ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、医療機関向けWEB制作会社のドクターブリッジにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、株式会社ドクターブリッジで働く魅力をご紹介します。
同社は「医療機関のためのWEB制作会社」として、クリニックの公式サイト制作を中心に事業を展開しています。社員の約3分の2を女性が占めており、WEBディレクター職などで数多くの女性が活躍。医療の知識を活かせることから、医療業界からの転職者も多い職場環境です。
また、「社員に働いていただいている」というスタンスのもとで残業ゼロを目指し、充実した福利厚生、柔軟な働き方など社員を大切にする姿勢が随所に見られる同社。社員からは「雰囲気が良くて出社するのが毎回楽しみ」「社内教育がしっかりしていて、未経験の中途採用でも不安なく仕事ができる」といった声があるほか、メリハリをつけて仕事をしているため、お昼休みには笑顔があふれています。
今回は、株式会社ドクターブリッジの代表取締役である上田さんをはじめ、人事担当の平井さん、WEBディレクターの石山さんにお話を伺い、魅力的な職場環境や求める人物像、転職希望者へのメッセージをお聞きしました。
医療に特化したWEBサイト制作で「地域No.1のサイト」を追求
編集部
初めに、株式会社ドクターブリッジの事業内容について教えてください。
上田さん
弊社では、クリニックのホームページやランディングページ、採用サイトの制作をメインに事業を展開しております。
単に「WEBサイトを制作し、納品してサービス終了」ではなく、その後アクセス数がどの程度伸び、どのくらい集患効果があったのか分析するなど、成果の確認と改善までこだわっており、お客さんである先生方と同じゴールを設定しているのが特徴です。
編集部
対象とされているエリアや診療科目についても教えていただけますか?
上田さん
対象エリアは全国で、内科や耳鼻科、眼科、整形外科など、13診療科に対応しております。ただ、弊社は「各地域で一番わかりやすく、患者さんが比較しやすい、失敗しないHP制作」を目標にサービスを提供しているため、基本的には1地域・1診療科をルールにHP制作依頼を受けています。
例えば、大きなターミナル駅の場合は1診療科目につき3顧客までお引き受けしているのですが、それ以外だと、基本的に重複して制作することはありません。同じエリア・診療科のクリニックからのご依頼を受けてしまうと、両者が競合してしまい、場合によっては先にお受けしたクリニックが不利になってしまう可能性もあるためです。
このようなルール設定があるため、お客様からは「信頼して任せられる」と大変ご好評をいただいております。
編集部
医療機関向けのWEBサイトを制作するうえで、特に大切にされていることを教えてください。
上田さん
多くの方にサイトを閲覧いただくためには、対象クリニックで提供される診療・治療内容をしっかりと理解し、患者さんに分かりやすく表現したWEBサイトを制作することが大切だと考えています。
そのため、弊社では社員教育に力を入れており、「この病気はどういう症状でどのような検査が必要なのか、どういった治療をするのが一般的で、クリニックではどこまでできるのか」といった知識を業務を通して学習していくように社員一人ひとりにお願いしています。そしてある程度理解ができている人と一緒に制作にあたっていただくようにしています。
ドクターブリッジでは正確かつ着実に作業を進める女性社員が活躍
編集部
株式会社ドクターブリッジでは、社員36名中24名が女性(2024年10月時点)と伺いました。女性が多く活躍されている理由について、上田さんはどのようにお考えですか?
上田さん
WEBサイト制作においてはミスが許されず、正確さは会社の信頼性に大きく関わります。そのため、ひとつひとつの作業に手を抜かずに細部まで気を配って対応できる人材が必要で、採用時には履歴書やメールの返信の丁寧さなどを重視しています。
あくまでも傾向としてですが、女性のほうが丁寧に対応されているケースが多いため、結果として女性社員が多くなっていると考えられますね。
編集部
女性の方々はどのようなポジションで活躍されていますか?
