北辰不動産株式会社で働く魅力:未経験から結果を出した社員が語る充実のサポートとは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、北辰不動産株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

創業60年を誇る北辰不動産は、銀座を中心とした商業地区の自社ビル運営による堅実な賃貸事業を基盤としながら、収益一棟RC(鉄筋コンクリート)マンションシリーズ「COCOCUBE」の展開、中古ビルを再生したホテル事業「COCOSHUKU」など、積極的に挑戦を続けています。

働く環境に目を向けると、不動産営業として未経験で入社した場合でも、役職を問わずOJTなどで周囲がしっかりとサポートしてくれる点が特徴的です。また、1人の担当者が物件の仕入れから企画、開発、売却までを一貫して担当できることや、残業が少ない点、新しい提案を歓迎する柔軟な社風も魅力となっています。

今回は、北辰不動産株式会社の若手を支援する環境や組織風土について、プロジェクト事業部で営業を担当する今村さんと広告宣伝部兼市場開発部の遠藤さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
北辰不動産株式会社の今村さん

今村 晃子さん

北辰不動産株式会社のプロジェクト事業部所属。ホテルの受付やCAD(Computer Aided Design)オペレーターを経験した後、2024年6月に入社。

北辰不動産株式会社の遠藤さん

遠藤 祐司さん

北辰不動産株式会社の広告宣伝部 兼 市場開発部 課長を務める。

北辰不動産の若手活躍:温かいサポートで未経験からでも成長できる

北辰不動産株式会社の遠藤さんと今村さんの勤務イメージ

編集部

最初に、2024年6月に入社された今村さんにお聞きします。北辰不動産で働いて一番特徴的だと感じた点をお教えいただけるでしょうか?

今村さん

私が一番驚いたのは、不動産営業の経験がない私を、周囲の社員が本当に温かく支えてくれたことですね。

前職では不動産デベロッパーの設計部門でCADオペレーターをしていたのですが、宅建の試験に合格したことをきっかけに、専門性を磨いてより責任の大きい仕事を経験したいと思い、転職活動を始めました。そして、手掛けている事業に興味があった北辰不動産に入社したという経緯です。

現在所属しているプロジェクト事業部では、いわゆる仕入れ営業から企画、施工、売却までのプロジェクトマネジメントを担当しています。仕入れ営業に関しては、当社が展開しているCOCOCUBEシリーズの開発に適した土地を仕入れるため、仲介会社さんや土地の販売をしている業者さんのもとに伺って情報を持ち帰り、条件に合うようであれば購入に向けて動くというのが私の業務内容です。

もちろん未経験でわからないことばかりだったのですが、入社して比較的早いタイミングで2件の土地を仕入れることができました。これは、周りのサポートがあってこそだと感じています。

編集部

具体的には、どのようなサポートがあったのでしょうか?

今村さん

土地の契約や決済に関する知識が足りなかったところ、契約書や重要事項説明書の読み方などについて、その都度OJTで丁寧に教えてもらえました。直属の上司だけではなく事業部の部長も同様に対応してくれたのですが、実は「最初の案件を1日でも早く仕入れさせてあげたい」という考えがあったようです。

また、決済までには土地のポテンシャルを確認するボリュームチェックを行うのですが、建ぺい率(敷地面積に対して建築面積が占める割合)や容積率(敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合)を把握するだけでなく、立地や都心部へのアクセス、さまざまな法律との絡み、各部屋の大きさ、家賃の設定などさまざまな検討事項があり、私一人では正解が出せない状態でした。

その際に、「ここをこうしたらもっといいプランになる」「こうすればもう少し賃料を高く設定できる」など、一つひとつの項目に対して親身にアドバイスをしてくれました。このような教育体制は、北辰不動産ならではだと実感しています。

全社員実施の社長面談で、キャリアの希望についても相談可

北辰不動産株式会社の今村さんの勤務イメージ

編集部

若手社員の方々が、チャレンジしたい事業について提案したり、自身のキャリアについて相談できるような場はあるのでしょうか。

遠藤さん

若手社員に限らず全社員を対象にし、当社では年に2回、社長である富田(富田正樹代表取締役)と直接話ができる「社長面談」を実施しています。

当社の社員は建物の管理をしているグループ会社を含めると約150人いるのですが、面談ではその一人ひとりと30分、ときには1時間くらい話し込むケースもあります。内容としては半年間の実績の報告や相談が主で、「こういうことがやりたいです」と伝える社員もいますね。

この場での提案から「じゃあやってみよう」という話になることも多いです。収益一棟RCマンション「COCOCUBE」も社員発のアイデアで誕生したと聞いていますし、毎年新しい部署やチームができるなど、面談からビジネスが始まることは珍しくないですね。

編集部

今村さんは、社長面談でどんなことを話されたのですか?

