ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、急成長中のスタートアップ企業、株式会社SHINSEKAI Technologies(シンセカイテクノロジーズ)にインタビューしました。(※2024年12月現在、求人募集は行っていません)
「コミュニティの力でビジネスを加速させる」をミッションに掲げる同社は、さまざまな領域のユーザーコミュニティを対象に、構築や運用支援を展開し、自社サービス「MURA(ムーラ)コミュニティ」の開発も手掛けています。特にゲーム業界での評価が高く、新しいマーケティング手法に挑戦したい方にとって、大きな可能性を秘めています。
また、2022年10月の設立から急速な成長を遂げており、わずか2年で社員数が約3倍に増加。メンバーがバックグラウンドを活かしながら新しいビジネスの創造に挑戦できる環境で、成果を出せば入社2ヶ月でマネージャーに昇進したという事例もあります。
今回は、コミュニティマネジメント部部長の鈴木さん、プロジェクトマネジメント部運営プランナーの圓福さんに、シンセカイテクノロジーズの働き方の魅力などについて、お話を聞かせていただきました。
コミュニティマーケティング事業を展開するSHINSEKAI Technologies
編集部
最初に、御社のミッションである「コミュニティの力でビジネスを加速させる」についてお聞かせください。
鈴木さん
実は、弊社の設立当初は、異なるミッションを掲げていたんです。それは「Web2.X SHIFT」というもので、コミュニティの力を活用してWeb3とWeb2.0を繋ぐようなサービスを展開していました。
その後、コミュニティコマースなどのニーズが高まり、より幅広い企業との取引が増加したことを受け、ミッションを「コミュニティの力でビジネスを加速させる」に変更しました。現在はこのミッションのもと、コミュニティマーケティングをメインにした事業を展開しています。
編集部
コミュニティマーケティングを主事業にした背景について、もう少し詳しくお教えいただけますか?
鈴木さん
わかりました。現代の消費行動は、「モノ消費」「コト消費」から「イミ(意味)消費」にシフトし、オンラインでの購入機会も増加しています。それにより、消費者は衝動買いをすることが減り、より慎重に検討して商品を選ぶ傾向が強くなってきているんです。
また、プライバシー法の改正によって、以前よりマーケティングが難しくなっていること、多様なメディアが存在することで、自社商品の露出確保が難しくなっているなどの課題もあります。
そんな中で、企業や商品のファンの方々がユーザーコミュニティを形成し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)として発信をするような、新しいマーケティング手法「コミュニティマーケティング」の可能性は大きく広がっていると考えています。
一気通貫で運営をサポートするコミュニティプラットフォーム「MURA(ムーラ)」を提供
編集部
企業がユーザーコミュニティを構築するのは難しい面が多々あると思いますが、どのようなサービスでその課題を解決されているのでしょうか?
鈴木さん
当社では、コミュニティプラットフォームサービス「MURA(ムーラ)」を提供し、コミュニティのマネジメント支援や運営、データ分析、人材支援など、さまざまな領域で一気通貫のサポートを行っています。
その人材支援にあたるのがコミュニティ運営人材マッチングプラットフォーム「nest」で、現在約600名の運営希望者が登録しています。この方たちには研修も実施しているので品質も担保されており、案件に対する求人倍率は2.8倍と、働きたい人のほうが多い状況です。
クライアントの意向に合った最適な人材を的確にマッチングすることが可能ですし、もともとコミュニティ運営への需要が高いゲーム領域では、すでにとても高い評価をいただいています。
社員数は半年で約3倍に。多様で熱意あるメンバーが集う
編集部
御社は急成長されていると伺っていますが、現在の組織の状況をお聞かせください。
鈴木さん
当社は2022年10月に設立し、私がジョインした2024年2月の時点では、正社員が8〜9人という規模でした。そして2024年11月現在は、30名弱にまで増加しています。その後、オフィスを移転してからも、月を追うごとにデスクが埋まっていく状況<です。
メンバーは非常に多様で、スタートアップやメガベンチャーの経験者もいれば、接客業、作業療法士をしていた人など、様々なバックグラウンドを持つ人が集まっています。共通しているのはスタートアップならではの高い熱量で、一体感を保ちながらチャレンジを後押しする環境が整っています。
編集部
自社の成長について、どのように感じていらっしゃいますか?
