先進的な働き方や企業カルチャーで注目を浴びている企業の魅力およびその内側についてお届けする本企画。今回は、個人間でのカーシェアリングサービス「Anyca(エニカ)」により、カーライフの新たな選択肢を提供する株式会社 DeNA SOMPO Mobilityにお話を伺いました。
株式会社DeNA SOMPO Mobilityとは
株式会社 DeNA SOMPO Mobilityは、個人間でのカーシェアリングという新たな価値観と選択肢を提供し、より自由なカーライフをサポートする企業として、2019年3月に誕生しました。
カーシェアリング市場において、新たなポジションを確立している同社ですが、新たなマーケットを切り拓いてきた裏側には、社員一人ひとりが「こと」に向かい挑戦するための独自の組織づくりがありました。
会社名 | 株式会社 DeNA SOMPO Mobility (ディー・エヌ・エーソンポモビリティ) |
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住所 | 東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア |
事業内容 | カーシェアサービス Anyca(エニカ)の運営 |
設立 | 2019年3月1日 |
公式ページ | https://ds-mobility.jp/ |
働き方 | フルリモート フルフレックス |
今回は、株式会社 DeNA SOMPO MobilityのMission・Visionや事業の展望、独自の企業文化や働き方といった観点から、人事部長の中野真吾さんにお話を伺いました。
カーシェア事業「エニカ」で豊かなカーライフを推進
▲DeNA SOMPO Mobilityさんが運営するカーシェアサービス「エニカ」
編集部
元々は、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)の事業としてスタートしたカーシェア事業ですが、現在の株式会社 DeNA SOMPO Mobilityさんでの展開に至った経緯を教えてください。
中野さん
大まかな時系列としては、2016年頃にDeNAで新規事業としてスタートし、2019年にSOMPOホールディングス株式会社(以下、SOMPO)とのジョイントベンチャーという形で、DeNA SOMPO Mobilityが誕生しました。
編集部
「エニカ」とは、具体的にどのようなサービスなのですか?
中野さん
「エニカ」は、個人間でクルマをシェアできるサービスです。簡単に言うと「クルマ版のAirbnb」ですね。一般的なレンタカーやカーシェアはBtoC型が主流ですが、エニカはCtoC型でビジネスモデルが全く異なります。
日本では自家用車の稼働は6%程度と言われ、大半の時間は駐車場で眠っています。オーナーさんは、マイカーを使わない時にシェアすることで維持費を軽減して楽に所有することができ、ドライバーさんは用途に合わせて、家族でキャンプに行くならJeep、デートに行くならBMWのオープンカーといったように魅力的なクルマを楽しむことができます。
サービスのローンチ以来、順調に成長を続けており、ユーザー数は70万人を超えています。これまで登録されたクルマは2.8万台以上で、車種は1,100種以上、累計カーシェア日数は28万日以上となっています。
シェアだけでなく購入もサポート。車との新たなタッチポイントの創造
▲DeNA SOMPO Mobilityさんが運営する「エニカ」のサービスサイト
編集部
DeNA SOMPO Mobilityさんは、今後も「エニカ」を主軸とした事業展開を考えているのですか?
