新卒1年目から大きな裁量。株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントの若手活躍に迫る

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントは、大手芸能事務所を抱えるホリプログループのデジタル特化型企業です。SNSも活用したタレントマネジメントのみならず、自治体や企業のプロモーション支援など、幅広い分野で成果を上げています。

特筆すべきは「20代を中心とした若手社員」の活躍です。入社後、早い段階から挑戦の機会を与えられる環境があり、例えば新卒2年目でインターン生のマネジメントやSNS講座の講師を務める社員もいるほど。主体的に働きたい若手人材にぴったりな職場です。

今回は、株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントの若手活躍事例や組織文化について、コーポレート本部にてリーダーを務める大森さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントの大森さん

大森 彩実さん

株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント コーポレート本部 リーダー。大学卒業後にアパレル企業のPRを10年以上担当後、2022年2月に同社へ入社。人事を中心としたコーポレート業務に携わるママ社員。

ホリプロデジタルの若手活躍:新卒も大きな裁量で業務を担当

ホリプロデジタルの若手社員の勤務風景
▲若手社員が動画撮影の準備をしている様子

編集部

ホリプロデジタルエンターテインメントは、現在インターン生を含めて30名程度の組織で、20代の若手メンバーが多数活躍中とお聞きしています。具体的な活躍事例を教えていただけますか。

大森さん

インターンから新卒採用された社員の活躍事例を2つご紹介します。

1人目は、YouTubeやSNSの分析業務を担当していたインターン経験を活かし、現在はタレントマネージャーとして活躍している社員です。担当タレントのSNS戦略を提案し、大きな成果を上げています。

具体的には、当時ルクセンブルクに住んでいた新人タレントに、リール(※)制作をすることや、英語でキャプションを入れて投稿することなどをアドバイスしました。それをタレントが実践したところ、制服姿でチャーハンを食べるリールが2,240万回再生を記録し、海外からも大きな反響があったほか、当時12万人だったInstagramのフォロワー数が一気に10万人増加。現在は45万人まで伸びています。(2025年2月時点)。
(※)リール:Instagramにおいて15~30秒の縦型短尺動画を作成・公開できる機能

2人目は、2023年入社の社員です。インターン時代からSNSアカウント運用業務に携わっており、それに加えて現在は5名のインターン生のマネジメントやホリプログループに所属する一部アーティストのSNSコンサルティング、さらにはグループ会社のSNS講座の講師まで務めています。

2人とも指示待ちの姿勢ではなく、インターン時代から自主的に業務を見つけて実践していく姿勢があったことが、現在の活躍につながっていると思いますね。

タレントマネージャーが独り立ちするまでには、3年ほどかかることもありますが、基本的には定期的な1on1ミーティングなども取り入れています。

若手育成:ホリプログループ全体の研修や3ヶ月のOJT期間あり

編集部

新卒社員向けの研修制度はありますか。

大森さん

はい。入社後まずはホリプログループ全体で実施される3日間の研修に参加いただきます。ビジネスマナーの習得に加え、グループワークや懇親会を通じてグループ全体での同期とのつながりを築く機会にもなっていますね。

研修が終わり実務に入ったあとは、3ヶ月間の1on1面談を実施してきめ細かなフォローを行うなど育成体制も充実させています。

また、ホリプロデジタル単独の取り組みで言いますと、2025年卒の新入社員からは新たな育成プログラムを導入しました。最初の2ヶ月間でさまざまな部署を経験した後、本人の希望や適性、会社の状況などを総合的に考慮し配属を決定します。より効果的な育成を実現するため、配属決定後は3ヶ月間のOJT期間を設け、先輩社員1名がOJTトレーナーとして付きます。

若手の中途社員も早いタイミングで独り立ち

編集部

中途社員の方は、入社された後にどのような業務を経験し、成長していくのでしょうか?

