ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ボーダレス・ジャパンにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社ボーダレス・ジャパンでは「社会課題の解決」を軸に、さまざまな事業を展開しています。ソーシャルインパクトに重きを置き、スタートアップと同様のスピード感を特徴とする同社。若手社員にも挑戦の機会が豊富に用意され、また2030年までに新規で50の事業立ち上げを目指すなど、会社としてもさらなる成長のフェーズを迎えています。
今回は、株式会社ボーダレス・ジャパンの企業文化や若手の活躍機会について、採用担当の佐伯さんと上野さんにお話を聞かせて頂きました。
社会課題解決型ビジネスで急成長するボーダレス・ジャパン
編集部
まず、御社の目指すところや、大切にしている思いについて教えてください。
佐伯さん
私達は「SWITCH to HOPE 社会の課題をみんなの希望へ変えていく」をパーパス(存在意義)としています。
たとえば、貧困や差別・偏見、環境問題など、社会にはたくさんの課題がありますよね。私達は、ソーシャルビジネス(ビジネスの手法を用いて社会問題解決を目指す事業)という方法で、その課題に向き合い、世界に希望を生み出す取り組みを行っています。ボーダレス・ジャパンは、さまざまな事業を有しますが「ソーシャルビジネスしかしない」会社なんです。
こういった会社なので、ソーシャルインパクト、つまり“活動を通じて、課題に対してもたらした良い影響”を最も重要な指標にしています。
目的思考とスピード感で課題解決に挑戦
編集部
御社ならではの特徴は、どのようなところでしょうか。
佐伯さん
何よりもスピード感だと思います。私達の扱うテーマは“待ったなし”の課題ばかりなので、最短で最大のインパクトを出すことは、それがすべてといって良いほど重要です。新しい取り組みや事業がほとんどで誰も正解が分からない中、仮説を立ててとにかく早く試して、違ったら変えるということを繰り返しています。このスピード感は、大手企業にはない弊社の特徴であり強みですね。
もう1つ、弊社の特徴として「目的思考」があります。私はこれまでサイバーエージェントやリクルートで働いてきました。この両社も目的思考の高い会社ですが、上場企業である以上当然のこととして、株主に営業利益を還元しなければなりません。
その点で、弊社は「社会問題の解決」という目的が100%であり、KGI(重要目標達成指標)はソーシャルインパクトです。徹頭徹尾、この認識の上での経営判断になりますし、そのためにも、よりインパクトの出る方法が見つかれば早く切り替えるという動きになっています。
編集部
スピード感というところで、具体的な事例があればご紹介頂けますでしょうか。
佐伯さん
クラウドファンディング事業「For Good」の例をご紹介しますね。この事業、もともとは違うサービス名だったのですが、オープン直後に「我々の意図をユーザーに届けるためには、もっと良い名前があると思う」という話になり、リニューアルを決定したんです。
オープンして約1ヶ月後のリニューアル、しかも、決定から3日でネーミング、ロゴをゼロから作り直し、サイトリニューアルを実施しました。このスピード感は、他の会社ではなかなか見られないものだと思いますが、弊社では決して珍しくない事例です。
最短・最速が成長の鍵、3年目で2事業の代表を兼務する新卒も
編集部
御社は、まだ経験の浅い若手の方々にとっても、志があれば挑戦できる環境なのでしょうか。
佐伯さん
はい。最短・最速で成長できる環境を求め、それを実現している若手社員は多くいます。
再生可能エネルギー事業「ハチドリ電力」「ハチドリソーラー」の代表を務める池田もその一人です。彼は新卒で入社してハチドリ電力で数ヶ月修行した後、ハチドリソーラーを起業し、5ヶ月で黒字化を達成しました。その後、ハチドリ電力の代表も兼務することになり、新卒3年目の時から2つの事業の代表を務めています。
また、先ほどお話しした「For Good」の代表・小松も近いケースです。For Goodは弊社代表の田口が立ち上げた事業ですが、新卒入社した小松に、数ヶ月伴走した後は全て任せるという方法で引き継ぎました。もちろん、何か困った時には相談できる相手がいますが、基本として自分で動いて、失敗しながら学んでいくことのできる環境です。
上野さん
私も大手企業での勤務経歴がありますが、プロジェクト立ち上げならともかく、事業の代表になるというのは、大手ではなかなかできない経験であり、弊社ならではの楽しさだと思います。加えて、先ほどお話ししたスピード感ですね。アイデアがあれば代表の田口を捕まえて相談して、OKが出れば事業の立ち上げがすぐにスタートできるような体制なので、意欲のある方にはピッタリだと感じています。
佐伯さん
ただ、ひとつ補足すると、必ずしも全員が事業の代表を目指す必要はありません。事業には代表以外にもさまざまな形での関わり方があり、大切なのは、そのテーマに対して自分の強みを活かせることだと考えています。
決められた時間の中で最大のインパクトを。分刻みのタスク設定
編集部
御社のスピード感や、成長機会豊富な環境は、とても魅力的だと感じました。ただ「その分ハードワークなのでは」と心配される方もいらっしゃると思うのですが、いかがですか?