上田さん
デザイナーや経理などの業務担当も含めて全体的に女性が多いのですが、特に比率が高いのはWEBディレクター職です。WEBディレクターはサイトの制作現場における進行管理をする存在であり、クライアントのニーズをしっかりと把握しながら制作がスムーズに進むようディレクションを行います。
そのため、コミュニケーション力や提案力も必要になるのですが、そういったスキルは入社後2年間の育成期間中に自然と身につきます。私も含め、先輩社員たちが丁寧にフィードバックを行いますので、提案する内容などをすべて教えなくても、自分が経験した事実ベースでしっかりと案内ができるようになります。
私たちは、決して「商品の見せ方やセールストーク」を武器に契約を結んで、サイトを制作していくわけではないんです。商品の本質を見てもらいたいので、WEBサイトの反響を出すノウハウと医療知識をしっかり学び成長し、報連相も欠かさずにできる人が適しています。
そういった適性を持つ人を採用しているのも、女性比率の高さにつながっているのかもしれません。
医療業界からWEBディレクターに転職。自身の成長が働きがいに
編集部
石山さんも中途で入社し、WEBディレクターとして活躍されているそうですね。
石山さん
はい。入社してちょうど1年が経ちました。初めはひとつひとつの業務を覚えるのが大変でしたが、先輩方といろいろな業務をこなしていくうちに自然とフローが身につき、今では各業務の時間配分や効率性などを考慮しながら仕事を進められるようになったと感じています。
編集部
ちなみに、転職される前はどのような仕事をされていたのですか?
石山さん
以前は視能訓練士として眼科で働いていました。他のメンバーを見ても、「もともと看護師をしていた」というように、医療業界から入社した人は多いですね。医療業界からWEB業界への転職は大きな変化に思えるかもしれませんが、実際には今までの経験をすべて活かせていると感じています。
振り返ってみても、眼科のホームページを担当する際、「医師の方はこう説明するだろう」「この症状だと患者さんにはこう説明したらわかりやすいと思う」というように、前職での知識や経験をしっかりと活用できていると思います。
もちろん他の診療科についてはまだまだ知らないことも多いのですが、いろんなサイトの制作に携わるうちに「消化器内科の先生は内視鏡についてこんなことを打ち出したいんだろうな」などと理解できるようになってきたので、私からもどんどん提案できるようになってきました。
編集部
どんなところに働きがいを感じていますか?
石山さん
勉強を続け、業務に真剣に取り組むことで、できることが増えること。そして任せてもらえる範囲が増えていくことが働きがいですね。それによって世に出る納品物が増えていき、患者さんを含めた多くの人の役に立てることも、すごく嬉しいです。
ドクターブリッジのワークライフバランスを考えた勤務体系
編集部
続いて、株式会社ドクターブリッジにおけるワークライフバランス向上への取り組みについて教えてください。
平井さん
私たちは社員のワークライフバランスを最優先に考えています。このことは会社の大きな特徴ですし、実際に残業の発生状況を見ても基本的に皆残業はほとんどしていません。
WEBサイト制作においては、当然ながら納期を守る必要がありますし、突発的なオーダーもあり得ます。しかし、弊社では社員のキャパシティを超える契約は取らないよう心がけているので、無理な仕事量を残業してこなすようなことが発生しないんです。
実際に、2024年の4〜5月は新規案件の受注を停止し、社員全体の業務量の調整を行いました。
編集部
ビジネス面を考えると受注を停止するというのは大きな決断だと感じるのですが、なぜそこまでされているのでしょうか。
平井さん
私も代表の上田も、以前はかなり厳しい労働環境の企業に勤めていた経験があります。売上のために社員の時間を使うことが当たり前だったのですが、その状況に違和感を覚えていました。「集中力が維持できる時間」をしっかり確保することで、社員が仕事のやりがいを感じ、結果として「仕事の質にこだわれる」という考えが貫かれているのだと思います。
上田さん
ドクターブリッジには、社員に「働いていただいている」という気持ちがあるんです。これは決して甘い考えだけではなくて、このようなスタンスを明確に打ち出して社員に長く働いてもらうことこそが、サービスの質を上げることにもつながると確信しているからです。
だから、私は「できる限り残業をさせない」と決めて会社を立ち上げましたし、おかげさまでメンバーも順調に増えています。同じメンバーが退職せずに仕事を続ければ提供する商品の質も上がり、業績も上がるでしょうし、それを給与にも反映させていくという方針は、これからも変えないつもりです。
フレキシブルな勤務時間調整が可能。リモートワークも段階的に実施
編集部
勤務時間に関して、特徴的な取り組みはありますか?