中野さん
そうですね。当初「エニカ」は、個人間のカーシェアにフォーカスした事業でしたが、現在は「シェア」をきっかけにしたクルマの「購入」をサポートする領域にも事業を拡大するフェーズに移っています。
具体的には、自動車メーカーやカーディーラーに売り出し中の新型車を「エニカ」にご登録いただき、シェアしたドライバーさんが乗り続けることもできますし、そのクルマを気に入れば、オンラインやディーラー店舗で購入できるようサポートするイメージです。
「エニカ」には、一般個人のオーナーさんが所有する魅力的なクルマが多く掲載されていることが特徴です。実は、その中で一部のドライバーさんは、購入しようか気になっているクルマを「エニカ」で何度もシェアして確かめてから購入しているケースがあることがわかったのです。
私たちも予想していなかった「エニカ」の新しいポテンシャルを発見し、シェアを起点に購入をサポートする新規事業を開始しました。
EV時代の到来とバーチャルストア
▲ワールドカーオブザイヤー2022を受賞したHyundai社の「IONIQ5」もシェアできる
編集部
今後大きな変化が訪れることが予想されているモビリティ業界と自社の事業展開について、どうお考えでしょうか。
中野さん
おっしゃる通り、市場環境としては「ガソリン車からEV車へ」「店舗購入からオンライン購入へ」という大きな変化が起きています。この大きな変化は「エニカ」の事業展開にも密接に関わるトピックです。
実際に、Volvo社は2030年までに全ての新車をEVにする宣言をしていますし、EVの先駆けであるTesla社はWeb販売のみで約130万台(2022年度)を世界で販売しています。各メーカーがEV化とオンライン販売へのシフトをグローバル戦略に据えています。
しかし、消費者としては慣れ親しんだガソリン車とは全く異なるEVに対しては長時間じっくり乗ってみたいニーズが強く、またオンライン販売では実際に「乗る・触る」ことができない課題があります。こうしたニーズや課題に対して、「エニカ」は自動車メーカーやカーディーラーと協業し、BtoCカーシェアを通じて気に入ったクルマを購入できるプラットフォームを提供し始めています。まさに、「エニカ」が「バーチャルストア」としての役割を担っているのです。
編集部
EVのシェア拡大、そしてオンライン販売という新たな展開に対して、DeNA SOMPO Mobilityさんの果たす役割が大きくなってきそうですね。
中野さん
はい。すでに自動車メーカーとしては売上世界第3位のHyundai社やHonda社が参画中で、今後数社との提携発表が控えています。Hyundai社については、実際「IONIQ 5」購入者の1割をエニカで乗車した人が占めていたことを発表するなど、成果も出てきました。また、カーディーラーは全国で約300店舗が参画しており、エニカの第2・第3の柱になりつつあります。
「Anyca」というサービスを通じて、ライフスタイルが豊かになるクルマと出会い、実際に乗ってみて、気に入ればオンラインやディーラー店舗で購入する。そういった新しい売り方と買い方を提供していくことで、人と車の間に新しい繋がりが生まれると思います。
また、将来的にはクルマのCtoCマーケットプレイスも新規事業として構想しており、カーライフに関するあらゆるニーズに対してワンストップで価値を提供できるプラットフォームを目指しています。
編集部
新たな展開を迎えるモビリティ業界で、その先を見据えた事業を考えておられるのですね。これからDeNA SOMPO Mobilityさんに入社される方も、変化の中でいろいろとチャレンジをしていけそうですね。
「こと」と向き合い、成果を積み上げるカルチャー
▲DeNA SOMPO Mobilityさんのバリュー。シンプルで力強い3つの言葉が印象的
編集部
DeNA SOMPO Mobilityさんではバリューとして、「『こと』に向かう」「やりきる」「強がらない」の3点を掲げていますが、「強がらない」というバリューは珍しいなと率直に感じました。実際に働いている方々に、これらのバリューはどのように浸透しているのですか?
中野さん
このValueは、2021年12月に定めました。有志メンバーが全社員の意見を取り入れながら作り上げてくれたおかげで、実際に日常会話でも「ことに向かうと、AではなくBの方がよいと思う」「強がらずに言うと...」などのように、よく使われています。
実はこの3つのValueは、それぞれが単体としてではなく、相互に繋がって存在しています。
私たちは、現在も前例や正解がない中で日々事業を進めています。こうした中では、一人ひとりが本質的な目的やコミットすべき目標と真剣に向き合い、行動し続けない限り、事業は伸びていきません。