大森さん

例えばクリエイティブ部門では、企業や自治体のSNSアカウント運用において、早めのタイミングで担当アカウントを持ち、企画から撮影、編集、投稿、分析までを一気通貫で担っています。

タレントマネージャーの場合、未経験だと一般的には入社して独り立ちするまでに3年ほどかかることもあると思うのですが、当社では基本的には早い段階から幅広い業務を任せています。

もちろんフォロー体制も整えています。中途メンバーもOJTによるサポートは3ヶ月ありますし、その後も必要に応じて定期的な1on1などを取り入れているんです。

新卒・中途を問わず、若手のうちから大きな裁量権を得られることは、主体的に働きたい方にとって大きなやりがいになるのではないかなと思います。

ホリプロデジタルの社風:エンタメ好きが集結!ゲネプロ見学の機会も

ホリプロデジタルのミーティング風景

編集部

社風について伺いたいのですが、社員の方々の共通点はありますか。

大森さん

全社員の根底に「エンターテインメントが好き」という想いがありますね。好きなジャンルは人それぞれで、アイドル好きな社員もいれば、漫画やゲームが好きな社員もいます。

私も子どもの頃からエンタメ好きで、ご飯よりテレビに食いついていました(笑)。各社員が、それぞれの興味に合わせて積極的にエンターテインメントを楽しんでいますね。

編集部

福利厚生面でエンターテインメントに関連した特典などはありますか。

大森さん

ホリプログループならではの特典として、所属俳優さんの舞台のゲネプロ(公開直前の通し稽古)などを見学できる機会がありますね。エンタメ好きの方にとってすごく魅力的な特典だと思います。

ホリプロデジタルの事業目的:「エンタメ」を世界に発信!

ホリプロデジタルが所有する撮影スタジオの内観
▲同社が所有する撮影スタジオ

編集部

ホリプロデジタルエンターテインメントは、2024年4月に新たなビジョン・ミッション・バリューを策定されたと伺いました。込められた想いについて教えていただけますか。

大森さん

まず、「世界にエンタメが必要だ」というビジョンには、コロナ禍での経験が大きく影響しています。

当時、エンターテインメントは衣食住と比べて優先順位が低くなり、事業や助成金の面などでも苦しい思いをしました。もちろん生きていくうえで衣食住は不可欠です。だけど私たちはそれと同じぐらい「エンターテインメント」も大切なものだと思っています。

例えば「ちょっと落ち込んだりした時に、エンタメで笑顔になれた」という瞬間って、みなさん経験したことがあると思うんです。ホリプロデジタルは、人生における「エンタメの必要性」を証明していきたい。そういった想いで、このビジョンを策定しました。

ミッションとして掲げている「エンタメ×マーケティングで原石を磨き続ける」には、ヒト(社員や担当者など)、モノ(お客様の商材など)、コト(自治体や行政の取り組みなど)のあらゆるものを原石と捉え、エンタメとマーケティングを掛け算することで新しい価値を創造していきたいという想いを込めています。

そして、バリューの「ワクワク+共感=全員主演のカンパニー」「1歩立ち止まって、“WHY”を追求する」「変化や挑戦を恐れず、世界に誇れる推しゴトを」は、社員全員で意見を出し合って定めました。社員一人ひとりがこれらの行動指針を意識しながら、日々の業務と向き合っています。

編集部

株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントならではの業務の面白さについて、大森さんはどのようにお考えでしょうか。

大森さん

SNSマーケティングの視点を持ちながら、定量的思考で業務に取り組めることでしょうか。

当社の特徴として、データに基づいた定量的なアプローチを重視している点が挙げられます。例えば、一般論としてエンターテインメントには感性的な要素も多いと思うのですが、当社ではSNSに投稿したコンテンツの閲覧数や視聴維持率などを細かく数値分析しています。この点に面白さを感じている社員が多いですね。

また、業務の幅が広いことも魅力の一つだと思います。例えば、マーケティング事業部では企画から撮影、広告運用まで一気通貫して携わることが可能です。

ホリプロデジタルの採用:柔軟な思考と成長意欲を持つ若手を募集

ホリプロデジタルの大森さんのインタビュー風景
▲取材にご対応いただいた大森さん

編集部

中途採用について、どのような人材を求めていらっしゃいますか。

大森さん

若手人材を中心に採用していきたいと考えており、実際に当社では第二新卒の若手社員も非常に活躍してくれています。例えば、ある若手社員が運用支援を担当した自治体のTikTokアカウントが、外部のアワードで最優秀賞を受賞した事例もあります。入社後わずか1年で、支援した自治体のプロジェクトを通じて大きな成果につなげています。

編集部

経験やスキルについては、どの程度重視されていますか。

大森さん

もちろん経験やスキルは重要なのですが、エンターテインメント業界はトレンドが目まぐるしく変化するため、柔軟な思考と成長意欲も重視していますね。また入社後はスピード感をもって推進していく力が求められます。