平井さん
クリニックとはオンラインで打ち合わせすることが多いのですが、先方の都合上どうしても閉院後の19時以降からの開始となる傾向があります。その場合は一度17時頃に退社して夕食を済ませてから打ち合わせに参加し、翌日1時間遅く出勤するなど、1週間以内に柔軟に勤務時間を調整できるようにしていますね。
なお、土曜日に撮影などの業務があって休日出勤する場合は、平日に振替休日を取得することも可能です。こうした工夫によって残業時間の削減を図り、全体的な労働時間のバランスを保つことを意識しています。
編集部
御社では、リモートワークも取り入れていらっしゃるそうですね。
平井さん
基本的には、入社後1〜2年間はフル出社で業務に慣れていただきます。その後、代表の上田や先輩社員と相談しながら、週1〜2日程度からリモートワークを段階的に導入していきます。個人の状況に応じて柔軟に対応している形です。
編集部
そうすると、石山さんはこれからリモートワークも増えていくのですね。リモートワークを行うにあたって不安に感じることはありますか?
石山さん
何かあればチャットや電話で気軽に連絡し合える環境なので、リモートワークへの不安は全くありません。勤務スタイルに関係なくコミュニケーションがとりやすい職場だと感じています。
育児と仕事の両立もしやすく、結婚や妊活、出産を会社全体で応援する雰囲気
編集部
ところで御社には、育児と仕事を両立されていらっしゃる方もいるのでしょうか?
平井さん
2024年10月時点では、私を含めて3名の女性社員が子育てをしながら働いています。先ほど申し上げたように勤務時間の調整を柔軟に行える職場ですので、育児と仕事の両立が非常にしやすい環境だと思います。
実は本日も、子どもの通院があるので一時退社し、病院から帰宅後にテレワークで業務の続きを行う予定です。一般的には難しいような融通も利かせていただき、大変ありがたく感じています。
ちなみに代表の上田自身も2児の親であり、育児に対する理解が深いです。また、会社として「高齢化社会の改善に貢献すること」といったビジョンに基づいて少子化対策も重視しているため、結婚や妊活中の社員を応援したり、出産や産休・育休の取得を大いに歓迎したりする雰囲気があります。
ドクターブリッジの福利厚生:ジム利用料半額補助など充実の制度あり
編集部
続いては、株式会社ドクターブリッジの福利厚生についてお尋ねします。具体的にどのような制度があるのか教えてください。
平井さん
福利厚生は非常に充実していて、特に人気が高いのが月額利用料の半額(税込6,600円まで)を会社が負担する「スポーツクラブ利用支援制度」です。
弊社はWEBサイトの制作を通して健康を支援する企業ですので、社内でもメンバーの健康を第一に考えているんです。また、仕事後の時間を有効活用し、ワークライフバランスを充実させてほしいという思いもあります。
編集部
この制度は、どのくらいの社員さんが利用されていますか?
平井さん
7割ほどが利用しています。ジムだけでなくヨガやピラティス、キックボクシングなども対象で、制度を有効活用して各自が思い思いにリフレッシュできている印象です。
石山さん
私の同期は全員利用しています。私はピラティスに通っているのですが、会社からのサポートのおかげで、そういった仕事終わりの時間まで充実させられていることがとてもありがたいです。
1日仕事を頑張ることはもちろん、その後のリフレッシュの時間も含めて、すべてがこの会社でのやりがいにつながっています。
お弁当が毎日食べられる制度も好評!
▲実際に届くお弁当。日替わりメニューで飽きずに楽しめる
編集部
御社には「お弁当制度」があると伺ったのですが、どのような仕組みになっているのでしょうか?
