イマージョン教育の最前線!幼小中高一貫の「アサンプション国際」で実現する学校教員の成長

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、アサンプション国際幼稚園・小学校・中学校高等学校にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同校で働く魅力をご紹介します。

大阪府箕面市にある幼稚園から小学校、中高一貫校まで運営している同校は、全教職員の約1割を外国籍教職員が占める国際色豊かな教育現場です。

イマージョン教育や探究学習といった先進的な教育プログラムを実践する中で、教員自身も日々新しい学びと成長を重ねています。外国籍教員との協働を通じて高度な英語力や異文化理解力が身につく環境があり、教育者としての視野を大きく広げられる職場として注目を集めています。

今回は、そんな同校の教育環境や教員の成長機会について、アサンプション国際小学校および中学校高等学校で校長を務める丹澤先生にお話を伺いました。

本日お話を伺った方
アサンプション国際小学校・中学校高等学校校長の丹澤先生

アサンプション国際小学校 校長
アサンプション国際中学校高等学校 校長

丹澤 直己先生

約1割が外国籍教員。国籍関係なく“一緒に働く”関係性

アサンプション国際小学校・中学校高等学校校長の丹澤先生
▲アサンプション国際小学校・中学校高等学校校長の丹澤先生

編集部

まずは御校のグローバル環境についてお聞かせください。現在在籍されている外国籍教職員の人数や国籍などを具体的にご紹介いただけますか?

丹澤先生

アサンプション国際幼稚園・小学校・中学校高等学校では、現在19名の外国籍教職員が在籍しています。これは全教職員170名の内約1割を占める割合となっており、おそらく大阪にある学校の中では最も外国籍のネイティブ教員が多い学校だと思います。

世界33か国の姉妹校とのネットワークを活かして、本部のあるフランス、フィリピン、アメリカなど多様な地域から本校にお勤めいただいています。さまざまな国籍の教員がいることで、生徒たちが異なる英語の発音やイントネーションに触れられる環境をつくっています。これは外部試験や大学入試対策だけでなく、実践的な英語力の習得を目指す上で重要な要素です。

編集部

外国籍教員は、基本的に英語科の教員になるのでしょうか。

丹澤先生

いいえ、本校ではイマージョン教育を実施しており、理科や数学、探究学習などの授業も英語で行っています。そのため、英語科に限らず理科や数学などの教科にも外国籍教員が在籍しています。外国籍教員の割合は事務員などを含む教職員全体でみると約1割ですが、職員室の中だけでみると約4分の1を占めている状況です。

アサンプション国際小学校の職員室風景
▲多様な国籍の教員が在籍

編集部

外国籍教職員の皆さんは、どのような勤務形態で働かれているのでしょうか。

丹澤先生

19名のうち専任教員が9名、常勤講師が5名、非常勤講師が5名です。他の学校では「講師」という立場で働くことの多い外国籍教員ですが、本校では専任教員の割合が高いのが特徴です。

学校側としても外国籍教員を大切にし、先生方にも「この学校が好き」という気持ちを持って非常に貢献いただいています。対等な関係性だからこそ、日本人教員と同様に、一定の期間本校に貢献いただいたら専任のお話をするようにしています。

実際に外国籍教員から「お客様ではなく、この学校の一人の教員として仕事をしたい」と言っていただくことが多いんですよ。今は分かりやすいように便宜上「ネイティブ教員」と呼んでいますが、実は校内では「ネイティブ教員」という呼び方はやめています。国籍関係なく対等な関係性のもと、一緒に働くというスタンスを大切にしています。

教員としての成長:ネイティブに近い英語力とグローバル感覚が身に付く

編集部

国際色豊かな環境で働くことで、教員としての成長やスキルアップにどのような影響があると思われますか?

丹澤先生

まずは英語力の向上は大きいですね。授業だけでなく、職員会議でも英語の資料を用意したり、会議自体を英語で行ったりする機会が多くあります。日本人同士でもあえて英語で会話する教員もおり、日常的に英語を使わざるを得ない環境があることが教員の語学力向上に大きく貢献しています。

ネイティブ教員と一緒に仕事をすることで、1、2年後にはネイティブに近い英語力や発音を身につける教員が多いです。

アサンプション国際小学校の職員室風景
▲日常的にネイティブ教員とコミュニケーション

編集部

語学力以外の部分ではいかがでしょうか。

丹澤先生

海外ならではの授業方式の違いを学べるのも特徴です。ネイティブ教員は、子どもたち主体でプロジェクトやリサーチをさせるアクティブラーニングや課題解決型学習が主流のため、日本の従来型の講義形式との違いはとても勉強になります。

授業方式以外にも、細かい部分での日本と海外の違いを学ぶ場面は少なくありません。例えば算数の割り算のやり方も、日本と海外では異なっています。そういう新たな学びに触れる機会が多いため、常にフレッシュな気持ちでわくわくしながら教育にあたれるのも本校の教員の魅力です。

編集部

英語をコミュニケーションツールにしながら異文化を学べる環境があるんですね。

丹澤先生

その通りです。英語が話せたからといってグローバルな人間性になれるわけではありません。昨今、英語教育に力を入れている学校は多くありますが、単に語学教育のためにネイティブ教員を配置するだけでは真のグローバル教育とはいえないでしょう。

本校では教員も含めて学校全体で異文化理解に向き合い、さまざまな価値観を柔軟に受け入れる姿勢を育んでいます。この環境が、グローバル人材を育んでいく上でのアサンプション国際の揺るぎない礎となっています。

例えば授業方式だけでなく生徒への接し方にも文化的な違いがあります。日本では近年教員と生徒が比較的フラットな関係性で接する傾向にありますが、アメリカでは日本よりも厳格に接するのが基本で、生徒からリスペクトのない態度で接されることを嫌がります。

このような文化、価値観の違いを理解し合いながら、共存してより良い教育を目指す、そんな環境があるのが本校の特徴です。英語が話せる、話せないに関わらず多様な文化を受容する柔軟性が身に付くのは、本校で働く大きなメリットだと考えます。

アサンプション国際小学校の職員室風景

教員自身の個性を活かした教育を尊重するカルチャー

アサンプション国際中学校高等学校の授業風景

編集部

学校側としての教員の育成方針はありますか?

