ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社M&Aサクシードにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社M&Aサクシードは、法人限定M&Aプラットフォーム「M&Aサクシード」を運営している企業です。Visionalグループ(※)の一員として、テクノロジーを活用することでM&A領域に新しい価値を創造しています。
(※)「ビズリーチ」や「HRMOS」シリーズなど、HR Tech領域を中心に産業のDXを推進する事業を展開。
組織面に目を向けると、銀行出身者やM&A経験者、事業会社出身者など、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まり、従来の業界の常識を覆す革新的な事業創出に挑戦できる点が魅力です。また、未経験者も活躍できる環境を整えている点も特徴的だといえます。
今回は、株式会社M&Aサクシードの多様性のある組織と働きがいなどについて、営業部門を統括する佐藤さん、事業企画グループマネージャーの水村さんにお話を聞かせていただきました。
組織の特徴:多様性があるからこそ新規事業開発が可能に
▲取材にご対応いただいた佐藤さん。M&A仲介事業の立ち上げ経験を持つ
編集部
最初に、御社の組織としての特徴について教えていただけますか?
佐藤さん
当社の特徴は、社員のバックグラウンドが非常に多様なことです。M&A業界の経験者だけでなく銀行出身、事業会社出身など、さまざまな経歴を持つ人材が集まっています。
業界の常識を疑う革新的な事業に挑戦する上で、多様性があることは非常に価値があると考えています。もし純粋なM&Aアドバイザーだけが集まっていたら、業界の常識を疑うことはなかなか難しくなります。既存の方法論にとらわれないメンバーが集まっているからこそ、当社ならではの事業、新たな価値が生まれているのだと考えます。
編集部
多様性のある組織だからこそのメリット・デメリットがあれば教えてください。
佐藤さん
メンバーそれぞれのスキルや経験を活かせる面白さがある一方で、多様なメンバーが増えるほど共通認識の形成が難しい部分があるのも事実です。その対策として、社内で使う言葉を揃え、定義づけを行い、全社MTGでの共有の機会を大切にするなど、多様なメンバーが同じ方向を向いて事業を進めていくための一体感の醸成には特に重点を置いています。バックグラウンドは多様であれど、向かうべき方向性が多様であってはいけません。
メンバー一人一人が会社全体の方向性、自分の役割を明確に理解できるよう繰り返し伝えることを大切に、組織のマネジメントにおいては、コミュニケーションの取り方や理解を深めるためのフレームワークなど、さまざまな観点から検討を重ね、実行しています。
銀行時代の折衝経験や「やり切る力」がM&A事業でも活きている
▲取材にご対応いただいた水村さん。前職は地方銀行で、中堅・上場企業向けの融資業務を担当していた
編集部
多様なバックグラウンドの一例として、水村さんは銀行に勤めていたと伺っています。当時の経験を活かせている部分もあるのでしょうか?
水村さん
銀行時代の経験が役立っていると思えるのは、次の2点ですね。1つは銀行特有の経営者との折衝経験、もう1つが「目標必達のためにやり切る」という文化に触れてきたことです。
銀行では融資業務に携わっていたのですが、当然ながらお話しする相手は人生をかけて事業に取り組んでいる方々です。人柄や交渉能力などあらゆる面において「強い」印象があり、そのような方ときっちりコミュニケーションを取ることに慣れることができたのは、銀行員ならではだと思います。
また、当時私が所属していた組織には目標必達の文化が根付いていました。ムーンショット(※)を目指していく中では困難も伴いますが、だからこそ泥臭く、粘り強くやり切ることが必要なので、その力を鍛えられたのは非常に良かったと感じています。
(※)困難を伴うが、実現すれば大きなインパクトをもたらす壮大な課題や挑戦
編集部
さまざまな専門性を持つ人材が揃うという意味では、社内にエンジニアチームがあることも特徴的です。エンジニアとの協働機会も多いのでしょうか。
水村さん
はい。プロダクト開発を行う上で、エンジニアとの協働環境があることは重要です。社内にエンジニアがいるからこそ、お客様に提供させていただくサービスを改善していく上で、ビジネスサイドだけでは難しい打ち手もすぐに形にできるのが魅力です。
またエンジニアと一緒に仕事をすることで、自分の仕事を言葉で表現する機会が増えるのもポイントです。アポイントの取得方法1つをとっても、エンジニアとともにより良いサービス改善に取り組むためには、M&Aの実務に携わったことのないメンバーにも伝わる言葉で表現することが不可欠です。これまでだったら「営業の感覚的なもの」で済ませてしまっていたことも、しっかりと言語化していくことで業務解像度が高まっています。これはM&A事業の仕組み化を行う上で、とても大切な要素です。
働きがい:「M&Aの常識を疑う」事業の変革に挑戦できる
編集部
M&Aサクシードならではの「この会社だからできる仕事」とは何かを教えてください。
水村さん
M&A仲介のアドバイザー業務にとどまらず、M&A領域の新たな仕組みづくりに挑戦できる点が最大の魅力です。30年以上の歴史の中で築かれたM&A業界の常識を疑い、顧客にとってより良いサービス提供につなげていくという大きなミッションに挑むことができます。
編集部
具体的に、どのような挑戦なのでしょうか?
