ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ゼストにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
医療・介護業界で導入社数No.1を誇る「ZEST SCHEDULE」など、DXを駆使したプロダクトで業界の課題解決に取り組む株式会社ゼスト。同社では、若手エンジニアが新たな技術に挑戦しながら成長できる環境が整っています。入社間もないエンジニアが重要なプロジェクトに関わる機会が多いほか、社内外での勉強会などを通じて、実践的なスキルを磨ける文化が特徴です。
今回は、同社のサービスを支えるエンジニアの働き方や働く環境について注目し、取締役CTOの豊島さんと、開発本部でソフトウェアエンジニアとして活躍する山下さん・永井さんにインタビューしました。
エンジニアの挑戦機会:入社2週間でも重要な業務に携われる!
▲会社のミッションがエントランスに書かれている
編集部
若手のエンジニアとしてご活躍されている永井さん、山下さんのお二人のお話を伺っていきたいと思います。これまでに、どのようなお仕事を経験されましたか?
永井さん
私の場合、入社から約2週間でシフトを管理する画面の開発を担当しました。シフトは全事業所が利用する重要な機能で、入社したてにもかかわらず任せていただいて、達成感がありました。
疑問点が出てきたときは、その都度先輩エンジニアやプロジェクトマネージャー、デザイナーに質問して、フォローしてもらいながら進めていきました。開発や実装を進める中で行き詰まっても、先輩に改善方法を相談することでベストな方法に辿り着けるのでやり切れたのだと思っています。
山下さん
私が印象に残っているのはリリース後に担当した月間予定の機能です。ゼストのプロダクトにとってはメインの機能なので期待値も高く、難しいところにチャレンジする感覚もあって楽しかった思い出があります。
初期にコアな部分を担当したことで基礎をしっかり押さえられたという手応えがあり、修正や追加開発の際にもその時の経験が活きています。
私自身は元々フロントエンドの経験しかなかったのですが、ゼストに入社してからバックエンドも触るようになりました。そのときにバックエンドの考え方や開発の進め方などを、先輩のエンジニアに聞いたら丁寧に教えてもらえました。
最初は「こんな初歩的なことを質問して大丈夫か」と不安でしたが、みんな優しく丁寧に教えてくれます。なので、安心して業務を進めることができました。
技術を培ってきた方々からいろいろ刺激を受けながら、お互いにリスペクトをしながらコミュニケーションをとって、成長する環境があると感じています。
エンジニアの教育制度:月2回の社内勉強会。社外勉強会の機会もあり
編集部
エンジニアの教育制度(勉強会)はどのようなものがありますか?
永井さん
開発チームでの勉強会とエンジニア勉強会をそれぞれ月1回実施しています。
開発チームの勉強会は、デザイナーやエンジニアも参加し、ライトニングトーク形式で各メンバーが発表します。エンジニア勉強会はフロントエンドとバックエンドに分かれて開催し、内容はその都度異なります。
直近で開催したフロントエンドの勉強会では、導入を検討中のビジュアルリグレッションテストについて話し合いました。テストの導入方法や、どの画面にテストが必要か、過去のテスト運用での問題点などを共有しました。
また、社外の勉強会に参加することもあります。最近は、Google Cloudの勉強会にエンジニアみんなで参加しました。
豊島さん
ライトニングトークはアウトプットの練習や習慣化にもなる機会です。スピーカーを経験することは、若手エンジニアの成長にとっても良い機会になっていると思います。
メンバーの中には、社外の勉強会やライトニングトーク会で登壇したりと積極的にチャレンジしている若手もいます。本日のメンバーですと山下が社外のTypeScriptのライトニングトーク会に登壇しました。
編集部
勉強会はどんな成長や学びに繋がっていますか?
山下さん
チーム全体での勉強会ではデザイナーからもトークテーマが出ることもあり、普段関わっている人たちとは違う目線での意見や知識を聞くことができます。エンジニアとは異なる視点の話が多いため、視野を広げる良い機会になっています。
ゼスト働き方:ハイブリット勤務と朝会で交流の工夫をする
編集部
御社の働き方について教えてください。
豊島さん
弊社では柔軟なハイブリッド勤務を採用しており、個人の状況や業務内容に応じて出社とリモートの割合を調整できます。家だと集中できない人は毎日出社していますし、家の方が集中できる人は必要な時だけ出社しています。複雑で大きめの設計をする際などは、みんな出社してホワイトボードの前に集まって話し合うこともあります。
また、月1回の全社会や、チームで行なっている勉強会の時はなるべく出社を促しています。顔を合わせる機会も大切にしながら、リモートでも定期的にコミュニケーションを取る時間を設けています。
編集部
リモート勤務時の定期的なコミュニケーションというと、どのような感じでしょうか?
