さまざまな企業の働き方や独自の取り組みを紹介していくこの企画。今回は、魅力的なプロダクトを次々と生み出し、ユーザーに直接届けるメーカーである株式会社G.Oホールディングス(ジーオーホールディングス)にインタビューを実施しました。
株式会社G.Oホールディングスとは
▲ビジョンとミッション(公式サイトより引用)
株式会社G.Oホールディングスは、ユーザーファーストの考え方でモノづくりから販売まで手掛けるプロ集団です。「チャレンジし続けるTOTALマーケティングカンパニー」というミッションを掲げ、多様なカテゴリーで商品開発を行い、次々とブランドを立ち上げています。
会社名 | 株式会社G.Oホールディングス |
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住所 | 大阪府大阪市東淀川区東中島1-6-14 新大阪第2日大ビル10F |
事業内容 | 製造、小売、卸、コンサルティング |
設立 | 2011年5月 |
公式サイト | https://go-hd.jp/ |
そんな株式会社G.Oホールディングスは、年齢や国籍などが幅広く揃う多様なメンバーに、責任ある立場をどんどん任せていくことで急成長してきました。今回は、人事・採用担当の井田さんに、若手や女性が活躍できる環境、またそれを支える会社のカルチャーなどについてお話を伺いました。
化粧品からバッテリーまで。独自開発の商品を一気通貫で展開
▲男性の肌質・肌色・毛質を徹底的に研究し、商品開発を行った男性化粧品ブランド「NULL」
編集部
はじめに、G.Oホールディングスさんの事業内容をご説明ください。
井田さん
弊社はプロダクトメーカーとして、自社で企画・開発した商品を日本国内のみならず世界のユーザーにお届けしています。事業の特徴はD2C(※)のビジネスモデルを構築している点です。
(※)D2C:Direct to Consumerの略。メーカーがユーザーに直接商品を販売する方式。
多様なカテゴリーで9つのブランドを立ち上げており、それらのすべてにおいて、マーケットリサーチから価格設定、オンラインによる流通まで、全工程を一気通貫で手掛けています。
編集部
プロダクトをいくつか拝見しましたが、すごくバラエティーに富んでいますね。
井田さん
そうですね。現在展開しているブランドは、メンズコスメ「NULL」やプロテイン「FIXIT」のほか、ポータブル電源などのアウトドアガジェット「PowerArQ」など、ジャンルを限定せずに革新的な商品をお届けできるよう、日々開発に取り組んでいます。
私たちは「対価の追求」をコンセプトにしていて、とにかく「ユーザーの満足度を高めたい」という想いで事業を展開しているんです。D2Cのビジネスモデルもその一環で、商品の購入後に「価格も含めて想像よりすごく良かった」と感じていただけるよう、無駄なコストを発生させないようにした結果、このような販売方法になったということですね。
編集部
ビジネスモデルのスタート地点が「より利益を上げるため」ではなく「ユーザーに満足してもらうため」だったということですね。一見すると統一感が薄く見える商品ラインナップも、「いま求められているのはどんなプロダクトなのか」を、ジャンルの制限なしに考えた結果なのだと納得できました。
▲アウトドアだけでなく、災害対策グッズとしても人気のポータブル電源「PowerArQ」
自由なカルチャーのもと、多国籍かつ若手のメンバーが活躍
編集部
続いて、G.Oホールディングスさんの組織構成や、どんなメンバーが活躍されているかを伺いたいです。現在、メンバーは何名いらっしゃるんですか?
井田さん
正社員が約20名で、アルバイトとインターンを含めると50名程度ですね。プロダクトメーカーとしては規模的にさほど大きくはないのですが、少数精鋭で全員が幅広い領域にチャレンジできるような組織になっています。
平均年齢でいうと、一時期は30歳を下回っていたこともあります。現在は、入れ替わりもあってだいたい30歳ぐらいになっていると思うのですが、それでもメーカーの中ではかなり若い部類だと思います。
編集部
若い世代が多くいらっしゃるんですね。職場の雰囲気はいかがでしょうか。
井田さん
かなり多様性があるというか、自由な雰囲気ですね。若い世代は多いのですが年齢で縛るようなことはなく、最近までは60歳の方も勤めていました。あとは性別や国籍に関しても当然ながら気にしていなくて。現在は中国籍のメンバーが複数人、過去にはシンガポールや台湾の方も在籍していました。
基本的に弊社はかなり自由なカルチャーで、周囲に迷惑をかけなければ基本的には何をしてもいいという考え方なんですね。髪型や服装なども、特に制限はありません。そのあたりの感性が合うメンバーが集まっていると感じています。
私は人事採用を担当しているんですけど、このような(明るい髪色の)見た目なので、学生など外部の方たちからは「人事の担当者には見えないですね」とよく言われます(笑)。
編集部
見た目を含めた井田さんのワークスタイルにも、G.Oホールディングスさんのカルチャーが表れているんですね。年齢や国籍は問わないという中で、自然と若い世代が集まってきているというエネルギッシュな雰囲気を感じます。
業務の全工程に関われるのが魅力。アルバイトから1年で正社員昇格も
編集部
G.Oホールディングスさんで働く若手メンバーの方々からは、現在の仕事についてどのような声が届いていますか?