鈴木さん
サービス展開の拡大速度や事業規模の面から見ても、急速な成長を遂げていると率直に思いますね。
背景には、自治体の地方創生事業など、コミュニティに需要を感じているジャンルが増加していることが挙げられます。今後ますます需要は高まっていくと感じています。
圧倒的な速さでのキャリアアップも可能。新しいポジションも生まれる環境
編集部
勢いのあるスタートアップならではの特徴的な組織風土を教えていただけますか?
鈴木さん
当社の特徴的な部分として、意思決定の速さがあります。「こうした方が良い」という提案やアイデアがあった場合、それが適切なものであれば即座に採用され、提案者が責任者として進めることができます。
また、評価制度も非常にフレキシブルです。通常の評価査定は半年に1回実施していますが、それとは別に、優れた実績を上げた場合はタイミングを問わず評価・昇進の機会があります。
私の場合、入社後2ヶ月でマネージャー、その4ヶ月後に部長へと昇進しました。圓福も、同じく入社2ヶ月でマネージャーへ昇進しています。スピード感のある意思決定と評価体制は、社員のモチベーション維持に大きく貢献していると感じています。
圓福さん
私は2024年8月に入社しましたが、特に印象的だったのは風通しの良さですね。社員同士が忌憚なく意見を言い合える環境で、誰の意見でも柔軟に取り入れる文化があります。
編集部
事業拡大に伴う組織の変化も含め、今後想定されるキャリアパスについて教えていただけますか?
鈴木さん
先ほど自治体の地方創生事業について触れましたが、様々なジャンルでコミュニティの需要が高まっていることから、当社の事業領域も急速に拡大しています。
それに伴い、各ジャンルのユニット長など、現時点ではまだない新しいポジションも今後生まれていく予定です。実績を出せば、このようなスピーディーなキャリアアップの機会があるのが特徴ですね。
女性メンバーが語るSHINSEKAI Technologiesの仕事
▲ゲーム好きが高じて、仕事としてコミュニティを運営するプランナーへ転身
編集部
シンセカイテクノロジーズは、比較的女性が多い職場だと伺いました。現在の男女比率を教えていただけますか。
鈴木さん
男女比が7対3で、女性が全体の3割程度となっています。育児中の人など、様々なライフスタイルの女性社員が在籍していますね。
圓福さん
私のようなプロジェクトマネジメント部の運営プランナー以外にも、様々な部署で女性社員が活躍しています。
編集部
社内で活躍されている女性社員の一人として、圓福さんのキャリアについても伺えればと思います。異なる分野からキャリアチェンジされたとお聞きしましたが、現在の仕事を選ばれた理由をお聞かせください。
圓福さん
この仕事に就いたきっかけは、純粋にゲームが好きだったことです(笑)。ゲーム関係のコミュニティにも参加していてポジティブなイメージを持っていたのですが、まさかそれが仕事に繋がって運営側に回るとは思ってもみませんでした。
また、経歴としては漫画「もやしもん」に影響を受けて、農業高校のバイオテクノロジー学科に在籍していたんです。コミュニティ運営の業務にはデータ分析も含まれますが、理系の勉強で培った経験も大きな強みになっていると感じています。
現在の主な業務は、コミュニティの運営全般です。新規ユーザーへの案内や交流の促進、クライアント様からのイベントやキャンペーンの告知など、人と人を繋ぐ仕事です。ユーザーとの日常的なコミュニケーションはもちろん、お客様の目標達成に向けたサポートも重要な役割です。
コミュニティ立て直しのプロジェクト成功で、ユーザーへの理解が深まった
編集部
特に印象に残っているプロジェクトについてお聞かせください。
圓福さん
一番最初に思い浮かんだのは、荒れてしまったコミュニティを立て直した事例ですね。通常は「コミュニティを盛り上げてほしい」という方向での依頼が多い中、この案件では沈静化が求められました。
私が行ったのは、まずユーザーの声に耳を傾けることです。コミュニティごとにまったく雰囲気が異なるため、前例などは参考にならないことが多く、沈静化に向けて一から方針を決めながら慎重に進める必要がありました。
そして対応マニュアルを作成し、モデレーターやスタッフ間で共有しながら、時間をかけて少しずつコミュニティの雰囲気を改善していきました。結果として大きな成功を収め、お客様からも高い評価をいただいたことで、大きな達成感を得ることができました。
この業務を通して、コミュニティの参加者のさまざまな面を知るきっかけになり、深いユーザー理解に繋がったので、すごく印象に残っていますね。
SHINSEKAI Technologiesの制度:柔軟な働き方が可能
▲2024年6月には、恵比寿の新オフィスに移転した
編集部
ここからは、シンセカイテクノロジーズの働き方や社内制度についてお聞かせください。現在の勤務体系はどうなっているでしょうか。
圓福さん
リモートワークは部署ごとに運用が異なりますが、多くのメンバーが活用しています。また、10時から15時がコアタイムのフレックスのため、柔軟な働き方が可能です。
