エンジニアが活躍できる環境を整え、独自のサービスを提供しながら成長を続けている企業をインタビューする本企画。今回は、独自のCTIツール「Comdesk Lead」を展開する株式会社Widsleyにお話を伺いました。
特許技術が搭載されたCTIツールを展開する株式会社Widsley
▲国内唯一のCTIツール「Comdesk Lead」(公式ページより)
株式会社Widsleyは、独自のCTIツール(※)「Comdesk Lead」を開発・展開しています。CTIツールはインターネット回線(IP回線)に対応しているものが一般的ですが、Comdesk LeadはIP回線に加え携帯回線での利用も可能です。
(※)コンピューターと電話を統合させたシステム。顧客から電話があった際に、コンピューター上に顧客情報を表示できる。顧客情報を把握しながら対応することで業務効率改善につながる。
IP回線と携帯回線を併用できるCTIツールは国内ではComdeskのみで、この仕組みで特許を取得しています。
会社名 | 株式会社Widsley |
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住所 | 東京都渋谷区東3-9-19 VORT恵比寿maxim 3階 |
事業内容 | ・クラウドアプリケーションの開発提供 ・音声及び自然言語における人工知能の研究開発 |
設立 | 2013年 |
公式ページ | https://widsley.com/ |
株式会社Widsleyの強みは、エンジニアチームと顧客対応のチームが活発に意見を出し合いながらスピーディーにサービスを改善していくカルチャーにあります。代表が掲げるビジョンに社員が共感し、一つの目標に向けて進めているのです。
その考え方は多くの学生を惹きつけており、インターンシップも積極的に受け入れています。同社のカルチャーやビジョンへの向き合い方について、技術開発統括本部執行役員の増田大貴さんにお話を伺いました。
社員や業務委託メンバー合わせて約50名のエンジニアが勤務
▲ロゴが大きく掲示されているオフィスエントランス(公式Wantedlyより)
編集部
Widsleyさんでは、現在何名のエンジニアさんが勤務しているのでしょうか?
増田さん
Widsleyにはプログラミングメンバーや品質管理メンバー合わせて50名ほどのエンジニアが勤務しております。それぞれのメンバーは、およそ同じくらいの人数ですね。
全員がWidsleyの社員ということではなく、業務委託をしているパートナー会社さんに在籍している方もいらっしゃいます。エンジニアの6割が社員、4割がパートナー会社さんの社員さんという割合です。
編集部
どんな勤務形態を採用しているでしょうか?
増田さん
Widsleyでは、フレックスタイム制もしくは裁量労働制を採用しています。一部のエンジニアチームではリモートワークも可能です。
新しい技術を積極的に導入、新しいことにチャレンジできる環境がある
▲オフィスにはバーカウンターが設置されている(公式Wantedlyより)
編集部
Widsleyさんでは主にどのプログラミング言語を使用しているのでしょうか?
増田さん
Widsleyでは基本的に、JavaScriptフレームワークであるVue.jsを用いてプロダクト開発を進めています。Vue.jsはメインのデザインやフロントのUI(ユーザーインターフェイス)に関して利用していますね。バックエンドでは、主にPHPのフレームワークであるLaravelを用いています。
また、全体の1~2割ほどですが、golangというプログラミング言語を用いることもあります。golangはエンジニアの業界で流行っている言語でして、今後使用する機会が増えていくのではないかといわれています。
プログラミング言語は、次の年には突然サポートが終了してしまうというケースも多いです。入れ替わりが激しい世界なので、将来的な視点に立って柔軟に対応していく必要があります。
編集部
新技術の活用という観点でいえば、エンジニア業界でもChatGPTが注目されていると思います。活用することで業務の効率化に結び付く部分もあると思いますが、Widsleyさんは会社としてChatGPTについてはどのようにお考えでしょうか?
増田さん
ChatGPTは、Widsleyにとって追い風だと考えています。WidsleyではChatGPTを導入しており、プロダクトへのインテグレーション開発や社内でのコードのレビューをするなどで活用しています。
やはりChatGPTの知識や経験を積みたいというエンジニアは多いです。採用面接ではChatGPTの活用についてもお話しさせていただきますが、興味を持っていただけることが多いですね。
編集部
新しい技術を積極的に導入するという姿勢が伺えますが、Widsleyさんのカルチャーとしてそういった姿勢があるのでしょうか?
