PCに向かって仕事中の、ノウンズ株式会社の社員

「データ民主化」に挑むノウンズ株式会社が実現する“規律ある自由”な働き方

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ノウンズ株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

ノウンズ株式会社は、「あらゆる人に、データという武器を。」をミッションに掲げ、データの民主化を推進する企業です。

2024年12月で創業5年を迎える同社。ワンタップでアンケートに答えられるポイ活アプリ「Knowns App」は多くのユーザーに支持されているほか、企業向け消費者データ分析サービス「Knowns Biz」は200社以上、7000ユーザーを超えるクライアントに利用され、さまざまな業界でデータ活用の可能性を広げています。

また、働き方の面では、フルリモート・フルフレックスを基本とした柔軟なスタイルや、一人ひとりの「心理的安全性」を大切にする社風が特徴的です。そんな同社の目指す方向性やワークライフバランスについて、代表取締役の田中さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
ノウンズ株式会社代表取締役の田中さん

ノウンズ株式会社
代表取締役

田中 啓志朗さん

ノウンズが目指すのは「多くの人がデータ活用できる環境作り」

ノウンズ株式会社の代表取締役・田中さん
▲お話を聞かせてくださった、ノウンズ株式会社の代表取締役・田中さん

編集部

御社のミッションである「あらゆる人に、データという武器を。」という言葉が、シンプルでありながらとても力強く感じられました。この背景についてお聞かせいただけますでしょうか。

田中さん

弊社では、データというものが、意思決定において非常に強力なツールになり得ると考えています。

例えば何かを提案する際、データに基づいた案と、感覚的なアイデアだけの案では、その説得力に大きな違いが生まれますよね。また新しい企画を考える際も、何もない状態からよりも、さまざまなデータを参照しながら検討する方が、より効率的に良いアイデアを生み出すことができます。

しかし、現状では、データの活用には2つの大きな課題があります。1つは「すぐに使える形のデータが簡単に手に入りづらい」ということ、もう1つは「データがあっても、それを分析・活用することのハードルが高い」ということです。

これらを踏まえ、当社では「データの民主化」つまり、障壁を取り除き、より多くの人がデータを活用できる環境づくりを目指しています。

この取り組みは、今後の日本社会において特に重要だと考えています。人口減少が進む中で、一人ひとりの生産性を向上させていく必要があり、データの効果的な活用はその重要な鍵となるからです。

現在は「安定+急成長」のフェーズ。データ活用の場を海外にも拡大中

ミーティング中の、ノウンズ株式会社の社員たち
▲提案や企画、説明など、さまざまな場面で「データ」が果たす役割は大きい

編集部

2019年に設立され成長を続けている御社は、現在どんなフェーズにあるのでしょうか?

田中さん

ある程度の安定性を確保しながら、2年連続昨年対比3倍のペースで成長を続けているという、非常に面白いフェーズにあると感じています。この5年間で累計資金調達額は8億5,000万円を突破するなど勢いは継続していますし、この「良い意味での忙しさ」は、アーリーフェーズのスタートアップならではの醍醐味だと思います。

編集部

現在の事業と、今後の展開についてもお聞かせください。

田中さん

弊社では、社名の由来でもある「Unknowns be Knowns」つまり「今まで知られていなかったものを、みんなが知れるようにする」をビジョンとし、さまざまな領域でデータを活用した価値創造を目指しています。

これまで、アプリ「Knowns App」のアンケート結果を基にして、ブランドやタレントなどのどの企業も必要な分析や、アニメ作品の分析、外食産業に特化したデータ収集など、業界特化型のデータ活用を実現してきました。主力プロダクト「Knowns Biz」は「すぐに使える」「時間と費用の大幅な圧縮」「カジュアルなリサーチの実現」といった特徴があり、既に200社以上のクライアントに利用頂いています。

今後は、例えばクレジットカード会社が保有する利用データや、家電メーカーが持つIoTデータなど、企業が保有する様々なデータを民主化することに、幅広い可能性があると考えています。

また、アンケートという手法は世界共通で、どの国でも広く認知されているため、グローバル展開の可能性も大きいんですね。実際に、弊社では今年6月から、「Insight ASIA」というアジア10カ国の現地の人のアンケートが簡単に取得できるサービス展開も開始しています。

ノウンズの組織風土:「プロダクト愛&ホスピタリティ」が浸透

PCを見ながら話し合う、ノウンズ株式会社の社員2人
▲社員同士、サービスについて熱い思いを語り合うこともしばしば

編集部

御社の組織としての特徴についてお聞かせ頂けますか?

