ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、全教職員133名のうち約5分の1を35歳以下の若手教員が占めるという、活気あふれる中高一貫校「青稜中学校・高等学校」にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同校で働く魅力をご紹介します。
東京都品川区にある同校は、20代でも担任や難関講習、専門ゼミの担当を任されるなど、若手教員の挑戦を積極的に支援しているのが特徴です。Change(変化)・Challenge(挑戦)・Contribution(貢献)という「3つのC」を大切にし、教員からの新しい提案を前向きに受け止め、個々の専門性や経験を存分に活かせる環境が整っています。
今回は、青稜中学校・高等学校で活躍される若手教員の活躍と支援体制について、理科教諭兼募集広報部の西岡先生にお話を聞かせていただきました。
20代でも幅広い業務を任される!若手教員の活躍事例
編集部
全職員数と若手教員の割合について教えていただけますか。
西岡先生
現在、全職員が133名在籍しています。そのうち35歳以下の若手教員が28名で、全体の約5分の1を占めています。
特にここ数年は若手採用に力を入れています。私自身も入職5年目ですが、毎年20代の新卒教員が入職してきており、学校全体がとても活気のある雰囲気になっています。
編集部
若手教員の具体的な活躍事例として、西岡先生のお話を伺えますか。
西岡先生
大学院を卒業後、2020年に新卒として入職し、現在は5年目になります。理科教員として授業を行う他、中学2年生の担任として担任業務をこなしたり、自然科学部の顧問をしたりしています。
また、募集広報部として、入試に関わる受験生や合格者数のデータの取りまとめ、学校ホームページへの問い合わせメールへの対応、そして雑誌やテレビなどの取材対応といった業務も担当しています。
編集部
幅広い業務をこなされていますが、その中で感じるやりがいや印象的なエピソードを教えてください。
西岡先生
一番印象に残っているのは、自然科学部の活動で生徒たちが中心となって立ち上げた企画が成功したことです。自然科学部では、理科実験室で魚類から鳥類までさまざまな生き物を飼育しており、先日近くの幼稚園の園児たちを招いて「ふれあい動物園」を行いました。
企画書の作成や園児への説明は生徒たちが行い、私は危険性への配慮点や改善点などのフィードバックを行う程度でした。生徒たちはそのフィードバックをもとに何度も改良を重ね、最終的に園児たちにも大変喜んでもらえました。生徒たちへのフィードバックとサポートが主な役目でしたが、全体がうまく進んだことに大きなやりがいを感じました。
生徒たち自身がチャレンジ精神旺盛で、「こういうことをやりたい」という提案をしてくれます。生徒の発想力に驚かされることも多く、「こんな考え方があるのか」と新鮮な気持ちになります。そのため、部活動の顧問業務は苦にならず、むしろリラックスできる時間となっています。
▲自然科学部が実施した幼稚園企画の実際の様子
専門性を活かしたゼミや最難関講習で輝く若手教員の事例
▲実際に行われている金融ゼミの授業
編集部
若手教員が積極的にチャレンジしている事例について教えていただけますか。
西岡先生
まず一つ目は、20代の社会科の男性教員の事例です。この先生は中学サッカー部のコーチを務めながら、本校が実施している「青稜ゼミ」の担当もしています。「青稜ゼミ」は、中学2年生・3年生を対象とした、プログラミングや思考力、手芸などを学べるもので、この男性教員は金融や株、資産運用といったテーマにしたゼミを行っています。
この先生は自身が金融に興味があり、実際に株の運用もしていたので、自分の体験談を交えながら、現実的な授業を展開しています。
編集部
ほかにも、若手教員の活躍事例はありますか。
西岡先生
もう一つは、高校生向けの最難関講習を担当している英語科の若手教員の事例です。この講習は、国公立大学や医学部、薬学部を目指す非常にレベルの高い生徒たちを相手にしており、特に英語はリーディング、ライティング、リスニングといった分野で、高度な指導が求められます。
特に、こういった高度な内容を教えるには、非常に高いレベルが求められますし、生徒たちもかなりの学習意欲を持っているため、教える側にもプレッシャーがあります。それでもこの若手の先生は、数年間この最難関講習を担当し続けていて、質の高い指導を行っています。
女性教員が長く働ける!充実の育児支援制度
編集部
職員の中で女性教員の割合を教えていただけますか。
西岡先生
全職員133名のうち、女性教員は52名で39.1%を占めています。
編集部
女性教員のキャリアについて、ロールモデルとなるような方はいらっしゃいますか。
西岡先生
中学校の教頭は女性で、お子さんもいらっしゃいます。教頭という重要な立場で活躍されている姿は、いち女性教員としてキャリアパスの良いお手本だと感じています。
また、出産・育児休暇を取得して職場復帰し、担任として活躍している先生も多数います。例えば、通常の勤務時間は8時20分〜16時20分ですが、9時〜16時の時短勤務にすることで、保育園の送り迎えなど育児と両立されている方がいます。
