女性社員の活躍やワークライフバランスの観点から企業の魅力を探るこの企画。今回は中堅・中小企業の採用支援を目的にHRソリューションを展開する株式会社HR Forceを取材しました。
HRソリューションで新しい採用体験を提供する株式会社HR Force
株式会社HR Forceは、求人広告運用ツール「Recruiting Cloud」を主軸に、新しい求人体験を顧客に提供し、人材業界のみならず各業界の採用マーケティングを支援するHRソリューション企業です。
Recruiting Cloudは「手数料0円から利用可能な、求人サイト制作から配信最適化までお任せの採用マーケティングツール」として、「求人媒体に費用をかけても応募が集まらない」、「どの求人サイトが効果が高いのかわからない」など、採用活動に関する悩みを企業と伴走しながら解決へと導きます。
最も応募の集まる求人サイトに求人広告を掲載するRecruiting Cloudは、掲載開始後、学習データを基に24時間反応を見て自動で最適化。応募数、採用単価を大幅に改善することができます。また、過去の運用実績で培ったノウハウを元に募集職種の求人票作成・編集を株式会社HR Forceが全面サポート。採用担当者が求職者対応に専念できる環境を提供していることも大きなポイントです。
会社名 | 株式会社HR Force |
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住所 | 〒104-0028 東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲八重洲セントラルタワー35階 |
事業内容 | HRソリューション事業 |
設立 | 2018年2月 |
公式ページ | https://www.hr-force.co.jp/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) フレックスタイム制度(コアタイム10:00-16:00) |
株式会社HR Forceは男女ともに活躍できる環境が整っており、リモートワークなどワークライフバランスにも積極的に取り組んでいます。
そこで今回は、同社の女性社員の活躍や働き方について詳しくお話を伺いました。
活躍している社員の共通点は「素直・プラス発想・勉強好き」
編集部
中島さんはHRソリューション事業部マネージャーとして活躍されているとのことですが、業務内容についてお聞かせいただけますでしょうか。
中島さん
セールスチームとカスタマーサクセスチームが一体となっている部署のマネージャーを務めております。具体的な仕事内容は、例えばKPI(※)マネジメントやピープルマネジメント、お客様のお困り事などでチームメンバーでは解決が難しい対応をするのが主な業務です。
(※)KPI:業績管理評価のための重要な指標
編集部
鳥井さんは中島さんと同じ部署に所属されているとのことですが、どのような業務を担われているのでしょうか。
鳥井さん
カスタマーサクセスチームのチームリーダーを担っています。具体的な業務としては、チームメンバー3名の業務状況の確認や進捗管理、上長の中島に報告する前の相談の対応などを行っています。
編集部
中島さんに伺います。ご自身を含め、活躍しているメンバーの特徴や共通点などがあればお聞かせください。
中島さん
HRソリューション事業部で活躍しているメンバーは、HR Force社員のなかでも当社に存在する13のバリューのうち"クライアントファースト"の姿勢が特に強いです。
成長速度が速いメンバーの特徴としては、その他のバリューの「素直」「プラス発想」「勉強好き」を体現できているように感じます。
成長のギアを上げるにあたってこの3つは重要なポイントで、自発的に学ぶことが好きなメンバー、ネガティブ思考に陥ってもすぐにポジティブ思考に切り替え、停滞しないメンバーが多いです。
編集部
クライアントファーストを体現する仕事とはどのような業務になるのでしょうか。
中島さん
HRソリューションを提供する当社の事業には、"お客様に寄り添うこと"が価値提供の根底にあります。当社が考えるクライアントファーストは御用聞きを意味しているのではなく、お客様にとって価値のあるものを提案し、伴走することを意味します。
そのため、お客様の要望を良し悪しに関わらずなんでも受けることはないので、パフォーマンスや生産性率の向上にもつながっています。
編集部
日頃から向上心を持って学ぶことで、顧客に価値あるものを提案することができ、さらには自身のパフォーマンスを最大限に発揮できるというわけですね。
CRM管理システムを整えて業務の属人化を防ぐ
編集部
パフォーマンスや生産性率向上を実現するため、システムなどハード面でHR Forceさんが導入しているシステムなどがあればお聞かせください。
中島さん
CRM(顧客情報)の管理を徹底しています。
一般的に、セールスやカスタマーサクセスなどのお客様と直接関わる職種は、お客様と企業の関係が「1対1」になりやすく、会社としてお客様に提供するサービス品質にばらつきが生じやすくなります。
対して当社ではCRM管理の基幹システムを介して「1対N(複数人)」の体制でお客様とコミュニケーションを図っているので、担当者が体調不良や家庭の事情で急な休みを取っても、チームメンバーが迅速に対応することが可能になります。
働きやすさにつながる情報の共有化とオープンな社風
編集部
中島さんは子育てをしながらフルタイムで勤務されていると伺っております。HR Forceさんのクライアントファーストの考え方や、属人化を防ぐCRM管理のシステム化が、働きやすさにもつながっていると思われますか?
