ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回はオーロラ・エナジー・リサーチ株式会社にインタビューしました。この記事では、応募を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
Aurora Energy Researchは2013年にイギリス・オックスフォードで設立された、電力市場分析のリーディングカンパニーです。電力市場における長期的な価格・出力制御の見通しや、アセットの事業収益性の試算等のモデリングに特化しており、事業会社や金融機関など、多くのクライアント企業に自社開発のモデルを用いた分析を提供しています。
2023年に設立された日本支社では、20名程の組織に多くの若手メンバーが在籍・活躍しています。若手のうちからグローバルに活躍できる環境のなか、早くから責任ある役割を任され、電力・エネルギー業界の最前線に携わることができる点が特徴です。
今回は、オーロラ・エナジー・リサーチ株式会社の若手メンバーの活躍やグローバルな働き方、事業の魅力などについて、日本支社長の吉村さん、リサーチ部のアソシエイト櫻井さん、アドバイザリー部のアナリスト濱津さんにお話を聞かせていただきました。
業務の特徴:グローバルに活躍可能で海外拠点との連携機会も豊富
▲日本支社長の吉村さん
編集部
まず最初に、オーロラ・エナジー・リサーチの事業の概要やその強みについてお聞かせいただけますか?
吉村さん
弊社は主にエネルギー市場、特に電力市場における長期的な価格見通しや発電見通しのモデリング・分析に特化した会社です。事業会社・金融機関などの皆様に、弊社のモデルから導き出される定量的な示唆をアセット開発などにご活用いただいています。
強みとなっているのは、弊社内で開発しているモデルを活用した定量分析ができる点です。モデルは電力市場全体を見通すマクロ分析モデル、金融機関や事業者などの個別アセットの経済性を試算するミクロ分析モデルに大別されます。事業環境を俯瞰する場合はマクロの市場分析のモデルを、個別アセットのプロジェクトの経済性を試算したい場合はミクロの経済性分析のモデルをご活用いただいています。
これらのモデルはグローバルで共通している部分もありますが、日本国内の市場構造や政策などに合わせて細かくカスタマイズしているのが特徴です。マーケットの進化に合わせてモデルのアップデートを繰り返し、最新の状況を踏まえた知見を提供しています。
編集部
本社はイギリスのオックスフォードということで、業務においてはグローバルな活躍の場や語学力を活かす機会も多くあるのでしょうか。
吉村さん
はい、オックスフォード本社やシドニー・シンガポールといった海外拠点と連携する機会が日常的に多く、私自身も週に2〜3日は海外オフィスとのミーティングに出席しています。
また、クライアント様としては国内企業の皆様が多いですが、日本への投融資を考えられている海外の金融機関や企業の皆様と意見交換をする機会も多くあります。
こうした業務の特性上、日本支社に所属するメンバーは全員が日英バイリンガルで、状況に応じて日本語と英語を切り替えながら業務を進めています。
若手メンバーが語る魅力「大手顧客へのプレゼン機会あり」「業界の最前線を体感」
▲リサーチ部アソシエイトの櫻井さん。前職ではサステナビリティ領域に特化したコンサルタントとして活躍していた
編集部
活躍されている若手メンバーのお二人にもお聞きします。現在の業務内容とオーロラ・エナジー・リサーチならではの仕事の面白さをお教えください。
櫻井さん
私が所属するリサーチ部は、クライアントの皆様に対して、3か月に1回の頻度で業界の最新の動向を織り込んだ電力市場の見通しに関するレポートを発刊するのが主な業務です。
世の中で起こるさまざまな市場の動きや政策のアップデートが電力市場に与える市場環境の変化に加え、それらがクライアント様の事業に及ぼす影響を考えて分析するという、知的かつとても面白い仕事だと感じています。
また、金融機関や事業会社など、業界のさまざまなステークホルダーの皆様にレポートを購読いただいており、皆様と直接意見交換をする機会が多くあるのも魅力的です。実際に、企業の重役の方や誰もが知るようなクライアントの企業の皆様との打ち合わせも多く、若手のうちから刺激的な経験ができる環境があります。
私自身は元々サステナビリティ業界で働いており、内容に重なりはあるものの、エネルギー業界そのものは未経験で、エネルギー・脱炭素の部分に特化して専門性を高めたいと考えたこと、そして自身の強みである定量分析のスキルをより磨いていきたいという理由で入社しました。今の業務ではその希望を叶えられているため、非常に満足しています。
▲アドバイザリー部アナリストの濱津さん。国内大学(資源工学専攻)を卒業後、2年間の米国留学を経て、2024年に入社した
濱津さん
アドバイザリー部は、リサーチ部の市場分析やマーケット動向のレポートも参考にしながら、クライアントの皆様のプロジェクトの状況などを反映させた、個別の経済性分析を行うのが主な業務内容です。
経済性分析を行う際は、弊社の強みである分析モデルを活用しており、本モデルには弊社の国内・グローバルでの電力市場に関する知見に加え、日本の市場構造や最新の政策動向を織り込んでいます。クライアントの皆様への貢献と同時に、エネルギー業界の最前線を体感できる点が仕事の面白さだと感じています。
私自身、日本のエネルギー問題・経済成長に貢献したいという想いが強いです。入社後は日々社会的なインパクトの大きい業務に携わることができ、非常にやりがいを感じています。
編集部
印象に残っているエピソードはありますか?
