ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、栃木県の那須塩原市役所にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同市役所で働く魅力をご紹介します。
那須塩原市役所では、民間企業での経験を持つ技術職員が多数活躍しています。そのため、公共施設の設計・工事管理において、専門性を存分に発揮できる環境が整っているのが特徴です。また、キャリアステージに応じた充実した研修制度や、多様な専門性を持つメンバー同士での学び合いなど、職員の成長を支援する体制も注目されています。
今回は、那須塩原市役所の技術職のエピソードや成長支援の取り組みを中心に、総務課の月江さん、都市計画課の室井さん、植木さんにお話を聞かせていただきました。
若手活躍:民間企業の経験を活かし活躍する技術職員のエピソード
▲室井さんの現場作業風景
編集部
民間から転職して入庁し、都市計画課で技師として活躍されているお二人にお話を伺います。これまでで印象に残っている業務はありますか?
室井さん
2024年の道の駅リニューアル工事を担当した際のことが印象に残っています。空調設備や給排水設備、さらには道の駅で販売する乳製品の加工施設の機械設備工事まで幅広く携わり、ただ工事をするだけでなく利用者目線で使いやすくなるような提案も積極的に行いました。
例えば、授乳室に当初予定になかった給湯設備を追加で設置することを提案し、実現させました。細かい部分で工夫を重ねたからこそ、施設が完成して多くの人が利用しているのを見た喜びもひとしおでしたね。
植木さん
私は、入庁1年目で携わった学校体育館の改修工事が印象的です。体育館という特殊な環境を考慮した照明の配置や明るさの工夫、太陽光発電設備の導入など、電気設備技師としての専門性を活かしながら業務を進めることができました。
特に照明の明るさと眩しさのバランスはこだわったポイントであったため、完成後に学校の先生方から「明るくなったけど眩しくない」という評価をいただいたときは、非常に嬉しかったですね。
また、設計から工事完了まで一貫して関われたことで、工事を進めながら設計段階では気づかなかった細かな改善点を随時反映できたことも印象に残っています。具体的にはボールが当たっても大丈夫なように照明スイッチにカバーを設置するなど、一連の業務の中で新たな発見を得てスキルアップできた、とても貴重な経験となりました。
▲植木さんの現場作業風景
編集部
那須塩原市役所での仕事のやりがいは、特にどのような点に感じますか?
室井さん
民間企業との大きな違いを感じるのは、工事完了後の反応を直接聞けることです。例えば公民館のトイレ改修工事をした後、施設の管理者の方から「綺麗になった」という言葉をいただくと、次の工事への意欲にもつながります。
植木さん
電気技師という専門性を活かして提案できる機会も多く、自分の経験や知識が市民の方々の暮らしに直接役立っているという実感が持てる点もいいですね。より良い施設管理の実現に寄与できることが仕事のやりがいとなっています。
多様な専門性を持つメンバーとのコミュニケーションが成長につながる
編集部
自身の成長やスキルアップにつながっていると感じる、那須塩原市役所ならではの特徴はありますか?
室井さん
悩んだことなどを気軽に周囲に相談できる環境があることが大きいです。都市計画課内だけでも多様な専門性を持つメンバーがいるため、自身にない経験、視点からのアドバイスを受けられ、とても心強いですね。
例えば私は機械設備の立場から機能面を重視しがちですが、建築意匠の視点からの意見ももらえるなど、新たな知識や視野の広がりを得られる環境があります。
また市役所では常に誰かと関わり合いながら仕事をする必要があります。そのため上司への報告や説明機会、関係者との調整など、コミュニケーション面での成長が得られる点も魅力です。
編集部
職場の雰囲気としても、相談しやすく意見を言いやすい雰囲気があるのでしょうか。
室井さん
そうですね。非常に雰囲気が良く、年齢や職歴が離れている先輩職員や上司に対しても話しかけやすい職場環境です。また自分の意見も否定せず受け止めてくれ、その上で建設的な意見交換ができるのが魅力です。
キャリアステージに応じた多彩な研修プログラムで専門性を向上
編集部
その他の支援制度に関してはいかがでしょうか。
月江さん
技術職員に対しては、専門的な研修機会を豊富に用意しています。これは新規採用職員だけでなく、ある程度ベテランになってからのメニューも充実させています。
具体的な研修内容については、各所属から「こういった研修を受けたい」という要望を出していただき、総務課で必要性を精査したうえで実施を決定しているのが特徴です。専門的な研修は県内での実施機関が限られているため、県外や専門施設での研修機会も積極的に設けています。
また技術職に限らず、全職員を対象とした多彩な研修メニューを用意しています。市民サービスの向上を目的とした接遇研修や法令に関する研修、ハラスメント防止に関する研修など、従来からの研修内容を見直しながら、必要に応じて新しい研修も随時追加しています。
研修の実施タイミングは、職員のキャリアステージに合わせてさまざまです。新規採用職員は年に2回、2年目以降は年1回程度の定期研修を実施し、ある程度経験を積んだ職員には、専門分野に特化した選択制の研修を提供しています。職種や役割に応じて様々な専門研修により、それぞれの職員が必要なスキルを効率的に習得できる環境を整えています。
女性活躍:性別で区別しないカルチャーが女性活躍を促進
編集部
植木さんは技術職の女性職員としてご活躍されていますが、働きやすさについてどのように感じていらっしゃいますか?
