。
不動産業界をもっとクリアに。新機能を備えた「ロボ査定」をリリース
マンションリサーチ株式会社は、不動産業界に関連するプロダクトを自社開発で手掛けるIT企業です。全国の分譲マンションの価格を調べられる「マンションナビ」や、マンション・土地・建物の売買・賃貸事例を約2億事例集めた「不動産データクラウド」などのメディアを運営し、不動産業界にかかわる様々な企業に情報を提供しています。
2023年に新しく機能を追加してリリースした「ロボ査定」は、不動産仲介の現場で必要な不動産査定書を自動で作成するサービス。不動産会社は、顧客のスマホに査定書を送信し、顧客はすぐにその内容を確認できます。査定書を受け取った顧客は、閲覧中の画面から1タップで不動産会社とのコミュニケーションをスタート。これまでになかった「やりとり」の機能を備え、不動産業界の業務改革を担う「ロボ査定」は、特許を出願中でもあります。
マンションリサーチ株式会社が生みだす新しいサービスは、専門的な知識がないと踏み込みにくい不動産業界の印象を、誰にでも分かりやすいクリアなものに変えようとしています。
■マンションナビ https://t23m-navi.jp/
■不動産データクラウド https://fudosan-data.jp/
■ロボ査定 https://robosatei.jp/
■すみかうる https://t23m-navi.jp/magazine/
会社名 | マンションリサーチ株式会社 |
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住所 | 東京都千代田区神田美土代町5-2 第2日成ビル5F |
事業内容 | 不動産業者に対するコンサルティング業務ほか |
設立 | 2011年4月 |
公式ページ | https://mansionresearch. co.jp/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
今回は、戦略支援チームでエンジニアをしている浜田和宜さんと、同じく戦略支援チームでアシスタントマネージャーをしている本間はるかさんに、若手の活躍やエンジニアの開発環境などについて、お話を聞かせていただきました。
新卒で入社し4年後にはマネジメントを経験。成長できる環境がある
▲若手の採用を計画中のマンションリサーチ株式会社で、戦略支援チームのメンバーとして働く本間さんと浜田さん
編集部
まずはじめに、マンションリサーチさんでは、若手の方がどのように活躍されているのかお聞かせください。
本間さん
私は新卒で入社し4年目です。現在は営業的な業務と新入社員のマネジメントを任されています。これまでにも、新サービスのセールスやセミナーの講師、広報業務など様々な経験を積ませてもらいました。
編集部
すでに様々な業務を経験されているのですね。どの業務を担当するのかは、どうやって決められているのでしょうか。
本間さん
上司から「やってみないか」と声を掛けてもらっています。自分からはなかなか言い出せないのですが、成長の場を用意してもらっている感じです。
私は新卒でしたので、不動産のことは全く何も知らない状態でした。元不動産の売買プレーヤーだった上司に、イチから全部教わりました。「現場を知った方がいい」と不動産会社が訪問査定を行う現場に同行させていただく機会もありました。
編集部
マンションリサーチさんは、日ごろから若手に向けた勉強や成長の機会を用意されているのでしょうか。
本間さん
不動産業界の基礎知識を教えてくれたり、現場での仕事を実際に体感させてくれたり、上司からのフォローが手厚いのは先ほど言った通りなのですが、自発的に外部のセミナーや勉強会への参加を希望するときも、全力で応援してくれます。会社が「若手の力に期待して、投資してくれている」ということを感じます。
編集部
これまでに経験された業務の中で、印象的だったものを教えていただけますか。
本間さん
順調に売上を伸ばせない時期があったのですが「そんな時こそ」とお客様にサービスの魅力をしっかり伝えることを徹底して、お客様の業績アップにつなげられたことがありました。喜んでいただけたのが印象に残っています。お客様に直接お会いして、喜びの声を聞いて、自分の成長を実感できたように思います。
編集部
入社して間もないころから、上司の方が積極的に成長の場を用意してくださるのですね。
初めてのセミナー講師も成功。メンバーの協力がありがたかった
編集部
若手の方が活躍する場面での、周りのサポートはどのような感じでしょうか。
本間さん
上司はとにかく「何でもやってみよう」と言ってくれるので「こんなことがしてみたい」というアイデアをすぐに実践できる環境です。施策やターゲットについて新しく考えたことをカタチにできるよう、周りのメンバーからも全面的にサポートしてもらえる安心感があって、恵まれているなと感じています。
編集部
本間さんがメンバーの皆様からサポートしてもらったことで、思い出に残っていることはありますでしょうか。
本間さん