中島さん
システム基盤の整備は、働きやすさに8割ほど寄与しているように感じます。例えば、情報を取り出す際にアクセス制限をかけたり、個人のPCに情報を保管したりすると、担当者が産休や育休など長期休暇を取る場合、引き継ぎがスムーズにいかないことが懸念されます。
当社は創業時からシステム基盤を整備し、情報を共有する体制を作ってきました。することで防いでいます。また、ソフト面においても、役職など関係なくオープンに会話できる社風が根付いており、オンラインでのチームミーティングや月に1回の1on1をメンバーと直属の上長で実施しています。
編集部
産休や育休など長期休暇を取るメンバーがいても、システム基盤や頻繁にミーティングの場を設けることで休む側もそれをサポートする側も円滑に業務を遂行できる環境にあることがよくわかりました。
残業なし、週2回出社、週3回リモートワークが可能な柔軟な働き方
編集部
鳥井さんはキャリア採用と伺っておりますが、HR Forceさんに入社を志望した理由についてお聞かせください。
鳥井さん
柔軟な働き方ができることに魅力を感じ、入社を志望しました。HR Forceでは基本的にやるべきタスクをしっかりこなせていればほとんど残業することはなく、定時に退勤することができます。働き方においても、私は週2回出社、週3回はリモートという勤務形態なので、仕事とプライベートの両立ができています。
前職で外回りの営業を担当していたわたしは、早朝や夜間など、お客様に合わせた働き方をするのが前提としてあったので、入社後1年が経過した今、「ここまで柔軟でいいのかな?」と、良い意味でギャップを感じているところです。
個々の得意分野を伸ばし、意見を尊重するHR Forceのカルチャー
編集部
自身に課せられたタスクを業務時間内でこなすにあたって、HR Forceさんの社風やカルチャーが影響していることはありますか?
鳥井さん
会社としての大きな目標に対し、個々人の得意領域や力量に応じた挑戦を尊重するカルチャーが大きく関係していると感じます。そういった領域にフォーカスして目標を立て、業務を進めることができるため、担当業務にしっかり向き合うことができます。
また、「こういうふうにやっていきたい」という提案に対して社内で否定されることは一切なく、ポジティブな意見をもらえることも柔軟な働き方につながっているように感じます。
編集部
自分がやるべきことが明確なことに加え、それを後押しするポジティブな環境がHR Forceさんには根付いているのですね。
復職率100%、女性管理職44%の背景にあるフレックスタイム制度
編集部
続いて、HR Forceさんにおける女性活躍についてお聞きします。70名以上の社員が在籍するHR Forceさんでは、全体の約62%が女性社員と伺っております。また、管理職のうち44%が女性であるとも伺いました。岩橋さんは1年間の育休を経て復職されたとのことですが、現在のポジションや働き方についてお聞かせください。
岩橋さん
2018年に中途でジョインした私は、求人制作をメインとするDX部リソースチームに配属されました。翌年にチームリーダーに就任し、2020年に1年間の育休を取得しました。2024年1月からはマネージャーを務めており、二児の母としてフルタイムで勤務しています。
編集部
HR Forceさんでは中島さんや岩橋さんのように、子育て中でもフルタイムで勤務されている方が多いとお見受けしますが、時短勤務を選択しないのはどのような理由からなのでしょう。
岩橋さん
フレックスタイム制(コアタイム10時-16時)を導入しており、業務時間(実働7.5時間、始業9時30分-終業18時)のなかで、自身の働き方を状況に応じて柔軟に調整できる点が挙げられます。コアタイム以外の2.5時間については、どの時間帯、どの曜日に働くかを、各々の裁量で決めることができるということですね。
あえて時短勤務を選択しなくても、小さい子供がいる社員は16時になったら一度退勤して保育園にお迎えに行き、家で仕事をするといった調整ができます。このような働き方が、産休・育休からの復職率や女性の管理職の割合を高めていると思われます。
短い時間でも生産性を上げることを重視
編集部
フレックスタイム制度を導入した背景にはどのような理由があるのでしょう。
岩橋さん
働きやすさを担保する意図もありますが、ルールだからといって決められた時間に決められた場所で仕事をするよりも、各々のプライベートとのバランスや、モチベーションに合わせたほうが、最高のパフォーマンスを常に発揮できるという会社の想いがあります。
24時間もしくは7.5時間に営業日分の勤務時間をかけることを各々の裁量で調整し、「一番良いパフォーマンスが発揮できるように、有意義に時間を作ろう」という考えが社内全体に根付いているからこそ、成果主義が成り立ち、短い時間の中でも生産性を上げることができているように感じます。
