ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社エムボックスにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
2018年に設立された株式会社エムボックスは、医薬品とテクノロジーを組み合わせた包括的なヘルスケアサービスを提供する急成長中のスタートアップです。医療・医薬品に精通したメンバーとビジネスプロフェッショナルが協働する20名弱の少数精鋭チームで、フルリモートワークを基本としつつ、急成長を遂げています。
この少数精鋭チームでは、実力や意欲を重視するフラットな環境の中で、ユーザーの声を元にサービスを改善するなど顧客に寄り添った体験価値の提供に取り組んでおり、採用にも力を入れています。
今回は、そんな同社の魅力や働き方について、マーケティングマネージャーの佐藤さんと、看護師から転職したばかりの中島さんにお話を伺いました。
医療×テクノロジーで成長を続ける「株式会社エムボックス」
▲マーケティングマネージャーとして多彩な業務に携わる佐藤さん
編集部
御社は『テクノロジーでセルフメディケーションを革新する』というミッションを掲げていますが、このミッション実現に向け、どのようなことをされているのでしょうか?
佐藤さん
私たちは、セルフメディケーション(※)をデジタル技術で進化させ、より多くの方々が健康で充実した生活を送れるようにしたいと考えています。ビジョンに掲げる、「健やかで充実した人生が過ごせるヘルスケア社会の実現」を目指しています。
(※)セルフメディケーション:軽度な体調不良を自分でケアできるようにすること。ドラッグストアで市販薬を購入して手当するようなことを指す。
また、顧客に寄り添った体験価値の提供を重視しており、その成果として、主力商品の「ヒックス ミノキシジル5」の売上は18ヶ月で500%の成長を達成しました。単なる商品販売やマーケティングではなく、実際のユーザーの生活改善に貢献できることが当社の大きな特徴です。さらに、お客様からの喜びの声が直接届くことで、社会的なインパクトも体感できます。
編集部
具体的には、どのようにユーザーの生活改善に貢献されているのでしょうか?
佐藤さん
現在はAGA(男性型脱毛症)のセルフケアブランドを軸として、医薬品とテクノロジーを組み合わせた包括的なサービスを提供しています。具体的には、無料の疾患管理アプリ「HIX(ヒックス)」や厚生労働省認可の第一類医薬品である発毛剤「ヒックス ミノキシジル5」、さらにシャンプーやサプリメントなどのサポート製品を展開しています。
薄毛の悩みは専門家への相談をためらわれる方も多く、インターネット上の情報も様々で、正しい情報を得るのが難しい状況です。そこで私たちは、アプリを通じて毛髪診断士や薬剤師への相談機能を提供し、さらにカメラで頭皮の状態をチェックできる機能も実装しています。このように、悩みの発見から実際の改善まで、全体的な顧客体験の向上を目指しています。
また、当社では高い倫理基準を重視しており、代理店やパートナー企業に対してもコンプライアンスポリシーを設けています。特に誇大広告を行わないことを明確に定め、ユーザー様との約束を守るとともに、全てのステークホルダーにも同様の基準を求めています。これは医療従事者としての責任感に基づくものです。
なお、現在提供しているAGA領域は自由診療の分野ですが、将来的には保険診療の分野にも展開し、より広くセルフメディケーションをカバーしていきたいと考えています。
医療系人材も活躍中。多様なバックグラウンドを活かせる職場
編集部
現在のメンバー構成と、特にどのような方を求めていらっしゃるのかを教えてください。
佐藤さん
現在は20名弱の少数精鋭チームで、経営陣には薬剤師や製薬メーカー出身者、クリニック経営経験者など、医療系のバックグラウンドを持つメンバーが多くいます。
そうした背景から、採用では必ずしもビジネス経験がなくとも、患者さんに寄り添える視点や医療従事者としての経験を持った方を重視しています。同時に、大手消費財メーカーやメガベンチャーでWebサービス開発の経験を持つビジネスプロフェッショナルも在籍しており、医療とビジネスの両面から事業を推進できる人材を求めています。
看護師からの転職事例:キャリアチェンジの実際
▲フルリモートの仕事を探すため、マーケティングの勉強を始めたという中島さん
編集部
中島さんの経歴について、詳しくお聞かせいただけますか。
中島さん
実はまだ入社して2ヶ月なんです。以前は看護師として、国営の病院に勤務していました。ところが夫の台湾赴任が決まり、現地では日本の看護師免許からの書き替えが認められていないことから、新しいキャリアを模索することになりました。言葉の通じない海外での生活を考えたとき、日本企業でリモートワークができる仕事を探そうと思いました。
ただ、病院では売上やコストを意識する機会はほとんどありませんでした。そこで、ビジネスの考え方を一から学ぶ必要があると感じ、働きながらマーケティングスクールに通い始めるなか、私の看護師経験とマーケティングの学習経験に興味を持っていただいたことで、当社からスカウトメッセージをいただきました。お話を伺う中で、株式会社エムボックスの「患者ファースト」という姿勢に強く共感し、入社を決意しました。
編集部
入社後の教育体制や実際の業務についてはいかがでしょうか。
中島さん
会社は急激な成長を求めず、段階的な成長を支援してくれています。フルリモートワークですが、基礎から丁寧に教えていただき、分からないことはすぐに質問できる環境です。
現在は広告のレポーティングやチューニングなど、基本的な業務からスタートして、着実にスキルを積み上げています。自分の業務を通じて先輩方の時間を創出できることにやりがいを感じており、将来的には自分も専門的な業務に携われるよう日々努力しています。
若手の成長環境:23歳マネージャーの昇進事例
編集部
若手の成長機会について、佐藤さんご自身の経験をご紹介いただけますか?