不動産会社様の勉強会で、講師を担当したことですね。急に「一人でやってみよう」ということになったんですよ。「ためになるセミナーにしたい」と決意して、チームのみんなにサポートしてもらいました。
不動産会社様が営業現場で使えるような、エンドユーザーの声を集めたアンケートの結果をもとにまとめた事例を紹介して、大変好評をいただきました。チームの力があったからこそ、たくさんのデータを集められました。講師として並んでいるほかの方は社長クラスばかりだったので、とても緊張しましたが、勉強会に参加してくださった方から「勉強になります」と言っていただけて、自分にとってすごく刺激になりました。
編集部
マンションリサーチさんで働くメンバーのチーム力が、勉強会の成功を支えたのですね。
エンジニアはひとり1プロダクトを担当。裁量を持って開発に取り組む
▲開発と営業の距離が近い。サービスにお客様の要望をスピーディーに反映できる
編集部
マンションリサーチのエンジニアでいらっしゃる浜田さんは、どのような働き方をされているのでしょうか。
浜田さん
私は意思決定のスピード感を大切にしたくて、毎日出社しています。上司に相談すればリモート勤務にも変更できます。エンジニアの働き方として多いのは、リモートと出社を組み合わせたハイブリッド勤務です。週4日はリモートで、週1日だけ出社するメンバーが多いです。
編集部
自宅で集中もできるし、出社して他部署の皆様と直接、業務の話を詰めたりもできるわけですね。開発のスタイルはどのような感じでしょうか。
浜田さん
私の業務を例にすると、普段は既存サービスの保守・改修がメインです。CTOを含め5名のメンバーで、ひとり1プロダクトを担当する体制です。
柔軟で小回りのきくアジャイル開発のような感じで、例えば、営業が現場で拾ってきたユーザーの声は、日々エンジニアがヒアリングしていて、開発が必要なタスクとして積み上げられます。その中から優先順位をつけて、随時開発を進めています。
エンジニアそれぞれに大きな裁量が与えられていて、プロダクトに「このような機能を付けたい」などの思いがあれば、それを営業メンバーたちと相談しながら、スピーディーに実現できます。「自分で色々な開発をやってみたい」というエンジニアにとっては、かなり魅力的な開発環境だと思いますよ。
編集部
エンジニアの方が、自身の考えを反映させながら、担当するプロダクトを育てていけるのですね。
新しい言語や技術も積極的に採り入れ、使い勝手のいいサービスでDX化を推進
編集部
浜田さんやマンションリサーチで働くエンジニアの皆様はどのような思いで開発に取り組んでいらっしゃるのでしょうか。
浜田さん
私たちは、いかにシンプルに「情報をお伝えできるか」「アプリケーション操作していただけるか」ということを常に考えて、設計と開発をしています。
なぜなら、日本の不動産業界は、年間50兆円規模とも言われる大きな市場でありながら、DX化はいまだに成長過程で、業界全体のITリテラシーは向上の余地が大きくあり、IT情報の取扱いに慣れていない方が非常に多い状態だからです。
そのような中で、不動産物件に関わる難解で複雑なビッグデータを、いかにして落とし込み、誰にでも使いやすく分かりやすいサービスを構築できるかが私たちの課題です。システムの使い勝手やパフォーマンスを常に高めていくことが、必要不可欠だと感じています。
編集部
マンションリサーチさんの事業が、不動産業界のDX化に寄与しているのですね。
本間さん
例えば「ロボ査定」という売却査定書作成ツールには、2023年に新機能を追加しました。「査定書の送信をきっかけにコミュニケーションをスタートできる」という機能は、ほかの競合にはない「ロボ査定」だけのものです。
「この機能のおかげで成果が上がった」というお声を、営業先で聞くことが非常に多いんですよ。
浜田さん
ロボ査定は今後、React(リアクト)でモダンフロント開発を取り入れたリニューアルを検討しているところです。
編集部
新しい技術を次々と取り入れるなど、サービスを日々進化させていらっしゃるのですね。
技術書購入・セミナー参加の費用補助あり。知識を深める機会は盛りだくさん
編集部
マンションリサーチさんでは、エンジニアの皆様の成長をバックアップする取り組みなどは行われていますか。
浜田さん
技術的な勉強会を定期的に開催しています。私以外のエンジニアはシニアレベルなので、そのエンジニアたちのナレッジをシェアできる時間を積極的につくっています。
現在みんなでシェアしているのは、AWSやクラウドインフラについてです。エンジニア全体の理解を、一定レベルまで上げていこうという取り組みで、システムに自由に触れる環境が用意されているので分かりやすいですよ。
また、技術書の購入費用や勉強会、イベントへの参加費用は会社が負担してくれます。
編集部
技術的なスキルアップのほかに、エンジニアの皆様の成長につながる機会などはございますでしょうか。
浜田さん