植木さん
性別に関係なく、とても働きやすい職場環境です。「女性だから」「男性だから」ということを日常で意識することがほとんどないくらい、一人の職員として自然に仕事ができる環境が整っているんです。
評価制度の平等性はもちろんのこと、周囲の接し方も含めて、性別で区別しないことは那須塩原市の組織風土として根付いているように思います。
編集部
女性職員の活躍促進について、具体的な取り組み状況を教えてください。
月江さん
女性活躍促進や男女平等の観点から、どのポジションでも性別に関係なく活躍できる環境づくりを進めています。昇進の評価基準ももちろん平等で、管理職に占める女性の割合も徐々に高くなってきており、令和6年度は30.34%という数字を残しています。実際に、部長級の役職で活躍する女性職員もいます。
男性育休が増加!子育てと仕事を両立しやすい環境
編集部
出産や育児に関する支援制度についてもご紹介いただけますか?
月江さん
出産前後の女性職員の休暇制度の充実に加えて、特に近年力を入れているのが、男性の育児参加推進です。子育て支援制度の見直しを行い、ここ2、3年で男性職員の育児休業取得率が大きく向上しています。男性職員の取得実績が周囲に波及し、継続的に取得率が増加しているという背景があります。
データでお伝えすると、男性職員の育休取得率は令和2年度が7.14%だったところ、令和5年度には80.0%に達しています。なお、この期間において女性職員の育休取得率は100%です。
編集部
具体的にどのような見直しを行ったのでしょうか?
月江さん
主な見直し内容としては、制度の周知と手続きの簡便化があげられます。具体的には子育て制度に関するハンドブックの作成や、システムの導入による育児休業の申請手続きの簡素化などに取り組みました。
もう1点、事前に育児休業取得の意向を把握する期間を設けたのも特徴的です。妊娠が分かった時点での申請に加えて、年度末に翌年度の育児休業の予定を集約しており、余裕を持った全庁の人員配置につながっています。
▲子育て制度ハンドブックと育児休業等計画書
那須塩原市役所から転職者へのメッセージ
▲豊かな自然も残る那須塩原市
編集部
最後に、那須塩原市役所でのキャリアに興味を持った読者に向けてメッセージをお願いします。
月江さん
那須塩原市が目指す職員像は、「自ら考えて行動できる」「市民から信頼され感謝される」職員です。採用にあたってはコミュニケーション能力を含む人物面を重視しており、市民の方々としっかりと向き合い、信頼関係を築ける人材を求めています。本日お話しいただいたお二人も、まさにこの理念を体現している職員です。
那須塩原市役所は仕事のやりがい、働きやすい環境の両面が叶う環境だと考えています。那須塩原市役所で共に市民サービスの向上に取り組んでいける仲間との出会いを楽しみにしています。
編集部
植木さん、室井さん、月江さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
編集後記
この記事のまとめ
技術職の業務内容 |
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やりがい |
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職場環境 |
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人材育成制度 |
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転職者の特徴 |
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那須塩原市役所の基本情報
自治体名 | 那須塩原市役所 |
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住所 | 栃木県那須塩原市共墾社108番地2 |
公式ページ | https://www.city.nasushiobara.tochigi.jp/ |
採用ページ | https://www.city.nasushiobara.tochigi.jp/shiseijoho/shokuinsaiyo/index.html |
募集職種 | 技師関係 |