ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社IDOMにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
創業30周年を迎えたIDOMは、社内から寄せられた350件以上の提案のうち、約200件ものプロジェクトを始動するなど、イノベーティブな企業文化が特徴です。透明性ある中古車価格を提供する「Gulliver」ブランドを軸に成長を続ける一方で、充実した研修制度とキャリア開発支援により、入社歴問わず着実に成長できる環境を整備。さらに、若手からの提案を積極的に採用し、部門を越えた新規事業創出にも挑戦することで、意欲的な人材の活躍機会を創出しています。
「IDOM(挑む)」という社名が示す通り、若手からの提案を積極的に採用する革新的な企業文化が特徴です。充実した研修制度と部門を越えた連携により、入社歴の短い・長いに関係なく様々な機会を得られる環境が整っています。
今回は、そんな同社の社内制度や働き方について、経営企画セクション総合企画ユニット・ユニットリーダーの藤倉さんと、MDセクションMD推進ユニットの井上さんにお話を聞かせていただきました。
部門横断型プロジェクトで実現するIDOMの働き方改革
▲インタビューに応じてくださった藤倉さん。
編集部
部門の垣根を超えた部門横断プロジェクトがあると伺っております。これはどのようなものでしょうか?
藤倉さん
部門横断プロジェクトは、「今、会社に必要とされている業務、解決すべき課題」のために必要なメンバーを招集して業務を行う制度です。
今期、30周年を迎えた当社は、中古車の買取事業として確立され、安定的なビジネスモデルを展開している一方で、いわゆる大企業病とも言えるイノベーションのジレンマに陥っていたことが、部門横断プロジェクト発足の大きな理由です。
当社は本部機能として、各事業部での企画立案、人事部門での採用・育成・配置・定着施策の推進、マーケティング部門による集客施策の展開など、専門的な部署が確立しています。
これまでは自身の所属する部署に関して役割を全うすることに、自然にフォーカスが当たってしまう構造になっていたのですが、部門に振り分けできない仕事、新しい収益基盤の創造という部分が、会社の機能として存在しなくなっていました。このような状況に挑むために始まった制度です。
部門横断プロジェクト制度は、寄せられたアイデアを精査し実行に移すべきものを選んでいるのですが、この制度が始まって以降2年半で、累計350件を超えるアイデアが寄せられ、そのうち60〜70%の約200件が採用されました。
井上さん
プロジェクト起案の流れとしては、気づきがあった際、まず簡単な起案フォームに自分のアイデアを簡潔な資料としてまとめて送信します。それを藤倉の部署で受け取り、適切なメンバーをアサインしてプロジェクト化する流れです。起案から活動開始まで1週間から2週間程度となっており、提案する側が驚くほどのスピード感で進んでいきます。
編集部
プロジェクトの人選はどのように行っているのでしょうか。
藤倉さん
人事部門と連携してスキルセットの内容をもとに、適切な人材をアサインしています。スキルセットというのは年に一度、本人と上長からの申告で設定しているものです。例えば「法人営業力」などの項目を初級・中級・上級で評価しています。これにより、プロジェクトの要件に合った人材を効果的に配置することができます。
ただ、若手社員に限ってはスキルセットの内容からのアサインではなく、特定の領域の知識習得や気づきを得てほしいという意図を持ってアサインされることもあれば、本人の公募や上長の推薦でプロジェクトに参加することもあります。最も大きな学びは、普段関わることのない部署の方々と協働する経験です。特に、他部門のリーダーの意思決定プロセスや考え方に触れることは、非常に価値のある経験となります。
若手発案のプロジェクトで実現した全社的改革
▲インタビューに応じてくださった井上さん。2019年入社、入社6年目の若手社員として活躍中。
編集部
部門横断プロジェクト制度で実現に至ったもので、これまでにはどのようなものがありましたか?
井上さん
私が参加したプロジェクトでは、社内で情報共有できていないために機会損失していることへの改善プロジェクトがあります。
ある日、別事業部の社員と会社帰りにラーメンを食べながらお互いの仕事について話をしていたんです。事業での取り組みについて話をしているうちに、お互いが持っている情報を知らないことに気づきました。情報を連携し共有するシステム構築が急務と考え、プロジェクトとして起案することにしました。
具体的には、事業部間の顧客情報連携の改善に取り組みました。情報連携のルート作成、情報の受け渡し、成果監視のデータ分析、そして店舗でのコミュニケーション設計など、それぞれの役割を分担して3ヶ月かけて進めました。その結果、システム改修の投資決定まで実現することができました。
藤倉さん
井上のケースは、社歴の浅い社員の活躍を示す代表的な事例です。社歴が浅いメンバーでも業務上の課題に気づいた際には、プロジェクト提案というかたちで会社に意見を上げることができます。会社も社員からの気づきを積極的に評価しています。このような取り組みは、会社の業績向上だけでなく、お客様へのサービス向上にもつながっています。
自身の"したい"を実現させる制度「チャレンジ申請」
編集部
人材育成の面で、特徴的な制度はありますか?
