物流業界を新技術で変革する「Gaussy株式会社」の挑戦を後押しする組織文化

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、物流業界、特に倉庫領域のDX推進に特化した事業を展開するGaussy(ガウシー)株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

Gaussyは、倉庫ロボット利用のサブスクリプションサービス「Roboware(ロボウェア)」と、倉庫シェアリングサービスの「WareX(ウェアエックス)」を展開する会社として設立されました。

組織の特徴は、営業メンバーが会社の育成方法を変えるべく自ら提案するなど、社員一人ひとりが大きな裁量を持ち新しいチャレンジを続けられることです。その背景には、「物流に携わる方々をエンパワーしたい」という強い想いがあります。

今回は、Gaussy株式会社のメンバーの活躍事例や働きがい、社風などについて、CSO(最高戦略責任者)兼 Roboware事業部長である小林さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
Gaussy株式会社の小林さん

小林 達仁さん

Gaussy株式会社 CSO(最高戦略責任者)兼 Roboware事業部長。2011年電通新卒入社、営業・戦略・CR・デジタルと幅広く経験。2016年にBONX、2019年にデザインコンサルONEに転職。様々なサービスでUI/UX・グラフィック等のディレクション・デザインを行う。Gaussyには2023年11月に中途入社。

活躍事例:育成方法の提案や新チーム立ち上げなど挑戦が活発!

Gaussy株式会社のミーティング風景

編集部

Gaussyは30代をボリュームゾーンとして、多くのメンバーが意欲的に挑戦されていると伺っています。メンバーの活躍事例について教えていただけますか。

小林さん

それでは、セールスリーダーとして活躍している30歳の社員についてお話しします。セールスに関して、当社では「背中を見て学ぶ」スタイルが定着していたのですが、その社員は体系的な育成スタイルの構築を提案し、主体的に実行してくれました。

具体的には、営業として必要なスキルをレベル分けし、各段階で求められる能力を明確化したうえで、その習得状況を確認するためのテストを作ってくれたんです。その際、ガチガチなマニュアルを作成するのではなく、個々の社員の営業の色を活かした育成方法を構築してくれたことで、当社のセールスのレベルアップにつながっています。

また、「セールスとマーケティングの間にインサイドセールスのポジションが必要ではないか」と提案してくれた社員もいます。その必要性や検証項目を細かく提示したことで、私を含む経営陣みんなで「いいね!」とGoサインを出しました。そして、試験的ではありますが、起案から1〜2週間ほどでインサイドセールスのプロジェクト立ち上げに至りました。

編集部

スピード感にあふれていますね。スタートアップならではの、新しいチャレンジの機会が多そうだと感じました。

小林さん

そうですね。まさに「耕されていない畑」のような状態で、やるべき仕事は明確にありつつ、誰も着手していない領域がたくさんあります。そして、論理的で意味のある提案であれば積極的に実行させてもらえる環境が整っています。

私自身も、初めはデザイン部門を担っていたのですが、当時ほぼリソースも少なく回っていなかったマーケティングのリーダーも任され、自分で戦略を考えて自分主導で実行しました。たとえ失敗しても、「次はこうしてみよう」とPDCAサイクルを回しながら主体的に進められ、前向きなチャレンジを続けられる環境があると実感しています。

活躍するためには提案能力や仮説思考が求められる

編集部

御社で主体性を発揮して活躍していくためには、どのような能力が求められるのでしょうか。

小林さん

ポジションによって異なるので、現時点(2024年12月取材時点)で募集しているセールスと事業開発にフォーカスしてお伝えします。

まずセールスにおいては、単純な営業活動ではなく、お客様の課題を深く理解し、それをRobowareやWareXのサービスでどう解決できるかというソリューション提案が求められます。そのため、常に「これで本当にいいのだろうか」と考え続けられる方が活躍できると思います。

例えば、「お客様が言っている課題の背後にある本質的な問題は何か」「より効果的な提案方法はないか」「他のキーパーソンはいないか」といった具合に、常に思考をアップデートできる人材を歓迎します。また、「なぜこの商品は売れたのか」と分析ができる方や、「こうしたらもっと売れたのでは?」というように仮説思考ができる方も即戦力になると思います。

編集部

事業開発のポジションについてはいかがでしょうか。

小林さん

事業開発においては、仮説思考に加えて、人を巻き込む力も重要です。「このロボットでこのお客様の課題を解決できるのでは」と主体的に発見し、ロボットメーカーに問い合わせから交渉・日本への導入をほぼ1人で行うなどの行動力が求められます。そのため、ゼロから新しい価値を創造することに意欲的な方が向いていますね。

ハイブリッドワークを導入。成果を出すために効率的に働ける

編集部

メンバーの活躍を導くには、働き方も重要な要素になるかと思いますが、特徴的な点があればお教えいただけますか?

