ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、スカイコート株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
スカイコートは1969年の設立以来、マンション経営を目的とした不動産の開発分譲・販売事業等を行ってきた不動産会社です。社員の成長を後押しする充実した研修制度や資格取得支援が特徴で、若手社員の活躍も目立ちます。実際に、業界未経験で中途入社した社員が5年で課長に昇進した事例もあります。
社員同士の交流を深める「ハッピースカイデー」や、社員の意見を職場づくりに活かす「気付き提案箱」の設置など、働きやすい環境づくりにも注力。最大4万5千円の家賃補助といった福利厚生や有給休暇取得率87%、育休取得率100%といった数字からも、ワークライフバランスを重視する社風がうかがえます。
今回は、スカイコートの採用や働き方について、総務人事部部長代理の佐々木進さんと、総務人事部主任の石坂優加莉さんにお話を聞かせていただきました。
スカイコートの若手活躍支援:宅建士の資格取得講習を実施!
▲資格取得者の表彰の様子
編集部
スカイコートでは若手の活躍が目立っているそうですが、その成長を後押しするような社内制度はございますか?
石坂さん
社員には「宅地建物取引士」(※1)の資格取得を推奨していて、取得のための講習を会社で実施しています。入社後に宅建士の資格を取得した人にはお祝い金として15万円を支給し、毎月の固定給にも1万5千円の資格手当を加算しています。
(※1)不動産取引の専門家で、購入者などの利益保護を目的とする国家資格者
編集部
講習はどのような内容になっていますか?
佐々木さん
会社に外部講師を招き、夏場から試験がある10月まで2カ月ほどをかけて実施していきます。受講者には最初に模擬試験を受けてもらい、そこで全体の成績の良くなかった分野を講師がピックアップし重点的に教えていくといった流れですね。講師からは試験に出そうな範囲も教えてもらえますし、講習後には個別に質問もできます。
また、スカイコートのグループ会社ではマンション管理も行っていて、その業務に必要な「管理業務主任者」(※2)という資格の取得も推奨しています。2024年度からは管理業務主任者の資格取得支援も行い、宅建士と同様に資格取得報奨金も用意しています。
(※2)マンション管理業者が管理組合と契約する際の重要事項説明や管理事務報告を行う国家資格
編集部
資格取得支援以外の取り組みについてもお教えいただけますか?
石坂さん
その他には、スキルアップのための研修には力を入れていますね。選択肢は数十種類あり、初学者向けのExcel研修や、Office全般の使い方について学べる研修、階層に応じた研修、人事部であれば人材育成など各部署の業務に関連した研修などがあります。
研修はオフラインの開催で、会社から受講を提案することもありますが、社員が自ら希望して参加することも可能です。年間を通じていつでも受講できるようになっていますので、個々が仕事のスケジュールを調整し、都合の良いタイミングで好きな研修を受けることができます。
業界未経験で中途入社した5年目の社員が課長として活躍
▲スカイコート株式会社の若手社員
編集部
若手社員の具体的な活躍事例もご紹介いただけますか?
石坂さん
不動産業界未経験で中途入社した社員が、入社5年目(2025年3月時点)で課長に昇進しています。現在30歳のこの営業職社員は、部下6人をマネジメントしながら自身も営業活動を行うプレイングマネージャーとして活躍しています。
意欲があり実績を残している社員には、年齢や入社年次に関わらず責任ある立場を任せていく当社の方針を象徴している事例ではないかと思います。
編集部
未経験からでもキャリアアップが可能なのですね。その他の方も、ぜひご紹介いただけますでしょうか。
石坂さん
別の事例だと、入社5年目で20代の営業社員は、着実に成果を積み重ね、入社3年目で主任に昇格というスピード出世を果たしました。現在、若手ながらも顧客向けの投資不動産セミナーで講師を務めるなど、専門知識とプレゼンテーション力の両面で活躍しています。
その信頼は社内外問わず厚く、昨年の創業記念イベントの運営メンバーにも選ばれたほか、全社的な取り組みである業務改善プロジェクトの実行委員にも抜擢されました。
成長の背景には、年次に関係なく「成果」と「姿勢」が評価される環境があります。特に営業部は明確な評価制度が整っており、努力が目に見えるかたちでキャリアに反映される仕組みが魅力です。新卒・中途を問わず、実力と意欲があれば、若手でもどんどんチャンスをつかむことができます。
この社員のように、「20代から会社の中心で活躍する」というキャリアパスも、当社では決して特別なことではありません。
編集部
早くから活躍している社員の共通項などはございますか?
石坂さん
活躍している社員には、主体的に行動できる力があると思います。営業でいうと、世の中の状況やお客様の事情を把握しながら、ニーズをつかむコミュニケーション方法を自ら考え、納得をしてもらえる提案をしている社員が成果を残しています。もちろん時には失敗することもありますが、それを糧としていく姿勢もあると感じます。
また、当社には周囲にアドバイスを求めやすい雰囲気があり、若手社員に向けたロールプレイングや勉強会も定期的に行われています。こういった環境を活かしていくことが、当社ではキャリアアップにつながっていきますね。
スカイコートのワークライフバランス:時間単位の有休が柔軟に取得可
編集部
そのほか、ワークライフバランスを実現させるための制度などございましたら教えてください。
佐々木さん
有給休暇は取得率87%と高く、時間単位での取得ができます。仕事のメリハリを大切にする社風があり、休んでいる社員がいるときはほかの社員がカバーするという考え方が根付いているため、有休が取りやすいのではないかと感じますね。
さらに、育休の取得率は男性も含めて100%となっていて、育休から復帰した社員は最長2時間までの時短勤務ができます。時短勤務をしながら管理職として活躍している社員もいますよ。
福利厚生では、毎月4万5千円の家賃補助を受けて社宅を利用できる
編集部
スカイコートの福利厚生で、特徴的な制度はございますか?
