フリーターだった僕が、25歳でジェイックの「就職カレッジ」を利用して正社員になった体験をお話しします。
未経験から正社員になれるジェイックの「就職カレッジ」、気になっている人は多いと思います。
そこで、実際に登録して利用した僕の体験談を元に、最新の就職カレッジの評価について本音でお伝えしていきます。
ジェイックの就職カレッジに向いている人・向いていない人
詳細解説に入る前に、向いているタイプと向いていない人を簡潔にまとめました。向いている人はこの記事を読み進めてもらい、向いていない人は後述する別の転職支援サービスを使ってください。
これらに当てはまる人は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
続いて向いていない人がこちらです。
今正社員で転職活動中の人
→普通の転職エージェントを使いましょう(おすすめ解説はこちら)
34歳以上の人
→20代向けのサービスのため、「DYM就職」
平日に休みが取れない人
→平日のフルタイムで4日研修が必須のため、「ハタラクティブ」がおすすめ
どんな人でも内定に導く!ジェイック「就職カレッジ」とは
簡単に言うと、ジェイックの就職カレッジはニートまたはフリーターが正社員で就職できるようにサポートをするサービスです。
- 「正社員就職」に特化した就職支援サービス
- 20代のニートやフリーターが対象
- 社会人の基礎を短期間で学べる研修が無料
- プログラムの最後には企業とマッチングできる集団面接会があり、就職率も高い
エリア | 運営会社 | 利用料 |
---|---|---|
全国 | 株式会社ジェイック (上場企業) |
無料 |
ジェイックの強みは「研修」と「内定率の高い面接会」の2つで、他のサービスと大きく違う点です。
まずは就職までの流れを見てください。
正直、最初は「研修なんて面倒くさいな」と思っていたんですが、実際に受けてみると社会人としての基礎が身につくので、むしろありがたかったです。
気になるオンライン研修の内容は?
特に気になるのが、4日間で約30時間みっちり学ぶ、オンライン研修だと思います。
全てオンラインなので自宅で受けられるメリットがある一方、座学はちょっと眠くなってしまうので我慢が必要な時もありました。
ですが、ただずっと聴きっぱなしではなく、グループワークもあります。グループワークでは同じ時期に就職カレッジに入った同期がいるので、仲間がいるととても安心したのを覚えています。
具体的な内容は下記のような、いわゆる新卒の研修が受けるような内容なのです。
- ビジネスマナー
- コミュニケーション
- 企業研究
- 面接対策
ただ、僕みたいに正社員経験がなく、研修を受けていない人にとっては、周りの同年代に追いつけるチャンスなので、真剣に聞くべきです。
名刺の渡し方とか、電話の取り方とか、知らずに中途採用で入ってしまうと大恥をかくところでした。正社員になった時に恥をかかないためにめちゃくちゃ重要です!
コミュニケーションについては、仕事を円滑に進めるためにとても重要だと教わりました。フリーターの頃は、5〜6人で店を回すようなものだったので、報告や相談もその場で軽くで終わらせていました。
ですが、正社員になると30人や50人ともう少し大きな組織の一員となるため、多くの人に伝わる報告が重要になります!報告が上手な人は出世したり、シゴデキと言われたりするそうで、僕も頑張ろうと感じることができました。
正直、最初は「4日間も?」と気が重かったんですが、終わってみれば「もっと学びたい!」という気持ちでいっぱいでした。普通なら企業がお金を出して受けさせるような研修を無料で受けられるのは、かなりお得だと思います。
ちなみに、無料なので研修に耐えられなくなりリタイアすることもできます。僕のチームではスタートは18人でしたが、1日目で一人いなくなり、3日目でもう一人いなくなり最終的には16人で卒業しています。
ただ、脱落率はそこまで高くないですし、オンラインで参加してしんどいこともなかったです。
2日間で最大20社と面接可能
研修を無事に乗り越えると、集団面接が始まります。
この集団面接は興味がなくても一応受ける流れではあるのですが、お互いに希望を出し合ってマッチング成立した場合にのみ、二次面接に進むため、とりあえず多く受けておく方が良いです。
「えっ、そんなにたくさんの会社と面接できるの?」と最初は信じられませんでしたが、実際に体験してみると、自分の可能性が広がる感覚がありました。
また、いろいろな企業のお話を聞くことができたので、正社員で働くという実感が沸いたタイミングでもありました。
紹介先の企業は営業が多いがブラック企業はなし
気になるのがどのような企業とマッチングできるのか?ですよね。
正直に言うと、営業職が多いです。これは仕方がなくて、未経験でもできる仕事の代表が営業職だからです。
ただ、100%営業というわけではなく、営業>施工管理>IT系>事務という感じで、職種の幅自体は広いです。
また、ジェイックは紹介先の企業に条件をつけていて、いわゆる「ブラック企業が多い業界・条件」は弾いています。
具体的には以下の条件に当てはまる企業は紹介されません。
- 従業員数10名以上
- 年間休日105日以上
- 未経験者の定着・活躍に向けた環境整備がない企業
従業員が10名以下だと全員が忙しく、教えてもらう間もなくいきなり実務に駆り出される可能性が多いです。また、年間休日が105日以上であれば、週に2日は確実にお休みできます。ただし、残業については会社によるので、面接時に確認するのがおすすめです。
「営業職かーーー」と思っている人へ!
