ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、アイサンテクノロジー株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
「未来の社会インフラを創造する」をビジョンに掲げるアイサンテクノロジーは、測量ソフトウェアの開発・販売を基盤としながら、世界的なトレンドである自動運転分野にも注力する情報通信企業です。フレックスタイム制や在宅勤務制度の導入により柔軟な働き方を実現し、若手社員への裁量権委譲や実力主義による評価など、社員一人ひとりが活躍できる環境づくりに力を入れています。
今回は、アイサンテクノロジー株式会社の働き方改革や若手活躍の取り組みについて、経営企画部部長の幡さん、経営企画部係長の山下さん、経営企画部の松井さんにお話を聞かせていただきました。
創業以来の測量技術で未来のまちづくりを目指すアイサンテクノロジー株式会社
▲自動車・MaaS関連市場向けの「モビリティ・DXセグメント」事業に注目が集まっています
編集部
御社の事業内容について、注力されている分野を教えていただけますか。
幡さん
創業以来、測量に係るソフトウェアの開発・販売を行ってきましたが、2010年台になってからは世界的なトレンドとなっている自動運転の分野にも力を入れています。採用活動でも、自動運転に興味を持って応募くださる方が多いんですよ。
編集部
測量と自動運転の関連性についてあまりイメージがわきませんが、自動運転について、御社ではどのような技術を持っていらっしゃるのでしょうか。
幡さん
自動運転を行うには、その車両が走行する道路やエリアの地図が必要になりますが、この地図は一般的に普及しているカーナビ用の地図などよりも更に情報量が多く、精度が高い「高精度三次元地図」と呼ばれています。当社では、創業から培ってきた測量のノウハウを生かすことで、この地図を作成し、自動運転分野に貢献することができています。
その他にも、自動運転車両の構築・チューニング作業や、実際に自動運転の実証実験を行うコンサルティング業務も行っており、今後も、自治体や自動車メーカーといったパートナー企業との協業で、自動運転ソリューションはさらに拡充していく予定です。
また、私たちが未来のまちづくりに活かせる技術を持っているのは、測量システムメーカー、IT・情報通信企業として、企画から開発、販売、サポートまでをワンストップで行ってきた長年のノウハウがあるからこそです。現在も、測量・不動産市場向けの事業分野では、更なる高度化を目指して社会インフラを支える技術や、ソフトウェアを開発し続けています。
編集部
長年のノウハウと最新技術を融合させて、クルマの自動運転を支えるソリューションの開発をするなど、インフラ構築に貢献されているわけですね。
新卒入社3年目で主任も!若手に仕事を任せて成長を促す環境
編集部
御社ではたくさんの若手が活躍されていると聞きました。社内の年齢構成について教えていただけますか。
幡さん
創業55周年を迎える当社では、長年勤務するシニア層が多い一方で、リーマン・ショックの影響で40代前後の層が比較的少なくなっています。私は35歳ですが、私の世代から新卒採用を再開し、若手層が増えてきている状況です。
編集部
どのような方が多いと感じていますか。
松井さん
質問をすれば、何でも教えてくれる上司が多いという印象です。同期との会話でも、相談できる上司がいるという話をよく耳にします。どの営業所でも、どの部署でも、親身になって指導してくれる先輩社員が多いと感じています。
若手社員が率直に意見を言え、それに対して部長・課長クラスが真摯に耳を傾ける文化が根付いているのだと思います。
編集部
若手社員の、具体的な活躍事例を教えていただけますか。
幡さん
若手社員には、早いうちから大きな仕事を任せています。例えば、公共営業部門では、全国の営業所に配置された若手社員が、先輩社員のサポートを受けつつ、担当エリアやお客様を任されています。
先輩のフォローを長期的に行いながら仕事を覚えるような育成ではありません。もちろん放任するのではなく、適切なフォローアップ体制を整えています。
また、当社では年功序列ではなく実力主義を採用しており、成果を出せば確実にキャリアアップできます。私自身が35歳で部長を務めていますし、30代で課長級の社員も多数います。山下も30代前半で係長を任されています。新卒入社3年目で主任に抜擢された例もあります。
編集部
年齢に関係なく、実力が付いた方はしっかり昇進されているのですね。
若手で新事業を提案できる。自由な発想をアイデアコンペで発表
▲ミーティングでは部署の壁なく盛んに意見を交わします
編集部
若手社員の成長を促進する取り組みについて教えていただけますか。
幡さん
