新しい働き方を取り入れている企業や、若い人材を原動力に成長中の企業など、特徴的な企業を紹介するこの企画。今回は、企業や自治体などを対象に、ルーティンワークをなくすべくDXを導入・促進し、業務改革に向けたコンサルティングを実施するロボフィス株式会社に取材しました。
DX化を推進し“日本の人材不足問題”の解決を行うロボフィス株式会社
▲ロボフィス株式会社の経営理念(公式サイトから引用)
ロボフィス株式会社は、「ビジネスリデザインをハンズオンで成功に導く」という理念をもとに、今後の日本の人材不足問題の解決に向けて、生産性を高めるための業務自動化の仕組みであるRPA(※)をはじめとした、デジタル化・DXを推進するための各種ツールの導入・内製化支援・人材育成・運用をサポートする会社です。
(※)RPA:Robotics Process Automationの略。主にPC上でおこなう業務を、ソフトウェアロボットで自動化することや、その際に使用するシステム・ツールを指す。
設立は2018年で、2019年から2021年までの売上は2.2倍と急成長を遂げています。また、社員数もそれにあわせて急増しており、事業内容の先進性を考えてもまさに伸び盛りという印象です。
会社名 | ロボフィス株式会社 |
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住所 | 東京都港区芝1-6-10 芝SIAビル3F(本社) |
事業内容 | 業務改善コンサルティング、RPAライセンス販売、RPA導入・構築支援、DXコンサルティング・導入支援、各種DX推進、左記に関する研修 |
設立 | 2018年6月 |
公式ページ | https://www.rpa-roboffice.jp/ |
今回は、そんなロボフィス株式会社の働き方やカルチャー、社員のスキルアップの仕組み、求める人物像などについて、採用担当の堀さんにお話を伺いました。
顧客にあわせて、RPAを中心としたソリューションを提案
▲ヒアリングから具体的なプランの提案、ツールの開発・運用までワンストップで提供している
編集部
最初に、ロボフィスさんの事業内容についてお話しいただけますでしょうか?
堀さん
私たちは、企業や自治体などの業務全般をあらゆる角度から分析し、デジタル化を中心とする業務改善やデジタルを用いた業務改革(DX)をお手伝いするコンサルティング事業を行っています。デジタル化・DXを推進する中で、主軸として活用しているのがRPAです。
RPAについてかんたんにご説明すると、「事務系の定型作業や単純作業を自動化・代行する技術」です。これまで手作業でおこなっていたルーティンワークを自動化することで、業務効率を向上させたり、人為的ミスを防ぐことにお役立ていただける技術です。
編集部
企業や自治体、病院などあらゆる組織にルーティンワークはあるかと思いますので、それらのクライアントに対してRPAの導入を提案しているわけですね。
堀さん
そうですね。ただ、ロボフィスのコンサルティングは「要求どおりにRPAを導入して終わり」というものではないんです。現在の業務の必要性から精査して、「もっといい業務の進め方はないか」「こんな業務もRPAで自動化できるんじゃないか」など、お客様と伴走しながら全体の業務改善に取り組んでいます。
その上で、弊社のノウハウを業務に落とし込むことで、お客様自身がRPAをしっかりと使いこなして自走していくという、内製化に向けた支援もしています。お客様から多数のご相談をいただいていくうちに、RPAにとどまらず、その他のDXを含めたソリューションを提案していくようになったという流れですね。
編集部
ロボフィスさんはRPAの専門家ではなく、RPAを使いこなすことで業務全体を改善していく専門家だということですね。
社員の9割が20〜30代。ロボフィス株式会社の主力は若手社員
編集部
ロボフィスさんでは若手の方が多く活躍されているとのことですが、その背景について教えてください。
堀さん
弊社は当初4名でスタートしたんですけれども、DXの社会的なニーズに伴って増員し、設立から5年が経った今は80名規模にまで急速に拡大しました。近いうちに100名近くまで増員する予定です。また、社員の構成としては20代が35%、30代も56%と、若手が主力として活躍していますね。
入社後に、比較的早い時期から責任ある仕事を任せるのは、私たちの特徴だと思います。弊社では入社して1年経つと、おおむね独り立ちをしている時期です。20代後半に入社した後、3ヶ月でRPAに関する認定資格を取得して、1年経った頃には企業や自治体を1人で回ってRPAの構築や提案をするというケースもめずらしくありません。
未経験でも入社1年後には独り立ちできるサポート体制
編集部
若手が即戦力となるための育成システムや、サポートしていく体制についてお聞かせいただけますか?