他にも、以前は専任として勤務されていた先生が、出産・育児休暇を1年取得した後、育児との両立のために非常勤として授業を担当される形に変更して復職された例もあります。このように、女性が安心して働き続けられる環境が整っている職場です。
教員の挑戦を支援する青稜の職場環境
▲青田校長によるゼミ授業
編集部
御校ならではの校風や文化について教えてください。
西岡先生
本校はChange(変化)・Challenge(挑戦)・Contribution(貢献)という「3つのC」を大切にしているのですが、これらをキーワードとして掲げるだけある学校だと日々実感しています。新しいアイデアや提案に対して「駄目」や「難しい」という否定的な返答をされることはほとんどありません。
むしろ「面白い考えだね」から始まり、「こうしたらもっと良くなるかも」「この課題についてはこう対応していこう」という具合に、常に前向きなフィードバックをいただけます。若手の私にとっても、非常に成長できる環境だと感じています。
編集部
特にその学校文化を実感した事例はありますか。
西岡先生
理科の授業で週2コマしか会わない生徒から、ボランティア活動をしたいという相談を受け、それがきっかけでSDGs部の設立にまで発展しました。生徒と作成した企画書を校長(青稜中学校・高等学校校長・青田泰明先生)に提出した時には第一声で「いいね、よし作ろう!」と前向きな反応をしていただきました。
校長先生から学校全体で「一緒に考えていこう」という姿勢が示されていて、それが生徒たちにも伝わっているように感じます。生徒たちも「自分たちの思っていることを言っても大丈夫」「やりたいことをまずはやってみよう」という前向きな気持ちで取り組む雰囲気があります。
編集部
職場の雰囲気はいかがですか。
西岡先生
先生それぞれが好きなことやチャレンジしたいことを持っていて、それをお互いに尊重し合っています。「この先生はこういうことが得意だから」と情報を共有したり、「こういう人を知っているから紹介しよう」といった具合に、人と人とのつながりも自然と広がっていく環境です。
加えて、校長先生が比較的若く、非常にチャレンジングな方で、若手を巻き込んで「こんなことがあるけど、やってみないか?」と声をかけてくださいます。そうした提案を受けることで、若手も校長先生に意見を提案しやすい関係が生まれています。
編集部
働く環境面についてはいかがでしょうか。
西岡先生
校舎が新しく、特に中学校の職員室は日当たりが良く天井も高いため、とても過ごしやすい環境です。駅からも徒歩でアクセスしやすいので、立地面でも利便性が高いですね。
現場で活きる!実践的な教育スキル研修
編集部
教員の成長をサポートする制度などはありますか。
西岡先生
長期休暇期間中に大手塾講師による教員向け講座を受講できます。また、コミュニケーションスキルの向上や学級運営に関する講習など、さまざまな研修の機会が全教員に共有されています。
講座では、複雑な知識を伝える際のコミカルな説明方法や、受験指導におけるキーワードの活用方法など、実践的なテクニックを学ぶことができました。また、授業の仕方だけではなく、最新の受験情報も教えていただけるので、毎回非常に勉強になっています。
変化とチャレンジを楽しめる方は青稜中学校・高等学校へ!
編集部
最後に御校として特に重視されている点を踏まえて、転職を考えている方々へメッセージをお願いできますでしょうか。
西岡先生
一番は、変化とチャレンジを楽しめる方が本校には向いていると思います。突拍子もない提案を楽しめる方や、自分から「こういうことをやってみたい」という強いアイデアや思いを持っている方は、本当に本校に合っていると心から思います。
教員免許は必要ですが、現在民間企業で働いている方でも応募可能です。例えば、若手教員の中には、以前旅行会社に勤めていた先生もいます。教員経験がなくても、自分の好きなことや挑戦したいことを、授業やゼミ、部活動など様々な場面で活かすことができる環境が整っています。
教育に対する強い思いとチャレンジ精神をお持ちの方、自分の経験を生徒に伝えたいという熱意のある方は、ぜひ応募していただきたいです。
編集部
挑戦し続ける精神と、個々の経験や強みを活かすことができる環境が整った御校は、新しい一歩を踏み出したい方々にとって魅力的な場所と言えるでしょう。本日はありがとうございました!
編集後記
この記事のまとめ
職場環境の特徴 |
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社風・カルチャー |
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求める人物像 |
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青稜中学校・高等学校の基本情報
学校名 | 青稜中学校・高等学校 |
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運営法人 | 学校法人青蘭学院 |
住所 | 東京都品川区二葉1丁目6番6号 |
設立 | 1938年 |
公式ページ | https://www.seiryo-js.ed.jp/ |
採用ページ | https://www.seiryo-js.ed.jp/news |
募集職種 | 学校公式サイトのニュース欄「採用情報」をご確認ください。 https://www.seiryo-js.ed.jp/news |