今村さん

私は、入社直後と半年後の11月に社長面談を経験しました。入社直後はまだ具体的な案件がなかったため「頑張ります」という決意表明が中心でしたが、11月の面談では2件の仕入れが決まっていたこともあり、今後のCOCOCUBEの展開エリアなどについて相談しました。

また、私は新卒時にホテルで働いていたこともあり、ホテル業界に強い思い入れがあるんです。そのため、将来的にホテル事業にも携わってみたいという希望なども直接お話しできました。

ただ、今の一番の目標は、仕入れた2件がまだ設計段階のため、プロジェクトマネージャーとして竣工から売却完了まで事業推進することです。そのために日々勉強を重ねて、成長していきたいと考えています。

北辰不動産の独自性:「安定経営+新規事業の挑戦」が特徴

北辰不動産株式会社の今村さんの勤務イメージ

編集部

ここで改めて、北辰不動産はどんな独自性を持つ不動産会社なのかお教えいただけるでしょうか。

遠藤さん

それでは、「事業」と「働き方」の2つに分けてお話しさせていただきます。

まず事業面でいうと、当社は2024年に60周年を迎えており、長年にわたり安定した経営を続けてきたことが特徴です。東京都内には約2万7000社の不動産会社があると言われていますが、60年存続している企業はそう多くはないと自負しています。

その背景には、銀座エリアなど都心部を中心に自社ビルを保有し、賃貸事業を手堅く展開してきたことがあります。過度に投機的な動きを控え、堅実な経営を続けてきたことで、バブル崩壊やリーマン・ショックなども乗り越えることができました。

ただ、私たちは必ずしも安定だけを求めているわけではありません。創業から約40年は賃貸事業が中心でしたが、自社ビル運営で培ったノウハウを活かし、20年ほど前から中古ビルを購入してリノベーションを行い、賃貸状況を改善させて売却する事業も始めています。

その後、グループ会社のアドバンス・シティ・プランニングと連携し、約10年前から「COCOCUBE」「COCOFLAT」というRCマンションシリーズを展開しています。それにより、土地仕入れから設計、建設、リーシング、管理、売却までを一貫して行うビジネスモデルを確立しました。

加えて、インバウンド需要の増加も考慮して先ほどお話しした宿泊事業「COCOSHUKU」も数年前にスタートしています。おかげさまで稼働率も上がってきているので、今後はさらに部屋数を増やしていく予定です。

編集部

安定した基盤を持ちながらも、ビジネスモデルを変えていくような挑戦もできるということですね。その他に、特徴的な点はありますか?

遠藤さん

大手企業では仕入れ、設計、営業などセクションごとに分かれていることが多いのですが、当社では1人の担当者が物件の仕入れから設計の仕様決定、売却まで一貫して担当します。自分が仕入れた物件に対して強い愛着と責任を持って取り組める体制は、北辰不動産の特徴だと考えています。

また、60周年を迎えるにあたり、今後10年、20年先を見据えたプロミス『ここにある輝きをともにカタチに』を掲げました。これまでのノウハウを活かしながら、新しいことにも挑戦していく姿勢を全社員で共有しています。

残業を前提としない働き方も北辰不動産ならでは

北辰不動産株式会社のオフィス風景

編集部

北辰不動産の2つ目の独自性として、働き方の特徴について詳しくお聞かせください。

遠藤さん

残業がほとんどないのが特徴ですね。弊社では17時30分が定時なのですが、役職や部署にかかわらず定時きっかりに帰ることも当たり前ですし、18時を過ぎるとだいたいオフィスはがらんとしています。不動産業界全体を見ても、当社はワークライフバランスが取りやすい会社と言えるのではないでしょうか。

