rayout株式会社の「高い目標設定」と「挑戦を推奨する文化」で成長する若手たち

成長を続ける企業の要因や若手活躍の秘訣に迫るこの企画。今回は、rayout(レイアウト)株式会社をご紹介します。

2019年に設立されたrayout株式会社は、主に企業のPR支援とブランド戦略コンサルティングを手掛けています。ブランド課題を把握し、コミュニケーション戦略のプランニングから制作・運用まで、ワンストップで遂行できることが強みです。

今回は、そんな同社の取締役・権(クォン)さんと、ビジネスプロデューサーの田鍋さんにインタビュー。主に、スタートアップ企業ならではの働き方や採用方針、活躍されているメンバーについて、お話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
rayout株式会社 取締役 権さん

rayout株式会社
取締役

権 賢幸(クォン ヒョネン)さん

rayout株式会社 田鍋さん

rayout株式会社
CDGroup ビジネスプロデューサー

田鍋 理枝さん

rayoutのミッションは「その人らしさ」を価値にすること

rayout株式会社のミーティング風景
▲真剣に話し合う社員の皆さん。rayoutに集った仲間として、掲げるミッションに向けて業務に取り組む

編集部

初めに、rayoutさんのミッションと、そこに込めた思いについて教えてください。

権さん

「その人らしさを価値にできる社会を実現する」というのが、弊社のミッションの軸となる部分です。

その背景には、生成AIを中心に加速度的にテクノロジーが発展している現代において、テクノロジーを使える人と使えない人の間で生産性の格差が広がってきていることが挙げられます。新しい技術を使えない人は収入の面で不利になるだけでなく、社会に対する自己効力感の低下も招いてしまうと思うんです。

そこでrayoutでは、この社会への自己効力感の格差をなくし、一人ひとりがその人らしく活躍できる社会を実現したいと考えています。

編集部

その目標に向けて、どのような事業を展開されていらっしゃるんですか?

権さん

一例としては、弊社の制作DX事業で手掛けている、コミュニケーションの効率化を目的とする制作進行管理ツール「MiLKBOX(ミルクボックス)」があります。

MiLKBOXは、動画やWEB、グラフィックなどのクリエイティブ領域に特化したコミュニケーションツールです。近年、コンテンツの制作段階では技術の進化で時間が短縮されていますが、修正プロセスでは、指示やニュアンスの共有、修正後の再確認など、どうしても時間のかかる部分が多いんですよね。

このツールを使用して頂くことで、コミュニケーションが瞬時に行え、クリエイターさんが制作に集中し、指示側も時間を有効活用するという効果が期待できます。別のコミュニケーションデザイン事業もそうなのですが、無駄な工程を省き、クライアントやクリエイターが本来の業務に集中できる環境を作り出しています。

編集部

それらのサービスを利用することで、テクノロジーに詳しくない人でも、生産性を上げることが可能となり、ひいては自己効力感を高めることができるんですね。

rayoutの若手活躍:ストレッチした目標設定で成長を後押し

rayout株式会社の社員が上司に相談している様子
▲頼りになる上司のサポートも得ながら、思う存分チャレンジできる環境

編集部

続いて、rayoutさんの組織の特徴についてお教えいただけますか?

田鍋さん

組織の年齢構成としては、平均29歳くらいと比較的若い組織ですね。また、我々はPR業界・広告業界に属しますが、メンバーの95%ぐらいは業界未経験からの入社です。転職前の業界は、金融、メーカー、商社、アパレルなどさまざまです。

編集部

若いメンバーの成長を導くような取り組みがあれば、お聞きしたいです。

田鍋さん

目標設定については意識していると思います。弊社では、定量的なKPI(※1)を設定する以前に、「自分がどういう目的を持って仕事をしていくか」を定めるという視点から、より本質的なOKR(※2)を設定しています。
(※1)Key Performance Indicatorの略。目標に対するパフォーマンスを定量的に追跡するもの
(※2)Objectives and Key Resultsの略。何を目指すかを明確にする目標設定のフレームワーク

OKRの検討時には、半年後の目標を達成するために、「届くか届かないか」というくらいのちょっと高めの数値を設定するんですね。簡単に達成できる目標を設定しても成長には寄与しないと思うので、少し背伸びをして、モチベーションを高く保って頑張るということを促しています。

編集部

慣れないうちは、OKRの設定の仕方に戸惑うこともありそうです。そこに対して何かアドバイスをされたりもしますか?

田鍋さん

もちろんです。ただ「半年後」と言っても想像しづらいと思うので、まず「自分は今後どういうふうになっていきたいのか」という長期的なところから入って、そこから逆算して考えることを勧めています。

自分のありたい姿、もしくは逆に避けたい姿から考えることで、自分ごととして捉え、より主体的に動いてほしいという思いもあります。

新卒も中途も活躍する組織。「入社半年で社内MVPを目指す」メンバーも

編集部

OKRの設定によって、実際に成長がスピードアップしたという例はありますか?

