未経験からはじめる葬祭の仕事｜株式会社メモリードで活躍する若手社員の声

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社メモリードにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社メモリードは、葬儀事業を中心に、婚礼やホテルなど、人生の節目に関わる事業を展開する会社です。今回は特に葬儀部門の働き方についてご紹介します。

葬儀社としては都内8店舗を展開し「人を大切にする」をポリシーに、ご遺族に寄り添った葬儀サービスを提供する同社。入社間もなくから現場で経験を積む体制と、チームワークを大切にする温かい社風の中で、未経験からスタートした若手社員の方々が幅広く活躍しています。

そんな株式会社メモリードでのお仕事の魅力について、東京葬祭部の小林さんと大塚さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方

株式会社メモリード
東京葬祭部

小林 裕樹さん

株式会社メモリード
東京葬祭部

大塚 恵利菜さん

若手社員が活躍するメモリード。葬儀に携わる仕事内容とは

編集部

それぞれのご経験年数と、具体的な業務内容を教えていただけますか？

大塚さん

私は現在9年目になります。メモリードの直営葬儀施設である「メモリードホール」は都内に8店舗あり、各店舗を移動しながら業務を行っています。

仕事内容としては、来館される皆様のご案内・対応がメインです。故人様を安置した後の、ご遺族の面会対応、参列される方へのサービス提供などですね。また、式場の設営や館内美化、在庫管理といった業務もあります。

小林さん

私は現在16年目です。葬祭ディレクターとして、ご遺体の搬送の立ち会いから始まり、ご安置、葬儀の打ち合わせ、そして実際のお通夜や告別式まで、葬儀全般を担当させていただいています。

ディレクターという立場では、ご家族が思い描く理想の葬儀を叶えるために、一から組み立てていく必要があります。それぞれのご家族の希望に沿った形を提案し、実現していくことが重要な役割となっています。

メモリードの研修制度：未経験者の成長をサポート

▲お盆商品の説明をする大塚さん。メモリードのサービスは葬儀だけでなく、暮らしの中のさまざまな行事や節目にも関わっている

編集部

未経験の方が活躍されているとのことですが、入社後の研修制度について教えていただけますか？

小林さん

新卒社員の場合、4月に合同研修、5月に部門研修、6月から配属先での研修という流れで進めています。中途採用の方は、すでに配属が決まっている状態で採用されるので、実務は配属先で学んでいくことになります。

もちろん、最初から1人ですべてを任されるわけではなく、必ず先輩社員が付いて、徐々に業務を覚えていける体制ですので心配ありません。葬儀の見学を含め、実際の業務現場にはすぐに入ることができるので、仕事を早く覚えたい方にはとても適した環境だと思います。

大塚さん

入社当時、マンツーマンで指導してくれる先輩がいたので、本当に心強かったです。何も分からない状態からのスタートでしたが、商品知識と同時に社会人としての基礎も学べました。

葬儀現場では多くの業務があり、さまざまな役割のスタッフがいます。「なぜそのタイミングでその業務が必要なのか」「他のスタッフがどのように動いているのか」など、業務の意味や背景まで教えてもらえたおかげで、知識を自分の中に落とし込んで、自分で考えて動く習慣を身につけることができました。

葬祭の仕事のやりがい：ご遺族に寄り添うサービスの提供

編集部

葬儀に関わるお仕事の中で、どのような時にやりがいを感じますか？

大塚さん

大切な人を亡くされた悲しみの中にある方々にとことん寄り添って、手を差し伸べることができる、悲しい状況にある方の助けとなれることにやりがいを感じています。

また社内においては、シフトを組んだり研修をしたりという業務にも携わっていますが、どうしたら皆さんが働きやすいかを常に考え、環境を整えています。関わるスタッフ全員が気持ちよく安心して過ごせる環境を作ることも、やりがいを感じる部分です。

編集部

これまで関わられたお葬式の中で、印象に残っているエピソードはありますか？

大塚さん

入社2年目の頃の経験ですが、今でも日付やその方のお名前を覚えています。学生だったお嬢様の葬儀で、お友達とご家族だけの小規模な式でした。

故人様の思い出の品々を飾っての穏やかな雰囲気の中、ご両親は終始笑顔でいらっしゃいましたが、出棺の際にお母様が「どうか娘のことを忘れないでください」とおっしゃったんですね。

抑えていた思いがあふれたようなそのご様子に心を打たれて「私もお嬢様のことを一生忘れません」とお伝えしたところ、お母様が初めて涙を見せられました。そして「あなたがついてくれてよかった」と言ってくださり、この仕事の意味を深く感じました。

