ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社旭プレシジョンにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
旭プレシジョンは、金属の表面処理・めっきを専門とする技術開発企業です。製造職や技術職、バックオフィスなどさまざまな職種が連携し合って事業を展開しており、韓国やタイへの技術展開も進めています。経験やスキルよりも「学ぶ姿勢」を重視し、社員一人ひとりがチャレンジできる環境を整えています。
今回は、技術部の虎走さん、広報課の下坂さんにお話を伺い、研究開発の最前線や充実した研修制度、ワークライフバランスを重視した職場環境など、同社で働く魅力についてお聞きしました。
海外拠点での活躍も!若手の挑戦をサポートする「旭プレシジョン」
編集部
御社では若手社員の活躍が目覚ましいと伺っています。会社として若手社員の成長促進に力を入れていらっしゃるのでしょうか?
下坂さん
その通りです。当社は、入社後すぐにさまざまな挑戦ができる環境であるため、若手社員の成長スピードが早いと思います。
当社は30代という若い社長のリーダーシップのもと、若手の育成に力を入れており、年齢問わず社員の柔軟な発想や提案を積極的に採用する社風があります。積極性を持ってチャレンジする分だけ伸びていける、そんな環境が整っていると思います。
当社は現在韓国やタイへの技術展開を進めているのですが、タイでの拠点立ち上げに携わっている製造職の社員がその好例です。様々な経験を積む中で、入社当初には足りなかった積極性と責任感が一番身につき、現在ではタイ拠点の立ち上げに抜擢され、言葉の壁がある中でも当社の技術を提供しながら楽しみややりがいを感じて仕事をしています。
若手活躍事例:入社1年目で“やりたい仕事”に従事!課題解決にも貢献
▲1年目からやりたい実験をできるのが旭プレシジョンの魅力。新技術の発見に携わるやりがいも魅力
編集部
虎走さんは技術職として活躍されているとのことですが、どのような経緯で旭プレシジョンに入社されたのでしょうか。
虎走さん
私は工学系学部の修士課程修了後、研究職を希望して就職活動をし、研究開発ができる点に惹かれて旭プレシジョンに入社しました。現在は8年目で、技術職として研究開発部門で新たな表面処理の検証実験などを行っています。
編集部
虎走さんが現在の業務の中で魅力的だと感じる部分を教えてください。
虎走さん
1年目から選択肢の中から自分のやりたい実験をある程度選んで従事することができたのは、旭プレシジョンならではの魅力だと思います。就職前には「先輩社員のサポート業務に徹するもの」と想像していたのですが、当社では上司との面談の中で個人にあった仕事が提示されることが多く、そのようなことはありませんでした。
実験を進める中で、思うような結果が出て新しい技術を生み出せるのもこの仕事ならではのやりがいです。私自身入社後に「テクノNSコート」「テクノNACコート」というコーティング系の2つの新製品開発に携わりました。これらは刃物類の非粘着コーティングや工場ラインでの処理工場など、具体的な課題解決に貢献しています。
編集部
技術職以外にはどのような仕事がありますか?
虎走さん
当社は金属の表面処理・めっきを専門とする会社です。職種は大きく技術職、製造職、営業職、品質管理職に分かれます。
技術職は製造現場で使用するめっき液の品質を安定させるための成分分析、当社独自の技術開発・研究を、製造職は化学薬品を使用した処理ラインでの表面処理作業を担当しています。品質管理職は製造した製品に発生した不良の調査など品質管理全般を、営業職はお客様へ当社の独自技術・商品の提案、展示会への出展による新規顧客の獲得を担っています。それらの職種に加えて、購買課や業務課、広報課といったバックオフィス部署があるというのが当社の大まかな組織構成です。
▲製造職、技術職、営業職、品質管理職の仕事風景
若手活躍事例:異業種から広報に。“未経験”の強みを活かし「伝わりやすい」会社紹介を制作
編集部
下坂さんは広報を担当されているとのことですが、同じ業界から転職されたのでしょうか。
下坂さん
いえ、もともとは保育業界という全く別ジャンルで働いており、広報の仕事に魅力を感じ、会社やその製品・サービスの魅力を多くの人に伝えたい、多角的な視点で伝えるクリエイティブな仕事をしてみたいと感じ入社を決意し、2024年4月に旭プレシジョンに転職しました。
広報担当として、SNSを活用した情報発信、展示会やイベントのPR・展示物作成、グループ会社の広報活動を行っています。展示会の告知や当社の技術的特徴を、興味を持っていただけるような形で発信することを心がけています。
虎走さん
当社の開発する技術が専門的な領域なこともあり、もともとカタログなどをつくっても伝わりづらい、興味を持ってもらえないという課題があったんです。そこをわかりやすく対外的に発信する人材がほしいというところから、求人をかけ、彼女が入社した経緯があります。
▲異業種から広報課としてジョインした下坂さん
編集部
未経験だと専門的な技術の理解が難しいと思いますが、どのように習得されているのでしょうか。
下坂さん
入社時に行った1か月間の技術研修が、自身の知識習得に非常に役に立ったと感じています。研修では金属の性質や特徴などの基礎知識から始まり、実際の表面処理工程も体験させていただきました。また各部署をローテーションで回り、営業同行も含めて、お客様のニーズに対する提案プロセスまで学ばせていただいたことで、会社の全体像がつかめた感覚があります。
もう1つ、広報の業務を学ぶための社外研修にも参加したことも良い経験となっています。他社での広報の好事例などを学び、自社の広報を考える上で大きなヒントを得ることができました。
編集部
研修で得た知識は広報の仕事にどのように活かせましたか?
