株式会社Massive Actの社員の仕事風景

「アジアの急成長企業」株式会社Massive Actの女性活躍を導く施策とは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社Massive Act(マッシブアクト)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

Massive Actは、“変革の起点を創る”をミッションに掲げ、統合デジタルマーケティングやDX支援を通じて顧客企業の事業成長を推進する企業です。

創業期から統合デジタルマーケティングとDX支援・コンサルティングサービスを提供し、顧客体験重視のブランド×デジタルマーケティング支援を実施。「データ」と「クリエイティブ」の観点から、クライアントがターゲットとする顧客に対して最適な体験を提供できるようサポートしています。

また、2023年度に経済産業省が定める「DX認定事業者」の認定取得、2024年度にはデジタルトランスフォーメーション推進協会主催の「JAPAN HR DX AWARDS」にて優秀賞を受賞。「Financial Times- High Growth Companies Asia-Pacific 2024(※)」においては2年連続で入賞を果たし、APAC50位、日本2位にランクインするなど、急成長を遂げています。
(※)アジア太平洋地域における急成長企業ランキング

そこで今回は、躍進の背景にある女性活躍やワークライフバランスへの取り組みなどを探るべく、代表取締役の高萩遼介さんと、デジタルソリューションDiv. シニアマネージャーの佐藤伸哉さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社Massive Act代表取締役高萩遼介さん

株式会社Massive Act
代表取締役

高萩 遼介さん

株式会社Massive ActデジタルソリューションDiv. シニアマネージャー佐藤伸哉さん

株式会社Massive Act
デジタルソリューションDiv. シニアマネージャー

佐藤 伸哉さん

Massive Actの成長を支える20代女性管理職の活躍

株式会社Massive Actの社員によるワークライフバランス推進のための取り組みの様子

編集部

Massive Actでは女性社員が全体の約4割を占めていると伺っております。はじめに、活躍している女性社員の役職や特徴についてお聞かせいただけますでしょうか。

高萩さん

現時点で、唯一の女性管理職として活躍している20代の女性メンバーがいます。彼女の場合、会社の成長初期に未経験で入社し、組織化の過程で私と二人三脚でさまざまな経験をしてきたことが成長につながったと思われます。

現在は、DXコンサルタントとしてお客様対応を担当するほか、業務効率の改善を目指す社内の「生産性向上プロジェクト」のリーダーを務めるなど、幅広く活躍してくれていますね。

生産性向上プロジェクトではノーコード・ローコードツールの推進業務を主に担っており、直近では社内データベースからAIを活用して作業を効率化するなど、ベースとなる情報管理や業務フローの改善を担当しています。

マルチタスクを可能とする業務効率化が、企業へのDX支援にもつながる

株式会社Massive Actの来客用会議室

編集部

未経験、しかも20代という若さでプロジェクトリーダーを務められていることからも、御社の成長が速い環境がわかります。しかし、DXコンサルタントとの両立となると難しいこともあるのではないでしょうか。

高萩さん

当社は10数名の小規模組織であるため、社員が業務を兼任することが多々あります。確かに難しいと感じることはあると思いますが、設立以来、業務の属人性を少なくすることを徹底してきた当社には、生産性を高め、業務効率を上げていく風土が根付いています。それを可能にしているのが社内のDX化です。

未経験でも1つひとつキャッチアップする土台があったことに加え、マニュアル化や自動化を進めることでマルチタスクでも日々の業務を回すことができています。この経験が企業様へのDX支援にも活かされ、社内で培った経験や知識がフィードバックできるといった相乗効果をもたらしているように感じます。

例えば、当社では社員間のコミュニケーションツールとしてSlackを利用しているのですが、業務のステータスに変更があった際、自動的に通知が届くようになっています。従来のようにわざわざメッセージを送る必要がないという小さな積み重ねが、業務改善や生産性の向上につながっていると分析します。

女性活躍を後押しするMassive Actのワークライフバランス向上施策

株式会社Massive Actのリモートワークの様子

編集部

今後、女性がさらに活躍するにあたって、働き方など取り組まれている制度があればぜひ、お聞かせください。

佐藤さん

ワークライフバランスへの取り組みとしては、コアタイムを10時30分から15時30分とするフレックスタイム制度と、リモートワークを導入しています。性別に限らず、全社員が活用できる制度ですが、特に子育て中の女性社員は活用している者が多く、フレックスタイムとリモートワークを組み合わせることで家庭と仕事を両立しています。