他業界での経験を活かして活躍している転職者も多い

編集部

他業界からの転職者も多く、大森さんもその一人だそうですね。

大森さん

そうなんです。大学時代は女性ファッション誌『CanCam』がファッションの流行にとどまらず、世の中全体のブームを牽引して社会現象化していたんですよね。その制作現場に関わってみたいと思い、編集者のアシスタントとしてインターン的な立場で働き始めました。

その後ファッション業界でPR担当として働き、カタログにタレントさんを起用したり、コラボ商品を作ったりする機会もありました。その中でタレントさんの持つ表現力やこだわり、そしてそのパワーがどれほど大きいものかを強く実感しました。そして出産をきっかけに転職を考えた際、エンタメ業界へ入社することを決めたんです。これまでの経験と自分の興味が一致していて、デジタル分野にも魅力を感じました。

エンタメ業界は新卒での入社のハードルが高いことも多いので、私のように一度別の業界で経験を積んでから中途入社するというケースもありますね。エンタメ業界への強い想いがあり、前職で培ったスキルを活かしたいという方であれば十分にフィットする可能性があります。

編集部

前職での経験が活かせる例として、どのようなケースがありますか。

大森さん

例えばリクルート出身の社員がいるのですが、新卒時にエンタメ業界を志望していたもののご縁がなく、人材業界にて新卒採用の法人営業として経験を積んでいました。

その経験を活かし、現在はキャスティング営業としてSNS案件の獲得からタレントマネージャーと代理店との調整、タレントのお仕事の実現まで幅広く担当しています。人と人を繋ぐという点で、リクルート時代の経験が非常に活きていると感じますね。

ホリプロデジタルから転職希望者へのメッセージ

編集部

最後に、転職を検討している読者の方々へメッセージをお願いできますか。

大森さん

私たちは「世界にエンタメが必要だ」というビジョンの実現に向けて、日々挑戦を続けています。成長意欲が高く、柔軟な思考ができ、新しいことへの挑戦に前向きな方と一緒に働けることを楽しみにしています。

ぜひ私たちと共に、エンターテインメントの新しい価値を創造していきましょう!

編集部

本日はありがとうございました!

編集後記

ホリプログループのデジタル特化型企業である株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント様。印象に残ったのは「圧倒的な裁量の大きさ」です。大手芸能事務所の名前を社名に冠するイメージとは異なり、ベンチャーらしさを強く感じました。取材後には採用の場面で導入しているAI面接ツールに関するお話もされており、フットワーク軽くチャレンジしていく風土が根付いていることがわかりました!

株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントの働き方のまとめ

ビジョン・方針
  • ビジョン「世界にエンタメが必要だ」
  • SNSを活用し日本のエンタメを世界に発信
  • エンタメ×マーケティングで価値創造
組織体制
  • 20~30名規模の組織
  • 20代中心の若手主体の組織
  • 中途や第二新卒も多数活躍
若手の活躍
  • インターンから正社員への登用実績あり
  • 入社2年目で5名のマネジメントを担当
  • SNS運用で顕著な成果を上げる
社風
  • 全社員がエンタメ好き
  • 各自の興味分野を活かせる環境
  • 自主性を重視する文化
福利厚生
  • 舞台などのゲネプロ見学機会あり
求める人材像
  • 成長意欲の高い人材
  • 柔軟な思考ができる人材
  • 新しいことへの挑戦に前向きな人材
仕事の特徴
  • 企画から運用まで一気通貫で担当
  • 幅広い業務経験が可能

株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントの基本情報

企業名 株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント
住所 東京都目黒区下目黒1丁目2番5号
事業内容
  • タレント事業
  • 自治体行政・支援事業
  • マーケティング事業
  • コンテンツ制作事業
  • e-Sports事業
設立 2018年7月
公式ページ https://horipro-digital-entertainment.co.jp/
採用ページ https://horipro-digital-entertainment.co.jp/recruit/
募集職種
  • 長期インターンシップ
    ※週2日以上、1日4時間以上勤務できる方(勤務可能時間→10:30~19:00)
  • 新卒採用にも注力中(2025年4月以降、中途募集の可能性あり)
    ※学歴不問・未経験可
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。