井田さん
多く聞かれるのは「楽しみながらいろいろな経験が積める」という声ですね。冒頭にお話ししたように、弊社はものづくりから流通、販売までを一貫して行っています。ベンチャーというフェーズもあって、一人の担当者が業務のいわゆる「はじめから終わりまで」を一貫して行うことが少なくないんです。
規模が大きい組織では、個人に任せられる業務は特定の範囲に限られることが多いですよね。マーケティングであれば、「マーケットリサーチだけ」「既発のプロダクトの販売だけ」というようなケースがあると思いますが、G.Oホールディングスなら企画立案から実際の流通にまで関わることができます。
編集部
実際に、入社後にいろいろな経験ができてスキルアップできた事例をお教えいただけるでしょうか。
井田さん
わかりました。弊社は、前職がアパレルだったり、飲食店でのアルバイト経験しかないという方も多く入社しています。入社後はカスタマーサポートでデータ処理や電話・メール対応からスタートし、適性を見ながら本人の意欲やスキルも考えて、サイトの改善やマーケットリサーチなど別の業務を任せていきます。
そういった流れを経て、経験のなかった業界だったのに気がつくと「商品企画から全部任せてみよう」となるくらいまで成長していたりするんですね。早い人だと、アルバイト入社から1年未満で正社員に昇格するケースもあります。
成長したメンバーには、どんどん責任のある仕事が任されていく組織
編集部
先ほどのお話から、G.Oホールディングスさんは入社後にどんどんスキルアップしていける環境であることがわかりました。成長したメンバーは、責任のある仕事も任されていくのでしょうか。
井田さん
もちろんです。現場に権限を与えて、仕事を任せていくというのは意識的に進めています。
そもそも社長の川下(代表取締役の川下竜彦さん)が会社を立ち上げたときのコンセプトが、「自分が働きたいと思えるような会社を目指そう」ということだったんですね。「仕事はストレスなく、楽しみながらやる」「仕事で成果を出したらしっかり報いる」という考え方がベースにあったと聞いています。
そのような職場にしていくためには、仕事の各工程でいちいち上長の決断を待つということでは難しい。スキルのある社員であれば、自分の判断でどんどん仕事を進めてもらいたいんですね。実際に、弊社では社長不在の時には事業部長の判断で会社を回していますし、事業部長が不在の時は現場で判断を行うこともあります。
今後の成長次第ではありますが、「すぐにブランドマネジメントを任せられる人がいれば、若手にひとつの事業部を丸ごと任せたい」という意見もあります。中途採用で能力のある人を迎えるケースもあるかと思いますが、社内で育成した人材もできるだけ抜擢していきたいですね。
編集部
先ほどお名前があがりましたが、代表の川下さんはどのような方でしょうか?