櫻井さん
以前、海外市場で多くの蓄電池アセットの開発経験を有し、日本市場への積極的な進出を行っている外資系企業のCEOの方に、日本の蓄電池市場に関するブリーフィングや意見交換を行ったことがあります。
その際、その方から内容について「面白く示唆に富んでいる」と言っていただけたことで、レポートでの分析を通じて、クライアントや社会へのインパクトを実感することができました。
濱津さん
クライアントの皆様とのコミュニケーションを通じて、弊社の経済性分析が具体的な再エネや蓄電池プロジェクトの推進に繋がっていることを実感します。日々の業務を通じて、エネルギー転換への貢献を実感でき、やりがいを感じながら仕事を進められています。
経験豊かなメンバーによる充実のトレーニングで、国内外の知識を吸収できる
編集部
若手メンバーの活躍を導いていく上で、どのような教育支援があるのでしょうか?
濱津さん
私の場合、入社後の1か月がトレーニング期間となっており、その間に集中してインプットすることができました。
具体的にはグローバルな内容と日本特有の内容の2種類のトレーニングがあります。前者では弊社が持つモデルの強みや仕組みについて学び、後者では主に国内市場の状況について学びました。実際の業務で不可欠となる知識を体系的に学ぶことができ、その後の案件にスムーズに取り組むことができました。
吉村さん
こうしたトレーニングは、基本的に社内のメンバーが講師となってセッションを行う形式となっています。電力セクターで、事業会社・金融機関など様々な立場から電力市場に携わってきたメンバーが多く在籍しているため、電力市場においてそれぞれが持つ専門性を活かして手厚いトレーニングを行えるのが当社の強みです。
編集部
グローバルトレーニングは、日本だけでなく海外メンバーも参加するのでしょうか。
濱津さん
日本支社が属するアジア・太平洋地域全体で入社のタイミングを揃えているため、海外メンバーと同期のような形で一緒にトレーニングを受けています。
先日もシンガポールから同期メンバーが日本に来たことがあり、一緒にご飯を食べてコミュニケーションを取りました。トレーニングを通じて海外メンバーとのつながりが生まれることは、その後の業務での連携の際にも役立っています。
カルチャー:スピード感とグローバル企業ならではのフラットさが特徴
編集部
オーロラ・エナジー・リサーチならではのカルチャーについてご紹介いただけますか?
吉村さん
スタートアップらしい成長の速さが特徴的です。2023年の設立時には3名程だったメンバーですが、2025年2月には20名程度で、年内には30名への増員を見込んでいます。組織の拡大と並行して、クライアント企業様の数も拡大しており、成長フェーズにあることを実感できる環境です。
また、外資系企業ならではのグローバルな環境も魅力です。社内では立場に関わらずファーストネームで呼び合う習慣があり、フラットな関係性を保ちながら、お互いを尊重する文化が築かれています。
櫻井さん
確かに、もはや当たり前になっていて意識していませんが、社内では代表に対しても名字ではなく「賢人さん」と呼んでいますね。
あとは、メンバーの国籍も用いられる言語もさまざまなので、いわゆる大手外資系の日本企業ともまた違う雰囲気があると思います。日々の業務の中で、本当に海外のオフィスにいるように感じるときがあります。
編集部
具体的にどのようなバックグラウンドの方が多いのでしょうか?