増田さん
代表の髙橋(弘考さん)は、新しいものを試したいというエンジニアの特性に理解があります。エンジニアの声が事業計画に反映されることも多いですね。1年に1回は新しい技術を導入する機会があります。現場の声がどんどん反映されるので、驚きつつも現場の満足度は高いです。
Widsleyはスタートアップベンチャーなので、リスクヘッジはしつつ、推し進める価値があるものについては前向きに、スピーディーに試していく姿勢でいます。さまざまな新しいことにチャレンジできる環境にあるといえるのです。
編集部
Widsleyさんの風通しの良さを感じさせるエピソードですね。
ビジネスサイドとプロダクトサイドの密な連携が強み
▲執務室で業務に当たる社員たち(公式Wantedlyより)
編集部
Widsleyさんがサービスを展開するにあたって大切にしていることは何でしょうか?
増田さん
Widsleyが一番大切にしているのは、カスタマーファーストを貫くということです。顧客の声をないがしろにしてしまうと、事業的な負債やハレーションは避けられないでしょう。
編集部
カスタマーファーストを貫くためには、どういったことが必要になってくるでしょうか?
増田さん
カスタマーファーストを貫くためには、顧客対応を担うビズサイドと、サービス開発を手掛けるエンジニアをはじめとしたプロダクトサイドが密に連携を取り続けなければならないでしょう。
ビズサイドとプロダクトサイドのコミュニケーションが取れていないというのは、私たちのようなクラウドサービスを展開している企業でよく見られるケースです。両者間でのコミュニケーションがないと、事業のスピードやクオリティはなかなか担保できません。
私たちは電話に関するサービスを展開しているので、インフラに近いものがあると考えています。電話が止まってしまうことで生じる影響はかなり大きいものですので、何よりも安全性・安定性を重視しているのです。
安全性・安定性を担保するためにどのような戦略が必要なのか考えるため、プロダクトサイドとビズサイドで毎週プロダクト会議を実施しています。
編集部
プロダクト会議の例がありましたが、実際にビズサイドとプロダクトサイドでどのような連携の取り方をしているのでしょうか?
増田さん
私はプロダクトサイドにいますが、お客様の元に伺って実際の声を聞くようにしています。また、ビズサイドのマネージャーもプロダクトの設計にずっと入ってもらっています。
ビズサイドの意見が取り入れられつつ、プロダクトサイドの技術的な観点も組み込みながらプロダクトが開発されていますね。この開発サイクルをスピーディーに回していくというのが重要になります。いわゆるアジャイル開発(※)です。
(※)プロダクト開発の際に小単位で実装とテストを繰り返していく開発手法。従来の手法に比べ開発時期を短縮することができる。
アジャイル開発を推し進めるためには、ビズサイドが技術的な知識をある程度身に付ける必要があります。その点、Widsleyのプロダクトサイドはビズサイドの教育に協力的です。
また、プロダクトサイドの不足をビズサイドが補ってくれることもあるため、持ちつ持たれつの良い関係が築けています。
編集部
ビズサイドとプロダクトサイドの絆の深さがWidsleyさんの強みといえそうですね。両社の結びつきの強さを維持していくために今後どのようなことが必要になってくるとお考えでしょうか?
増田さん
Widsleyの現在の社員数は60名ほどです。この人数だからこそ、現場のコミュニケーションがうまくいっているのだと感じています。
ここからさらに組織が大きくなると、現在の体制のままではコミュニケーションが難しくなってくると思いますので、今後何かしらの施策が必要になってくると考えています。
目指すはAppleのようなビジョナリーカンパニー
▲代表の髙橋さんのビジョンに共感した求職者がWidsleyの門を叩いている(公式ページより)
編集部
Widsleyさんにジョインされた方の入社動機として一番多いものとしては何が挙げられるでしょうか?