例えば、遠距離通勤をしている女性社員の場合、夕方の早い時間に一旦帰宅し、家事を済ませた後に自宅で業務を再開することで、効率的にワークライフバランスを取っています。

リモートワークについては、週に1回全社員がリモートワークをする日を設けているほか、子供の体調不良で急遽出社できない際は、キッズ在宅制度を利用することができます。

編集部

時間外労働(残業時間)に関してはいかがでしょうか。

高萩さん

デジタル広告やコンサルティングを事業とする会社としては珍しく、当社はみなし残業制度を全く設けていません。時間外労働が発生した場合は1分単位で残業代を支給することで、会社側は従業員の生産性を重視せざるを得なくなります。結果として、月の平均残業時間は5時間程度になりました。

具体的な方法としては定期的に業務の棚卸しを行い、月単位で業務の発生頻度や所要時間を集計、ボトルネックを特定します。それに基づいて外注や自動化などの改善策を検討し、業務の圧縮を図っています。

加えて、「残業撲滅会議」を設けており、標準である40時間の業務時間を大幅に超える可能性がある場合は、翌週の業務調整について上長や代表を交えて相談する場を設けています。

引き継ぎ業務のマニュアル化と託児ワーキングスペースで負担を軽減

株式会社Massive Actの社内会議室

編集部

Massive Actの産休・育休制度についてもお聞かせいただけますでしょうか。併せて復職後のサポートについても教えていただければ幸いです。

佐藤さん

妊娠中は体調がすぐれないなか、育休に備えて引き継ぎ業務を行う必要があります。その負荷を軽減することを目的に業務のマニュアル化や定型化を進めています。こうすることで引き継ぎがスムーズに行われ、育休を取りやすくする狙いがあります。

また、復職後のサポートとしては、保育施設と仕事ができる場所が一体化した託児ワーキングスペース施設を利用できる制度を設けています。この制度に関しては育休から復職した社員がいないため、実績はまだありませんが、育休においては私自身が取得し、復職後は時短勤務を選択した実績があります。

このように、女性活躍のみならず、男性の育休取得を促すことを見据えた制度を積極的に設けることで、働きながら子供の面倒を見られる環境を整えています。

社員のQOL向上につながる独自の休暇制度

編集部

その他に、独自の休暇制度など、福利厚生の面で工夫されていることはありますか?

佐藤さん

休暇に関しては、アニバーサリー休暇、5日間の連休が取れるリフレッシュ休暇、そしてキッズ休暇があります。実績としては、コロナ禍で延期していた新婚旅行を、アニバーサリー休暇とリフレッシュ休暇を利用した社員がいます。リフレッシュ休暇取得の際は会社から奨励金が支給されます。

また、キッズ休暇は運動会や発表会など子供のイベントがある際などに利用できる休暇制度です。この制度の背景には代表の高萩自身が子供を持ったことで、家庭と向き合う時間の大切さを実感したことがあります。社員にも子供の成長を見守る時間を取ってほしいという思いから生まれた休暇制度なんです。

これらの休暇を含め、ワークライフバランスを考えた多くの取り組みが社員のQOL向上につながっていると感じます。

Massive Actの“配慮”を重視したコミュニケーションと期待値の定量化

株式会社Massive Actの社員の仕事風景

編集部

御社が大切にしているカルチャーなどがあればぜひ、お聞かせください。

佐藤さん

当社では社員間はもちろん、取引先の関係者も含め、周囲への配慮を重視した行動を大切にしています。

例えば、テキストでのやり取りには理想的な報告の仕方を社内で定めており、単に号令をかけるのではなく、具体的なアクションに落とし込んで浸透させるように心がけています。こうすることでみんなが働きやすい環境を整えているのが当社のカルチャーの特徴と言えます。

また、業務の品質や期待値を定量化する取り組みも行っています。例えば、メールの返信をどれくらいまでにすべきかというのは、個人差が大きいですよね。「3時間前のメールだからまだいいや」と感じる人もいるでしょうし、「返信は5分以内に送ってほしい」と考える人もいるかもしれません。