今村さん

不動産業は忙しいというイメージがあるのか、人に話すと信じてもらえないことも多いのですが、残業は本当に少ないですね。その理由を考えると、社員全員が営業時間内で個々の業務を確実にこなしていく意識が根付いているという点が大きいと思います。

これは、数字への意識を持たずダラダラと仕事を続けるという意味ではありません。周りを見渡しても責任感の強い社員ばかりなので、成果を出すことに関してはこだわりを持っています。ただ、焦ることなくのびのびと働くことができているのは間違いありません。

北辰不動産株式会社のオフィスから見える東京タワー
▲六本木グランドタワーのオフィスから見える東京タワー

編集部

オフィスは東京メトロの六本木一丁目駅からすぐの場所にあります。このロケーションについてはいかがですか?

今村さん

オフィスからは、東京タワーが綺麗に見えるんです。ライトアップした瞬間はとても綺麗ですし、ふとした時に窓から外を眺めるとリラックスできます。個人的に何より嬉しいのが駅直結な点で、雨が降った日でも濡れることなく出社できます。

北辰不動産の採用方針:調べることを楽しめる方を歓迎

北辰不動産株式会社の今村さんの勤務イメージ

編集部

採用方針に関して伺います。不動産営業に向いている人材とはどのような方でしょうか?

今村さん

不動産営業では、物件ごとに特徴や課題が異なるなど、イレギュラーな対応が求められることが多いです。そのため、学ぶ姿勢を常に持ち、疑問に感じたことをそのままにせず、調べることを楽しめる人が向いていると思います。

また、お客様や関係者との関わりが多いため、人とコミュニケーションを取るのが苦ではない方の方が活躍できると感じています。

編集部

最後に、北辰不動産への転職を考えている方へメッセージをお願いします。

遠藤さん

当社は20代を含めた若手を歓迎しています。今村と同期入社した20代の二名も、今村同様に物件の仕入れで着実に成果を残しています。後に取得することは前提ではあるものの、入社時点では宅地建物取引士(宅建)の資格を持っていなくても大丈夫なので、ぜひご応募いただけると嬉しいです。

また、当社は60年の歴史がある老舗企業ですが、新しい提案の内容とメリットをしっかりと説明し、納得を得られれば、新しいことにチャレンジできる環境があります。「今までこうだったから」という理由で否定されることはないため、自身の想いやアイデアをどんどん提案してくれる方を募集しています。

今村さん

未経験からでも十分に活躍できる環境が整っているということは、私の経験からも自信を持ってお伝えできます。また、不動産業界での経験がある方は、それをすぐに活かせる活躍の場も用意してくれるはずです。一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています!

編集部

本日はありがとうございました!

編集後記

「六本木の一等地にオフィスを構える歴史ある不動産会社」というイメージを持って取材に臨んだのですが、インタビュイーのお二方は丁寧かつ真摯に会社の魅力などをお話しいただけて、短い時間でも社風が伝わってきました。窓からは東京タワーなどのキレイな夜景が眺められるとのことで、非常に憧れを感じました!

北辰不動産株式会社の働き方のまとめ

事業の特徴
  • 創業60年の老舗不動産企業
  • 自社ビル運営がコア事業
  • 土地仕入から売却まで一貫体制
  • 堅実経営で安定した業績
社風
  • 新規提案を積極的に採用
  • 柔軟な組織改編を実施
  • 社長との直接面談が年2回
働き方
  • 残業なしが基本
  • 六本木一丁目駅直結の好立地
育成体制
  • レベル別カリキュラムあり
  • 未経験でも活躍できる環境
  • 上司・先輩の手厚いサポート
求める人物像
  • 学ぶ姿勢がある人
  • コミュニケーション力がある人
  • 責任感のある人

北辰不動産株式会社の基本情報

企業名 北辰不動産株式会社
住所 東京都港区六本木3丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー21階
事業内容 ・ビル賃貸事業
・開発事業
・宿泊事業
・バリューアップ・中古ビル再生事業
・仲介事業
設立 1964年9月22日
働き方 ・年間休日120日
・土日祝日休み
・定時は9:00~17:30 (所定労働時間:7時間30分)
公式ページ https://www.hokushinfudosan.co.jp/
募集職種 ・売買仲介の営業職
・法務関係の責任者候補
・経理関係の幹部候補
・建築工事の施工監理職
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。