増田さん
Widsleyに入社する社員は、代表のビジョンや会社のカルチャーに共感したという方が多いですね。私自身も、代表のビジョンに共感して入社しております。
Widsleyのビジョンは「テクノロジーによって人類を前進させる」です。Comdesk Leadはビジョンに基づいて開発されたプロダクトで、「ビジネスコミュニケーションを最適化する」というプロダクトミッションを持っています。
代表は創業当初からこのサービスを展開したいという思いを持っていて、ミッションを達成するためにボードメンバーも前向きに走り続けてきました。
編集部
代表の髙橋さんのビジョンに対する思いが伺えるエピソードはございますでしょうか?
増田さん
Widsleyのロゴは創業から3年経った頃に作ったものなのですが、手掛けたのはAppleのロゴをデザインしたロブ・ジャノフさんです。まだ立ち上げて間もなかった弊社の規模などを考えると、ロブ・ジャノフさんにロゴデザインをしていただくことは難しかったのですが、ビジョンに対する思いを高橋自ら語ることで、デザインしていただくことができました。
この話からも伺えるように、代表はビジョンについて並々ならぬ熱意を持っています。会社としても、Appleやソフトバンクのようなビジョナリーカンパニー(※)を目指しているのです。
(※)経営理念を明確に持ちながら長年にわたって際立った成長を続けている企業のこと。
編集部
髙橋さんのビジョンへの熱意が伝わっているからこそ、優れたスキルを持つ方がWidsleyさんに集まってくるのですね。
▲会社のロゴはAppleのロゴをデザインしたロブ・ジャノフ氏が手掛けた(公式ページより)
インターンシップではChatGPTに関する業務を担える
▲ソファに座って談笑する社員たち(公式Wantedlyより)
編集部
Widsleyさんはインターンシップも積極的に受け入れられているとのことですが、背景としては何が挙げられるでしょうか?
増田さん
ありがたいことにWidsleyでは取引させていただいているお客様がどんどん増えてきております。並行して社員数も増えてはいるのですが、それでもどの部署も人が足りていないという状況にあります。
なので、既卒人材の採用や業務委託などさまざまな形で仲間を迎え入れているところです。インターンシップの受け入れについても、人材採用の一環で積極的に進めています。
編集部
インターン生は実際にどのような業務を担うのでしょうか?
増田さん
インターン生については、その方の興味のあることやWidsleyで得たいものなどをお伺いしたうえで、マッチする業務を任せるようにしています。その方に合った仕事というのはいくらでも作れると考えています。
WidsleyはComdesk Leadに関する業務だけではなく、あらゆるプロジェクトがあります。今後はインターン生に、ChatGPTに関する研究系のプロジェクトに入っていただく予定です。
編集部
インターン生にはどんな方が多いのでしょうか?
増田さん
Widsleyのインターン生は、感度が高く自分から積極的にアクションを取る方が多いですね。実際にホームページを見て直接連絡をくれた大学院生もいます。
また、Widsleyはスタートアップベンチャーなので、既存のものから解釈を広げて新しいものを作り出すことが好きな方が向いていると思います。一言でいうと「荒れ果てた荒野に立って何かを作り出す」というイメージですね。
Widsleyの環境を楽しんで、自分の成長の糧にしていくような方を歓迎します。
編集部
自分から能動的に動いて、新しいものを生み出す意欲が高い方にとって良い環境にあるということですね。
Widsleyには成長できるチャンスがあふれている
▲「成長するチャンスをつかみたいという方はぜひ入社を」と話す増田さん
編集部
最後に、Widsleyさんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
増田さん
Widsleyはスタートアップベンチャーならではのおもしろい事業を展開しています。能動的に行動しながら、一緒に事業を作り上げていただくイメージでジョインいただきたいです。
また、インターン生に関してですが、Widsleyの業務を経験して起業したり、国内の有名企業に就職したという実績もあります。Widsleyは成長できるチャンスにあふれた職場です。
チャンスに対して手を挙げてくれれば、一緒に走っていく環境にありますので、成長するチャンスをつかみたいという方はぜひWidsleyの門を叩いていただきたいです。
編集部
会社一体となってビジョナリーカンパニーを目指していることで数多くの魅力的なチャンスがあふれている。だからこそ社員が大きく成長できるのだと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社Widsley:https://widsley.com/
採用ページ:https://widsley.com/recruit