田中さん

大きな特徴として、2つあります。

1つ目は、プロダクトに対する愛着の強さです。というのも、ノウンズのメンバーには、我々のクライアント企業やクライアントになりうる企業の出身者が多いからです。応募の前にプロダクトのことを調べてくださった際に、直接自分は利用していなくとも、自分がもし利用していたら…というイメージを持ってくださっている方が多く、Knownsのサービスをもっと世の中に広めたいという思いで入ってきてくれているので、プロダクト愛が強いと感じています。

私たちはSaaSを開発して展開している会社ですので、サービス自体がある意味で象徴的な存在になっているんですよね。メンバーがその価値に共感しているので、組織として団結できているのだと思います。

ちなみに、みんなプロダクトについて意欲的に学び詳しくなった結果、セールスやカスタマーサクセスというビジネス職種のメンバーでも入社して数ヶ月経つとSQL(※)をほぼみんな使えるようになっています。当たり前のように「クライアントが必要とするデータだから準備しますね」と業務に活かしているんです。
(※)データベースを操作するためのメジャーな言語で、プログラミングやマーケティングなど幅広い分野で活用されている

編集部

事業に関する知識が業務を効率的に進めることにも繋がっているんですね。もうひとつの特徴はなんでしょうか。

田中さん

2つ目は、高いホスピタリティです。「自分以外の人のため」「後から入った社員のため」という意識の強い社員が多いと感じています。初期に入社した社員は何もかも手探りで苦労したはずですが、その経験や知見を整理して共有する文化があるので、後から入社したメンバーはすごく助かっていますね。

先ほどのSQLに関しても、初期メンバーが先駆者として積み上げたナレッジがあるからこそ、最短距離で自然と覚えていけるのだと思います。

個々の生活を尊重。“規律ある”フルリモート・フレックス制

カジュアルな雰囲気で話をする、ノウンズ株式会社の社員たち
▲リモートワーク中もコミュニケーションを大切にしているからこそ、オフィスで顔を合わせればフランクに話が弾む

編集部

御社の働き方について教えていただけますか?

田中さん

私たちはフルリモートかつコアタイムなしのフルフレックス制をデフォルトとしています。その運用についてはメンバーの自主性に多くを委ねていますが、大前提として、フルリモートと出社の選択について「どちらが正解」という考え方はしていません。

出社して仕事をしたいという社員もいますので、コワーキングスペース「WeWork」と契約するなど、オフィス環境も用意しています。社員自身が、住んでいる地域で予算内のコワーキングスペースを契約することもOKです。

編集部

フルリモート・フルフレックスの運用については、コミュニケーション面などの課題も出てくると思いますが、何かオリジナルの仕組みづくりや工夫をされていますか?

田中さん

フルフレックス制といっても、弊社の場合「完全な自由」というわけではないんです。

ライフスタイルに合わせて「朝早く仕事を始めて夕方に終わる」とか「子どものお迎えのために中抜けする」ということは全く問題ありませんが、深夜に働くなど極端な働き方は推奨していません。

個々の生活を最優先にして心理的安全性を確保したうえで、仕事上のコミュニケーションは問題なくとれるような働き方を大切にしています。その意味では「規律ある自由」ですね。

交流の機会を設定、情報共有の徹底など「心理的安全性」を重視

編集部

社員の皆さんが、直接顔を合わせる機会はありますか?