だからこそ、「〇〇さんが言ったから」や「自分の成長」というように人や自分に向かうのではなく、ピュアにチームの目的や目標という「こと」に向かい、最後までやりきること。そしてその過程においては強がらず適切に誰かを頼ることが大切だと考え、3つのValueに繋がりを持たせて作ったのです。
1つ目の「ことに向かう」が出発点なので、社員が「こと」に向かいやすくする仕組みとして「OKR」(※)を導入しています。クォーターごとに会社全体や各部門で注力する目標を設定することで、自分が担当する仕事やプロジェクトがどこに向かっているのかを意識しやすい体制づくりにも取り組んでいます。
(※)OKR:Objective and Key Resultの略。達成目標と、その達成度を測る主要な成果をセットにした目標管理手法。
編集部
目の前の『こと』に集中しよう、外的・副次的な要因に惑わされずに『こと』の本質を見抜こうという姿勢は、未開のマーケットを創造していくうえでコアバリューとも言える姿勢だと感じました。
やり切ったあとの失敗は問題なし。半端で積み上げがないのが一番の失敗
▲渋谷スクランブルスクエア内WeWorkのオフィスでは、社員同士が気軽にコミュニケーションを取ることができる
編集部
御社の2つ目のバリューである「やりきる」についてはいかがでしょうか。
中野さん
当社のような小規模なスタートアップというのは、新しいことにどんどん着手していく中で、「とりあえずやっただけ」「やりっぱなし」といった動きが起こりがちです。けれど、そこを「やった」ではなくちゃんと「やりきった」と言えるレベルまでコミットすることを、DeNA SOMPO Mobilityでは重視しています。
代表の馬場はよく社員に対して、「やりきって成功することが最もよいことだけど、実際は失敗することもたくさんある。色々な手を尽くした結果、その中の一つか二つが成功すれば万々歳なのだから、やりきって失敗しても、その失敗が次に活かされるような『積み上がる失敗』をしよう」と話しています。
加えて「成功でも失敗でもなく、どっちつかずの曖昧な、積み上がらない結果というのが、一番の失敗だ」ともよく話しており、この「何が積み上がったのか」という点を重視するカルチャーは社内でも大切にされていると思います。
目的達成のため、強からず「他者・他社」に力を借りる
編集部
では、DeNA SOMPO Mobilityさんの3つ目のバリューである「強がらない」は、どのように繋がってくるのでしょうか。
中野さん
どんなに一人一人が「こと」に対して真剣に取り組み、やりきろうとしても、1人ではどうしようもない困難に直面するケースは必ず出てきます。そこで重要となってくる姿勢が、「強がらない」「自分1人で何とかしようとしない」姿勢であり、これはすべての社員が強く意識しています。
社内で、上司や同じ部署の人に助けを求めるということはもちろんのこと、その視点を他部署やときには社外にも向け、「自分にないなら、強がらず、力を借りに行こう」という意識を根底に持って仕事に挑むことを、当社で働くメンバーには求めています。
編集部
社員の方の行動指針として、最初から他者からのサポートを受けることを前提とするケースは珍しいですよね。
中野さん
確かにそうですね。ただ、前提として「エニカ」は新規事業なので多くの課題が日々発生します。だからこそ、自分たちで解決できない課題があれば包み隠さずに助けを求めたり、他部署を巻き込むことがポジティブな文化である必要があると思っています。
もう少しスケールの大きな話をすると、これは、私たちのいるモビリティ業界が、一社単独では課題解決が難しいケースも多い業界であることが大きく影響しています。
簡単な例をあげるなら、当社創業の大きなきっかけとなったSOMPOとの協働は、彼らが当社にはない「自動車保険」に関する実績とノウハウを持っていたからということに尽きます。ユーザーさんがより安心して利用できるCtoCカーシェアサービスを提供するには、CtoCカーシェアに最適化した「自動車保険」が不可欠だったのですが、私たちだけで保険をつくることはできませんでした。
このように、社内外を問わず、一つの目的達成に対して一緒に手を組んでくれて、共に戦ってくれるパートナーの存在の大きさを理解しているからこそ、何事においても「強がらない」姿勢を大切にしているのです。
編集部
業界の構造上、他社と一緒に事業を進めていくことが当たり前だからこそ、強がらず力を借りる姿勢が重要になるわけですね。もちろん何でも頼るということではないと思いますが、「自分で解決できなければすぐに助けを求められる」という風土があることは、働きがいにもつながるのではないでしょうか。
フルリモートをベースとした自由な働き方
▲作業に集中できるカウンター席や、ミーティングやブレインストーミングに適したソファ席など、それぞれの用途・目的に柔軟に対応した開放的なオフィス空間
編集部
出社される時は渋谷のWeWorkに行かれるのですか?