このような期待値のギャップを減らすため、当社ではメッセージへの返信速度は「2時間以内」と基準を設けています。「求められる基準にまずはみんなで合わせよう」という考えをもとに行動をすれば、嫌な思いをする人が減り、社員間の不必要な摩擦を防ぐことができます。

Massive Actは「新しい挑戦を成長に活かせる方」を歓迎

株式会社Massive Actのオフィスエントランス

編集部

採用に関して、求める人材やフィットする人物像についてお聞かせください。

高萩さん

2017年に創業した当社は、現在10名ほどの小規模な組織です。このような少数精鋭の環境ではさまざまな役割を担当したり、複数の業務を兼務したりなど、大企業ではなかなか経験できないことにチャレンジする機会が多くあります。これらを前向きに受け止め、自己成長の機会として活用できる方を歓迎します。

フィットする人材としては、相手の立場を考えながら、円滑にコミュニケーションを取れる方が活躍できるでしょう。そのような方々と共に働き、会社を成長させていきたいと考えています。

編集部

異業種からジョインされた方はいらっしゃいますか?

佐藤さん

もちろんです。例えばある広報のメンバーは、前職では水質検査の会社で科学分析などをやっていました。前職では業務の特性上、仕事のフローが法律で定められているため、毎日が同じことの繰り返しであることに不安を感じ、成長機会を得るために転職を決意したと聞いています。

成長機会を得られることが入社の一番の決め手だったそうですが、入社してからは働き方や福利厚生など、当社の優れたワークライフバランスに感銘したそうです。

メッセージ:多様な経験を持つメンバーと共に働きたい人はぜひ応募を

編集部

最後に、転職を検討している読者に向けてメッセージをお願いします。

高萩さん

Massive Actでは、未経験者や経験の浅い方でもベテラン社員と近い距離で働くことができ、直接学ぶことができます。

例えば、メンバーには上場企業のグループ会社でマーケティング部長を務めた経験がある者や、他の広告代理店で取締役を経験した者もいます。このような多様な経験を持つベテラン社員と共に働くことで、業界の深い知識や幅広い視点を学ぶことができ、キャリアアップや個人の成長にとって非常に貴重な機会となります。

そんな環境を提供している当社は、業界の知識や経験を吸収したい方、キャリアアップを目指す方にとって非常に魅力的な職場だと自信を持っております。興味のある方はぜひ、お問い合わせいただければ幸いです。

編集部

異業種や未経験者からの挑戦も歓迎する採用ポリシーに、Massive Actの懐の深さと人材育成への自信が伺えます。また、女性活躍を後押しする制度や柔軟な働き方からは、御社が社員をなによりも大切にしていることが感じられました。

本日はありがとうございました。

この記事のまとめ

株式会社Massive Actの受賞・表彰歴 ・2023年度「DX認定事業者」認定取得
・2024年度「JAPAN HR DX AWARDS」優秀賞受賞
・Financial Times社のアジア太平洋地域成長企業ランキングでAPAC50位、日本2位
組織文化 ・配慮を重視したコミュニケーション
・業務の期待値を定量化(例:メール返信は2時間以内)
・生産性向上と業務効率化を重視、業務の属人性を排除
現在のメンバー構成 ・社員数は約10名、女性社員比率は約4割
・20代女性管理職が活躍
ワークライフバランス ・フレックス、リモート導入。みなし残業なし(月平均残業時間約5時間)
・充実した休暇制度あり(アニバーサリー休暇、リフレッシュ休暇、キッズ休暇など)
・育児支援として産休・育休のほか託児ワーキングスペース施設が利用可
採用方針 ・新しいチャレンジを成長機会として活用できる方
・円滑なコミュニケーションが取れる方
・異業種・未経験者も歓迎

株式会社Massive Actの基本情報

住所 東京都港区北青山一丁目2-3 青山ビル12F
事業内容 ・デジタルマーケティング支援事業
・DX導入/コンサルティング/アドバイザリー事業
・グロースマーケティング事業
・マーケティングオペレーション構築支援事業
設立 2017年2月
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
フレックスタイム制度(コアタイム10:30-15:30)
公式ページ https://massive-act.com/
採用ページ https://massive-act.com/recruit/
募集職種 パフォーマンスディレクター