僕からのアドバイスですが、初めての正社員なら営業職は将来性めちゃくちゃあります。なぜなら、営業で培ったスキルは、将来違う業種に転職するときも評価されやすいからです。営業で身につくスキルは、コミュニケーション力・説明力・交渉力、どの仕事でも潰しが効きます。
こうした基礎的なスキルが身についていれば、次に転職をするときに年収を上げれる可能性が高いです。全くの未経験の分野へ転職する場合でも一般的には下がると言われている年収をキープしやすいです。
なので、今はやりたいことが明確じゃなくても、まずは営業で社会人としての基礎を固めて、その中で次のステップを見つけていくのが良さそうです。
内定後も年4回のフォローアップ研修あり
正社員として入社できても、うまくいかずにすぐに辞めてしまっていたら意味がありません。
その点も、ジェイックの就職カレッジは考えているようで、内定後もフォローアップ研修というのがあります。
具体的な内容としては、目標設定や報告・相談の仕方、人間関係の作り方など、上司が「こういう部下がほしい!」と思うようなスキルを教えてもらえる研修です。(本音を言うと、この研修があるからと年に4回休みが取れるのが嬉しかったりします。)
フォローアップ研修で学んだことを実践していると、だんだんと仕事がうまくいくようになり、褒めてもらう機会が増えました。そして、ちょうど1年が経った頃に同期で1番高い昇給金額をもらえて、30万も年収がアップして嬉しい気持ちになりました!
ジェイックの就職カレッジを使うべき理由は、「正社員」になれること
僕のような社会人未経験者にとって、一番の魅力は「正社員」になれる可能性が高いことです。実は、他のフリーターやニートの就職支援の中には、契約社員や業務委託なんて可能性もあるんです。正社員以外の業務形態の場合、「今月で終わりね!」みたいな可能性もあります。
だからこそ、雇用が安定している正社員にこだわるべきです。ただ、普通に就職活動をしても転職組と比較されるため、内定をもらうのはめちゃくちゃ難しいです。
ジェイックの就職カレッジはそもそもニートやフリーターを対象としているので、全求人が社会人未経験OKです。つまり、未経験者を受け入れる体制が整っている会社に入社できるのは僕らにとって安心材料になります。
実は、既卒やフリーターが自力で就活すると、中途採用枠で見られがちで、ハードルが上がることがあるんです。でも、ジェイックなら「社会人未経験」という前提でスタートできるので、そのプレッシャーから解放されます。
就職カレッジの唯一のデメリットは年収低め
めっちゃワガママ言います。もうちょっと年収が欲しかった。
と言うのも、就職カレッジで就職できる先の年収は平均250万円くらいです。高くても300万までと言う感じ。時給換算すると1300円くらいで、ぶっちゃけ収入自体はフリーターと変わらないです。
ただ、半年頑張って働けば有給がもらえるし、年末年始に連休を取っても手取りが減らないのは正社員の特権ではあります。他にも、毎年定期的な昇給があったり、ボーナスが出たり、長い目で見ればもちろん良いことがたくさんあります。
ただ、目先の収入を増やしたい目的で正社員になるのはちょっと違うな〜という印象です。
僕の結論:就職カレッジ+αで活動をすること!
ちなみに、20歳の平均年収が275万円、25歳で351万円なので、ジェイックの平均250万は平均より低いです。(データ:https://doda.jp/guide/heikin/age/より)
ぶっちゃけもうちょっと年収が欲しいと思った僕が取っていた作戦は、+αで別の求人にも応募すること!