小林さん

当社はハイブリッドワークを導入しています。効率良く成果を出すことを重視しているため、結果が伴っていれば出社でもリモートでもよいという方針ですね。

セールスの場合、週の半分程度は営業活動で外出していますね。本社は東京にありますが、営業エリアは北は北海道から南は沖縄まで全国をカバーしているため、遠方への出張も少なくありません。ただし、1~2日で帰ってくる出張が中心で、同じ場所に長期間滞在するというよりは、様々な場所に頻繁に訪問する形です。

また、エンジニアの場合は本社オフィスや自宅に加え、横浜の鶴見や東京流通センターにあるショールームで作業をすることもあります。新機能の開発時には必ず実機でテストを実施し、十分な検証を行ってからお客様に提供するため、時期によっては頻繁にショールームを訪れていますね。

社風:相互リスペクトの文化が根付いた「大人」の組織

Gaussy株式会社の社員たちが談笑している様子

編集部

御社の社風や企業文化について教えてください。

小林さん

スタートアップではあるのですが、大人のコミュニケーションを大切にした社風ですね。落ち着きのある柔らかな雰囲気で、非常に風通しの良い組織だと感じています。

企業文化としては、当社では「大胆に考え抜く」「未来視点で仕組みを作る」「オーナーシップを持つ」「違いに敬意を払う」「謙虚に正しくある」という5つのバリューを掲げており、特に「オーナーシップ」という言葉は社員みんなが日常的に使用しているほど浸透しています。また、相互リスペクトの文化も根付いており、本当に良い人ばかりが集まっている会社だと感じています。

さらに、多国籍な組織であることも大きな特徴です。特にソフトウェア開発を担当するエンジニアチームには中国やアメリカ、ブラジルなど外国籍の社員が多く在籍しています。

編集部

社員の皆さん同士が交流する機会は多くあるのでしょうか。

小林さん

オフィスの席はフリーアドレス制なので、日々いろいろな人と交流しやすい環境です。また、芝大門のオフィスにはバーカウンターがあり、毎月末に懇親会を開催しています。

Gaussy株式会社のオフィス(カウンター)、Gaussy株式会社のオフィス(くつろぎスぺース)、Gaussy株式会社のオフィス(窓側の勤務スペース)、Gaussy株式会社のオフィス(ガラス張りの壁側)▲明るく開放的で、おしゃれな雰囲気の芝大門オフィス

Gaussyの理念:新しいテクノロジーで物流業界を元気づける

Gaussy株式会社のRobowareで使用できるロボット

編集部

御社の事業目的についてお教えいただけますか?

小林さん

私たちは「物流から、新しいチャンスを。」というビジョンを掲げ、物流業界が抱える課題を解決し、新しい価値を提供することを目指しています。その背景にあるのが、「物流に携わる方々をエンパワーしたい」という想いです。

これまで、物流業者はクライアントである事業会社にとってコストセンター(※)のような位置づけで、物流自体がお金を生み出すことはないと捉えられていました。物流業者は日々激しく変動する需給ギャップへの真摯な対応にリソースを注ぐことに精一杯で、自社の将来的なビジョンを描くところまで思考が及ばないケースが多々あったんです。
(※)会社にとってコストだけが集計され、利益を生まない部門を指す

特に人手不足が進む中、物流業者の運営には課題がたくさんあります。そこで、私たちは「フレキシブルな物流でビジネスに選択肢を提供する。」というミッションを掲げ、物流に新しいテクノロジーを組み合わせることで、物流業者が日々向き合うニーズにフレキシブルに対応できる仕組みを提供したいと考えています。

ただし、物流業者はクライアントごとにカスタマイズしたサービスを提供しているため、いきなりすべてを変えるのは難しい面があります。だからこそまずは小さく始めるところからでも私たちのサービスを活用していただき、新しい取り組みを通じて成果を実感していただくことで、物流業界を活気づけられたら嬉しいですね。