中野さん
そうです。現在、基本的に全社員がフルリモートで働いていますので、出社タイミングはそれぞれの所属や業務内容によって異なります。
例えば、ペーパーワークがあるから今日は出社しないといけないという場合や、チームによってはメンバー同士のコミュニケーションを目的として、全員が出社する日を決めている場合もあります。個々のポジションやチームにルール決めは任せているので働き方は様々ですが、大半の社員はリモートで働いています。
編集部
社員の多くの方がリモートワークを選ぶには、周辺環境の整備が重要となってくると思うのですが、制度などを設けているのでしょうか?
中野さん
自宅で仕事をする際にかかる諸経費を補助する「リモートワーク手当」があります。他にも月最大15万円までの通勤費制度を導入しているので、仙台や軽井沢に居住して働いているメンバーが全社員の10%ほどいますね。
リモートワークの課題としてよくあげられる「社員の自己負担」の部分を、制度や手当という形で解消することで、社員も会社に対して遠慮することなく、ベストな環境で仕事にコミットできると考えています。
編集部
リモートワークの他にも、コアタイムを設けないスーパーフレックスタイム制も導入されているんですよね。働き方の選択肢がとても豊富な印象を受けます。
中野さん
柔軟かつ社員が裁量を持てる働き方がベースです。多様な社員が、できる限り自分にとってベストな状態で働ける環境づくりを心掛けています。
密度の高い社内コミュニケーションの促進
▲社内ミーティングのようす。WeWork内のリラックスした雰囲気の中でも、真剣な意見が交わされる。
編集部
DeNA SOMPO Mobilityさんでは、リモートワークやスーパーフレックスタイム制などを導入している中で感じている課題などはあるでしょうか。
中野さん
やはりリモートワーク特有の「見えない・わからない」を起因としたさまざまな課題があると感じています。当社では、この「見えない・わからない」を解消するための様々な取り組みを進めてきました。
編集部
たとえば、どのような取り組みでしょうか。
中野さん
社員同士に関しては、バーチャルオフィスを導入して、いつでも気軽に声をかけられる環境をつくったり、毎週月曜の全社員の朝会やSlackのチャンネルで各部のGood&Newをシェアすることで、各部の動きがタイムリーにわかったり、互いに賞賛したりする場をつくるなど、様々な取り組みを行ってきました。
また、近年の社会情勢の影響でユーザーさんとの接点も減っていたため、毎月の全社総会に不定期でオーナーさん、クライアントの自動車メーカー・カーディーラーの方々にゲストでお越しいただいています。エニカへの期待やダメ出しなどの率直なお声をいただくことで、社員のモチベーション向上やサービス改善に繋げたい狙いです。
他にも、新入社員に対するコミュニケーションには力を入れています。代表的な取り組みとしては、配属先の部署の全員と話せる「Welcome 1on1」や他部署のメンバーを相談役としてアサインする「ブラザー・シスター制度」が挙げられます。
私たちは、コミュニケーションは組織の血流とも言える重要なものだと考えています。まだまだ改善すべき点は多くありますが、組織全体に大切な情報が届き、円滑な連携が生まれる組織を目指しています。
編集部
気軽にコミュニケーションがとれるような仕組みを整えられているんですね。会社からの費用的なサポートはあるのでしょうか?
中野さん
新メンバーの歓迎会や「ブラザー・シスター」とのランチなどは、費用を補助しています。
また、現在は対面コミュニケーションの場を増やしていくことに注力していることから、各チームに「チームビルディング費用」を設け、バーベキューや謎解きイベントへの参加など、それぞれのチームが自分たちで自由にコミュニケーションの場を設定できる仕組みを設けました。
中にはBBQを開いたり、謎解きゲームのアクティビティに参加するなど、趣向を凝らしたチームビルディングを行っているチームもありますね。
▲社内MVPに表彰された社員の方々。景品がベイスターズの試合観戦という点もDeNAグループならでは
全社をあげて自立的な学習意欲をサポート
編集部
自由度の高い働き方を可能にする制度が整備されている一方で、社員自身の成長やキャリア形成を支援するような制度はありますか?
