ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ミズにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社ミズは九州を拠点に、調剤薬局である「溝上薬局」やドラッグストア、高齢者福祉施設など幅広い事業を展開する企業です。「地域の健康づくり」を主軸に、24時間電話相談サービスやドライブスルー調剤、健康講座など、多彩なサービスで健康なまちづくりに貢献しています。
20代から70代まで幅広い年齢層のメンバーが集う同社。健康運動指導士の資格を持ち地域の健康づくりを支援する社員がいるなど若手の挑戦機会も多く、「ジョブチャレンジ制度」により職種を超えたキャリアチェンジも多数生まれています。女性比率7割の職場環境も特徴的で、女性のライフスタイルの変化に対応する働きやすい環境づくりを進めています。
今回は株式会社ミズの若手活躍や女性活躍、地域の健康づくりに寄与する事業展開や企業文化について、採用本部 部長の金子さんと地域連携部の田中さんにお話を聞かせていただきました。
ミズの若手活躍:資格を活かして地域の健康を支える20代社員の事例
▲取材にご対応いただいた田中さん
編集部
若手活躍のテーマについて伺います。まずは田中さんご自身のエピソードをお聞きしたいのですが、ミズへの入社のきっかけを教えていただけますか?
田中さん
私はもともと大学でスポーツや運動を通じた心身の健康づくりの分野を専攻していました。その際に取得を目指していた健康運動指導士の資格を活かせる職場を地元の佐賀県で探していたときに、偶然ミズを見つけたのが入社のきっかけです。
特に印象的だったのが、ミズが掲げる「薬を売らない薬屋さん」という言葉です。単なる薬局ではなく地域の健康増進を目指す会社のビジョンと、自分のやりたいことが重なると考えたことから入社を決意しました。
編集部
ミズではどのようなお仕事をされているのでしょうか。
田中さん
入社して最初は、調剤事務としての店舗業務と、健康運動指導士としての業務を兼務しており、昨年1月に地域連携部に異動しました。現在も週に1回は調剤事務として現場で働きながら、主に健康運動指導士として地域の健康づくりに関するイベントの企画・運営に携わっています。参加者の皆様に楽しんでいただける内容を考えながら、地域の健康に貢献できる活動を日々行うことが、現在の私の仕事の核です。
地域連携の取り組みの一例が、長野県諏訪中央病院の名誉院長である鎌田實(かまた・みのる)先生のご指導のもとで行っている「がんばらない健康長寿実践塾(通称:鎌田塾)」という取り組みです。この活動では塾生の皆様が楽しみながら健康づくり活動を行い、さらに自主的に健康管理できるようになることを目指しています。
▲田中さんが健康づくりのイベントで参加者に語りかける様子
編集部
これまでのお仕事の中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?
田中さん
ミズではチャレンジを推奨する風土があり、これまでにも上長から新しい仕事のお話をいただき、チャレンジする機会が多くありました。中でも入社した年の冬頃に、県主催のウォーキングイベントでストレッチ講師にチャレンジした経験が印象に残っています。
当日は約20名1グループの指導を8回ほど繰り返し、合計で150名程の方の指導を行いました。ミズで健康運動指導士として仕事をする初めての機会で、とても緊張したことを覚えています。
店舗業務と並行してできるかという不安はありましたが、配属先の店舗の先輩が「大変なときはサポートするから、やってみたらいいよ」と背中を押してくださったからこそ挑戦してみようという気持ちになれました。自分がやりたいと言ったことに対して、上長や先輩方が背中を押してくださる、そんな環境があったからこそ、今の自分があると実感しています。
キャリアの可能性を広げる「ジョブチャレンジ制度」
編集部
ミズでは、田中さん以外にもさまざまなフィールドで活躍する社員の方が多いのでしょうか。
金子さん
はい。薬局を中心に幅広い事業を展開する当社だからこそ、1つの専門領域にとらわれずに活躍できる環境があります。私自身も薬剤師として店舗での勤務からスタートし、その後店長、エリアマネージャー、エリア長、店舗運営の統括と経験を重ね、現在は採用本部の責任者を務めています。
社員のチャレンジを推奨する仕組みとして「ジョブチャレンジ制度」を取り入れているのも特徴です。実際に、自ら手を挙げて目指すキャリアチェンジを実現した社員も複数います。
編集部
ジョブチャレンジ制度を利用して活躍する若手社員の具体例を教えていただけますか?