なお、コミュニティを仕事にすることへの熱意がある方であれば、地方在住であっても積極的に受け入れています。実際に、関東だけでなく関西や海外(マレーシア)に住む社員も活躍しており、転居を伴う転職でも安心して働けます。
鈴木さん
マレーシア在住の社員は、当然ながらリモートワークです。写真撮影など、特別な機会にのみ日本に来るというスタイルで勤務しています。
編集部
ところで恵比寿にオフィスを移転されたそうですが、環境はいかがですか。
鈴木さん
とても良い環境です。以前はコワーキングスペースを使用していたので集まる機会が少なかったのですが、今は大きな会議室が2つあるので、リアルで顔を見て話しながらリモートのメンバーも参加するハイブリッドの形でコミュニケーションをとることが増えています。
圓福さん
社内イベントも定期的に開催されていて、手軽なテーブルゲームや「大乱闘スマッシュブラザーズ」などのテレビゲームで遊ぶことが多いですね。勤務時間後に綺麗なオフィスで、しかも大好きなゲームで交流を深める機会は、良い気分転換になります。
充実した研修制度と柔軟なコミュニケーションが「働きやすさ」の秘訣
編集部
入社した社員のサポート体制について教えてください。
鈴木さん
はい。入社後1ヶ月間は、OJT用の資料をもとに研修を行っています。また、KPI報告などの定例会議に同席する機会もあり、実務の理解を深める体制を整えています。
実務についてからは、週1回の社内定例ミーティングを設けています。そこでは運用プランナー全員が集まり、情報共有や疑問点の解消を行っています。また、週1回の1on1面談も実施しており、個別のフォローアップも大切にしています。
圓福さん
上下の繋がりと横の連携がしっかりと取れているので、困った案件があれば定例ミーティングを待たずに気軽に相談できる環境です。日々さまざまなことが起こるコミュニティ運営に携わっている身としては、とても心強いですね。
ちなみに、福利厚生でチームランチに対して月額2,000円の補助があるので、社員同士の交流も活発です。総務のチームが社員からの意見を積極的に集めているので、働きやすい環境づくりがどんどん進んでいます。
メンバーの声:変化の激しい中で「やりがい」を感じられる
編集部
最後に、シンセカイテクノロジーズの魅力についてもう一度お聞かせください。
鈴木さん
私が感じているのは、当社には多様なバックグラウンドを持つ社員が集まっているということです。いろいろな個性を持つメンバーに共通しているのは成長への意欲で、成果を出せば評価や昇進という形で応えてくれる環境でもあります。
現在上場を目指しているフェーズなので、事業転換を含めて変化が激しい状況でもありますが、その中でもチームとして「一緒に頑張っていこう」というカルチャーがあるのも魅力だと思います。
圓福さん
私自身は、自分の実績や成果が直接的に会社の実績になる点に大きなやりがいを感じています。例えば、自分の実績が会社の事例集に載るなど、規模の大きな会社では難しい経験ができるのはスタートアップだからこそです。
また、比較的女性が多い職場なので、女性が働きやすい環境が整っていることも魅力だと感じています。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
また、鈴木さん自ら圓福さんをスカウトされたということで、今後の活躍に期待されていることが、インタビューからも伝わってきました。
この記事のまとめ
組織の特徴 |
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働き方 |
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キャリアパス |
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福利厚生 |
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株式会社SHINSEKAI Technologiesの基本情報
住所 | 東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエア8F |
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事業内容 | コミュニティマネジメント支援サービス「MURA(ムーラ)」の運営 |
設立 | 2022年10月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)・フルリモート勤務 フレックスタイム制度(コアタイム10:00-15:00) |
公式ページ | https://shinsekai-technologies.co.jp/ |
募集職種 | 現在募集は行っていません(2024年12月時点) |