ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ビズリーチにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社ビズリーチは、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」をはじめ、社内スカウトで人材流出を防ぐ「社内版ビズリーチ by HRMOS」、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズ、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」などを展開し、働く人が自分らしいキャリアを築いていくために必要な「キャリアインフラ」の実現を目指しています。
同社の特徴は、「プロフェッショナルであり、仲間とともに顧客の期待をこえる。」という人・組織に対する考え方に表れているように、部署や職種、役割を越えた協働の文化が根付いていることです。協働を通じた成長機会や社内の専門部署による段階的な研修プログラムも充実しており、未経験からでも着実にスキルアップを図れる環境が整っています。
今回は、クライアントセールス部・部長の大久保博人さん、同部社員の井上山吹綺さん、採用部マネージャーの見﨑梨子さんに取材し、成長を導く組織文化や20代社員の働きがいについて伺いました。
組織文化:お客様の課題解決のために「仲間との協働」を重視
▲採用部・キャリア採用グループのマネージャーを務める見﨑梨子さん
編集部
最初に、株式会社ビズリーチでは多くの20代社員が活躍しているそうですが、その活躍を支えるカルチャーについてご紹介いただけますか?
見﨑さん
弊社には「プロフェッショナルであり、仲間とともに顧客の期待をこえる」という目指す人・組織像があります。
社員一人ひとりが「自律的な成果を創出できる」だけではなく「組織として一致団結し、一人、もしくは一つの組織では生み出せない大きな価値を仲間とともに創出できる」人をプロフェッショナルと考えています。
大久保さん
当社にはさまざまなバックグラウンドを持ちながらも、HR領域は未経験で入社する人も多いです。そういった人が最初から自分一人でお客様である企業が抱える採用の課題解決をしようとしても、できることは限られています。
そこで大事なのが、「組織として課題を解決する」という考え方です。例えば、銀行のお客様を担当する場合、銀行についての知識を深めたいのであれば、自ら学んだり、上長やチーム内に相談するだけではなく、社内で前職が銀行の人に相談をしにいったり、必要であれば一緒にお客様のもとに足を運んでもらえばいいんです。
お客様からすると、担当者個人だけでなく、株式会社ビズリーチという企業に課題を解決してほしいと思っているはずです。そういったことも踏まえ、このような「仲間とともに」という姿勢はすごく大事だと感じています。
事業部や役割を跨いだ連携で、専門知識など多くの学びが得られる
▲クライアントセールス部で部長を務める大久保博人さん
編集部
先ほどのお話にあった「協働」のカルチャーは、実際の業務ではどのような場面で反映されていますか?
大久保さん
1つの例ですが、当社では、これまで業務で全く関わりがなかった他部署の社員から1on1の依頼が届くこともめずらしくありません。
先日も、入社3カ月ほどで知的財産(知財)に関わるお客様を支援することになった社員がいたのですが、その社員は知財に関わる知識を持ち合わせていなかったため、社内の知財チームの人に『知財に関する1on1をお願いできますか』とチャットを送り、専門的な知識のサポートを受けていました。
私にも1on1の依頼がくることは多いのですが、私のスタンスとしては、「何の目的ですか?」「私じゃなきゃダメですか?」といった返答はせず、「いいですよ」と二つ返事で引き受けるようにしています。
この姿勢は、私に限った話ではありません。当社には、お客様の課題解決のために、部署や役割、役職に関係なく協力を求めやすい空気があり、「1を聞いたら10を返してくれる」といったいい意味でおせっかいな人も多いです。
編集部
1on1以外でも、「協働」を感じられるケースはございますか?
大久保さん
月に2〜3回、部署内のメンバーが企画して他部門を巻き込んだ勉強会が行われているのですが、社内で講師役を頼まれた人は「社員やお客様のためになるのであれば」と快く協力しています。
ただし、一人の人に「1on1をお願いします」「講師役になってください」といった依頼が集中してしまうと、頼まれた人は仕事が進まなくなってしまいます。ですから、1on1や勉強会で聞いた話は自分に留めず周囲に必ず展開するなど、一人ひとりが得た知見を組織内に広げていくような行動をとっています。
プレゼン大会やチャットツールで、個々の成功・失敗体験を全体に共有
▲「グップラ」や勉強会、Slackの専用チャンネルなど、社内で情報共有をする機会が多いのが特徴
編集部
個人が得た知見は、どのように周囲に広げていくのでしょうか?