堀さん
研修制度に関しては、画一的かつ専門的なプログラムを用意しているわけではありません。各個人に合わせて学習の頻度、進捗を変えて行っていますので、そのシステムも弊社の特徴ではあるのかと思います。
新人には、入社してから大体2~3週間ぐらい座学の研修を実施します。経験者もいれば、ほぼ未経験で入社される人もいて、1人1人に合わせて研修期間が変わってきます。座学の研修が終わってから1~2ヶ月間ぐらいは先輩社員に同行してお客様を訪問し、ヒアリングやコンサルティングを実践して経験していきます。
また、RPA特定の資格取得に向けたサポートはもちろん、上司となんでも相談できるなど、スキル面でもその他の面でもフォローする体制は整っています。
編集部
ポジションによって変わるとは思うのですが、技術面の研修もこの中に含まれるのでしょうか?
堀さん
もちろんです。弊社の主力であるRPAの技術は、領域的にあまり学習してきたことがない人の方が多いと思うんですよ。ですので、入社してからすぐに学べるようにしています。
技術面を指導するのは、RPAの専門家として最前線で活躍している現役バリバリのエンジニアです。しばらくは上司に同行して案件の処理の仕方なども指導を受けることができるので、結果的に早い時期に独り立ちできるんです。プログラムが無いぶん、こうした体制でサポートします。
編集部
なるほど。生きた技術を入社してすぐにベテランから、しかもマンツーマンで学べるというのは大きなメリットですね!
設立5年で20倍の社員数に成長したロボフィス株式会社に根付くチャレンジ精神
編集部
続いて、ロボフィスさんの社員の方々に共通する雰囲気やカルチャーについて教えていただきたいです。
堀さん
まず、チャレンジ精神旺盛な社員が多いという印象がありますね。社員数4名から約5年でここまで成長してきた過程も含め、すべてがチャレンジの連続だったので、ジョインしてくれた人たちも自然とアクティブに挑戦できる性質を持っていたのかもしれません。
そのカルチャーを表すエピソードとしては、最近取り扱いを始めた「AIロボット」が挙げられます。このサービスがリリースされたのはある社員の提案がきっかけでした。実は、その社員はAIロボットについてあくまで個人的に、内々で研究していたんです。そして見通しがついた段階で、初めて会議で提案して「これ、いいね!」と話が進んで、スムーズに事業化されました。
■AIロボットの詳細はこちら!
https://www.rpa-roboffice.jp/service/unirobot/
編集部
1人の社員の意欲や努力、能力が認められ、会社やグループにとっても決定後すぐ稼働できるというメリットにつながったという理想的な事例だと思います。このようなことが実現できる要素として社員の声が通りやすい社風もあるのかな、と感じます。
堀さん
おっしゃるとおりです。上層部は現場の意見に耳を傾けていますし、社内の風通しはすごくいいですね。
根性論ではない”ロジカルな粘り強さ”で、前向きに課題に向き合う人が多い
編集部
そのほかに、ロボフィスさんの社風といえるものはあるでしょうか。
堀さん
ポジティブに、粘り強く、前向きに考えて行動できる社員が多いと思います。例えば営業やコンサルティングの際は、当然相手が難色を示すこともあるわけです。そこでめげて立ち止まるのではなく、例えば粘り強い姿勢で仕事にのぞむ社員が多いです。
ただし、それは根性論的な話ではありません。具体的に「このお客様を獲得するために何が必要で、どういう手順でやっていけばいいのか」という論理的思考で動いてる社員ばかりです。もちろん、それでもうまくいかないこともあるんですけど、そこで「粘り強さ」を発揮して、ずっとそのPDCAを回し続けるということを、社員のみんなが自然とやっているんです。
その取り組み方もあって、社内の雰囲気はすごく明るいです。根拠がある前向きとでも言いましょうか、「この手はダメだったか、ならば次はあの手で…」とロジックで考えながら仕事を進めていくので、自然にポジティブなマインドになっていくのだと思います。
編集部
そんな雰囲気の中で、堀さんご自身がどう成長されてきたのか、経験談があればぜひお聞きしたいです。
堀さん
私は前職が金融関係で、そこから未経験で弊社のようなIT企業の採用担当になったわけですが、最初は恥ずかしながら「コピーアンドペースト」すら知らない状態だったんですよ。でも、採用担当をしながら周りのエンジニアやコンサルからいろいろ知恵を盗み、今では自らRPAを使って自分の業務の自動化に励んでいます。
ロボフィスには、それまでのキャリアにおいてRPAやDXの分野とまったく縁がなかったという社員はたくさんいます。しかし裏を返せば、それは職場の不便な状況を実体験しているという強みとも言えますよね。
その不便さを、異業種の門を叩くことでスキルを身につけ、個人レベルではなく社会的に軽減させようとチャレンジしているので、全体的に前向きな雰囲気であふれているんだと思います。
“ダメだったら変えればいい“のトライしやすい社風で人も企業も成長しやすい
編集部
人事評価に関しても、やはりロボフィスさんならではの特徴的な制度があるのでしょうか?