山下さん
例えば、毎日の朝会では「今日何か相談したいことはありますか?」と気軽に話せる時間を作っています。何もなければすぐに終わりますし、何かあれば皆からフィードバックがもらえます。
業務をしていく中で、あまり緊急度は高くないけど、ちょっとモヤモヤすることが出てきたとき、なかなか相談するタイミングがないこともありますよね。「今すぐじゃなくてもいいけど聞いておきたい」ということを、毎日の朝会では、気軽に相談できる場が設けられている形です。
ゼストのカルチャー:メンバー全員が「同じゴール」を向き、情報交換をする
編集部
社内のカルチャーや社風について教えてください。
豊島さん
弊社は、エンジニアだけでなく、全ての部署の社員が同じ方向を向いて業務に臨んでいることが特徴的だと思います。実際、社内インタビューでも「みんなが同じ方向を向いているから頑張れる」という声をよく聞きます。これは社風であり、弊社の魅力の一つだと感じています。
後は、会社が大きくなってくるに従って元看護師や元理学療法士といった、いわゆるドメインエキスパート(※)と呼ばれるメンバーが、カスタマーサクセスや営業など、営業本部側に増えてきました。
※ドメインエキスパート:特定の領域に関する専門家
これにより、お客様に直接聞かなくても、リリース前にユーザー視点での意見や現場での経験を社内の人に聞くことが可能になりました。エンジニアにとっては医療・介護業界は不透明な部分があるのですが、業界や現場の解像度をより高められる環境になってきたと感じています。
編集部
職種を超えた交流もあるのでしょうか?
豊島さん
会社が1フロアで全員入れるようなオフィスなので、必要があればすぐに他部署の人とコミュニケーションが取れます。
例えば、営業のメンバーから「お客さんからこんな問い合わせがあった」とSlackで連絡が来たり、直接対面で聞きに来たり、職種問わずフラットに声かけしあっている環境です。
また、全社会のときにドメインエキスパートによる勉強会も行われ、理学療法士と言語聴覚士と作業療法士の違いなど、エンジニアも業界知識を学ぶ機会があります。
プロフェッショナルが揃う「株式会社ゼスト」のエンジニア
編集部
導入社数1位ということで、そのサービスを支えるために多くのエンジニアが活躍されていると思います。どのようなメンバーで開発されているのでしょうか?
豊島さん
データサイエンティストや、いわゆるビッグデータを扱うエンジニアと、経験豊富なシニアエンジニアと若手エンジニアが協力して開発・実装に取り組んでいます。
年齢層でいうと20代から40代まで、若手のエンジニアからミドルレベル、シニアレベルのメンバーまで揃っています。現在は、インターンの学生も4名いますね(取材時:2024年10月)。
編集部
プロフェッショナルというと、例えばどのような実績のある方がいらっしゃいますか?
豊島さん
前職でSaaSの立ち上げやグロースをリードしてきた経験を持つエンジニアや、エンジニアが読んだことがある技術雑誌「WEB+DB PRESS」に寄稿した経験のあるメンバーが2人ほどいます。最近だと、多くの技術者や企業が集まる「Google Cloud Next Tokyo '24」や、プログラミング言語TypeScriptの大規模カンファレンス「TSKaigi 2024」にも弊社のメンバーが登壇しました。
永井さん
私のような若手エンジニアにとっても、豊富な経験を持つエンジニアが揃っていることで、疑問を相談した時にいつでも的確な答えをもらうことができて非常に助かっています。
ゼストでエンジニアとして働く魅力は、業界No.1プロダクトに関われること
編集部
ゼストでエンジニアとして働く魅力を教えてください。
豊島さん
在宅医療・介護業界で導入数No.1のプロダクトに関わることができる点が魅力だと思います。
導入数No.1ですが、現在はプロダクトを作り直して、新しくリニューアルしたばかりです(2024年10月時点)。今後もどんどん新機能を作っていく予定ですし、新しいプロダクトも構想していこうと進めている段階です。
歴史があって、プロダクトの中身もすでに決まっているような企業と比べると、新しいものを生み出していく側に回れるチャンスが多いと思います。
ゼストで働くやりがい:ユーザーの課題解決に繋がっている実感がある
編集部
ゼストで働いてみてどんなところに「やりがい」を感じていらっしゃいますか?
