ZOZOの女性広報に聞く自分らしい働き方:柔軟な制度で育児も仕事も全力!

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社ZOZOは、週2日の出社と週3日のリモート勤務を組み合わせたハイブリッド勤務制度や、フルフレックスタイム制度による柔軟な働き方を実現しています。社員の約42%(※)を女性が占める同社では、これらの制度を活用しながら仕事と育児を両立する女性社員が多く在籍しているとのことです。
(※)2025年3月末時点

今回は、株式会社ZOZOにおける女性の活躍事例や働きやすさについて、同社広報のブロック長を務める三原さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社ZOZOの三原さん

三原 麻依子さん

株式会社ZOZO コミュニケーションデザイン本部 コミュニケーションデザイン部 サービス広報Bブロックのブロック長。総合人材サービス会社とPR代理店での経験を経て、2018年に中途入社。ZOZOのサービスに関する対外的なコミュニケーション・PRを担当。4歳の娘(取材時点)の母として、育児と仕事に奮闘中。

女性活躍:管理職の社員に聞く「ZOZOの働きがい」とは

株式会社ZOZOの三原さんとZOZOTOWNの箱
▲インタビューにお答えいただいた三原さん

編集部

まず、御社における女性活躍についてお話を伺っていきます。三原さんはコミュニケーションデザイン部で広報のブロック長として活躍されていますが、お仕事のどのような点にやりがいを感じていますか?

三原さん

私が所属する広報部門はZOZOのメッセージや想いをメディアを通して社会に伝える役割を担っているのですが、自分の仕事が会社やサービスへの理解促進や期待感の醸成に貢献できることに大きなやりがいを感じます。

そもそも私自身、ファッションが好きでZOZOTOWNも愛用していたことから、「より魅力的にZOZOを伝えられる仕事に携わりたい」という想いを持って入社した経緯があります。

広報業務において大切にしているのは、会社の取り組みがどのように社会へ影響を及ぼすのか、どうしたら生活者を含むステークホルダー(利害関係者)に理解してもらえるかを常に考え、ポジティブな態度変容をもたらすコミュニケーションを図ることです。

その根幹にあるのが、企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」です。そして、理念の実現に向けて私たちが今まさに推進しているのが、「MORE FASHION × FASHION TECH ~ ワクワクできる『似合う』を届ける ~」という経営戦略です。

この理念や戦略、さらには収益拡大方針などを意識しながら、会社が描くビジョン「ファッションの『こと』ならZOZO」を体現する魅力的なストーリーとして企業情報を発信しています。

ZOZOのサービスをご利用いただくことはもちろん、テクノロジーの力でファッションの未来を創造していく私たちの姿勢に共感していただき、その結果としてZOZOのファンが着実に増えていることに、喜びを感じます。

編集部

広報のお仕事において、大変さを感じる部分はありますか?

三原さん

ZOZOは多岐にわたるサービスを展開しているため、携わる案件も多く、時には時間をかけて戦略を練り込む必要があることでしょうか。

また、広報は世の中のトレンドや社会情勢、時代の変化に合わせて価値観をアップデートし続けることが重要なので、日頃からメディア報道に目を通し、感度を高く保つようにしています。

さらに、ZOZOでは社員の多くが自社のサービスに対して情熱を持っています。広報としては、その想いをしっかりくみ取りながらも、社外に向けては客観的な視点を大切にし、バランスを取って発信していく必要があります。

こうした下準備の忙しさや調整の難しさはありますが、「どうすればZOZOをより多くの人に好きになってもらえるか」を事業部門と共に考え、形にしていくプロセスはとても楽しく、大きなやりがいにつながっています。

編集部

三原さんを含む女性社員ならではの感性は、どのような形でZOZOの事業に活かされているのでしょうか。

三原さん

例えば子どもの足の3Dサイズを簡単に計測できる「ZOZOMAT for Kids」の提供や、子育て世代の声を活かした各種企画などを展開しており、女性ユーザーのニーズに寄り添った事業運営を実現できていると感じます。

現在、ZOZOTOWNユーザーの約7割が女性なので、これからも女性社員ならではの視点やアイデアはZOZOにとって必要不可欠だと思います。

フルフレックス・ハイブリッド勤務などで柔軟な働き方が可能

株式会社ZOZOの本社内観
▲オフィス内観

編集部

株式会社ZOZOでは、社員が長く働きやすい環境が整っているとお聞きしています。お子様がいらっしゃる三原さんは、具体的にどのような点が女性の働きやすさにつながっていると感じますか?