金子さん
医療事務として入社した社員で、本社の経理・人事部門に異動した後、現在は人事制度改革を担当している方がいます。また同様に医療事務からスタートし、複数店舗のブロック長として活躍した後に、現在は本社で地域創生の仕事に携わっている30歳の社員もいます。
資格所有者のジョブチャレンジ制度活用例も特徴的です。例えば薬剤師として入社した社員が、営業部門で新規店舗の立ち上げやドクターとのセッション企画などを担当しているケースもあります。薬剤師の資格を直接活かす仕事ではありませんが、医療の知識を活かしながら新たなフィールドで頑張っています。このように、意欲のある社員にはさまざまなキャリアパスの可能性を提供しています。
若手社員の成長を支える充実の研修制度と「ブラザーシスター制度」
編集部
新卒や若手の中途採用の方に対して、どのような教育制度があるのかを教えてください。
金子さん
まず、新入社員研修を2週間から3週間かけて実施しています。薬剤師に限らず全職種の方が一堂に会し、専門知識だけでなく社会人としてのマナーや接遇を学びます。特に重視しているのが「人間力」の部分です。医療人である前に、一人の人間としてどうあるべきか、どう成長していくかを大切にしています。
編集部
店舗配属後はどのようなサポート体制がありますか?
金子さん
新卒入社の社員に対しては、ブラザーシスター制度を導入しています。必ず先輩社員が1人指導者としてつき、週次でレポートを書いたり、交換ノートを作成したりします。新入社員が学んだことや感じたことを書き、それに対して先輩が丁寧にアドバイスを書き込む形で指導を行っているのが特徴です。
キャリア採用の中途社員に対しても、ブラザーシスター制度ではないものの、先輩社員が1人つくサポート体制は同様です。特に医療事務スタッフは薬剤師などと違って未経験入社の方が多いため、1週間ごとの進捗レポートをエリアの上長等が添削する形でしっかりと成長を支援しています。
編集部
田中さんも実際にブラザーシスター制度での指導をご経験されているのですよね。
田中さん
はい。今でも当時の交換ノートを大切に保管し、時々読み返していますよ。今思えば些細な悩みに思えることも、先輩が本当に親身になってコメントを書いてくださっていて、改めてミズの温かいサポート体制を実感しています。
ミズの女性活躍:女性比率7割!長期的なキャリア形成も可能
編集部
ミズにおける女性の活躍について伺いたいのですが、特徴的なデータはありますか?
金子さん
社員の女性比率は7割と、非常に多くの女性が活躍している職場環境が特徴です。特に薬剤師の約半数、メディカルスタッフやビューティー部門はほぼ全員が女性です。
また女性の管理職比率も28.5%と高水準です。女性の執行役員が3名、役員が1名いるのも特徴です。
編集部
女性活躍を促進していくための、御社独自の制度や取り組みを教えてください。
金子さん
女性の長期キャリア形成を促していくために、働きやすい環境づくりに配慮しています。特に子育てをしながら働く女性社員が多いため、両立支援には力を入れています。
具体的には、学童保育の時間に合わせて早めの帰宅が必要な小学生のお子さんを持つ社員に対し、時間や勤務地を限定しながら正社員としてキャリアを継続できる「育児時短制度」「限定正社員制度」を導入しています。こちらはいずれもお子さんが10歳になるまで利用可能です。
「限定正社員制度」は、育児だけでなく、介護との両立支援にも活用できます。今までであれば介護のためにパートへの切り替えを余儀なくされていたところを、入社3年以上の社員に関しては復帰を前提に、限定正社員として働くことが可能となっています。
さらに、全部署で時間単位の有給取得が可能なのも特徴です。お子さんの予防接種など、丸一日休む必要がない場合でも柔軟に対応できるため、こちらも働きやすさの一助となっていると思います。
編集部
女性の働きやすさに関して、社内の雰囲気についてはいかがでしょうか。
金子さん
子育てをしながら働き続けている女性社員が非常に多いため、助け合いの精神が自然と根付いています。店舗では急な休みへの対応が必要になることもありますが、予定を調整して出勤してくれたり、休み予定だった社員が出勤してくれたりと、「お互い様」の精神で支え合いながら運営しています。
田中さん
私自身、実際に子育てをしながら働く先輩方を見ていて、すごいなと感心しています。お子さんを育てていると急な休みや早退が必要な場面なども多いのですが、会社の制度と家庭内での役割分担で上手くバランスを保って働いている姿は、本当に参考になります。私が将来家庭を持ったときにも、家庭と仕事のどちらも大切にして働いている女性社員の先輩方をロールモデルに、仕事を続けていきたいですね。
ミズのカルチャー:社内外に向けるホスピタリティが特徴
編集部
ミズ特有のカルチャーや、社内の雰囲気についてお聞かせいただけますか?