エンジニアとして事業拡大に携わったり、チームビルディングでリーダーシップを取ったりする役割を経験できます。マンションリサーチでは、これから新メンバーを採用していくことを踏まえ、開発体制の強化やドキュメント整備を行っていこうと考えています。
編集部
マネジメント的な業務に挑戦して、チームの成長や事業の拡大に関わっていけるということですね。エンジニアとしても、活躍の幅が広がるでしょうね。
期末にはお疲れ様会。旅費付きの特別休暇もある社員思いのカルチャー
編集部
マンションリサーチさんの会社の雰囲気はどのような感じなのでしょうか。
本間さん
メンバーの仲が良くて、ざっくばらんな雰囲気です。私が携わった第2新卒の採用試験では、代表が「ご飯を食べながらラフに話そう」と言って、お弁当を食べながら面接を行いました。私は緊張してしまって、ご飯がのどを通らなかったのですが。
チームごとに毎月の予算が達成できたら「お疲れ様会をやりましょう」と盛り上がりますし、会社全体でも4半期ごとにお疲れ様会があります。気軽にオフィスでテイクアウトのピザを食べるなど、ワイワイ楽しめる小さなイベントもしています。
編集部
代表の山田力さんはどのような方なのですか。
浜田さん
代表は一見クールな印象なのですが、実は熱い人で、社員思いでもあります。「実現したい世界を誰もが何度でも挑戦できる環境をつくり、“不動産 × IT”を通じて住まいの困ったを解決する」という当社のビジョンや「受け身になるな」などのバリューは、代表が定めたものです。社会人として、マンションリサーチの一員として、誇れる姿勢でいようという熱い思いが込められているんですよ。
先日は若手が中心となって、ミッション、ビジョン、バリューをメンバー全体に浸透させるための座談会を行いました。自分たちのことではありますが「エネルギッシュな会社だな」と感じました。
編集部
代表の「社員思い」が表れているなど、マンションリサーチさんならではの制度はあるのでしょうか。
本間さん
入社3年が経過すると、会社から10万円の旅費と特別休暇1日が付与される制度があります。私はこの特別休暇とほかの休日を組み合わせて、沖縄に行ってきました。会社が私たちの頑張りを、ねぎらってくれていると感じます。
編集部
旅費付きの特別休暇は素敵ですね。マンションリサーチの皆様の、リフレッシュとモチベーションアップにしっかりつながりそうな制度ですね。
採用したいのは「挑戦したい」と積極的に行動できる方
▲これから一緒に働く新しいメンバーへの思いを語ってくれた本間はるかさんと浜田和宜さん
編集部
では最後に、マンションリサーチさんが採用の際に重視しているポイントを教えていただけますか。
本間さん
若手であっても、キャリアが浅くても、私たちの「挑戦したい」という思いを受け止めてくれる会社ですので、アグレッシブに行動できる方は、当社にマッチすると思います。
私たちの「不動産業界をDX化で変革していきたい」という思いを、当社の既存サービスを通じて、または新しいサービスを生みだして、一緒に実現できればと思います。
編集部
マンションリサーチさんは、メンバーからの発案や「私がやりたい」というような思いを、どんどん実現していける会社でいらっしゃるのですね。
本間さん
お客様である不動産会社の悩みを解決するための方法を、サービスに反映しやすい環境だと思います。毎朝、情報を共有する時間があるなど、営業とエンジニアの距離がとても近いので、お客様からの要望は、すぐにエンジニアに伝えられます。エンジニアも裁量を任されているので、悩みを解決する仕組みをスピーディーにサービスに反映できます。
営業としても、エンジニアとしても、「こうしたい」という思いを実現できる環境だと思います。
編集部
チームで一体感を感じながら働きたい方には、ピッタリの職場だと感じました。浜田さんは、これからどのような方が、新しく仲間になってくれるといいなと思われますか。
浜田さん
「エンジニアとして事業計画に携わってみたい」という方にご応募いただきたいですね。自分でも、自社運営のサービスを開発するのが楽しいなと思っています。
自分が提案した機能やサービスを、実際にリリースするということは、自分のアイデアを市場に投入するということで、その魅力が大きいですね。
メディアベンチャーと呼ばれるような大規模のサービスだと、営業や開発が明確に分かれているでしょうし、開発も分業で行われているのではないでしょうか。当社であれば、そのような規模感では味わえない、常に価値を投入していく感覚や手応えがしっかり得られると思っています。
編集部
本間さんと浜田さんのお話を聞いて、マンションリサーチさんが展開しているサービスには、お客様からのフィードバックやそれに対する営業や開発のアイデアが活かされていること。そして、マンションリサーチさんで働く皆様には、そのサービスをさらに使いやすいものへと育てていくやりがいがあることがわかりました。本日はありがとうございました。
■取材協力
マンションリサーチ株式会社:https://mansionresearch.co.jp/
採用情報:https://mansionresearch.co.jp/requirements/