堀さん
人事評価制度については、2018年に設立した弊社にとってはまだまだ改善しないといけないところではあります。これまでどうしても売上や獲得案件といった結果に基づく定量的な評価を重視する仕組みだったため、内容を見直すべきではないかという声もありました。
そこで、四国事業部が先行して「結果だけでなくプロセスなど定性的な部分をメジャラブル化させて評価していくシステム」を提案し、試験的に取り入れたんです。その結果を踏まえ、今ちょうど全社で実施しようという動きになっている最中です。
編集部
人事評価制度をボトムアップで改善していくというのは、かなり異例だと思います。もう少し具体的に内容を教えていただけますか?
堀さん
数字だけではなく成長しようと頑張っている姿勢や、チャレンジしていること自体を評価しようということですね。そうすると、どうやってその頑張りを評価するかという課題も出てくるので、1ヶ月や半年ごとの目標を設定し、それに対してどのように行動していくのかなどいろいろと考えています。
ロボフィスは、制度設定に関しても良いものは取り入れ、トライしてみてダメだったら変えていけばいいという社風なんです。その決断はスピーディーにおこなっていますので、結果として成長の速さにもつながっているのかなと思います。
ロボフィス株式会社は異業種からのチャレンジも歓迎
編集部
今後まだまだ増員されていく見通しのロボフィスさんでは、どのような人材を求めていますか?
堀さん
やはり、先ほどお話ししたような「チャレンジ精神」を持っている方のほうがフィットするかと思います。
単にチャレンジ精神と言ってもわかりづらいのですが、たとえば、中途採用にご応募いただく場合「RPAの知識はゼロだけど大丈夫だろうか…」と気後れしてしまう方も多いですよね。でも、「先輩からしっかり学んで習得しよう」という姿勢で新たに技術を学ぶ、あるいは夢を持って異業種から応募されること自体が立派なチャレンジですし、そうした気持ちを持っている方は大歓迎です。
編集部
RPAなどの技術は後でも習得できるので、それよりもどんな夢を抱き、そこに向かっていく意欲があるのかという点を重視されているのですね。
堀さん
はい。弊社には、前職で公務員をしていて「以前は携わった業務に無駄がたくさんあり、効率化を図ろうと思ったが実現できなかった。ロボフィスでDXによる社会貢献をしたい」という自己PRで採用された実例がありました。
前職が異業種でも、その職種を通じてロボフィスを希望するに至るエピソードを持っている方などは、動機や向上心を明確に理解できるので、ぜひお会いしたときにお話しいただきたいですね。
編集部
最後に、読者の皆様にメッセージをお願いいたします。
堀さん
弊社の取締役は常々、「お客様が喜んでいるのを見ると嬉しく思う。それがやりがいに感じる」と言っているんです。私たちはこのマインドこそが、全社員にとって最も大切なことだと考えています。
ロボフィスが大切にしているチャレンジ、向上心、ポジティブという仕事への姿勢は、結果としてお客様の笑顔につながると思うんです。その笑顔が私たちのさらなるチャレンジと向上心を喚起する。弊社にはそういったことを実現できる環境があります。
「お客様を笑顔にしたい!そのためにチャレンジを惜しまない!」という姿勢で仕事に取り組んでいただける方を待っていますので、ぜひご応募ください。
編集部
現在急速に成長しているロボフィスさんの原動力になっているスピリットがどういうものか、よく理解できました。この前向きの組織の一員になりたいという方は、ぜひ公式サイトや採用ページをご覧いただければと思います。本日はありがとうございました。
■取材協力
ロボフィス株式会社:https://www.rpa-roboffice.jp/
採用ページ:https://recruit.rpa-roboffice.jp/