平井さん
これは会社の福利厚生のひとつで、毎日お弁当が食べられる制度です。朝、社内のチャットで「今日のお弁当が必要な人は?」といった連絡が来るので、リアクションボタンを押すと発注され、業者の「玉子屋」さんからお弁当が届くというシステムです。
この制度は、ある新入社員との面談がきっかけで始まりました。渋谷でランチを食べる場所に困っているという話を聞き、場所の問題と価格の高さを解決するために導入したんです。毎日ランチ代が安く済むので、とても人気がありますね。
▲ふりかけや味噌汁の素なども社内に用意されている
編集部
取材時に届いたお弁当を拝見すると、栄養バランスが良さそうで、健康面でもメリットがありそうですね。
平井さん
そうですね。700~740カロリーでコントロールされていて、メニューも毎日変わります。ご飯が温かい状態で食べられることも嬉しいですし、代表の上田がふりかけとお味噌汁を用意してくれていることもありがたいですね。ご飯が少し多いという場合は半分持ち帰っている人もいます。
石山さん
ふりかけは私が提案しました(笑)。お米のボリュームがしっかりあるので「何かかけたいな」とつぶやいたら、すぐに用意してくれたんです。
ワイワイとにぎやかな雰囲気でとても楽しく食事をしており、お昼休みの時間も充実していると感じます。
ドクターブリッジの採用方針と「長く働いてほしい」という想い
編集部
最後に、転職を考えている方々へ、株式会社ドクターブリッジが求める人材像も含めてメッセージをいただけますでしょうか。
上田さん
先ほど少しお話ししましたが、弊社が求めているのは細部まで気を配れる人材や、どのような仕事も真摯に取り組める人材です。また、医療という専門性の高い分野において知識や患者さんが知りたいことをしっかりと学べる方や、報告・連絡をきちんと行える方などが向いていると思います。
転職先を選ぶ際の基準は人それぞれだと思いますが、私は「その会社で働く価値を見出せるかどうか」を重視することが大切だと考えています。ここでいう「価値を見出す」とは、「社会貢献できる仕事内容+自身の給与や評価+ワークライフバランスが取れる」という3つがセットになっていることです。
そのためには入社前にしっかりと弊社について知っていただくことが重要だと思いますので、面接はじっくりと時間をかけて行います。具体的には、1次面接に90分、2次面接に2時間いただいております。
その中で、同じように転職で入社した社員と40~50分ほど会話をする時間も設けて、良い面も悪い面も包み隠さず伝えてもらっているんです。
転職の際には、価値を見出せる職場を選ぶことができればきっと5年、10年と勤務できると思いますし、それがドクターブリッジであれば嬉しいですね。
平井さん
弊社は社員満足度の高い会社だと感じており、新卒社員からは「居心地が良すぎて転職できない」といった冗談が出るほどです。若い世代の早期退職や疲弊が社会問題となっているなか、弊社のように社員の長期定着を重視する会社が増えることを願っています。
石山さん
医療業界からWEB・IT業界への転職を考えている方にとって、株式会社ドクターブリッジは希望になれると思います。未経験からの転職は不安が大きいかもしれませんが、弊社では医療で培った経験を活かして活躍できます。
また、リモートワークを希望する方や、家庭との両立を目指している方にも適した環境がある職場です。このような会社がもっと増えればいいなと思います。
編集部
今回は株式会社ドクターブリッジを取材させていただき、「社員を大切にする姿勢」がとても印象的でした。
働き方の多様性や長期的なキャリア形成を重視する方針は、現代の就職・転職市場において非常に魅力的だと感じます。このような企業文化が広がっていくことで、より多くの人々が自分に合った働き方を見つけられるのではと感じました。
上田さん、平井さん、石山さん、本日はありがとうございました。
この記事のまとめ
株式会社ドクターブリッジの事業 |
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組織文化 |
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福利厚生 |
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採用方針 |
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株式会社ドクターブリッジの基本情報
住所 | 東京都渋谷区神南1-4-9 テアトル神南オフィス棟4F |
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事業内容 |
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設立 | 2015年7月 |
働き方 |
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公式ページ | https://www.dr-bridge.co.jp/ |
採用ページ | https://www.iryoto.jp/recruit/ |
募集職種 | WEBコーダー、WEBディレクター(毎年2名程度) |