とはいえ、多くの転職サイトや転職エージェントは正社員から正社員の転職が基本となっているため、書類で弾かれまくります。
その中で、唯一未経験OKの求人が多かったのが、マイナビジョブ20sです。
年収300万以上×正社員×未経験、で検索すると数千件の求人が出てきます。まずはここから気になる求人に応募しまくって、もし内定まで進めばラッキーくらいの気持ちでした。
さらに、もしいい感じで選考が進んだら、就職カレッジの研修だけ受けて内定は年収が高い方を選ぼうとうまく使ってやろうと企んでました。
結果的に、マイナビジョブ20sで内定が出る前に、就職カレッジで年収290万円の内定がもらえたので、入社を決めちゃいましたが、相場を知るというのはとても勉強になりました。
ジェイックの就職カレッジVS類似サービスの比較表
未経験に向いていると言われている転職支援サービスについて比較表でまとめました。
いい大学を卒業している人、新卒で数ヶ月でも正社員で働いた経験がある人であれば、キャリアスタートやマイナビジョブ20sでも内定がもらえる可能性は高めだと思います。
ですが、僕のように大学を中退してそこからフリーターのような、学歴なし・職歴なしの場合は、正直就職カレッジかハタラクティブの2択です。
平日に時間を作って研修に参加できるならば、就職カレッジ。今の仕事に穴を開けたくないならばハタラクティブという選び方になると思います。
ハタラクティブ:就職カレッジと近いが研修がない
UZUZ:IT系特化、月額数万円でIT技術を学んで転職できる
キャリアスタート:年収アップを売りにしているが、学歴やポテンシャルが高い人向け
マイナビジョブ20s:新卒ですぐ辞めてしまった人など学歴はある人
ひどい・やばいを証明するための就職カレッジ体験レポ
僕が就職カレッジに参加してきた感想を詳細にレポートします。
初回面談:ひどくない!お姉さんが優しく話をしてくれた
就職カレッジに申し込みをすると、初回の面談からスタートです。
正直、最初は「怪しい求人斡旋業者なんじゃ...」と警戒していました。でも、初回面談で担当者の方と話してみると、意外にも親身に相談に乗ってくれました。
僕「新卒で就職しなかったことは、企業にどう見られますか?」
担当者さん「確かに働く意欲・能力、ブランクに対するマイナスなイメージはあります。でも、それを挽回する方法を一緒に考えていきましょう」
担当者の方は自分の質問や不安に丁寧に答えて励ましてくれたので、思っていた以上に話がしやすかったです。
研修:予想外に濃密だけどやばくはない!
4日間、朝9時から夜6時までびっしりと研修があり、参加前は憂鬱だったのですが、実際に参加してみると、内容が濃く、発言するタイミングや考える時間が多いので、過ぎるのがあっという間でした。
社会人としての基礎知識やビジネスマナー、コミュニケーション術など、今まで全く知らなかったことを学べました。正直、「こんなに学べるとは思わなかった」というのが率直な感想です。
事前に調べていた情報では、「飛び込み営業がある」「体育会系のノリできつい」「辞めようとしたら猛烈に引き止められた」などの口コミが出てきて心配だったのですが、オンラインで淡々と進む形で、大学の授業とさほど変わらないような感じでした。
集団面接会:緊張の連続だけどサクサク進む
2日間で最大15社と面接ができると聞いて、最初は「そんなにたくさんの会社と面接できるの?」と半信半疑でしたが、実際に参加してみると、確かにその通りで、むしろ疲れるくらいでした。
1社15分程度の短い面接が続き緊張の連続で、1日目が終わった時はさすがに疲れました。ですが、2日目になると少しずつ慣れていき「これが普通の就活だったら、こんなに多くの会社と面接できなかっただろうな」と思えて、参加してよかったなと感じました。
面接後に5社に希望を出し、2社と二次面談、最後は1社から内定をもらいました。
結論:なぜネット上で就職カレッジが「やばい・ひどい」と言われていたのか?
