ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、知多市役所にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同市役所で働く魅力をご紹介します。
知多市役所では、手厚い研修制度を整備して若手職員のサポートに力を入れています。また、入社3年目で大規模な公園をつくるプロジェクトを任せられた職員もいるなど、若手のうちから責任ある仕事に携われることも魅力のひとつ。さらに、独自の子育て支援として「職場復帰座談会」を開催するなど、女性が長く働きやすい職場環境づくりにも励んでいます。
今回は、知多市役所の若手活躍や女性の働きやすさについて、企画部職員課の働き方や職場環境について、企画部職員課の新美さん、都市整備部緑と花の推進課(インタビュー当時)の原川さん、職員課の鳥居さんにお話を聞かせていただきました。
知多市役所の若手育成:先輩職員による各種サポートが充実
編集部
知多市役所では、若手職員の育成に注力されていると伺いました。具体的にどのような取り組みを行っているのでしょうか。
鳥居さん
新規採用職員には、年度当初に先輩職員が講師となり、市役所全体の仕事を学べる研修を実施しています。これまでは丸々2日間かけて行っていたのですが、2025年度からはあと半日プラスして外部講師の研修も付け加える予定です。
また、2~3年上の先輩職員がOJT研修を受講した上で、1年間マンツーマンで実務指導を行っています。教育係に限らず、若手職員たちが新規採用職員のサポートをする風土がどの課にも根付いていますね。
なお、OJT研修は年に一度、1日がかりで実施しています。具体的には指導計画の立て方や日々の指導における課題解決のための研修を行い、若手の育成に活かしている形です。
新美さん
そういった手厚いサポートが整っていることは、本当に恵まれた環境だと実感しています。
私自身、入庁当初は大学で学んだこととは全く異なる福祉部長寿課に配属されたため、最初は右も左もわからない状態でした。そんな中、先輩職員の方々が事務的なことから現場での業務まで丁寧に教えてくださいました。特に、実際の現場で先輩の行動を見ながら学べる環境は、自分を大きく成長させてくれたと感じています。
若手職員のやりがい【事務職】:地域の方との距離が近く、生活の役に立てること
編集部
新美さんは新卒入庁6年目だそうですが、どのようなところにやりがいを感じますか?
新美さん
入庁当初に配属された福祉部長寿課では65歳以上の高齢者支援を担当していたのですが、地域の高齢者の方々との距離が近く、生活のお役に立てたことが大きなやりがいでしたね。
もともと「生まれ育った知多市に貢献できる仕事がしたい」と考えて知多市役所を志望したため、まさに希望通りの業務に携われていると感じます。特に、支援を行った高齢者の方から「ここまでしてくれてありがとう」といった言葉をかけていただいたときには、この仕事をしていて本当に良かったと実感しました。
具体的な業務としては、主に介護保険サービスの案内や、引きこもりがちな高齢者の方への支援を行っていました。ときには近隣住民からの相談を受けて高齢者の自宅を訪問し、外出のきっかけづくりや介護保険の紹介、介護施設への入所支援などを行っていました。
中にはなかなか心を開いてくれない方もいらっしゃいましたが、対応が難しい場合は社会福祉士の資格を持つ先輩職員とペアで訪問していたため、安心感が大きかったです。先輩が専門的な説明をする傍ら、私としては世間話を交えながら距離を縮められるよう自分なりに工夫しました。
また、人によって体調や状況は様々ですので、一人ひとりに合った最適な支援方法を提案できるよう、日々勉強しながら業務に取り組んでいました。その努力が地域の高齢者の方々の安心や安全につながっていたと思うと、非常にやりがいの大きい業務だったと感じます。
若手職員のやりがい【技術職】:若手のうちから責任ある仕事を任せてもらえること
編集部
原川さんは新卒入庁4年目だそうですね。特に印象に残っている業務はありますか?