佐藤さん
一言でいえば、M&Aプロセスの変革です。
M&Aのアドバイザリーや仲介業務というのは属人的な仕事であり、一般的なプロセスはあれど、熟練者と経験の浅い人との間では進め方の中身が大きく異なります。当然、それを受けたお客様の体験というのも、対応してくれる人によって大きく異なってくるものです。
当社は、対応する人によって体験が異なることがなく、どんなお客様であっても納得のいくM&Aを実行していただけるように、M&Aプロセスそのものを見直しています。
そのためにテクノロジーの力を最大限活用し、プラットフォームに蓄積されたデータの活用も通して、M&Aサクシードならではのプロセスを作り上げ、より多くの案件をサポートしたいと考えています。これが私たちの大きな挑戦です。
編集部
お二方はどのような働きがいを感じていますか?
佐藤さん
事業グロース、さらには業界自体の変革に携われるという点が大きなやりがいです。
私自身前職でM&A事業に携わっていた際に、急拡大する市場に対する適切なサービス提供に課題があると感じており、M&Aサクシードのミッションに共感したことから入社を決めました。既存のやり方とは異なるアプローチで業界に挑戦するということに、難しさとやりがいを感じながら日々仕事をしています。
水村さん
売り手や買い手のオーナー様との折衝、一連のM&Aプロセスを経験しながら、その上で新たな挑戦ができるという、2段階の仕事を経験できるのも魅力ですね。
現場を経験しているからこそ、業界変革に挑戦する難しさ、お客様側のハードルも理解できています。実際にお客様と接する中で既存のM&A事業の枠組みを理解し、それを踏まえてプラスアルファの仕組みづくりを考えるという、自身の視野を広げられる環境があります。
「M&Aお試しマッチング機能」や「金融機関とのアライアンス戦略」が特徴的
編集部
M&A業界でのチャレンジングな試みについて、事例をご紹介いただけますか?
水村さん
顧客に向けた「M&Aお試しマッチング機能」と、金融機関とのアライアンス戦略の2つをご紹介します。
1つ目の「M&Aお試しマッチング」は、契約前に書類提出もなく買い手がいるかどうかを先に確認できる仕組みです。これは「売り手のオーナー様がM&Aプロセスを進めて買い手と出会うには、(専任)契約と膨大な書類提出が必須である」というM&A業界の常識を覆す、オーナー様の選択肢を広げられる機能となっています。
2つ目の金融機関とのアライアンス戦略では、銀行員が容易に顧客へ提案できるようなプラットフォームを提供しており、2年前からこの取り組みを続けています。プラットフォーム活用により、従来は担当者同士の人的関係に依存していた連携の効率化を実現しています。
編集部
M&Aお試しマッチングなどの独自機能があることは、案件獲得にもつながっているのでしょうか。
佐藤さん
その通りです。M&A仲介のアドバイザーは自社商品を扱うのではない分、どうしてもマンパワーに頼りがちです。しかしM&Aお試しマッチングのような他社と差別化できる機能を強みに、案件獲得の効率化につなげていけるというメリットも期待できます。
採用方針:未経験可。論理的思考力やマインドセットを重視
編集部
御社はM&A業界未経験の方も多いとのことですが、採用において重視しているポイントを教えてください。
水村さん
前提として、やり切る覚悟と論理的思考力は必要です。M&Aや事業開発の経験があればもちろん良いですが、それ以上に粘り強さや主体的な行動力といったマインドセットを重視しています。教えられるのを待つのではなく、自ら学びに行く姿勢がある人が、当社の環境を最大限活用できると考えています。
編集部
未経験で活躍する社員の方も多いと思いますが、その秘訣は何だと思われますか?