これまでの体験を踏まえて、就職カレッジが「やばい・ひどい」と言われている理由について、自分なりに見解をまとめました。
(1)研修内容が飛び込み営業だった
ジェイックは元々営業職の研修に特化していた過去があり、オンライン研修になる前は、飛び込み営業が研修内容に入っていたそうです。飛び込み営業は断られることも多いため、人によってはきついと感じる仕事です。飛び込み営業に抵抗がある人が、「研修でいきなり飛び込み営業をやらされた、やばいぞ」と言っているかなと思いました。
今は飛び込み営業の研修はないので、そんな心配は不要です。
現状のオンライン研修は、4日間で30時間とほぼフルタイム状態なので、普段長時間パソコンを使わない人にとっては厳しいと感じるかもしれません。
(2)過去は日本全体でブラック企業が多かった
- 大手企業の求人が少ない
- 営業職の求人が多い
この2点は事実です。
ただ、同時期にジェイックで就職した人に聞いても、長時間労働のブラック企業に当たった人はいませんでした。
これは、2019年〜2020年の間で、「働き方改革関連法」というものが施行されて、残業時間の決まりが厳しくなり、ブラック企業自体が減った影響が大きいみたいです。なので、2020年より前の口コミで、「ブラック企業に当たった、やばい」という内容が存在しているようでした。
人間関係のアレコレは人それぞれありますが、どこで就職しても同じかなと思います。
研修内容をもう少しだけ深掘りして解説
就職カレッジに申し込みをするか迷っている方の中には、「30時間もの研修って何するん?」と思っている方も多いと思います。
そこで、研修内容にスポットを当てて、どんな内容を学べるのかもう少し深掘りして解説します。
ジェイックの研修は、有名なベストセラー「7つの習慣」と「原田メソッド」をベースに独自のプログラムを組み立てているそうです。
正直、最初は「ちょっと胡散臭いかな?」と思いましたが、実際の内容は意外と理にかなっていて、仕事だけでなく、プライベートでも活用できるような知識です。
入社した会社で、上司の方と研修内容について話した時も 「なるほどね〜そういうのめちゃくちゃ大事だけど、おじさんになってもわかってない奴多いから、きちんと教えてもらえたのはいい経験だったよ」
とお話しされてました。
「ビジネスで活躍する人材を作る基礎知識」というのが根底にあるようです、ビジネスマナー以外では以下の3点の部分を中心に学びました。
- より良い人間関係を構築するための考え方
- 問題や課題を自ら解決するための思考法
- 個人の自己成長と目標達成のための具体的な行動計画とその実行プロセス
例えば、仕事でうまくいかない時に、チームメンバーや条件のせいにして、諦めてしまう人がいますが、自分の働きかけ一つで大きく物事が変わっていく。という学びです。
就職カレッジで得た学びが年収アップにつながった事例
僕の友人(26歳、男性)がジェイックの就職カレッジでの研修後に営業職で内定をもらい、こんな経験をしたそうです。
営業部に配属されて数ヶ月、チームの売上が伸び悩んでいた時、ジェイックの研修で学んだことを思い出したんだとか。「自分でこうしよう頑張ろう!と意見を伝えることばかりで、同僚の話に真剣に耳を傾けていなかったんじゃないか」と気づいたそうです。
そこで、ランチや日常の会話で積極的に相手の話を聞くように努めたら、みんな考えていることがバラバラで、チーム全体の方向性がまとまっていないと気づいたそうです。皆の意見を整理してまとめ、新しい営業戦略を提案したら、チームメンバーからも賛同を得られて、売上も回復し始めたんだとか。
この結果が評価されて、翌年にはリーダーに抜擢。年収も350万から400万に一気に50万円も増えて、仕事のモチベーションが上がった。と、嬉しそうな笑顔で話していて、印象的でした。
こんなふうに、人によってではありますが、就職カレッジの研修で学んだことを活かせる人は出世できているみたいです。
ジェイックの就職カレッジでよくあるQ&A
就職カレッジについてよくある質問をまとめてみました。実際に利用してみて気づいたことも含めて、できるだけ正直に答えていきます。
料金について
求職者は全て無料で利用できます。オンラインなので特に交通費はかかりません。ただオンラインで研修や面談を受けるためのパソコンは必須です。スマホだと画面が小さくてかなり厳しいです。
年齢制限について
主に20代を対象としたサービスです。30歳、31歳くらいまでならギリギリ申し込めるかもしれませんが、30代半ばを過ぎるとお断りされる可能性が高そうです。実際、研修に参加してみると、ほとんどが20代でした。
参加条件はある?
上記の通り、年齢は20代で、平日に4日間の日中研修に参加できることが条件です。また、地方在住の場合は求人が少ないため、断られる可能性があります。
【対応エリア】
北海道・東北エリア: オンライン対応
関東エリア: 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県(オンライン対応および拠点あり)
東海エリア: 愛知県(拠点あり、オンライン対応)
関西エリア: 大阪府、兵庫県(拠点あり、オンライン対応)
中国・四国エリア: 広島県(拠点あり、オンライン対応)
九州エリア: オンライン対応
途中でやめれる?
途中で止めることもできます。
ただ、一度やめて入り直すなどはおそらくできないと思います。一生就職カレッジは使わない!という覚悟でやめるならいいですが、せっかくのチャンスかつ、数日間だけなので頑張ってみる方が良いんじゃないかなと僕は考えてました。
内定までどれくらいかかる?
大体1ヶ月くらいが目安だそうです。研修のスタート時期や面接の時期が月に2回程度の開催なので、それに合わせることになります。面接から内定までは1〜2週間が目安とのこと。私の場合も、ほぼこのスケジュール通りでした。
内定を断ってもいいの?
もちろん、断ることはできます。ただ、印象はあまり良くなくて、理由を聞かれたりはします。もし、微妙だなと思う場合は、そもそも希望を出さない方が良いです。