佐藤さん
私が現在、23歳でマーケティングマネージャーを務めていることは、当社のフラットな組織文化を象徴していると思います。年齢や性別に関係なく、実力や意欲があれば活躍の機会が与えられる環境です。
私は大学在学中に個人で薄毛関連のアイディアを考えていたとき、エムボックスのことを知って代表の金澤(大介さん)にDMを送りました。20歳でインターン生として入社したときは、まだ会社全体で5名程度の規模でした。
そこから、「ユーザー(患者さん)と一緒に、ユーザーに一番いいものを創り続けよう」というカルチャーのもとで商品・サービスの改良に取り組みました。
当社の主力製品である「ヒックス ミノキシジル5」を発売当初から担当しておりますが、20以上の競合ブランドが存在するなかで、市場シェアを拡大・ブランド指名検索数の伸長率はトップ※となりました。(※自社調べ)
フルリモートワークの実際:働き方とコミュニケーション
編集部
フルリモートワークを基本とされているそうですが、具体的な働き方についてお聞かせください。
佐藤さん
基本的にフルリモートワークを採用しており、柔軟な働き方が可能です。3ヶ月に1回程度のアプリ開発方針検討や経営会議での対面機会があり、チームの一体感も保てる環境です。
また、年に1、2回程度、全社員でミッションやビジョンを議論する対面のワークショップも開催しています。その際は、巣鴨のオフィスや大手町のレンタル会議室など、メンバーが集まりやすい場所を選んで実施しています。
中島さん
私自身、以前は看護師として、電子カルテくらいしか使わない環境で働いていましたので、フルリモートでパソコン1台という働き方には、まだ慣れない部分もあります。ただ、業務に関する質問などは、テキストベースでも先輩方が非常に分かりやすく教えてくださるので、助かっています。
編集部
社内でのコミュニケーションや情報共有について、具体的にお聞かせください。
佐藤さん
Slack上でのコミュニケーションを重視しています。各メンバーは自分の業務状況や課題をタイムライン上で共有します。例えば「この部分で詰まっている」といった投稿に対して、他部署のメンバーが解決策を提案するなど、部門を超えた自然なコミュニケーションが生まれています。
また、各メンバーがプロフェッショナルとして自律的に業務を遂行することを重視しながらも、困ったときはすぐに相談できる開放的な雰囲気を大切にしています。
▲Slack上では気軽にコミュニケーションが取れる雰囲気がある
未経験者も歓迎!エムボックスから転職希望者へのメッセージ
▲看護師から異業種へ転職した中島さんは「過去の経験は無駄にならない」と話す
編集部
未経験者や異業種から株式会社エムボックスへの転職を考えている方へ、最後にあらためてメッセージをお願いします。
中島さん
異業種への転職は確かに勇気のいる決断だと思います。過去の経験が無駄になるのではないかという不安もあるかもしれません。
ですが、私の経験から申し上げると、そのような心配は無用です。新しい環境で一から学ぶことにも楽しさがありますし、当社の場合、先輩方が非常に温かく、基礎的な質問にも丁寧に答えてくださいます。少しずつ成長していけばよいという環境が整っていますので、興味をお持ちの方は安心して挑戦していただければと思います。
佐藤さん
当社は単なる商品販売やアプリ提供を超えて、人々の生活に寄り添った体験の変革を目指しています。通常のBtoCマーケティングとは異なり、お客様から直接「良くなった」という声が届く、非常にやりがいのある環境です。
弊社がご提供する「顧客体験」を通じて、お客様のセルフメディケーションの行動が変わり、生活が変わり、社会が変わることを実感できます。また、年間200〜300%の成長フェーズで1つひとつの施策・小さな行動が確実に社会に影響を与えると考えています。
現在はAGA治療を中心としていますが、今後は男女問わず、また若年層から高齢者まで幅広い層をカバーする新しい疾患領域への展開も予定しています。製品開発やプレマーケティングも進行中で、今後3年間で事業領域を大きく広げていく予定です。ヘルステクノロジーと医薬品を通じて、ヘルスケア体験の革新に携わりたい方のご応募をお待ちしています。
編集部
急成長を遂げる御社ならではのやりがいや働き方の特徴がよくわかりました。お二人とも、本日は貴重なお時間をありがとうございました。
この記事のまとめ
事業の特徴 |
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働き方の特徴 |
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評価・成長環境 |
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組織の特徴 |
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異業種からの転職環境 |
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株式会社エムボックスの基本情報
住所 | 東京都豊島区巣鴨1丁目20‐10 宝生第一ビル6階B |
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事業内容 | 医薬・ヘルスケア業界へのITソリューション提供及びWebサービスの運営 |
設立 | 2018年11月1日 |
働き方 | フルリモートワーク ※数ヶ月に1回程度の対面会議や年に1、2回の全社ワークショップあり |
公式ページ | https://mbox-inc.jp/ |
採用ページ | https://recruit-mbox.notion.site/ bd8009cdac2f4180925e6c5fca90bf77 |
募集職種 | マーケティング ※経験者歓迎。未経験も可 |