編集部

ご遺族の心に寄り添えたと感じられたわけですね。

大塚さん

はい。もう1つのエピソードとして、耳の不自由な参列者様の多い葬儀を担当したことがあります。私は手話ができないのですが、私が最も大切にしている「お別れの時間」、故人様のお肌に直接触れることのできる最後の時間のことをしっかりお伝えしたいと思ったんです。

そこで「皆様の手のぬくもりを伝えられるのはこの場が最後です」というフレーズの手話を覚え、お一人お一人の目を見ながら丁寧に手話で表現すると、皆様が笑顔でうなずいてくださいました。この時の心温まる思いも、強く印象に残っています。

小林さん

私が経験した葬儀では「集まってくださる方々には元気だった姿だけを覚えていてほしい」という故人様のご希望により、亡くなった姿を見せたくないというケースがありました。

そのため、一般的な順序ではありませんが、火葬の後にお通夜を行うというご提案をしたところ、ご遺族に「こういうやり方もできるんですね」と感謝していただけたことが印象に残っています。

このように、ご遺族一人一人の状況に合わせた対応が必要です。葬儀に慣れているご遺族はいらっしゃいませんので、マニュアル通りでなくそれぞれの方の思いを汲み取り、心の中にある「理想の葬儀」を叶えられた時に、やりがいを感じます。

「優しい人が多い」と評判。チームワークを重視する職場環境

編集部

メモリードの社風や、職場の雰囲気について教えていただけますか？

小林さん

当社では、スタッフ同士のチームワークを重視しています。「葬儀は1人では完結しない、社内のさまざまな部署やパートナー企業の方々との協力で成り立つ仕事」という共通認識があるので、分からないことがあれば、周りの人が何でも答えてくれる環境です。

大塚さん

質問をすれば必ず丁寧な答えが返ってきます。誰一人むげにする人はいません。

葬儀では色々な担当者と一緒に仕事をするので、他の人の良いところを吸収できますし、生花やご遺体の搬送など、各分野のプロから実践的なアドバイスを受けることができます。

パートナー企業の方々からも、よく「メモリードには優しい人が多い」と言っていただけるのですが、それもチームワークを大切にし、関わるすべての人から学びまたそれを後輩に伝える、学び合いの姿勢が浸透しているからだと思います。

メモリードが求める人材：人のために尽くせる人

編集部

葬儀サービスを提供する企業として、メモリードではどのような人材を求めていらっしゃいますか？

大塚さん

私の所属している式典課は「目配り・気配り・心配り」が大切な部署と言われています。特別な資格は必要ありませんが、故人様の尊厳を守り、ご遺族に配慮をして、人のために尽くせる方が向いていると思います。

また、チームワークが重要なので、周りの人の気持ちを考えながら働ける方、優しさやゆとりを持てる方が活躍できる職場です。

小林さん

ディレクターの業務では、冷静さを保てることがとても大切です。ご遺族は大切なご家族を亡くし深い悲しみの中にいらっしゃるわけですが、ディレクターはその中でもできる限り平常心で、やるべきことをやっていくことが、最終的にご遺族に寄り添えたということにつながります。

そういった意味で、心には熱いものを持ちながら、頭はクールでいられる方が望ましいですね。

転職希望者へのメッセージ：人としての優しさやマナーも学べる環境へぜひ！

編集部

最後に、メモリードに興味をもった読者の方に向けて、メッセージをいただけますでしょうか。

大塚さん

この仕事は人としての優しさやマナーを学べる機会が多く、どこに出しても恥ずかしくない仕事だと感じています。

敬意と感謝、そして学ぶ姿勢のある方にとっては、きっと仕事を超えたかけがえのない人生経験になるので、ぜひ仲間に加わっていただきたいです。

小林さん

メモリードは、まだ自宅葬が主流だった時代に、いち早く民間の葬祭ホールを建設して地域の皆様のお役に立ってきました。

葬儀業界は従来とは異なり、より身近な存在として認知されるようになりました。最近は同業他社も増え、広がりを見せていると感じます。人の役に立ち、人から感謝される、素晴らしい仕事です。

入社される方のほとんどが業界未経験者です。業界への興味がある方、人の役に立ちたいという思いを持った方は、経験の有無に関わらず、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。

編集部

本日は、貴重なお話をありがとうございました。

編集後記

この記事のまとめ

株式会社メモリードの基本情報