下坂さん
広報の研修で学んだ事例をもとに、漫画を使った会社紹介を提案しました。私自身未経験で最初は何もわからなかったので、初めての方にも興味を持ってもらえるような会社紹介をつくりたいと思ったのがきっかけです。
漫画制作にあたっては、各部署へのヒアリングを重ねました。営業が把握しているお客様が抱える課題なども盛り込みながら、当社の事業をわかりやすく伝える漫画を作成しています。展示会やSNSでの発信に向けて準備を進めているところです。
▲下坂さんが提案した漫画を使った会社紹介。初めての方にも事業に興味を持ってもらえるように工夫されている
▲展示会での下坂さんと営業部のメンバー。営業部をはじめ社内の各部署と連携しながら漫画による会社紹介の制作に尽力
下坂さん
もう1点、当社の知名度向上のためにBリーグで活躍する地元チーム「京都ハンナリーズ」とのパートナー契約を提案しました。新しい取り組みにも積極的に賛同していただけるので、パートナー契約締結を実現し、ゴール下広告・選手パネル広告に当社のロゴを掲出しています。多くの方に当社を知っていただくきっかけになれば嬉しいです。
若手のスキルアップを支える研修や資格取得支援も充実
▲旭プレシジョンの研修風景
編集部
先ほど研修のお話がありましたが、御社の研修体制や社員のスキルアップ支援についても具体的に教えていただけますか?
下坂さん
当社ではOJT研修を基本としつつ、部署間の連携が重要な業務も多いため、自部署以外の業務知識も習得できるよう新入社員には必ずすべての部署での研修を行っています。それに加えて最近ではコンプライアンスやハラスメント防止の全社研修も実施しています。
会社の全体研修だけでなく、社員が自ら希望する研修を申請できる制度があるのも魅力です。私自身も広報活動の取り組み方を学べる研修を受講させていただきました。
資格取得支援も充実しており、業務に必要な資格に対する受験費用は全額会社負担です。さらに、部署ごとの資格保持状況を分かりやすくするために全社員の資格取得状況を社内に掲示しています。それによって社員間の資格取得のモチベーションアップにもつなげるのも目的です。
虎走さん
自分自身の資格取得状況も詳らかになるためややプレッシャーもありますが(笑)、誰がどの資格を持っているのかを把握できると「この件はこの人に相談しよう」ということがすぐにわかるので、他部署との円滑な連携の上でありがたいですね。「他の人はこんな資格を持っているんだ」と、資格勉強の刺激にもなっています。
製造業ながら女性多数活躍!社員の声を受けて整う“働きやすい環境”
編集部
御社の女性社員の活躍状況を教えてください。
下坂さん
従業員数約50人の内、約3割が女性社員です。製造業は男性中心というイメージが強い業界ですが、当社は比較的女性が多いのが特徴です。
女性のグループリーダーが2人在籍しており、そのうち1人は結婚・子育てをしながら活躍しています。また、その他にも3人の女性社員が育児と仕事を両立しています。
編集部
出産など女性特有のライフイベントとの両立支援はありますか?
下坂さん
産休・育休や時短勤務といった法定制度に加えて特徴的なのが、働く母親の声から生まれた「1時間単位の有給取得制度」です。お子さんの通学時の見守り当番や保護者会への参加、急な発熱での早退などの際に、これまでは半日や1日単位での有給取得が必要でしたが、この制度の導入により実際に必要な時間だけ取得できるようになりました。
この制度は子育て中の社員だけでなく、全社員が柔軟に活用できる仕組みとなっています。飲み会やショッピングなど気軽な理由でも活用できるため、非常に重宝しています。
また育児との両立支援として、短時間勤務制度の適用期間を国の基準より拡大し、小学校卒業までとしています。育休・産休についても、男女問わず取得を推進しており、社内に制度の案内を掲示するなど、気兼ねなく取得できる雰囲気づくりを心がけています。
編集部
時間単位の有給取得制度のように、社員の声から生まれた社内制度も多いのでしょうか。
下坂さん
はい。ワークライフバランスとはまた違いますが、今年には社員の声を受けて社内にスポーツジムを設置しました。ウェイトトレーニング機器、ランニングマシン、トランポリンなど本格的な設備を完備しています。今後も社員の声を積極的に採用し、働きやすい環境づくりを進めていきたいと考えています。
▲社員の声を受けて生まれた社内ジム(写真上)。リフレッシュルーム(下)も完備し、施設面でも“働きやすさ”を整える
未経験者歓迎!学ぶ姿勢を持って積極的にチャレンジできる方はぜひ
編集部
最後に、旭プレシジョンの仕事に興味を持った読者に向けてメッセージをお願いします。
下坂さん
旭プレシジョンには若手社員の意見やアイディアを積極的に取り入れてくれる社風があります。私自身未経験から入社しましたが、研修などから得た学びを実際の業務アイディアにつなげられています。手厚いサポートもあるため、向上心を持って積極的にチャレンジできる方は未経験でも安心してジョインしていただければと思います。
入社後の学習環境が整っているので、学ぶ意欲さえあれば未経験の方でも十分に活躍できます。知識や経験よりも学ぶ姿勢を重視しているため、成長意欲のある方はぜひ一緒に楽しく働いていきましょう。
編集部
虎走さん、下坂さん、本日はありがとうございました!
この記事のまとめ
若手の活躍と成長支援 |
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研修・教育制度 |
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働きやすい職場環境 |
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採用方針 |
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株式会社旭プレシジョンの基本情報
住所 | 【本社】京都市上京区下立売通智恵光院西入ル505番地 【京都西工場】京都府向日市鶏冠井町十相30-5 |
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事業内容 |
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設立 | 1964年3月 |
公式ページ | https://www.akg.jp/precision/index.html |
採用ページ | https://www.akg.jp/precision/job_info.html |
募集職種 |
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