大久保さん
一つは、好事例(グッドプラクティス)を略して「グップラ」と呼んでいる、仕事の好事例を毎月紹介するプレゼン大会ですね。ここでは、社内のチームごとに代表を決めて、その月取り組んだ仕事での成功例のほか、日々学んだことも共有しています。
朝会・夕会ごとにナレッジシェアをしているチームもあります。「こんな提案の仕方をしたら、お客様が喜んでくれました」「この資料を使ってみてはどうですか?」といった具合ですね。ほかにも、チャットツール「Slack」での情報共有も盛んで、ナレッジをシェアしたり悩みを投稿すると誰かが答えてくれるというチャンネルもあります。
大久保さん
入社間もない頃はお客様の期待に100%応えきれなかったという経験をしてしまうこともあるでしょう。ただし、そこで思うような成果に繋がらなかった経験をクローズドにせず、オープンにして「みんなで学び合っていこう」という雰囲気があります。
私も後輩社員にはよく、「チャレンジしてうまくいかなかった時はしっかりと反省点を振り返り、反省を踏まえた上で何度でもチャレンジしていくことが一番成長につながるよ」と伝えています。そうすることで、社内全体にチャレンジがしやすいムードが醸成されていると感じます。
編集部
うまくいかなかったことも次に繋げる大事な経験にしようという雰囲気があるのですね。
大久保さん
はい。Slackではほかにも、「年末のご挨拶でお客様先に行き、こんなやり取りをしてきました」「実際に足を運んだからこそ、こんなお話ができましたよ」といった投稿がされています。すると、その投稿を見た社員にも「直接お客様にお会いすることって、こんな意味があるんだな」「自分も行ってみようかな」といった気持ちが生まれ、周囲の仲間の学びや行動が、自身の次のチャレンジやモチベーションの向上につながっていくと思います。
新入社員の「初めて一人でお客様先に訪問してきました」という投稿を、ほかの社員が称えるようなやりとりも展開されていたり、組織で成長していこうという雰囲気が随所に感じられると思います。
多彩な研修制度が仕事の基礎に。学んだことは、実践でアウトプット
編集部
その他に、業務知識を身につけスキルアップを導くような制度や取り組みを教えていただけますか?
見﨑さん
研修制度が充実しているのも当社の特徴です。入社後は、約1週間かけて実施するVisionalグループ(※)全体での研修があり、その後、株式会社ビズリーチ独自の研修が始まります。
(※)2020年2月に株式会社ビズリーチがグループ経営体制に移行したことで誕生。ビズリーチはホールディングカンパニーであるビジョナル株式会社の子会社という位置づけになっている。
ビズリーチの研修は、社内の「タレント開発室」と呼ばれる専門部署が企画するもので、当社の展開しているサービス、ご利用企業様とその課題についての傾向、競合他社を含めたマーケットの理解といった基礎知識のインプットをしていきます。先輩社員をお客様に見立てたロールプレイングも行います。
大久保さん
ただ、経験を積んでからこそ理解できることもあるので、1カ月目からいきなり知識を詰め込むことはしません。入社から4カ月ほどの期間をかけて、部署内のオンボーディングを含め、段階的にトレーニングを重ねていくイメージです。ほかにも、3日間ほどかけて行う集中研修も定期的に実施し、営業や課題設定のスキルの底上げを図っていきます。
研修ではただインプットするだけでなく「今回学んだ内容を、次回の研修までにお客様相手に実践してみてください」と呼びかけます。その後、「どうでしたか?」と確認まで行うような仕組みとしています。
編集部
アウトプットも同時に行うのですね。
大久保さん
そうですね。ビズリーチでは実践を通して成長する機会も多いと感じています。経験が浅い社員がお客様に提案する際、経験豊富な社員が「僕も同席するね」とフォローするケースもあり、そこから学ぶことも少なくありません。
20代社員の声:モデルケースとなる社員に出会い、未経験から転職
▲教育系の企業から株式会社ビズリーチに転職、現在はクライアントセールス部で活躍する井上山吹綺さん
編集部
続いて、中途入社で活躍されている井上さんに伺っていきます。HR業務は未経験だったとのことですが、どのような理由で転職を決意されたのでしょうか?