佐伯さん
基本的には、定時内でのタスク設計をするという大前提に立っており、オフィスも19時半頃には消灯という形です。
弊社では毎日一人ひとりが「資料作りに30分」「打ち合わせ15分」というふうに、分刻みでタスクを切り効率化を図っています。ダラダラ時間をかけるのは一番良くないという考え方なので、決められた時間の中で最大のインパクトを出すことを心がけていますね。
上野さん
ただ、新規事業立ち上げの局面など、どうしても例外は出てきます。そういう時には、最大限効率的に進めるために周りを巻き込んで、フォローしてもらうよう自ら動くことも大切です。社内にはそういった考え方が浸透し、サポート体制も整っています。
オンラインツールを活用して、社内のナレッジや課題を共有
編集部
社内のさまざまなナレッジを共有するため、何か工夫されていることはありますか?
佐伯さん
弊社ではSlackを主なコミュニケーションツールとして活用しており、EC、新規集客、採用などさまざまな「ゼミ」を設けています。参加者はゼミのチャンネルに入り、事例や情報をシェアします。
また、月に1回「オープンナレッジ」という全社員参加の会議も実施しています。各事業の成功事例の共有に加え、課題を抱える事業がある時には、オンラインでチームに分かれてアイデア出しやフィードバックを行うこともあります。
編集部
出てくる課題や相談は、例えばどのような内容でしょうか。
佐伯さん
例えば集客で「こういう広告を出してみたいけど、既にやった人はいますか」という質問があれば、経験のある事業から共有があったり、パートナーを紹介されたりします。また「SEOを強化したいので、SEOに強い事業の担当者に教えてほしい」などの相談もあります。社内には多くの分野の専門家がいるので、全て自分でゼロから考える必要はなく、そのノウハウを活用することが可能です。
転職者の強みを活かす選考プロセス。適性を重視した面接
編集部
御社で求める人材像について教えてください。
佐伯さん
最も重要なのは、社会課題解決への関心です。ここに関してよく「関心を持つきっかけとなった原体験が必要なのか」という質問を受けますが、それは必須ではありません。ただ、ベースとしての「社会問題を何とかしたい」という気持ちですね。弊社が掲げるパーパスに共感し、良い社会づくりをしていきたいと強く思う方に参加して頂きたいです。
編集部
選考はどのように進められているのでしょうか。
佐伯さん
まずは、募集をかけている各ポジションにエントリー頂きます。とはいえ、応募者の方が本当にやりたいこと、得意なことについて深掘りしていくため、エントリー情報に縛られず、場合によっては別のポジションをご提案することもあります。1回お話を聞いたくらいでは相手のことを理解できないと思うので、2~3回の面接とワークサンプルを行い、色々な角度からその人を見つめます。
編集部
ワークサンプルというのは体験入社のようなものですか?
佐伯さん
体験入社ではありません。「何がどれくらいできるのか」について、言葉だけで測ることは困難ですよね。そのため、実際に入社した場合に担当してもらう仕事をお題として出して取り組んでもらいます。また、我々が一方的に確認するものではなく、ご本人としても入社後力を発揮できそうか、ワクワクできるを確認いただく機会として設けています。
他にも面接時に「死ぬ間際の自分を想像した時、何ができていたら、悔いのない人生だったと言えるのか」という質問を行い、人生を通してありたい姿、やりたいこと、と現在やりたいと思っていることが繋がっているかを確認していたりもします。その結果、多くの方から「こんな面接は初めてです」「このような問いをしてもらったことで、初めて自分と向き合えました」という声を頂いています。
キャリアパス:強みを活かせるポジションへ、柔軟に異動
編集部
入社後のキャリア形成についてお聞きしたいのですが、人事部門や代表との面談などはありますか?
佐伯さん
実は、弊社には人事部門は存在せず、固定の役職も一切ありません。ただし、各メンバーが自身の強みを活かせているか、やりたいことと合致しているかについては、事業代表が常に注視しています。もし社員が力を十分に発揮できていないと感じた場合は、その方の強みを活かせそうな業務や部署を提案し、本人の意向を確認した上で異動するといった柔軟な対応を行っています。
編集部
評価基準についてはいかがでしょうか。
佐伯さん
その方の行動が、事業のソーシャルインパクトにどれだけ繋がったかを基準にしています。事業の代表と年1回の査定があり、社会的インパクトへの貢献度に基づいて次年度の年俸を決定します。
2030年までに50事業展開。会社を使って人生で向き合いたい課題に挑む挑戦的な仲間募集
編集部
最後に、御社への転職に興味を持たれた方へのメッセージをお願いできますでしょうか。
上野さん
ボーダレス・ジャパンは、2030年までに50の新規事業を立ち上げることを目標としています。新規事業開発はもちろん、既存事業の拡大においても、たくさんのチャンスがある非常に面白いフェーズを迎えているので、チャレンジ精神のある方にぜひ応募して頂きたいですね。
佐伯さん
弊社では、社員が自分を活かして、楽しく働いていることを大切にしています。そうでなければ人を幸せすることなんてできないからです。「会社の中で何を成す」ではなく「人生で向き合いたい課題に、会社を通じて取り組んでいく」という姿勢で検討して頂ければ幸いです。
編集部
本日は、たくさんの貴重なお話をありがとうございました。
この記事のまとめ
組織体制 |
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若手の活躍機会 |
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働き方の特徴 |
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評価・異動 |
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組織文化 |
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求める人材像 |
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株式会社ボーダレス・ジャパンの基本情報
住所 | 福岡県福岡市中央区天神3-1-1 天神フタタビル4F ソーシャルベンチャーPARK福岡 |
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事業内容 | 社会問題を解決する各種ソーシャルビジネス |
設立 | 2007年3月 |
公式ページ | https://www.borderless-japan.com/ |
採用ページ | https://www.borderless-japan.com/recruit/ |
募集職種 | 事業開発 |