丹澤先生

本校はフランス本部の外国人理事長のもと、画一的な教育方法を押しつけるのではなく、教員一人ひとりの個性や善さを活かした教育を重視しています。

「教育者とは学校の中だけでの先生ではない。24時間ずっと先生だから、日常の中での学びはきっと授業の中で活かされる」というのが理事長の考えです。善いところも改善が必要なところも含めてその“先生らしさ”なので、学校としては善いところを尊重してその先生らしく授業をしてほしいという方針を取っています。

その人ならではの善さを活かして教育ができる環境な分、個性的な教員も少なくありません(笑)。しかしそういった個性を持つ教員も、ネイティブ教員と一緒に生徒一人ひとりに寄り添ってより良い教育をつくり上げていっています。自分の個性をつぶすことなく、なおかつ柔軟性を持って周囲と協調するその様は、まさに本校のグローバル環境を体現した教員の姿だと思います。

編集部

日頃の教育活動において、教員としてどのような生徒への関わり方を意識されていますか?

丹澤先生

教員からあれこれ指示をするのではなく、あくまで生徒主体で学びを進めていくことに重点を置いています。例えば探究学習では、企業とのやり取りやスケジュール調整は担当教員が担いますが、全体を通じて「生徒が自分で考えて行動する、それを教員は陰ながら支える、すなわちファシリテーター」というのが本校の教員のスタンスです。

とはいえ決して突き放すわけではなく、教員たちは本当に生徒のことを大切に思い、きめ細かな指導を心がけています。生徒からも「先生に相談しやすい」という声をよく聞くように、学校全体に優しく暖かな雰囲気があります。

グローバル感覚と、チームワーク重視の教育ができる人材を歓迎

アサンプション国際幼稚園・小学校・中学校高等学校の聖堂
▲大阪で最も大きい聖堂があるアサンプション国際幼稚園・小学校・中学校高等学校。卒業してからも「心が落ち着く場所」として訪れる生徒も多いそう

編集部

最後に、教員として働くことに関心を持っている方へ向けてメッセージをお願いします。

丹澤先生

本校の教員は生徒一人ひとりを名前で呼んでコミュニケーションを取るなど、本当に優しく真摯に生徒に向き合っています。そのため生徒との深い絆を築ける環境があります。卒業生は頻繁に学校を訪れてくれており、結婚報告をしてくれたり子どもを連れてきてくれたりと、教員冥利に尽きる瞬間が数多くある職場だと自負しています。

教員という仕事は決して一人でできるものではありません。英語でいう"Walking together"(共に歩む)という考え方を大切にしており、チームワークを重視できる方と一緒に働きたいと考えています。また日本だけでなく世界にも目を向けることのできる柔軟な視点を持った方、特に国際教育に興味のある方と一緒に仕事をしていきたいと思っているため、本校の教育方針に共感していただける方との出会いを楽しみにしています。

編集部

丹澤先生、本日はありがとうございました!

編集後記

外国籍教員が全体の1割以上を占める国際色豊かな同校。グローバルに活躍できる生徒を育む上で、教員自身に国際文化への理解を深める姿勢があることが伝わってきました。日常的に英語を話し、外国籍教員と協働して授業を行う中で、教員として視野を広げて大きく成長していける環境があると感じました。

この記事のまとめ

グローバル環境の特徴
  • 外国籍教職員が全体の1割以上(19名)在籍。大阪の学校で最多レベルのネイティブ教員数を誇る
  • フィリピン、アメリカ、カナダ、イギリス、ニュージーランドなど、多様な国籍の教員が在籍
  • 英語科に限らず、理科や数学などの教科でもネイティブ教員が指導を担当
職場環境・社風
  • 教員一人ひとりの個性や良さを活かせる柔軟な環境
  • 生徒に寄り添う温かく親密な雰囲気
キャリア成長の機会
  • 日常的な英語環境により高度な英語力習得が可能
  • 異文化コミュニケーションで真のグローバルスキルを育める
  • 異文化理解を深めながら、多様な教育アプローチを習得できる
教育・指導の特徴
  • イマージョン教育など、先進的な教育プログラムを実践
  • 生徒の主体性を発揮できる学習機会を提供
求める人物像
  • 国際教育に興味があり、世界に目を向けられる柔軟な視点を持つ人材
  • 生徒一人ひとりと向き合う丁寧な指導に共感できる人材

アサンプション国際幼稚園・小学校・中学校高等学校の基本情報

運営法人 学校法人聖母被昇天学院
住所 大阪府箕面市如意谷1丁目13番23号
公式ページ https://www.assumption.ed.jp/jsh/
採用ページ https://www.assumption.ed.jp/recruit/
募集職種 英語科教員(中学校・高等学校)