三原さん

まず、コアタイムのないフルフレックス制度によって1日の働き方を自分で調整できるので、育児との両立がしやすいです。朝ゆっくり始めたり、早めに終わらせたり、途中で中抜けすることもできるので、業務の状況や家庭の予定に合わせて柔軟に働けています。

また、週2日の出社と週3日のリモート勤務を組み合わせたハイブリッド勤務(※)であることも、働きやすさにつながっていると感じます。出社日は部署単位で決まっていて、対面だからこそ生まれるアイデアや会話を大切にしつつ、在宅日は落ち着いて業務に集中できる環境です。
(※)一部の部署は対象外

よく「ママになったらキャリアか育児のどちらかを諦めなければならない」と思われがちですが、こうした制度のおかげで、私自身はどちらも諦めずに続けられています。その時々の自分のコンディションやライフステージに応じて、“自分で選んで働ける”という環境を気に入っています。

編集部

産休・育休の取得についてはいかがでしょうか。

三原さん

産休・育休は取得しやすく、会社からの早期復帰へのプレッシャーもありません。保育園の状況や家庭の事情などに応じて、取得期間を柔軟に調整することが可能です。

私自身は2020年9月から産休に入り、2022年5月に仕事復帰しました。保育園の空き状況との兼ね合いもあったのですが、「娘と一緒にいる時間を長く持ちたい」と考えていたため、たっぷりと取らせていただけて大変ありがたかったです。

編集部

育休からの復帰時には不安もあったのではと想像しますが、周囲や会社からのサポートはありましたか?

三原さん

私の場合、同じ広報チームに先に育休を取得した先輩ママがいたのでとても心強かったです。現在、部内には小さな子どもを育てるパパ・ママ社員も多く、近しい境遇のメンバーが身近にいることで「お互いさま」と声をかけ合える雰囲気の中で働けています。

また、復職時には「ママパパフレンドシップデー」という社内の取り組みがあり、復職者が多い年度初めに、復職に向けた情報共有や交流の場が設けられています。私自身も参加しましたが、復職への不安が大きく軽減され、スムーズに業務へ戻ることができました。

なお、産休・育休後の復職率は100%(※)で、子育てをしながらも働きやすい環境づくりが進められています。
(※)2025年3月末時点の実績

編集部

最近は男性の育休取得も注目されていますが、御社の状況はいかがですか。

三原さん

当社の男性育休取得率は69.6%(※)です。男性社員の育休取得は着実に根付いてきていると感じます。
(※)2025年3月末時点の実績

若手活躍:20代でブロック長へ就任するメンバーも!

編集部

御社では社員の平均年齢が33.9歳、全体の約3割が20代とのことで、若い組織であることも特徴的ですね。若手の活躍について、具体的な例を教えていただけますか。

三原さん

例えば私が所属する広報部門には、新卒入社後に社内ジョブローテーションを経て2年目で配属された社員が数名います。配属後はOJTを通じて業務を学びながら、比較的早い段階から一担当者として案件を任されています。広報に限らず全社的にも、20代でブロック長(課長職相当)に就く社員もいるなど、若手のうちから大きな役割も任される環境です。

また、ZOZOには年齢や社歴に関係なくチャレンジできる風土があると感じています。上司や先輩との距離が近く、フラットに意見を言い合えるため、若手でも自ら意見を出して行動すればチャンスをもらえます。

編集部

若手社員からは具体的にどのような提案があるのか、また、どのような場面で意見が出されているのか教えてください。

三原さん

特にZOZOTOWNはZ世代など若年層にも多くご利用いただいているため、ユーザーと近い目線をもつ若手の声や発想は非常に重要で、上司や先輩から若手社員に意見を求めることも多いです。

それらは公式な会議の場で出されることもあれば、オフィスでの日常的な会話から生まれることもありますし、自ら「これをやりたい」と手を挙げて主体的に動くことで形になるケースもあります。