原川さん
私は緑と花の推進課で主に公園の整備を担当しているのですが、入庁3年目のときに市内で10年ぶりとなる新規公園の整備を任せていただいたことが強く印象に残っています。
設計から管理まで一貫して担当させていただいたので、完成後、実際に子どもたちが遊ぶ姿を見たときに大きなやりがいを感じましたね。私も「地元に貢献できる仕事がしたい」と考えて知多市役所に入庁したため、その目的をしっかりと達成できていることも働きがいにつながっています。
▲原川さんが整備に携わった公園
原川さん
なお、プロジェクトを進めるにあたっては、設計の段階から地域の方々の声を丁寧に聞き取り、ニーズを反映するように心がけました。具体的には維持管理の負担を考慮して草が生えにくい土を選定したり、遠方からも多くの人に遊びに来てもらえるよう、人気のある遊具を調査して設置したりしたんです。
また、排水の問題など専門的な課題に直面した際は、土木課や水道課の方々に相談し、アドバイスをいただきながら問題解決を図りました。初めての経験ばかりでしたが、他部署の方々のサポートのおかげで無事に完成させることができ、自分にとって大きな財産になったと感じています。
知多市役所の女性支援:手厚い休暇制度や職場復帰のサポートあり
編集部
知多市役所では、令和5年度実績で課長補佐級以上の女性管理職比率が41.1%と、近隣市町の中でも高い水準であるとお聞きしています。これは女性が長く働き続けられる環境が整っているためだと推測しますが、鳥居さんは実際の働きやすさについてどのように感じていらっしゃいますか?
鳥居さん
私自身、2人の子育てをしながら働いていますが、非常に働きやすい環境だと感じています。子どもの体調不良時には看護休暇を取得できるほか、子ども関係のイベント時には年次有給休暇を取得できるなど、制度面は非常に手厚いです。
また、育休からの職場復帰に向けたサポートも充実しており、その一環で1年以内に育休復帰予定の職員向けに座談会を開催していることも大きな特徴ですね。既に復帰して活躍している先輩職員から、利用している休暇制度について詳しく案内してもらえます。
さらに、先輩職員への質問コーナーも設けており、「作り置きってしていますか?」「朝の支度にはどのくらい時間がかかっていますか?」など何でも聞くことが可能です。参加者からは「参加してよかった」という声が多く、説明する先輩職員にとっても制度を振り返る良い機会になっているようです。
編集部
ちなみに、男性の育休取得支援にも力を入れているそうですね。
鳥居さん
男性職員は女性職員と比べて、子供が生まれる予定を報告するタイミングが遅くなる傾向にあります。しかし、現在は男性の育休取得も当たり前の時代となっているため、早めの相談を促すための「イクメンサポート制度」を設け、上司向けにも毎年周知を行っています。
この制度によって男性も育休を取得しやすい環境を整備しているほか、所属部署としても早めに育休の取得予定を把握することができるなど、双方がメリットを得られている状況です。
知多市役所の風土:メリハリがあり、プライベートでも仲良し
編集部
職場の雰囲気について教えていただけますか。
原川さん
私の所属する都市整備部では、みんなメリハリを持って仕事をしていますね。仕事に集中するときは真剣に取り組み、オフの時間は存分に楽しむような雰囲気です。仕事の相談もしやすいですし、休みの日に一緒に遊ぶこともありますね。
部署を超えた交流も盛んで、新美さんもプライベートでよく遊んでくれます(笑)。
▲知多市役所の内観
編集部
社内イベントなどもあるのでしょうか。
新美さん
部署によって異なるようですが、私が所属する職員課では旅行が恒例行事となっており、2023年には岐阜県の高山に行きました。仕事では普段なかなか話せないことも話せて、より仲が深まったと感じています。
知多市役所から転職希望者へのメッセージ
編集部
最後に、転職を考えている方へメッセージをお願いできますか。
新美さん
「自治体職員は地元出身者でないと採用されにくい」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、知多市役所の場合、市内在住・市外在住の職員はほぼ半々の割合です。市のことを知っていることはもちろんプラスになりますが、入庁後にさまざまな部署での経験を通じて学んでいけますので、地元出身でないことを心配する必要はありません。
また、市役所は部署異動が多いので、やりたい仕事が明確に定まっていない方でも、様々な部署で経験を積みながら自分のやりがいを見つけることができます。多様な仕事にチャレンジしたい方には、とても良い環境だと思います。
ちなみに、令和9年度には新庁舎が完成する予定です。これから入庁される方と、新しい庁舎で一緒に働けることを楽しみにしています。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
知多市役所の働き方のまとめ
若手の活躍 |
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職場環境 |
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女性活躍 |
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採用方針 |
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知多市役所の基本情報
▲知多市の観光スポット「梅の館」
住所 | 愛知県知多市緑町1番地 |
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事業内容 | 知多市の行政業務全般 |
公式ページ | https://www.city.chita.lg.jp/ |
採用ページ | https://www.city.chita.lg.jp/docs/2016060600027/ |
募集職種 |
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