中野さん
自発的に挑戦・成長したい社員を精一杯バックアップするスタンスで取り組んでいます。学ぶ機会としては、新入社員向けやマネジャー向けなどの必須研修とは別に、「成長支援制度」を設けています。
具体的には、書籍購入やe-learning、イベント・勉強会への参加などについて1人あたり半期に1万円までを支援し、資格取得の場合は合格した際には学習にかかる費用や受験費用を支援しています。社員全体の利用金額も半期ごとに150%ずつ伸びていて、有効活用されています。スピーディーに環境や会社の戦略が変化する中で、社員個々が学びたいことをタイムリーに学べるように支援する制度です。
他にも、経営陣とマネジャー全員で毎月「タレントマネジメント会議」を行っています。当社では、異動や業務アサインなどについても、できる限り社員の意思を尊重したいと考えています。だからこそ、各部門で閉じず、複眼的に各メンバーの育成について議論することで、部門横断で社員1人ひとりに合わせた成長機会の提供や支援を行う狙いです。
いかなるライフステージでも活躍できる環境整備
編集部
成長支援制度以外にも、DeNA SOMPO Mobilityさんでは、児童手当やベビーシッター補助、看護・介護休暇など、色々なライフステージを想定した手厚いサポート制度が整っているなという印象を受けました。
中野さん
そうですね。育児や介護など、ライフステージが変わっても社員が挑戦できる環境にしたいという考えのもと、様々な制度を設けています。
例えば育児の面では、児童手当を18歳まで支給したり、小学3年生までは看護休暇を有給で取得することもできます。育休明けの復職に関しても、ベビーシッター費用の一部を補助したり、2か月以上の育休を取得した場合は、子供が1歳6カ月になるまでは保育料の一部を会社が負担する制度もあります。
ただ、充実した制度以上に大切なのは「その制度を遠慮なく使える空気感が社内にあるか」だと思います。この点では、社内には小さな子供を持つ社員も多く、代表の馬場も「家族優先!」とメッセージを発信しているためか、子供の通院や送迎等で業務を中抜けしたり、休暇を取得したりすることに対してもウェルカムな文化だと思います。
大切なのは、Valueに沿っていい仕事をすること、最終的に結果を出すことですので、その過程では挑戦を阻害する要素はできる限り取り除き、思い切りチャレンジできる会社を目指していきたいと考えています。
採用ポイントは「カルチャーフィット」
▲DeNA SOMPO Mobilityさんの掲げるミッションとビジョン
編集部
すでにDeNA SOMPO Mobilityさんは、さらなる事業拡大やサービス拡充のフェーズに入っていると思いますが、これから迎えるであろう新しいメンバーに対して求めることはありますか?採用基準や選考で重視するポイントなどがあれば教えてください。
中野さん
私がプロパー社員1人目として入社してから約2年半が経ちますが、現在はDeNAからの出向者が約40%、SOMPOからの出向者が約30%、プロパー社員が30%という社員構成になっています。現在は新卒採用は行っておらず、専門的なスキルを持ったキャリア人材を中心に採用しています。
キャリア人材中心の採用なのでスキルや経験は前提として重視していますが、最終的にはカルチャーにフィットするかどうかを最重要視した採用を行っています。具体的には、私たちの大切にするValueに沿った働き方ができるのか、エニカが目指すMission・Visionに共感していただけるのか、です。
よく「車好きじゃないとだめですか?」と聞かれたりしますが、その点はあまり重要視していません。
それよりも、カーシェアで多くの人のカーライフが豊かになることや、クルマへのアクセスが簡単になり、カーライフの自由度が高まることでユーザーの人生に彩りを添えることができるといったことに対して、興味を持てる、共感できる人かどうかという点をとても大切に見ています。
「カーライフに選択肢を」や「利用と所有の垣根をなくす」「車との新しい繋がりを創る」というMission・Visionが示す通り、私たちが取り組んでいることというのは、とても新しい概念を世の中にインストールすることです。
そのため、入社前から「元々この仕事がしたかった」という人はいないと思っています。ですので、これからメンバーになる人に求める、最も重要なポイントを一言で表すなら、「カルチャーフィット」の一言に尽きます。
編集部
採用基準をはじめ、本日伺ったお話しの節々において、DeNA SOMPO Mobilityさんをチャレンジ精神豊かな会社たらしめている要素をたくさん見てとることができました。ありがとうございました。
■取材協力
株式会社 DeNA SOMPO Mobility:https://ds-mobility.jp/
採用ページ:https://herp.careers/v1/dsrecruit