永井さん
在宅医療・介護従事者の抱える、「もっと患者や利用者と向き合いたいけど、業務が多くてできない」という課題を解決できることです。
医療・介護の現場ではDX化が進んでおらず、事務作業などに時間がかかってしまっていることが多いです。そのため、在宅医療・介護従事者自身の日常生活がおろそかになってしまったり、疲労の蓄積により患者や利用者ときちんと向き合えなかったりする状況があります。
そんな状況を改善できることが嬉しいですね。
編集部
実際にユーザーからの声が届くこともあるのでしょうか?
山下さん
カスタマーサポートのメンバーから「お客様が喜んでました」という話を聞くことがあり、そのたびにモチベーションが上がっています。ユーザー自身から「業務改善ができたことで私生活にも良い影響があった」という声が届いたこともあります。
例えば、スケジュールを組むのに3〜4時間かかることで残業時間が長くなり、子供との時間が取れないという方がいました。その方はゼストの製品を使うことで業務の課題が改善されたそうです。そのため、「仕事から帰った後に子供とお風呂に入りました」と喜びの声をいただきました。
このように、自分が作ったものが困ってる人たちを助け、幸せに繋げられることに大きなやりがいを感じます。
採用情報と求める人材:ユーザー目線でものづくりができる人
編集部
採用についてお伺いいたします。ゼストで働くエンジニアとして、どんな人が向いていますか?
豊島さん
「プログラムだけが好き、技術だけが好き」という人よりは、ユーザーへの価値提供をやりがいに感じられる方が向いていると感じています。
ゼストのサービスはいわゆるバーティカルSaaSと呼ばれている業界特化型のサービスです。そのため、どういう方が利用されているのかユーザーペルソナが比較的明確で、課題もはっきりしています。
多くの業界で使用されるようなサービスだと誰が使っているのかよくわからなかったり、本当にユーザーの役に立っているのかいまいち実感がわかなかったり、ということもあるかもしれません。
弊社ではユーザーのイメージが明確にできますし、作ったものがしっかりユーザーに届いているのか、フィードバックを得られる機会もあるため、やりがいを感じる機会は多いですね。
編集部
入社して間もない山下さんと永井さんから見て、どんな人が向いていると思いますか?
山下さん
必ずしも最初から業界に興味がなくても大丈夫だと思います。私自身、当初は今ほどの関心を寄せていませんでしたが、社内の人やユーザーの声を聞いて興味を持つようになりました。
顧客や利用者の目線に立ってものを作ることが好きな人にとって、とても向いている仕事なのではないかと思います。
永井さん
より良いプロダクトを作りたいという強い思いがある人がとてもマッチすると感じています。
メッセージ:自社プロダクトの発展に挑んでくれる人はぜひ応募を!
編集部
最後に読者の方にメッセージをお願いします。
豊島さん
エンジニアとしての技術的なスキルアップはもちろん重要ですが、それだけでなく、弊社では「何を作るか、なぜ作るのか」にも関心が高い方を求めています。
我々が扱うサービスは、非常に複雑な事業領域を扱っています。複雑なものを複雑に作らない設計力が求められますので、そのような難しいことにもチャレンジできます。エンジニアの観点で新しいことや難しいことに挑んでいく意欲がある方には、十分な機会を提供できると思います。
ゼストのミッションに共感し、ともにいいプロダクトを成長させようという人と一緒に働けたら嬉しいです。
編集部
技術的な成長機会だけでなく、社会貢献や社会課題を明確に感じられる環境など、多面的な魅力が伝わってきました。
本日はありがとうございました。
この記事のまとめ
エンジニア体制 |
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働く環境 |
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エンジニアの成長を支える仕組み |
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求める人材 |
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株式会社ゼストの基本情報
企業名 | 株式会社ゼスト |
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住所 | 東京都新宿区新宿二丁目3番11号 VORT新宿御苑4階 |
事業内容 | 在宅医療・介護事業者向けスケジュールの自動作成及びスケジュールの最適化ツール『ZEST』の提供 |
設立 | 1988年12月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
公式ページ | https://zest.jp/ |
採用ページ | https://zest.jp/corporate/recruit |
募集職種 |
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