ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社エブリイにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社エブリイは、福山市に本拠を置き、広島県・岡山県・香川県にスーパーマーケットを展開している企業です。野菜やお魚は、鮮度と美味しさにこだわった仕入れを行い、お肉・惣菜・ベーカリーは切りたて、作りたての鮮度にこだわっています。
また、地元の生産者さん、飲食店さんを応援し、店舗内に地産地消コーナー「地縁マルシェ」や「まちメシ」「まちパン」を展開。食に関わるすべての方と、お客様を繋ぐ架け橋となる存在を目指しています。
従業員視点では、「個店主義」という店舗主導型の運営スタイルを採用しているため、商品の仕入れから売場づくりまで現場スタッフに大きな裁量が与えられていることが魅力です。そんな風土の中で、若手社員が入社数年で新規事業を担当したり、エリアの部門リーダーになったりと、責任あるポジションで活躍しています。
今回は、入社5年目で岡山エリアの寿司部門をまとめるリーダーの石井さんと、入社4年目で産直部門の新規事業担当マネージャーとして活躍する吉田さんにインタビュー。同社で若手が活躍できる背景や、業務のやりがいについてお話を聞かせていただきました。
エブリイで働く魅力:仕入れから販売までアイデアを活かす機会が豊富
▲「エブリイ × 業務スーパー 円山店」の店舗外観
編集部
最初に、エブリイで働く魅力についてお聞かせいただけるでしょうか。
吉田さん
エブリイの大きな特徴は、「個店主義」という店舗に裁量権を委譲した「店舗主導型」の運営スタイルをとっているところです。
そのため、現場のスタッフに大きな裁量権が与えられていて、自分たちのアイデアで商品の仕入れ・販売価格の決定・売場づくりができることが魅力だと思います。また、「成功の反対は何も行動しないこと。次につながる前向きな失敗はOK」という社風が根づいているので、新しいことにもどんどん挑戦できます。
例えば、多くの小売業では「本部主義」という本部主導型の運営スタイルを取り入れており、本部で仕入れる商品・販売価格・売場のレイアウト等を決めて各店舗に案内するケースが多いです。しかしエブリイでは、野菜やお魚の担当者が自ら市場に出向き、その日一番鮮度が良く美味しいものを目利きして商品を仕入れます。仕入れの量や価格まで自分で決めることができ、その後の販売戦略まで一貫して考えられることが面白いところです。
私自身も仕入れを担当していたときは、売り方を工夫してみたり、ちょっと攻めた企画にチャレンジしてみたりと、自分のアイデアを試す機会がたくさんありました。
▲「店舗主導型」の運営スタイルが特徴のエブリイ。新卒スタッフが個性豊かなPOPを製作することも!
編集部
具体的に、どのような企画に取り組まれたのですか?
吉田さん
例えば、節分の日に私の好きなサラダ巻きをたくさんの方々に食べてほしくて、レタスを50ケース仕入れて1玉88円の価格で600玉以上を販売することができました。自分の判断で仕入れた商品が、実際に売れていく体験はとても楽しく、やりがいを感じました。
▲大量に仕入れて売り出したレタス。店舗主導で売場を作れるのがやりがいにつながる
編集部
鮮魚部門で働く石井さんは、どのようなところに働きがいを感じていますか?
石井さん
鮮魚部門は対面販売に力を入れているので、お客様と直接やりとりしながら、自分たちで作った売場で商品を販売できることが楽しいです。
特に、自分で調理・加工した商品に対して「美味しかった」「また買いに来たよ」といった声をいただけると本当に嬉しいですね。いただいた声をもとに、商品の改善も積極的に行っています。
石井さん
店頭では調理方法や保存方法について質問をいただくことも多いので、しっかりお答えできるように、日々取り扱っている商品について学ぶことも欠かせません。お客様が「今日は教えてもらったメニューに挑戦してみるね」と言ってくださると、大きなやりがいを感じます。
若手活躍事例①:3年目で本部異動、新規事業担当マネージャーに!
▲吉田さんが生産者である農家の方を訪問している様子
編集部
吉田さんは2022年に新卒でエブリイに入社したと伺っています。経歴と現在の業務についてお教えいただけますか?