佐藤さん
M&Aは毎回案件種類が異なり、さらに1つの案件にかかる期間が非常に長いのが特徴です。その点当社ではプロダクト開発によって案件対応件数の増加を図っているため、他のM&Aに比べてより多くの経験値を得て大きく成長していける環境があります。
水村さん
また、当社では「個々の経験年数に依存せず、より良い顧客体験をすべてのお客様へ提供するという事業そのものの仕組み作り」にも挑戦しています。一人一人の能力開発はもちろん大切ですが、足りないところをカバーする「仕組み」に目を向けて事業に取り組んでいる点が背景にあると思います。
未経験者を支える経験豊富なメンバーと、ナレッジ共有のカルチャー
編集部
未経験者へのサポート体制に関してはいかがでしょうか。
佐藤さん
質問や相談がしやすい環境が整っており、自ら声を上げることで必要なサポートを得られる体制です。社内にはM&A経験者が多く在籍しているため、未経験者であっても専門的な観点から周囲のサポートを受けられます。税務などより専門性の高い分野についても、非常に優秀な顧問の方々にサポートいただいています。
水村さん
成功事例を再現可能な仕組みとしていく上で、社員同士の情報共有や学び合いの機会が多いのも特徴です。Slackのオープンチャンネルでは「こうやったらマッチングがスムーズにでき、ご成約に繋がりました」というような個人の成功事例が随時発信されており、ナレッジ共有の場となっています。
また「昼会」と呼ばれる全社ミーティングを定期的に行っており、そこでは単なる目標の進捗報告だけでなく、効果的な活動や改善方策について議論を行っています。メンバーによる発表機会も多く、主体的な学び合いの機会となっています。
M&Aサクシードから求職者へのメッセージ
編集部
最後に、転職を検討されている方へのメッセージをお聞かせください。
佐藤さん
プロダクト開発やM&Aアドバイザーの仕事に華やかなイメージを持つ方は少なくありません。しかし実際は地道な作業の積み重ねです。
当社の思い描くビジョンに共感しつつ、しっかりと一つひとつ積みあげていく工程を楽しめる方と一緒に働きたいと考えています。地道な作業を重ねながら、大きな目標を目指せる人をお待ちしています。
水村さん
私は、M&Aの仕事に携わるのであれば「好奇心」を持っているかどうかが非常に重要だと思います。
扱う案件によってまったく異なる業種に関わることになり、そこにはオーナー様の感情などさまざまな要因も絡んできます。さらに、担当するオーナー様が20代のときもあれば、80代のときもあり、そのひとつひとつの行動に好奇心を持てるかどうかも事業理解の面で大切になってくるんです。
また、先ほどお伝えした「泥臭くやり切る」ということも大事です。一歩ずつPDCAを回していくことが好きという方であれば、未経験者であってもマッチするのではないでしょうか。
編集部
佐藤さん、水村さん、本日はありがとうございました!
編集後記
この記事のまとめ
事業の特徴 |
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組織の特徴 |
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未経験者のサポート体制 |
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求める人物像 |
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株式会社M&Aサクシードの基本情報
企業名 | 株式会社M&Aサクシード |
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住所 | 東京都渋谷区渋谷2-15-1 |
事業内容 | M&Aサクシードの運営 |
設立 | 2021年11月 |
公式ページ | https://ma-succeed.jp/ |
採用ページ | https://www.visional.inc/ja/ careers/ma-succeed.html |
募集職種 | 事業開発(M&A×Tech新規事業立ち上げ) |