顧客の投資を無駄にしないために、一貫してサポートするのが特徴

編集部

サービスの提供にあたり、特に注力されている点を教えてください。

小林さん

お客様の投資が無駄にならず、確実に効果を出せる体制に力を入れています。

当社では倉庫ロボット自体は製造しておらず、中国やインド、アメリカなどの企業から輸入したロボットに独自開発したソフトウェアを組み合わせて提供しているのですが、ロボットの選定をはじめ、その性能をスムーズに活用できるソフトウェアの提供、そして導入後のアフターフォローまで一貫してサポートしています。

アフターフォローについては24時間365日の対応体制を整えているほか、導入後の効果が期待通りでない場合には改善プログラムを実施するなど、常に伴走しながらサポートしていることも大きな特徴です。また、物流現場では物流の波動が大きいため、その変動にもフレキシブルに対応できるサービスの提供にも力を入れています。

編集部

実際の導入事例について、印象に残っているケースはありますか。

小林さん

人手不足に加えて作業者の高齢化が進み、身体負荷もある環境での作業に大きな課題を感じているお客様がいらっしゃいました。そこに当社のロボットを導入したところ、「今後の倉庫業界にとって大切なサービスだ」と評価していただけたんです。

「このソリューションをもっと広めていってほしい」といったお言葉もいただき、社会貢献にもつながる非常に有意義な事業だと改めて実感しました。

Gaussy株式会社から転職検討者へのメッセージ

Gaussy株式会社の小林さんのインタビュー風景
▲取材に応じてくださった小林さん

編集部

最後に、転職を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

小林さん

当社の最大の特徴は、大きな裁量権を持って仕事ができる環境があることです。そして、成果だけでなく、日々のプロセスをしっかりと見てくれる上司や同僚、部下がおり、正当な評価を受けながら高いモチベーションでチャレンジを続けられます。

また、フォローし合う文化が根付いているため、一人で抱え込むこともありません。トライアンドエラーを重ね、PDCAを回しながら着実に成長していける環境です。新しいスキルを習得したい方や、自分のキャリアにおいて挑戦をしたい方におすすめの環境だと自負しています。

ちなみに、採用においては、倉庫ロボット経験がある人はほぼいないため、それぞれが持つ専門性を活かせるか、同じマインドセットで仕事ができるかどうかが重視される印象です。物流業界に関する経験や知識がなくても、当社で活躍できる可能性は十分にあると思います。

興味のある方は、ぜひお気軽にご応募ください!

編集部

本日はありがとうございました!

編集後記

倉庫DX事業を展開するGaussy株式会社。小林さんが話してくださったのは“大人系スタートアップ”としての自発性を尊重するカルチャーと、「物流業界、倉庫の事業者を元気づけたい」という熱い想いでした。社会貢献につながる魅力的な事業に関心を持った方は、ぜひご検討ください!

この記事のまとめ

事業の特徴
  • 物流現場に新しいテクノロジーで革新的なソリューションを提供
  • 独自開発のソフトウェアと輸入ロボットを組み合わせたサービス展開
  • 24時間365日の保守対応体制を完備
企業文化
  • 大人のコミュニケーションを重視し、効率と成果を重視する文化
  • 風通しの良い組織で、相互リスペクトの文化が根付いている
  • 多国籍な人材が活躍するダイバーシティな環境
働き方の特徴
  • リモートワークに柔軟で、成果を出せれば働く場所は問われない
  • フリーアドレス制のオープンなオフィス環境
  • 月1回の懇親会でコミュニケーションを促進
キャリア開発
  • 30代前後の若手がリーダー職として活躍
  • 論理的な提案であれば積極的に実行できる裁量権
  • 未経験分野でも体系的な育成制度でスキルアップ可能
  • 新しい仕事に挑戦できる機会が豊富
求める人物像
  • お客様の本質的な課題を深く理解し、解決策を提案できる人
  • 常に思考をアップデートし続けられる人
  • それぞれが持つ専門性を活かし、同じマインドセットで仕事ができる人

Gaussy株式会社の基本情報

企業名 Gaussy株式会社
住所 東京都港区芝大門2-1-16 +SHIFT SHIBADAIMON 8階
事業内容 倉庫産業のDX推進事業
設立 2022年1月
働き方 リモートワークも可
公式ページ https://www.gaussy.com/
採用ページ https://www.gaussy.com/career
募集職種 ・セールス(経験必須)
・事業開発
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。