井上さん
20代のうちにビジネススキルをしっかりと身につけられると感じたことに加え、「こういう人になりたい」と思えるビズリーチの社員に出会えたことが大きかったです。転職活動中に出会ったビズリーチの面談担当の方が、とても魅力的だったんです。
具体的には、面談の際に「井上さんがやりたいのはこんなことで、ビズリーチならこんな風に活躍できますね」と4象限(※)の図にまとめてくれたんです。私自身が自覚していなかったことまで指摘されるほどの解像度の高さで、「こんな方々と一緒に仕事ができれば、すごく成長できるんだろうな」と思いました。
(※)4象限マトリクス。縦軸と横軸を中心で交差させた図表を指す
また、面談担当の方が「お客様の採用のご支援をすることは、採用を通してその企業様の事業成長を支援していることに繋がるので、一緒に成功を喜ぶこともできるしすごくやりがいがありますよ」とお話しされていたことも、とても印象的でしたね。
編集部
入社後はどのように成長できたと感じていますか?
井上さん
特に、「お客様の課題が解決された後の理想の状態までを描いた上で目の前の課題を解決していくことで、お客様のご期待を超えていく」といった「ToBeを描く力」が付いたと感じます。そのために学んだ、お客様の課題把握の仕方、信頼関係の構築、データの分析・活用方法は、この先どんな仕事をするとしても役立つと感じています。
その過程においては、先ほどのお話にあったようなチームでの知識共有に加え、研修からもたくさんの学びを得ました。クライアントセールスの部門だけでも、お客様理解や支援の方法など、ビズリーチのノウハウが詰め込まれたさまざまな研修が用意されているので、本当に助けになりましたね。
お客様の期待を超えることが求められる「クライアントセールス」の働きがい
編集部
クライアントセールスとして働く中で、印象に残ったお仕事がございましたらお聞かせください。
井上さん
当社のサービスを導入いただいた企業様に採用決定までを伴走する業務において、印象に残っているのはエンジニアを募集していたある企業様の案件です。その企業様はすごく魅力的だったのですが、求人票では会社の強みや求める人材像がうまく言語化されておらず、求職者に十分アピールできていない印象でした。
そこで、どんな人材ターゲットに対して、企業様の何を訴求するべきかなど、お客様と目線を合わせ、丁寧に確認を繰り返しました。泥くさく愚直にコミュニケーションをし、お客様とともに行動に移していった結果、無事採用成功まで漕ぎ着けられました。
採用が決まった時に企業の担当者の方が真っ先に私に電話をくださって、「井上さんと頑張ったおかげで、3人もの内定を出すことができました」と連絡をいただいた時は本当にうれしかったですね。クライアントセールスとしての価値、やりがいをすごく実感できた仕事でした。
見﨑さん
なお、当社では「クライアントセールス」という名称については明確な意志を持って設定しています。
一般的にはカスタマーサクセスと呼称される職務だと思うのですが、当社は数年前にクライアントセールスという部署名に変えました。背景としては、お客様に採用成功を届けるために、お客様が「ビズリーチ」を効果的に使えているかどうかの分析やサポートをするだけではなく、自らお客様のあるべき姿を定めた上で課題を設定、そして本質的な課題解決のご支援をしていくコンサルティング要素が強いセールスを提供し、お客様の期待を超えていくことを求めているからです。
これはやりがいであり、大変なところでもあるのですが、クライアントセールスの働きがいにつながっているのかなと思いますね。
「お客様から信頼されるパートナーとなる」ビズリーチならではの仕事の魅力
編集部
井上さんの業務の中で、「ビズリーチだからこそ実現できている」と感じることはありますか?