特徴的な取り組みとして、年に1、2回のアイデアコンペを開催しています。部署の垣根を越えてチームを組み、新規事業のアイデアなどをプレゼンテーションする機会で、面白いアイデアが色々と発表されています。
編集部
これまで、どのようなアイデアが発表されましたか。印象的だったものをお教えください。
幡さん
やはり、当社特有の「測量」「計測」「地図」と言ったノウハウを用いたアイデアが多く出てきました。残念ながら、具体的な内容はここではお伝えできないのですが、たとえば「自動操縦ドローンを用いて、人力で作業がしにくいような場所を点検する」など、我々の技術を所謂「DX」に繋げ、インフラや生活をより便利にさせるような取組の内容が多かったです。
編集部
御社の技術と新しい視点が活かされたものですね。アイデアコンペでの提案はどのように活かされているのでしょうか。
幡さん
単に意見を出して終わりにはしたくないという思いがあります。経営層の中でも、出された意見をどう実現していくか真剣に検討しています。意見を出してくれた社員には表彰と共に金一封を出したり、またそれぞれのアイデアには補助金という形で予算を設定し、実際に成果物や商材を実現できるような取り組みを行っています。
活発な社内交流で、部門を超えたコミュニケーションがある
▲新入社員には研修などを通して「測量」というニッチな分野のことを分かりやすく説明します
編集部
先ほど部署を超えてチームをつくるというお話もありましたが、社内でのコミュニケーションについて教えていただけますか。
山下さん
各営業所は比較的小規模で、大企業にはない良さがあると感じています。常に顔を合わせる機会が多く、相談できる相手も明確なため、コミュニケーションが取りやすい環境になっています。
編集部
チームビルディングの機会としては、どんなものがあるのでしょうか。
幡さん
入社後は、業界や専門用語に慣れていただくような研修を用意していて、この場も会社やチームを知る良い機会になっています。測量や自動運転は、正直ニッチで難しそうな印象を受ける分野なので、新卒を含め、大半の方が「どういうものなのだろう」と思いながら入社されますからね。
当社は測量のソフトウェアなどを開発する会社ですが、実際に測量業務を担っている会社や測量機を点検する会社がグループ内にありますので、グループ全体で業界や事業を把握できるような研修をしています。
▲研修で測量機器を体験する社員。入社後にしっかり学べる環境があります
編集部
グループ内でお互いの会社に出向いたりされるのですか。
幡さん
そうですね。例えば、毎年4月には、新入社員向けに、グループ会社で実際に測量を行っている人に来てもらい、3日間の測量研修を行っています。
また、今年は研修として、測量部門や自動運転部門など、各部署で活躍している若手社員を2、3人ずつピックアップし、30分程度の持ち時間で自分たちの仕事を紹介するプレゼンテーションをしてもらいました。営業チームや技術チームなど、部署を越えた交流の機会になりました。
最後には20人くらいの人数で懇親会をしました。メンバー同士の年齢が離れている部署も多いので、なるべく若手同士が横の繋がりをつくってもらえたらと思っています。違う部署の仲間だからこそ話せることも、きっとありますよね。このような若手同士・他部署同士といった部分も含め、社内交流に力を入れられるようにするのも私たちの部署の1つの仕事です。
編集部
松井さんは新卒入社の社員として、その研修に参加されたのですよね。
松井さん
はい。先輩社員が部署をプレゼンテーションしてくれたのが、とても印象に残っています。
とてもわかりやすい言葉で説明してくれたので、私が採用担当として会社を説明するときには、この研修で取ったメモを読み返すこともあります。研修は、アイサンテクノロジーを知るためのいい時間だったなと思います。
子育て世代にも好評!フルフレックスとリモート勤務で柔軟な働き方ができる
▲テレワーク中の仲間とはオンラインミーティングを行っています
編集部
働きやすい環境づくりについて、特徴的なことがあればお教えください。
山下さん
当社ではフルフレックス制を導入しており、所定労働時間内での業務遂行を推奨しています。例えば、10時間働いた日があれば、別の日に2時間早く帰宅したり、遅めに出社したりと、社員一人ひとりが裁量をもって調整できます。システム会社ではありますが、月平均1.8時間と残業時間はとても少ないですよ。
編集部
フレックスタイム制について、具体的な運用時間を教えていただけますか。
山下さん
午前5時から午後10時までの間で、自由に勤務時間を調整できます。コアタイムを設けていないので、子育て中の社員は、子どもが保育園や幼稚園に行っている時間に集中して業務ができます。また、子どもが就寝した後に1、2時間作業するなどの柔軟な働き方が可能です。
子どもの通院のために半休を取ったり、有給休暇を使ったりしなくてもよいので、休暇は休暇でしっかり確保できるんですよ。
編集部