藤倉さん
社員のキャリア開発を支援する「チャレンジ申請制度」を設けています。これは、本部でも現場でも利用できる制度で、自分のキャリアについて「〇〇の部署で△△な経験にチャレンジしたい」などの希望を申請することができます。
例えば、同期と比べて2~3倍の実績を残す優秀な営業担当が、将来的な市場価値を考え、より多角的なスキルを身につけたいという理由で本部への異動を希望し、実現したケースもあります。現在は私の部下として活躍しています。
このように、思うように実力が発揮できなかったから他の部署に異動申請するというネガティブな理由ではなく、より能力を発揮したいという理由からチャレンジ申請制度を活用している社員が多い印象です。
フリーアドレスで実現する部門を越えた交流文化
編集部
部門を越えた連携が活発とのことですが、普段の職場でのコミュニケーションの様子を教えていただけますか?
井上さん
私が日々感じるのは、役職者との距離の近さです。弊社ではフリーアドレス制を導入しているのですが、自然とコミュニケーションが生まれやすい環境だと感じています。
また、当社は社員の多くが現場での営業経験があり、元々コミュニケーション好きな社員が多いのが特徴です。上長の方々も積極的に話しかけてくれる雰囲気があり、自然と会話が生まれやすい環境です。
例えば40代後半の別部署の方と、趣味の車つながりで仕事以外の会話をする機会がありました。その中で、私の部署で抱えていた代車管理の課題について話したところ、その方の部署で開発した管理アプリを紹介していただき、実際に活用することができました。このように、カジュアルな会話から業務改善のヒントを得られることも当社の特徴であり、強みだと思います。
また、私自身文系出身でパソコンスキルもワード程度でしたが、さまざまなプロジェクトで任される仕事を通じて、自然とスキルアップできたように感じます。
藤倉さん
先ほど紹介した部門横断プロジェクトも、部門間の交流により業務上の直接的な成果だけでなく、思わぬ副次的効果も生んでいます。
今の井上の話のように普段接点のない部署の業務管理ツールを知る機会が生まれたり、異なる視点からの気づきを得られたりと、小さな発見の積み重ねが組織全体の活性化につながっています。このような知識や情報の自然な流通が、会社の成長を支える原動力となっているのです。
IDOMのキャリア採用|理想の人材要件
編集部
御社ではどのような人材を求めていらっしゃいますか?
藤倉さん
私たちの会社名「IDOM(挑む)」が示す通り、チャレンジやイノベーションを重視する企業文化があります。そのため、新しいことに挑戦する意欲を持った方との協働を期待しています。
求める人物像としてはまず、現状に満足せず、常に改善や革新を目指す姿勢です。次に、気づいたことや違和感を感じたことに対し、積極的に意見を発信できる方です。先ほどご紹介したプロジェクト制度も、そうした社員の声から生まれました。
チャレンジ精神を持ち、それを実現できる風通しの良い職場文化が根付く当社は、意欲のある方にとって、とても働きがいのある環境です。アイデアを持つだけでなく、実際に動いてかたちにしていく実行力を重視する当社は、主体的に行動できるフットワークの軽い方を歓迎します。
株式会社IDOMから、転職希望者へのメッセージ
最後に、転職を検討している読者に向け、メッセージをお願いします。
藤倉さん
当社の特徴は、役職に関係なく気軽にコミュニケーションが取れる環境です。例えば、部長クラスの社員とオフィスですれ違ったときの自然な会話から、業務改善のヒントを得たり、新規プロジェクトが生まれたりすることもあります。この風通しの良さにより、入社後すぐに幅広い知見を得られ、自身のキャリアを加速度的に成長させることができます。
特に本部でのビジネス職については、日々の業務を通じて実践的に成長できる環境が整っています。部門を越えたプロジェクトでの協働や、さまざまなリーダーとの関わりを通じて、企画の進め方や会議の運営方法など、実践的なビジネススキルを習得することができます。
業界未経験の方であっても、オープンなコミュニケーション環境と、実践を通じた学びの機会が充実していることが当社の強みです。創業30年間の顧客や車両データ、全国にある400の店舗数とそこにいる社員、このスケールを活かしお客様のためになる新しいアイデアや提案を実現できる機会が豊富にあります。このような環境で、共に挑戦し続け、成長を求める方をお待ちしています。
編集部
業界の常識や過去の成功事例に捉われず、挑戦することこそが大切であり、仕事の面白さでもあることを、部門横断プロジェクトやオープンな社風で実践していると感じました。御社の探究心や、仕事に向き合う姿勢は、転職を検討している読者にとって、希望の光になることでしょう。
本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
組織の特徴 |
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プロジェクト制度 |
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キャリア開発 |
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教育制度 |
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オフィス環境 |
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求める人物像 |
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株式会社IDOMの基本情報
住所 | 東京都千代田区丸の内二丁目7-2 JPタワー26階 |
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事業内容 | ・買取事業:Gulliver店舗(主に買取店)にて中古車の買取を行い、中古車オークションにて卸売、又はGulliverの販売店へ社内販売を行う。 ・小売事業:Gulliver店舗(主に買取店)又は中古車オークションから中古車を仕入れ、消費者に中古車の小売を行う。 ・付帯事業:中古車の小売に伴う、自動車保険・保証・車検・整備などの付帯商品の販売を行う。 |
設立 | 1994年10月 |
公式ページ | https://idom-inc.com/ |
採用ページ | https://idom-inc.com/recruit/ |
募集職種 | ・営業職 ・ビジネス職 |