井上さん
豊富なデータをもとにお客様のご支援ができることです。
「ビズリーチ」には過去利用してくださった企業様のデータが豊富に蓄積されています。例えば、過去に利用してくださった企業様がスカウトメールを何通送り、その返信率、既読率がどれほどで、どのぐらいの人数が面接に進んでいったか、といったデータです。そのデータを活用しながら、課題の原因となっている事象に当たりをつけて仕事を進めています。
その上で「求人の文面が求職者様に伝わりづらいため、このように変えた方がいいですね」という提案をすることもあれば、「そもそも本当にそういう人は必要なんでしょうか?」といった根本的な問いをさせていただくこともあります。
大久保さん
データを使いこなせば、「御社でしたら、こういった人材の方がマッチするのではないでしょうか?」といったより効果的な提案もできます。
また、そういった提案が発展していけば、お客様の採用体制そのものに変化をもたらすことも可能です。例えば、「人事主導ではなく、現場主導の採用に変えていきましょう」といったイメージですね。
私であれば直近で、「新しく経営層を採用していきたいのですが、どんな人を採用したらいいですか?」という相談を担当企業の社長様から持ちかけられました。また、人事担当の方から「時代に合わせて人事制度を変えたいのですが、親会社の都合で変えられないんです。どうしたらいいんでしょうか?」との相談をいただき、その解決をお手伝いすることもありました。
要は、仕事を続けていけば、採用支援だけでなく、企業の事業戦略や組織づくりといった本質的な経営課題に向き合うフェーズが訪れます。私がお話ししたのはあくまで一例ですが、日々向き合う業務でお客様の期待にしっかりと応え、そしてさらに期待を超えていくことで、ビズリーチが「一番の信頼できるパートナー」になっていくことを目指しています。
求める人材:株式会社ビズリーチは「自らを高め続ける意志を持つ人」を歓迎
編集部
株式会社ビズリーチでは採用において、どのようなことを重視しているのでしょうか?
見﨑さん
主に3つの要素が重要だと感じます。1つ目は冒頭でお話したような「仲間と協働する力」、2つ目は先ほど大久保もお伝えした「お客様の期待を超えようとする姿勢」です。
そして3つ目は「自ら学び、変わり続ける意志」です。企業の課題は尽きないほど多様ですし、市場も変化をし続けており、数年後には時代の変化とともにまた違った課題が出てきます。そういったあらゆる課題に対し、自己開発をしながら柔軟に向き合い続ける姿勢、努力が求められます。
編集部
最後に、転職を検討する読者へのメッセージをいただけますか?
大久保さん
当社の特徴は、企業の経営課題である採用・人事領域の支援を手がけていることです。お客様からは、新規事業の立ち上げや役職者の採用も含め、経営を変えるような重要なポジションの採用支援のご依頼も多くご依頼いただきます。そのため、人事部門だけでなく、経営層の方々とも直接お話しする機会が多く、貴重な経験を積むことができます。
また当社には、どの部署や企業でも活かせる汎用的なスキル(ポータブルスキル)を持った人材を育てていきたいという思いがあります。メンバーとして活躍した後にマネジメントに挑戦するキャリアもあれば、クライアントセールスの経験者がその後、人事や企画、マーケティングなど別の部門で活躍していくこともあります。
ですから、HR領域でスペシャリストを目指す方はもちろん、多彩な経験をしていきたい方も大歓迎です。意欲を持ち、日々お客様の課題解決に向き合っていけば、機会が提供され、キャリアの可能性を広げていける会社だと思いますので、興味のある方はぜひご応募ください。
編集部
本日は、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!
編集後記
株式会社ビズリーチの働き方まとめ
組織文化(社風) |
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20代社員が活躍できる環境 |
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キャリアパス |
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求める人物像 |
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株式会社ビズリーチの基本情報
企業名 | 株式会社ビズリーチ |
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住所 | 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー |
事業内容 | インターネットを活用したサービス事業 ・即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」 ・社内スカウトで人材流出を防ぐ「社内版ビズリーチ by HRMOS」 ・人財活用システム「HRMOSタレントマネジメント」 ・採用管理システム「HRMOS採用」 ・勤怠管理システム「HRMOS勤怠」 ・経費精算システム「HRMOS経費」 ・労務・給与システム「HRMOS労務給与」 ・OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」 |
創業 | 2009年4月 |
公式ページ | https://www.bizreach.co.jp/ |
採用ページ | https://www.visional.inc/ja/ careers.html |
募集職種 | ・セールス職 ・開発職 |