吉村さん
エネルギーの事業会社やコンサルティングファーム、金融機関出身者まで多様な経験を持つ方が集まっています。電力市場に対して情熱を持ち、この市場で自身の専門性を高め、社会に貢献したいという思いを持っている点は共通しています。
濱津さん
日頃から、メンバーの皆さんの情熱を感じる瞬間は多いですね。エネルギー業界に強い関心を持ち、主体的に学ぶ姿勢のある方が多いと感じます。
一方で温和な人柄の方が多いのも特徴です。穏やかで学びの意欲が高い、尊敬できるメンバーばかりです。
櫻井さん
エネルギー分野に限らず全般的に強い知的好奇心を持つ方が多い印象です。エネルギー分野は、経済・環境など色々な領域に関連する分野となることからか、様々な事象についてアンテナが高く熱意のある人が多い印象です。
吉村さん
また、様々なバックグラウンドを持つメンバーが在籍していることをご紹介しましたが、本年から日本オフィスでも、新卒の方を理系・文系や大学の専攻を問わず採用しています。
チームビルディングの機会が豊富
▲日本オフィスのメンバー
編集部
メンバー間のコミュニケーションの機会についても教えていただけますか?
櫻井さん
定期的なチームビルディングの機会があるのは、当社らしい特徴です。また、業務時間内にメンバー皆でコミュニケーションを取りやすい環境づくりを意識的に行っています。
吉村さん
20名程度の規模なので個人間のコミュニケーションは自然と密になりやすいのですが、チーム全体の一体感を醸成していくためにも、業務の一環としてメンバー間の交流ができるように意識しています。
チームビルディングのイベントについては参加は任意ですが、参加率が高く、多くのメンバーが楽しんでくれているように思います。例えば最近では、アナリストの方が花見イベントを企画し、交流を深めていました。
時差への配慮も行き届いた、フレキシブルな働き方が叶う
編集部
御社の働き方に関して、特徴的な取り組みがあればご紹介ください。
櫻井さん
海外拠点とのミーティング機会も多いのですが、時差を気にすることなくグローバルと連携しながら働ける環境が整っています。
お互いの国の時差を考慮した時間でミーティングを設定しているため、向こうに合わせて夜に働くといったことは一切ありません。グローバルで労働時間遵守の意識が高く、夜6時過ぎのミーティングをこちらから打診しても、「日本の定時を過ぎているから」と別の時間を提案してもらえるくらいです。
オーロラ・エナジー・リサーチの成長可能性と採用関連メッセージ
編集部
エネルギーや電力市場に関しては事業者や金融機関の方のみならず、電力を消費される方の関心も高い領域かと思いますが、市場の成長性という点に関してはどのように捉えていらっしゃいますか?
吉村さん
現時点での市場規模自体も大きいですが、今後さらなる成長が期待できる領域だと考えています。カーボンニュートラルの推進や生成AIの登場による電力需要の増加、また再生可能エネルギーや蓄電池分野における技術進展やコスト低下により、新規に参入される方も増加していますので、非常にダイナミックで成長性のある市場と考えています。
編集部
最後に、オーロラ・エナジー・リサーチの採用に関連して、応募を検討されている読者の方々に向けてメッセージをお願いします。
濱津さん
当社の仕事は、電力市場の中心に携われる、とてもやりがいのある仕事です。日本市場の政策や市場構造を丁寧に分析しながら、海外市場での学びを組み合わせることで、市場を前進させ、社会に貢献できる実感が得られる点も魅力です。エネルギー・環境問題に興味をお持ちの方には、自信を持って当社をおすすめします。
櫻井さん
当社は専門性を強みにしている会社ですが、私自身、電力やエネルギーのバックグラウンドが必ずしも多くない状態で入社したものの、実際の仕事や社内でのトレーニングを通じ、2年ほどで責任のある仕事を任されています。入社後に会社で学び、成長できる環境が整っているため、少しでも興味をお持ちの方は、経歴を気にしすぎることなく応募していただければと思います。
吉村さん
当社は風通しの良いカルチャーがあり、社内はもちろん海外拠点にいる専門性の高い人材の知見も得ながら成長できる環境です。エネルギー分野への情熱を持ち、高い知的好奇心で日々知識をアップデートしていける方には、非常にやりがいのある仕事ができる場所だと考えています。ぜひご応募いただけると嬉しいです。
編集部
吉村さん、櫻井さん、濱津さん、本日はありがとうございました!
編集後記
オーロラ・エナジー・リサーチ株式会社の働き方のまとめ
事業の特徴 |
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組織体制 |
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社風 |
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働き方 |
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育成制度 |
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求める人物像 |
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オーロラ・エナジー・リサーチ株式会社の基本情報
企業名 | オーロラ・エナジー・リサーチ株式会社 |
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住所 | 東京都港区西新橋1丁目17-16ARISTO虎ノ門3階 |
事業内容 |
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設立 | イギリス本社設立:2013年 日本支社設立:2023年 |
公式ページ | https://auroraer.com/ |
採用ページ | https://careers.auroraer.com/ |
募集職種 | 採用ページ参照 |