編集部
なるほど。HR Forceさんが提供するベストパフォーマンスを出せる働き方に対し、社員がそれに応えることを約束に、御社のフレックスタイム制度は成り立っているのですね。
成果主義のHR Forceだから子育て中でもフルタイム勤務ができる
編集部
岩橋さんが育休からフルタイムで復職を決めた理由や、他の子育て中のメンバーの働き方についてもお聞かせいただけますでしょうか。
岩橋さん
企業によっては子育て中は時短勤務でしか働けないということもあるかもしれませんが、私が育休後、フルタイムで復帰しようと思えたのは、成果主義という約束のもと、各々の裁量で働き方を選択できるHR Forceだからです。
リソースチームの業務には、新規受注した企業様の案件数によって業務量が変動する納期を守らなければいけない仕事と、納期に追われない求人制作以外をサポートする仕事の2種類が混在します。
アルバイトさん30名のうち、18名がママというDX部リソースチームですが、保育園や学校からの急な呼び出しや、子供の体調不良などで休む場合でも、社員、アルバイトを含め、柔軟に仕事ができる環境を提供しています。
編集部
なるほど。HR Forceさんは2019年に「ベストモチベーションチームアワード(※)」を受賞されていますが、お聞きしたお話から、受賞は必然と感じました。
(※)ベストモチベーションチームアワード:株式会社リンクアンドモチベーションが主催する企業と従業員の相互理解・相思相愛度合いを偏差値化した「エンゲージメントスコア」が高い企業を表彰するイベント
岩橋さん
現在は、異なるツールを使い、社内のエンゲージメント調査や、社員ごとのタイプ別診断などをアンケートとして定期的に行っています。それに応じたマネジメント、フォローアップを継続的に行っています。
キャリアを諦めず、自分らしく働いている先輩社員が指標になる
編集部
ソフト面、ハード面と非常に優れたワークライフバランスを実現されているHR Forceさんですが、入社1年を迎えた鳥井さんにお聞きします。御社における自身のキャリアパスをどのように描かれていますか?
鳥井さん
中島や岩橋のように、出産や子育てなど大きなライフイベントがあったとしても、プライベートも仕事も犠牲にしない、自分らしい働き方を追求したいです。そのように思えるのも、HR Forceで体現している女性社員が多いからこそです。
子育て中を理由に任せる業務を限定したり、昇進できないという雰囲気も一切ないので、もし、この先私自身がプライベートと仕事の選択を迫られるときがあっても、仕事に穴を開けることや、プライベートがおろそかになってしまうという恐怖心はありません。
今は仕事にも注力したい、反対にプライベートを重視したいという場合も応援してもらえる環境なので、そこはしっかり声を上げて活躍の場を広げていきたいと思っています。
編集部
自分らしく働き、輝いている上司や先輩社員の存在は、働くうえでのモチベーションにもなり、ライフステージが変化しても安心してキャリアパスを描くことができますね。
HR Forceのクレドに共感し、意欲をもって働ける方を歓迎
編集部
HR Forceさんの属人化しない組織のあり方や優れたワークライフバランス、女性活躍に感銘した読者は多いと思われます。最後に、御社の採用ポリシーや、求める人物像についてお聞かせください。
中島さん
ミッションの1つ、“必要とされる場所に、才能溢れるタレントが集まる社会をつくろう”をはじめとした、当社が掲げる価値基準に共感いただける方を歓迎します。その方が持つ本質的な特徴が当社とマッチするかどうか、冒頭で申し上げた「素直・プラス発想・勉強好き」であるかどうかを採用基準として定めています。必然的によく似た属性のメンバーが揃っていますね。
■HR Forceのクレドはこちら!
https://careers.hr-force.work/credo
当社の組織図はピラミッドではなく、どちらかというと丸い形になっており、トップダウンで意思決定したものを展開するのではなく、例えば、あるべき形に対して細かいプロジェクトを立ち上げています。その中心にいるのは必ずしもリーダーではなく、メンバーである場合も多様にあるので、ぜひ、意欲のある方にジョインいただければ幸いです。
編集部
自分の得意分野で成果を出し、その成果により信用が生まれているHR Forceさんには、企業と社員の強い絆があると感じました。その絆こそが、円型の組織やフラットな関係を構築しているのですね。
本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社HR Force:https://www.hr-force.co.jp/
採用ページ:https://careers.hr-force.work/