田鍋さん

はい。2024年4月に新卒で入社したある社員は、「下半期の始まる10月に社内MVPを取ります」というOKRを立てました。

入社半年の新人が社内MVPを狙うというのは、かなりのチャレンジになります。彼はそこを達成するため、色々な先輩に「営業に同行させてください」と連絡するなど、より具体的な行動に落とし込んだ上で行動につなげており、非常に頑張っていますね。

ただ、1人で盲目的に頑張ってしまうと、事業目的から外れてしまうようなことも起こりうるので、直属の上司がバディを組んでサポートしています。

編集部

新卒メンバーの事例を伺いましたが、中途採用のメンバーの活躍についてはいかがですか?

権さん

例えば、人材系の業界から中途で入社して、1年ぐらいでリーダーになって活躍しているケースがあります。彼はファシリテーションスキル(集団での議論や活動をスムーズに進める能力)がとても高く、それを、社内・社外両方に向けて、存分に発揮しています。

例えばクライアントが動画制作を希望する時、そのお客さん個人と一対一で進むのではなく、企業のブランディングに携わる部署など、さまざまな人が関わってきますよね。そういった時に、コミュニケーションを工夫したり説明資料を用意したりと、上手に周りを巻き込んで、効率的にプロジェクトを進めてくれています。

失敗はウェルカム。一人ひとりが「チャレンジする」バリューを意識

rayout株式会社の社員のオンラインミーティング風景

編集部

大勢のメンバーが成長し活躍されていますが、その中でrayoutさんが大事にしているマインドがあれば伺いたいです。

権さん

スタートアップだからこそとも言えるのですが、まずは自分たちがしっかりと働いていることに誇りを持つことを、最も大切にしています。

また、弊社では、困難に飛び込んでこそ変わっていけると考えているので、チャレンジしたことによる失敗はウェルカムなんです。失敗して構わないから挑戦しようというところを、役員陣が筆頭となって体現しながら、社員に背中で伝えるよう心がけています。

編集部

役員の方々が体現するというのは、具体的にはどのようなことでしょうか。

権さん

役員が率先して大きな売り上げを作りに行ったり、従来の展示会から興味を持って頂く営業だけでなく、社長や取締役が集まるようなパーティーに参加するなど、能動的な営業も自ら行っています。

このように、役員が新しい方法を積極的に模索することによって、社員たちにも「自由に挑戦していいんだよ」「もし失敗しても、振り返りができて改善できる何かがあればOKだよ」というメッセージを出しています。

編集部

その背中を見て、若手メンバーからチャレンジングな提案があがってくるようなこともあるのですか?

権さん

ありますね。rayoutでは、年1回の頻度で誰でも「こういう事業をしたら面白いんじゃないか」「こういうパッケージで営業したらどうか」など、社長に対して一対一でプレゼンできる場を設けています。そこでいろんな企画が出てきますし、いい構想があれば積極的に採用しています。

例えば最近、ある若い社員が、SNSの「BeReal(ビーリアル)」(※)を使用したパッケージというのを提案してくれました。
(※)フランス発のコミュニケーションアプリ。フィルターや編集なしでリアルな瞬間を共有するというコンセプトがZ世代に人気

話を聞いた時点で僕はBeRealを知りませんでしたが、調べてみたら若い世代が多く使っているツールだったんです。その提案にとてもポテンシャルを感じ、実際に採用して営業をスタートしました。ある程度軌道に乗ったら、その発案者を軸に置いて、1つのチームとして動かしていくことも視野に入れていますよ。

田鍋さん

こういったチャレンジを重視する姿勢については、バリューの1つである「飛び込んで変わっていけ」という言葉にも表れています。

私は研修を担当していますが、ミッション・ビジョン・バリューを入社時に説明するほか、バリューに関しては一人ひとりに「自分にとってどういうことがバリューに当たるのか」を言語化してもらうんです。結果、社員それぞれがバリューを意識しながら働く文化が醸成されていると感じています。

イベントも多数開催。「人」を大事にするrayoutのカルチャー

編集部

転職希望者や実際に働いている方は、rayoutさんのどんなところに魅力を感じているのでしょうか。入社された方からよく聞かれる声があれば教えてください。

田鍋さん

社内で魅力について聞くと、「人」という答えが圧倒的に多く返ってきます。社員同士のやり取りや、役員が面接のときに話しているメンバーのエピソードなどに、他にはないアットホームさを感じてもらえているようです。

編集部

雰囲気が感じられるようなエピソードを、ぜひお聞きしたいです。

田鍋さん

最近の若い人は社内の人と飲みに行くのを敬遠するとも言われますが、弊社では互いに誘い合って、よく飲みに行っていますね。

バスを貸し切りにしてのグランピングBBQなど、イベントも色々あります。年に1回、社員全員で30キロぐらい歩く「歩行祭」というのも行っていまして、そこでは、普段思っていることや聞けないことをキャッチアップしたりもします。