テレワークについてはいかがでしょうか。
山下さん
全社員を対象とした在宅勤務制度を導入しています。営業職は業務の性質上難しい面もありますが、開発職や事務職は週の約半分をテレワークで対応しています。
幡さん
オフィスの選択も柔軟です。私は現在名古屋本社で勤務していますが、場合によっては別のオフィスで仕事をすることも可能です。実際、出張のついでに首都圏のオフィスで1日働くこともあります。全国の営業所をフリーアドレスとして使えるようにしているので、場所を問わず、成果を出せる環境が整っています。
編集部
子育て中の方をはじめ、家庭の事情で時間に融通が利く職場を探している方には、とてもありがたい環境だと感じました。
未来のまちづくりに貢献したい方、自発的に動ける方を歓迎
▲幅広い年齢層のメンバーが新しい仲間が来てくれるのを待っています
編集部
御社が採用の際に重視しているポイントをお教えください。
山下さん
当社の社是にも掲げているように「自分で考えて行動できる人」を重視しています。社員には大きな裁量権を与えていますが、それは1から10まで指示を出すのではなく、目標に向かって自分で考え、行動することを期待しているからです。
もちろん、必要に応じてアドバイスや進捗確認は行いますが、ただ指示を待つのではなく、自ら「こうすれば成果が出るのではないか」「この方法ならゴールに近づけるのではないか」と考えて動ける方を求めています。
幡さん
まず、当社のビジョンに共感いただける方を歓迎します。技術面については、経験があることに越したことはありませんが、充実した研修制度を整えていますので、それほど重視していません。
先ほど山下が述べたように、自発的に考えて行動できる方が当社の文化に最もマッチすると考えています。そういった方々が活躍できるよう、労働環境や福利厚生も整備しています。
アイサンテクノロジー株式会社から読者へのメッセージ
編集部
御社に興味を持った方へのメッセージをいただけますか。
幡さん
測量や自動運転という分野は、一見とっつきにくく感じるかもしれません。しかし、当社グループは「未来の社会インフラを創造する」というビジョンのもと、国や地方自治体のインフラ整備に携わっています。直接的ではないかもしれませんが、社会になくてはならない存在を目指すという理念に共感いただける方と一緒に働きたいと考えています。
当社では、テレワークやフレックス制度など、最新の働き方改革を積極的に推進しており、働きやすい環境が整っています。また、若手の活躍という点でも、年齢に関係なく昇格できる機会があります。
キャリアアップに意欲的で、積極的にチャレンジしたい方の応募を心からお待ちしています。
編集部
先端技術を活用して、生活を快適にする社会インフラの構築に携わりたい方には、ワクワクする環境ではないでしょうか。テレワークやフルフレックスで働ける環境も魅力的だと感じました。本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
事業の特徴 |
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働き方の特徴 |
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評価・キャリア |
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社風・カルチャー |
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教育・研修 |
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求める人物像 |
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アイサンテクノロジー株式会社の基本情報
住所 | 愛知県名古屋市中区錦三丁目7番14号 ATビル |
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事業内容 | ・公共測量・登記測量・土木建設業向けCADシステムの設計・開発・販売及びサポート ・計測機器・モービルマッピングシステム・自動運転システムの販売 ・三次元地図データベース整備のためのソフトウェア研究開発業務 ・三次元データ計測業務及び高精度三次元地図データベース作成の請負業務 ・自動運転に係るコンサルティング事業 |
設立 | 1970年8月 |
働き方 | フレックス勤務(出社+リモートワーク) フレックスタイム制度(コアタイムなし、5:00〜22:00) |
公式ページ | https://www.aisantec.co.jp/ |
採用ページ | https://at-recruit.jp/ |
募集職種 | ・営業 ・開発 |