井田さん
いつでも誰にでも気軽に声を掛けてくれる、気さくな性格の持ち主だと思います。社員はもちろんですが、アルバイトやインターンにも積極的に接してくれる点は、採用担当としてありがたいですね。
最近は他の企業を経営していたり、海外出張が増えていることもあって、つねに会社にいるわけではないのですが、私が担当している採用についてもいろいろと後押ししてくれますし、良い雰囲気で働けるようにいつも動いてくれています。
女性が活躍。産休後に復帰してマネージャーになるケースも
編集部
次に、女性の活躍に関してお聞かせください。ウェブサイトを拝見して、G.Oホールディングスさんには仕事と育児を両立されている方々が少なくないという印象を受けましたが、いかがでしょうか。
井田さん
現在、産休中のメンバーが2名います。弊社はアルバイトで入社した方が結婚して、そのまま産休に入ることが多いのですが、産休後に復帰することも普通にありますね。仕事と育児の両立にむけたサポートは、ムード作りも含めてできていると思います。
実際のケースとしては、産休中や出産後にリモートで働くこともできますし、保育園が決まってから復帰して育児と仕事を両立している人もいます。また、社内結婚した中間管理職の女性社員は、産休後にも精力的に働いて、「FIXIT」のブランドマネージャーに昇格しています。弊社では、出産や育児がキャリアにとってマイナスにならないという一例だと思います。
編集部
女性にとって、ライフステージの変化があっても長く働ける環境が用意されているのですね。
井田さん
そうですね。リモートなどで柔軟に働けるという業務面だけではなく、みんなプライベートでも仲が良いので、気軽にお互いに相談してフォローしあえるというのも大きいと思います。
編集部
G.Oホールディングスさんはベンチャーというフェーズかと思いますが、そのなかで産休に入り、復帰して活躍されているという事例が多くあるんですね。これから結婚・出産を考えている女性も安心して働けそうだと感じました。
バックグラウンドは関係なし。一緒に目標を達成できる方を採用
編集部
最後に、採用に関してお聞かせください。先ほど伺ったように、G.Oホールディングスさんでは年齢も性別も国籍も問わず人材を募集されているということでよいでしょうか。
井田さん
おっしゃるとおりです。ただ、多国籍な人材を求めているということは言えるかもしれません。
弊社は自社工場は持っていないので、商品の製造に関しては国内外の企業と提携しています。その中でも家電系アイテムは中国の提携工場が多いので、その関連業務を担当していただくために、中国語・英語・日本語でやり取りができる方は、積極的に採用しています。
編集部
何か制限を設けているというわけではなく、単純に言語面のスキルを見ているのですね。
井田さん
そうですね。私たちと一緒に目標を達成していただけそうな方であれば、その他の条件にこだわりはありません。
先日、身体にハンディキャップを持っていて車椅子で生活をしている方から、「いろんな人材が在籍しているのを見ました」とエントリーしてもらったんですね。お話ししたところ、すごくポジティブで戦力になっていただけそうだったので、内定を出させていただきました。
結果としては残念ながら他社に入社するということで内定を辞退されたのですが、どのようなバックグラウンドをお持ちの方ともお話しして、一緒に成長していきたいというのはG.Oホールディングスの特徴かもしれません。
「モノづくり」と「マーケティング」の両方で成長したい方を歓迎!
編集部
G.Oホールディングスさんは、どういう方と一緒に働きたいと考えているのでしょうか。
井田さん
まず、弊社は「良いものを作る」ということを大事にしているので、それに共感していただけることは大前提です。
ただ、たとえ良いものを作ったとしても、マーケティングスキルがなければその商品がほしいお客様の手元に届けることはできません。逆に、マーケティングが優れていてもプロダクトが弱ければ、お客様の期待を裏切ることになってしまいます。
そういう意味では、私たちにジョインしていただきたいのは「モノづくり」と「マーケティング」の両方を経験したいという意欲があったり、過去の経験をもとに「自分も会社も成長していきたい」と考えていただける方ですね。
編集部
モノづくりとマーケティング、両方の経験があることを求めているのではなく、たとえ未経験であってもこれから成長していきたいという姿勢を求めているのですね。
井田さん
はい。そういう意味では、最近は少なくなってきているかもしれませんが、上昇志向を持っている方は向いているかもしれません。先程お伝えしたように複数のブランドを手掛けていて、その責任者となるポストもいくつか空いているので、「自分でブランドを運営していきたい」という強い想いがある方はぜひチャレンジしてほしいです。
また、Webマーケティングの経験をお持ちで、TikTokなどSNSを活用した商品紹介などを得意としている方も、活躍する機会は多いと思います。興味を持っていただいた方は、オンライン面談も可能ですので、ぜひ気軽にご連絡ください!
編集部
G.Oホールディングスさんが展開しているコスメやプロテイン、またアウトドアガジェットなどのプロダクトは、最近は男女問わず興味を持たれていると思います。そのようなプロダクトがきっかけで興味を持ち、自分でも商品・ブランドを手掛けて成長していきたいという方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。
本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社株式会社G.Oホールディングス:https://go-hd.jp
採用ページ:https://go-hd.jp/recruit