田中さん

はい。年に2~3回程度、公式な交流の機会を設けています。具体的には、弊社の上半期終了にあたる7月の夏イベント、年末の忘年会、そして1月の初詣などです。

ただし、それ以外のオフィシャルな飲み会は、基本的に行わないことにしています。弊社には東京以外に住んでいるメンバーも多いので、特定の地域の社員だけが集まることで疎外感を感じさせるのを避けたいというのが理由です。このことも、メンバーの心理的安全性を守るための、1つの工夫ですね。

編集部

心理的安全性ということを、とても重視されているのですね。

田中さん

はい。同じことが情報共有の仕方にも言えます。他社の方から、弊社内のNotionやGoogleドライブの整理状況を「とても綺麗」と評価頂くことが多くありますが、これは、全ての意思決定プロセスや議論の内容を言語化し、整理して共有することを徹底しているからです。

会議に参加していなかった人が「これはいつ、どうやって決まったんだろう」と困ることや、本来知っているべき情報を知らないことは心理的安全性を損なうので、そういった状況を避けるための取り組みなんです。

ノウンズの採用方針:ミッションへの共感を重視

編集部

ノウンズにフィットするのは、どのような人なのでしょうか?

田中さん

私たちのプロダクトや、データの民主化というミッションに共感していただける方ですね。また、フルリモート環境でお互いの顔が見えづらい中で仕事を進めていくので、コミュニケーション能力は高い方が望ましいです。

知識やスキルも必要ではありますが、それは入社してから身につけてもらえれば大丈夫です。ラーニングプログラムなどは用意しているので、それとOJTを通してマーケ業務を覚えたり、クライアントと向き合ったりしながら成長していけます。

1点だけ補足すると、数字への苦手意識はない方がいいと思いますが、これもスキル面だけを指して言っているわけではありません。「データを使ったビジネスが楽しい」という気持ちがあったほうが、やっぱり働いていて楽しいという適性の話です。

編集部

中途採用は前提として、インターンの受け入れについてはいかがでしょうか。

田中さん

私たちは、長期インターンを積極的に受け入れています。

実践的な環境で働くことを通して「仕事」というものを見つめられるのは、スタートアップならではと言えると思いますので、興味のある方はぜひ積極的に応募して頂きたいですね。実際に弊社では、新卒採用の多くが長期インターンを経験した方々です。

メッセージ:データの力で世の中を変えたいという人を募集中!

編集部

最後に、転職を検討されている方々へのメッセージを頂けますでしょうか。

田中さん

転職先を選ぶ際に最も大切なのは、その企業のビジョンやプロダクト、仕事内容に純粋に共感できるかどうかだと思います。単なる条件面だけでなく、本当に「これが好きだ」と思える職場を選択することをお勧めします。

当社は「データの民主化」という明確なミッションを掲げています。データの力で世の中を変えていきたいという思いに共感し、新しいチャレンジに積極的に取り組みたい方々との出会いを楽しみにしています。

編集部

データ活用の可能性と、そのミッションに対する熱い思いが、お話からひしひしと伝わってきました。本日はありがとうございました!

この記事のまとめ

ノウンズ株式会社の理念と事業展開 ・ミッションは「あらゆる人にデータという武器を」
・「安定+急成長」のフェーズで、2年連続前年比3倍のペースで成長中
・累計資金調達額は8億5,000万円を突破、アジアへのグローバル展開も開始
組織文化 ・クライアント企業やクライアントになりうる企業からの転職者が多く、強いプロダクト愛を持つ
・高いホスピタリティが特徴。後続の社員のための知見共有を重視
・徹底した情報共有と意思決定プロセスの透明化
ワークライフバランス ・フルリモート・フルフレックス制を基本採用
・WeWorkなどのコワーキングスペース利用可能
・「規律ある自由」を重視
採用方針 ・データの民主化というミッションへの共感を重視
・コミュニケーション能力の高さ、データを使ったビジネスへの興味があるとなおよい
・長期インターンから正社員への登用実績あり

ノウンズ株式会社の基本情報

住所 東京都新宿区新宿4-3-15 レイフラット新宿B棟3F
事業内容 アプリを使用したアンケートデータの一元収集および、そのデータを分析できるサービスの提供
設立 2019年12月3日
働き方 フルリモート・フレックスタイム制度(コアタイムなし)
公式ページ https://knowns.co.jp/
採用ページ https://knowns.co.jp/recruit
募集職種 ・カスタマーサクセス
・営業