金子さん
私たちは「喜ばれることを喜びに」をモットーに掲げています。そのため、誰かのお役に立ちたいという思いを強く持つメンバーが多いのが特徴です。
それは患者さまやお客様に対してはもちろん、一緒に働く仲間に対しても同様です。互いにスムーズに仕事ができるよう気配りをしながら、温かい雰囲気の中で働いています。
編集部
お仕事をされる中で、「喜ばれることを喜びに」のモットーを実感する瞬間はありますか?
田中さん
調剤事務としては、やはり現場での患者様とのコミュニケーションの場で実感します。患者様に「来て良かった」と思ってもらえるようなホスピタリティのある接客を考えられるのは、この仕事の醍醐味ですね。
また、イベントや講座への参加者の方々が、笑顔で楽しく体を動かされている姿を見たり、喜びの声を直接いただけたりする事も私の大きな原動力となっています。仕事には大変なこともたくさんありますが、「体を動かしてすっきりした」「皆で楽しく和気あいあいと運動やおしゃべりができる場があってありがたい」という参加者の方々からの言葉に支えられ、前に進むことができています。
ミズの事業:ドライブスルー調剤など革新的なサービスを展開
編集部
御社では薬局を中心に多角的な事業展開をされていますが、その中でも特徴的なものがあればご紹介いただけますか?
金子さん
ミズでは地域の健康増進を核に、数々の革新的なサービスを展開しています。例えば車に乗ったまま薬を受け取れる「ドライブスルー調剤」の仕組みを西日本で初めて取り入れたのも当社です。
また患者様がいつでも薬について相談できるよう、20年以上前から24時間対応の電話相談サービスも実施してきました。お客様の困り事に寄り添う「まちの薬の専門家」として、日々の不安や心配事を気兼ねなく相談できる仕組みを整えています。
編集部
田中さんのお話にあったように、地域連携の取り組みも盛んに行われているんですよね。
田中さん
はい。先ほどお話しした「がんばらない健康長寿実践塾」の他にも、健康講座など各種イベントを行っています。
通常薬局が主催する地域の健康講座は店舗で行う小規模なものが多いと思いますが、当社の健康講座はそういった小規模なものから、ホールをお借りして行う1,800人規模のものまで、非常に多彩な内容で実施しているのが特徴です。他にも、心身ともに元気になっていただきたいという想いから、無料のクラシックコンサートを開催しています。
ミズから読者へのメッセージ
編集部
最後に、転職を検討されている方々へメッセージをお願いします。
金子さん
ミズは薬局がメインの会社だと思われがちですが、私たちにとって薬局はあくまでも手段であり、本当の目的は地域の健康づくりです。その中で、社員にはさまざまな活躍の舞台が広がっています。
自分の専門的なスキルを活かしたい、あるいは新たな領域に挑戦して健康なまちづくりを実現していきたいという想いのある方は、ぜひ当社でのキャリアをご検討ください。
田中さん
金子のいうように、私たちが大切にしているのは、地域の方々の健康づくりに貢献したいという想いです。地域の皆様の生活に寄り添い、人生をより豊かで彩りあるものにするための事業に取り組んでいます。
当社の想いに共感して新しいことにチャレンジしたい方、自身の成長をチーム全体の成長につなげながら、会社と一緒に成長していける方をお待ちしています。
編集部
金子さん、田中さん、本日はありがとうございました!
編集後記
株式会社ミズの働き方のまとめ
働き方の特徴 |
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キャリアパス |
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女性活躍 |
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社風 |
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教育体制 |
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独自性 |
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株式会社ミズの基本情報
企業名 | 株式会社ミズ |
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住所 | 佐賀県佐賀市水ヶ江1丁目1番11号 |
事業内容 |
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設立 | 1992年8月 |
公式ページ | https://www.miz-pharmacy.co.jp/ |
採用ページ | https://miz-recruit.com/ |
募集職種 | 薬剤師、調剤事務、管理栄養士、健康運動指導士、営業、ビューティースタッフなど |