石坂さん
毎月最大4万5千円の家賃補助をする社宅制度があります。当社が扱っている単身者向けの1Kやワンルームの物件に、割安で住むことができます。
一般のお客様にも提供している物件なので、管理がしっかりしていてとても綺麗です。社員寮ではないので、同僚が住んでいる物件とは別の物件を選ぶこともできます。さらに、社員は敷金・礼金はかからず、火災保険の加入費と引っ越し代だけ負担すればOKです。
スカイコートのカルチャー:社員交流会で連帯感をアップ!
▲創業55周年記念祝賀会(左)と、自由参加で実施された創業記念の韓国への社員旅行(右)の様子。社内交流は盛んに行われている
編集部
スカイコートのカルチャーに関連して、特徴的な取り組みはございますか?
石坂さん
2〜3カ月に一度ほどのペースで「ハッピースカイデー」という社員交流会を開催しています。これは、部署を超えた社員同士の交流を促す会で、金曜日の就業後の18時以降に社内で開催し、飲み物と軽食を用意して社員同士が会話を楽しみます。
主催部署は持ち回り制で変わります。担当となった部署は若手からベテランまで全員で協力しながら、用意するお酒や料理について工夫を凝らしていますね。
さらに、「ハッピースカイデー」とは別に「部署間交流支援制度」も設けています。社外での飲食費用の一部を会社が負担するもので、利用している社員も多いです。
こういった機会を設けることで、普段はあまり接点のない社員同士の連帯感が生まれます。例えば、仕事で受けたお客様のリクエストが自分の部署の管轄ではなかったとしても、スムーズに他の部署につなげられるようになるといった効果もありますよ。
“提案箱”を設置し、社員の声を職場づくりに活かす
▲会社の各フロアに設置されている「気付き提案箱」
編集部
社員の声を職場づくりに活かす取り組みなどはございますか?
佐々木さん
2024年から会社の各フロアに「気付き提案箱」を設置し、一般社員からパート等のスタッフまでどの従業員も会社に意見を伝えられるようにしています。提案箱に入れられた意見は社長自ら確認し、良いアイデアは積極的に採用しています。
例えば、当社のオフィスビルについて「1階のエントランスの汚れが気になる」という投稿がありました。ビルでは業者による清掃が定期的に行われているのですが、「エントランスは会社の顔なので、業者に任せるだけでは良くない」との意見を受け、社員が毎日交代で掃除をする取り組みを始めました。
提案箱に優れた意見を投稿した人は、月1回行われるスカイコートグループの全社員約200名が集まる全体朝礼で表彰されます。全社員の前で表彰されることは、社員にとってモチベーションを高めるきっかけにもなっていると思います。
社会貢献:障害のあるアスリートや若手建築士の活躍を支援
▲2024年に創業55年を超えた同社。新たな60周年に向けての目標を社員それぞれが記している
編集部
そのほか、スカイコートとして力を入れている取り組みがあれば教えてください。
佐々木さん
スカイコートは社会貢献として、CSR活動(※1)にも力を入れています。
(※1)「Corporate Social Responsibility」の略で、企業の社会的責任を果たす取り組みを指す
その一つは、2015年から取り組んでいる「公益財団法人スペシャルオリンピックス日本」(※2)の支援です。当社の社長の西田美和はプロフィギュアスケーターであり、障害者スポーツの重要性を理解していることもあって、知的障害のあるアスリートの活動をさまざまな面からサポートしています。
(※2)知的障害のある人にスポーツを通じて自立と社会参加を促進する非営利組織
また、建築士やインテリアデザイナーを目指す若者の育成と活躍の機会をつくるために「スカイコート学生プランニングコンペ」も開催しています。著名な建築家などに審査員を務めていただき、学生にとっては業界の第一線で活躍する方々から直接ご意見をいただける貴重な場となっています。
スカイコートから転職検討者への採用メッセージ
▲2025年度の新入社員の皆さん
編集部
最後に、スカイコートへの転職を検討されている読者の方々へ、採用に関するメッセージをいただけますか?
佐々木さん
当社には、さまざまな業界から不動産業界に転身してくる中途入社の社員が多いのですが、未経験でも自ら考えて動ける人は大いに活躍しています。主体性を持って仕事に取り組むことができ、不動産に興味のある方は、入社を検討していただければと思います。
また、これまでは営業職の募集が中心でしたが、現在は専門職の採用も強化していて、特にマンション用地の仕入れを担当するポジションを募っています。仕入れは不動産業の大元となる重要な業務ですが、当社は研修制度が充実しているため、入社後にしっかりと知識をつけていけます。
未経験の方でもチャレンジ精神があれば、ポテンシャル採用として広く門戸を開いているので、ぜひご応募いただけますと幸いです。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
スカイコート株式会社の働き方のまとめ
教育制度 |
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キャリア形成 |
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福利厚生 |
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カルチャー |
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働き方 |
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スカイコート株式会社の基本情報
企業名 | スカイコート株式会社 |
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住所 | 東京都新宿区富久町8-22 |
事業内容 | ・コンパクト(1R・1K・1LDK)マンションの開発・分譲 ・ファミリーマンションの開発・分譲 ・アパートの開発・分譲 ・戸建住宅の開発・分譲・宅地の販売 ・マンション・戸建住宅のリノベーション事業 など |
設立 | 1969年4月 |
働き方 | ・有休の時間取得可 |
公式ページ | https://www.skyc.jp/company/ |
採用ページ | https://www.skyc.jp/recruit/ |
募集職種 | ・分譲営業職 ・マンション用地仕入担当職 |