吉田さん
入社当初は店舗に配属となり、青果部門を担当していました。3年目の5月に本部に異動となり、現在は産直部門の新規事業担当マネージャーを務めています。
主な業務は、地元で生産された野菜などを各店舗に流通させる仕組みの構築です。既存の店舗への流通だけでなく、ECサイトを活用したオンライン販売の仕組みづくりや、店舗のない地域への集荷場設置、配送ルートの整備など、新たな販路の開拓にも取り組んでいます。
編集部
具体的に、吉田さんが現在力を入れているチャレンジがあれば教えてください。
吉田さん
現在特に力を入れていることが、新規集荷場の設置です。集荷場とは、エブリイが近くにない地域で、売り先に困っている生産者さんのために、指定した場所に持ってきていただければ、エブリイへ配送・販売するサービスです。私は主に候補地の選定・提案と稼働前後のバックアップに携わっています。
また、ECサイトの運営にもメイン担当として携わっています。現在、売上改善に向けた計画を策定し、部内で調整を進めているところです。
どちらも難易度の高い業務ではありますが、その分、自分自身の手で事業を動かしているという実感があり、大きなやりがいを感じています。
若手活躍事例②:パートナースタッフから正社員に転換後、1年で岡山エリアの寿司リーダーに
編集部
続いて、2021年入社の石井さんにもお話を伺います。これまでのキャリアと現在の業務内容について教えていただけますか?
石井さん
私は最初の1年は、グループ会社が運営していた飲食店のパートナースタッフとして勤務していました。ところがその当時、新型コロナウイルスが蔓延しており、通常の勤務が困難となっていたため、スーパーマーケットのエブリイに応援として勤務していました。エブリイの鮮魚部門での仕事がとても楽しく、人事部へ相談した結果、エブリイへの異動が決まりました。
配属された店舗の鮮魚部門でパートナースタッフを経て正社員となり、社員として1年ほど経ったタイミングでエリアの寿司部門を統括する「寿司リーダー」という役割を任されることになりました。
現在も店舗で現場に立ちながら、寿司リーダーとしてエリア全体の売上向上に取り組んでいます。
編集部
具体的に、寿司リーダーとしてどのような業務を行っているのでしょうか?
石井さん
例えば「今月はカツオを強化しよう」という大枠の方針が本部から出されたら、それを具体的な戦略に落とし込み、エリアや店舗へ展開していくことが寿司リーダーの役割です。必要に応じて、現場でしっかり実行されているかのフォローも行います。
また、前職の回転寿司チェーンで培った魚の扱いや寿司の技術を活かし、新商品の開発と他店舗への展開も行っています。最近の事例では、節分のときに好評だった海鮮巻きをもとに、通年でお客様に楽しんでもらえるような商品の開発を行いました。
本部のバイヤーや各店舗のスタッフと密に連携しながら、日々、商品と売場づくりに取り組んでいます。
エブリイの成長支援:OJTから生産現場での研修も!学びの場が充実
▲若手社員の座談会風景。成長につながる取り組みも活発に実施している
編集部
エブリイの研修制度など、社員の成長を後押しするような取り組みについて教えてください。
吉田さん
研修制度としては、新入社員や中途入社の方を中心として行う会社の「在り方」を学ぶ研修や、技術や専門性を学ぶ研修、人間力を高める研修などさまざまな研修があります。
例えば、自分や仲間の性格の違いを大型類人猿(オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ)というDNA的にも非常に人間に近い動物にたとえて性格や行動特徴を理解する「類人猿分類セミナー」というものがあります。これは、社内外からも注目をされ、メディアでも取り上げられることのあるユニークな研修です。お互いの考え方や行動特徴を知ることで、職場での円滑なコミュニケーションやチームワークに役立っています。
また、現場でのサポート体制もしっかりしているので、疑問に思ったことはすぐに聞いて学ぶことができます。質問に対して丁寧に教えてくれるだけでなく、「思い切ってやってみていいよ」と背中を押してくれる風土があるので、安心して挑戦しながら学ぶことができました。
編集部
吉田さんが先輩社員から教わった中で、印象に残っていることはあるでしょうか?