編集部

単なるレクリエーションでなく、コミュニケーションをより促す機会にもなっているんですね。

rayout株式会社の「歩行祭」の様子
▲ひたすら歩く「歩行祭」は、“人と話すしかない”ところが魅力。オフィスを離れてゆったりとリフレッシュする機会にもなる

田鍋さん

また、弊社のバリューの1つである「“らしさ”を見つける」に絡め、まず社員同士で“その人らしさ”を見つけることを目的に、note上で全社員の紹介をしたりもしています。

■rayout株式会社の公式noteはこちらから!
https://note.com/rayout_inc/

あとは、「ちょっとやってみよう」というノリで色々なことを試したり、新しい事業が立ち上がったりもします。これもスタートアップならではですね。そのスピード感も、大手ではなかなか感じられない、楽しい部分かなと思います。

権さん

社員同士、決してずっと一緒にいるわけではありませんが、自然とコミュニケーションを取りたくなるような関係性は、僕自身も実感している部分です。

社員と同じように活躍できるrayoutのインターン制度

PCに向かうrayout株式会社のインターン生
▲rayoutで活躍中のインターン生

編集部

rayoutさんではインターンの受け入れを行っていると伺っています。どのような仕事を任せているのでしょうか。

権さん

業務内容は、ほぼ社員と同じです。実際にクライアントに会って、課題をキャッチアップして、その課題に対しての提案を考えて形にするところまで全部1人でやってもらうこともあります。

そこで何か起こった時には、もちろん社員がサポートしますが、本人に「やりたい」という意識があるのなら「インターンだから業務はここまで」という制限はしません。

編集部

とても貴重な経験になりそうですね。具体的な例があれば紹介して頂けますか?

田鍋さん

ある大学生の例ですが、インターンとして入ってきてすぐに展示会にも一緒に参加し、お客様と名刺交換をしたり、アポイントの件数で社内1位を取ったりしていました。

やりたいと思うだけやれて、しかもちゃんと評価されるというのも、rayoutらしいと言えるところですね。

権さん

そのインターン生は、もともとは別の会社への入社を考えていたのですが、弊社でのインターンを通して「これからもここで働きたい」と言ってくれました。上昇志向が非常に高いところが、うちの雰囲気とマッチしたんだと思います。

僕たちもインターンだからといって「学生の職場体験」のようには考えず、他の社員と同じように扱い、意見も積極的に取り入れています。

例えば、研修のOJTで、当初インターンの方には画面収録を見てもらう形式だったんですが「それだけでは理解ができない」という意見があったんです。その声に応え、次の週から、社長が一人ひとりに時間を割いて口頭で説明する形に変更しました。

rayoutの人間性を重視した採用方針。未経験でも歓迎!

インタビュー中の、rayout株式会社の取締役・権さんと、社員の田鍋さん
▲インタビューに応じてくださった、取締役・権さん(左)と、ビジネスプロデューサーの田鍋さん(右)

編集部

rayoutさんの採用方針について、特徴的な点を教えて頂けますか?

権さん

採用においては人間性やヒアリングスキルを重視しています。具体的には、クライアントの要望を理解・把握し、それを実現するための計画を立案し推進する力などですね。

クリエイティブ制作は、微妙なニュアンスの違いなどから「思っていたのと違う」ということになりがちです。その問題をクリアするためにも、あらかじめ仮説を立てた上で、それが合ってるかどうかのすり合わせを丁寧に行える人が望ましいですね。

編集部

業界の知見や経験がある人よりも、ベースとしての人間力がある人が伸びていくというイメージでしょうか。

権さん

そうですね。付け加えるなら、いかにクライアントの懐に入れるか、クライアントに気持ちよく仕事をしてもらえるかという部分も大切なので、そのあたりも採用時に見させて頂いています。

編集部

最後に、rayoutさんに興味を持った方に向けてメッセージをお願いいたします。

権さん

先ほどもお話ししたように、弊社の社員はほとんどが未経験からの入社です。広告の知識や、クリエイティブの表現スキルなどは気にしません。畑違いからの転職でも、やる気があればどんどん評価されますし、なにより自分らしく楽しく働いてもらえると思います。

お客さんと話すのが好きな人、コミュニケーションに自信があるという人は、ぜひ仲間になってほしいですね。

編集部

rayoutさんの、未経験でも意欲がある人を歓迎するという姿勢がとてもよく伝わってきました。「その人らしさを価値にできる社会を実現する」というミッションに共感し、失敗を恐れずチャレンジできる方なら、生き生きと活躍できる職場だと感じます。

本日はお時間を頂き、ありがとうございました。

rayout株式会社の基本情報

住所 東京都渋谷区代々木4丁目29-3 西参道梅村ビル3F
事業内容
  • PR支援
  • ブランド戦略コンサルティング
  • コンテンツ制作
  • SNS運用代行
  • 広告運用代行
  • 自社プロダクト MiLKBOX (CLiPin)運営・運用
設立 2019年4月
公式ページ https://rayout-inc.com/
採用ページ https://rayout-inc.com/recruit/
募集職種 営業職