吉田さん
新入社員時代、青果部門で産直担当をしていたときの上司から、「生産者の方々との関係構築の大切さ」を教えてもらいました。その学びは、今でもずっと生かされています。
どうすれば生産者の方々に気持ちよく商品を提供してもらえるか、どうしたらエブリイに出荷したいと思ってもらえるか。そういったことを常に考えながら、日々の業務に取り組んでいます。
編集部
ほかにも、エブリイならではの学びの場や体験があれば教えてください。
石井さん
少し面白い取り組みですと、漁船を見学できる出張研修があります。これは月ごとにテーマ商品を決めて行う社内コンテストで、売上上位の店舗が参加できる特別な研修です。
実は、私も一度行かせてもらったことがあるんです。静岡県まで行って漁船に乗り、漁師さんの話を聞いたり、実際の作業の様子を見学したりしました。
ただ商品を売るのではなく、その商品が店頭に並ぶ背景には「どんな人が関わっているか」「どういう生産者の想いがあるのか」ということを知る良い機会になったと思っています。
育休復帰率100%!柔軟な働き方をサポートする制度で社員の長期的な活躍を支援
編集部
社員のサポートに関連して、多くの女性が活躍するエブリイにおいて社員が働き続けられるような取り組みがあればお聞かせいただけますか?
同席の藤原さん(人事部)
ライフステージの変化があっても働き続けられるような仕組みづくりに力を入れています。たとえば、産休・育休の取得率は、女性が100%で、さらに育休後の復帰率も100%を維持しています。皆さんが安心して戻ってこられる環境が整っています。
また、社内独自の取り組みがあり、育休からの復帰前には面談を実施し、本人の希望に合わせた働き方が支援できるようにしています。もちろん、お子さんの送り迎えに合わせて時短勤務を選択することもできますよ。
復職予定者向けの面談や、産休に入る社員の送り出しなど、人事としても一人ひとりが安心して長く働けるようしっかりサポートしています。
エブリイの採用方針:未経験者歓迎!創意工夫を楽しめる方を募集
編集部
エブリイの採用方針についてお聞きします。未経験の方でも活躍のチャンスはあるのでしょうか?
吉田さん
これまでの経験や前職に関係なく、やる気があれば多くの方にチャンスがありますよ。もちろん、飲食業などの経験を活かしている社員もいますが、例えば現在青果部門でバイヤー統括を務めている社員は、前職が電気工事士なんです。このように、未経験からスタートし、今では部門の中核を担っている方もたくさんいます。
編集部
選考プロセスについて教えていただけますか。
同席の藤原さん(人事部)
配属される部門によって多少異なりますが、面接は通常2〜3回ほど行います。鮮魚部門や精肉部門など、技術が必要な職種については、経験者の場合はスキルレベルを把握するためにお魚やお肉をさばく実技試験を行うこともあります。
また、選考の中で必ず1回は店舗見学を実施しています。実際に働いている社員の雰囲気や具体的な仕事内容を見ていただくことで、イメージと現実のギャップによる早期離職を防ぐことを目的としています。
転職検討者への採用メッセージ
▲取材にご対応いただいた石井さんと吉田さん
編集部
最後に、入社・転職を検討されている読者に向けて、お二方からメッセージをお願いします。
吉田さん
エブリイには、自分のアイデアをどんどん形にできる環境があります。「自分の力で何かをやってみたい」「新しいことに挑戦したい」という前向きな気持ちを持った方には、きっとぴったりだと思います。
また、食べることが好きな方も、それを活かしていただけると思います。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
石井さん
「どうしたらお客様にもっと喜んでもらえるか」を考えながら売場づくりに取り組むことが、私たちの仕事の醍醐味です。そうした創意工夫を楽しめる方と、ぜひ一緒に働きたいです。
また、お客様と直接お話しする機会が多いので、人と話すことが好きな方にもぴったりです。鮮魚部門では特に対面販売に力を入れており、お客様とのやり取りの中でやりがいを実感できる場面がたくさんありますよ。
皆さんの挑戦をお待ちしています!
編集部
ありがとうございます。インタビューを通じて、エブリイには創意工夫を楽しみながら成長していける環境があることがよくわかりました。
本日は、たくさんの貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
編集後記
この記事のまとめ
若手の活躍 |
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職場の特徴 |
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成長支援 |
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働き方 |
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求める人物像 |
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株式会社エブリイの基本情報
企業名 | 株式会社エブリイ |
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住所 | 広島県福山市南蔵王町1丁目6番11号 |
事業内容 |
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設立 | 1989年4月 |
公式ページ | https://www.super-every.co.jp/company/ |
採用ページ | https://recruit-everyhomey.com/ |
募集職種 |
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