“ZOZOらしさ”あふれる3つの価値観&個性を尊重する社風

株式会社ZOZOの三原さんがほかの社員たちと談笑している様子

編集部

ZOZOの企業文化について、特に大切にされている価値観を教えてください。

三原さん

当社では「ソウゾウのナナメウエ」「日々進歩」「愛」という3つの価値観を大切にしています。

「ソウゾウのナナメウエ」の発想で世の中をワクワクさせながら「日々進歩」し、すべてのステークホルダーに対して「愛」を持って行動することで仲間や社会に貢献する。そんな姿勢がZOZOのDNAであり、私たちが言うところの"ZOZOらしさ"です。

編集部

社員の方の雰囲気についてはいかがでしょうか。

三原さん

ZOZOにはファッション好きの社員が多いほか、音楽やスポーツ、サブカルチャーなどの多様なバックグラウンドを持つ個性豊かなメンバーが集まっています。ファッションスタイルもストリート系からモード系まで様々で、ピンクや青、紫といったカラフルな髪色の社員も日常的に見かけます。

ZOZOTOWNという多様なブランドやアイテムが集まるサービスと同じように、社内でも個性や多様性を尊重する文化があります。

またZOZOTOWNをはじめとするZOZOのサービスは、社内外の多くの方々により支えられて成り立っているビジネスです。だからこそ、どの部署の仕事であっても自分ゴトとして向き合い、互いに「愛」をもって助け合おうとするマインドをもった社員が多いです。

本社オフィスでは多彩なイベントを実施し、地域活性化にも貢献

株式会社ZOZOの本社外観
▲本社外観

編集部

オフィスに関して特徴的な点があれば教えてください。

三原さん

本社は西千葉にあり、街との一体感を感じられるようなデザインが特徴です。屋根や壁には洋服の布の織りを表現したデザインが施されているなど、細部までこだわりが詰まっています。

また、本社屋の向かいにある社屋「ZOZOSTUDIO(ゾゾスタジオ)」にはコーヒースタンドが併設されており、社員以外も利用できる交流スペースとなっています。

最近ではZOZOSTUDIOで、DE&Iに関する理解促進を目的にした子ども向けイベントを開催したり、地元企業や地元球団とコラボレーションした商品展示・販売を行ったりもしました。地域との繋がりを大切にしていることも当社の特徴ですね。

ZOZOから転職希望者へのメッセージ

株式会社ZOZOの三原さんとアートな空間

編集部

最後に、御社に興味をお持ちの方へメッセージをお願いします。

三原さん

私たちの仕事の魅力は、多くの人にとって身近なサービスに携われることです。メディアやSNSだけでなく、家族や友人といった身近な人からもリアルな反響を得られることに、きっと大きなやりがいを感じていただけると思います。

また、働き方や生き方の選択肢が多様化しているなかで、キャリアに重きを置く人もいれば、家庭や子育てと両立しながら働く人、パートナーや周囲のサポートを得ながらキャリアを築く人など、それぞれの選択や生き方が尊重されることがとても大切だと感じています。

現在育児中の私は、時短勤務を選択していませんし、家族が近くに住んでいてサポートがすぐに得られるというわけでもありません。特別な条件や環境が整っているわけではありませんが、会社の制度を活用し、仕事と家庭の両方を大切にしながら前向きに働けることで、自分の人生を自分で舵取りできているという実感があります。

私のような働き方が、ひとつの“等身大のロールモデル”として参考になり、ZOZOで働くことに魅力を感じていただけたら嬉しいです。

編集部

本日はありがとうございました!

株式会社ZOZOの働き方のまとめ

働き方
  • フルフレックスタイム制で柔軟な勤務が可能
  • 週2出社・週3リモートのハイブリッド勤務
  • 産休・育休は個人の状況に応じて取得可能
若手の活躍
  • 平均年齢33.9歳、20代が全体の約3割
  • 20代でブロック長に就任するケースも
  • 年齢・社歴関係なくチャレンジ可能
社風
  • 個性・多様性を重視
  • 服装・髪型の規定なし
  • 役職関係なくフラットな組織文化
オフィス環境
  • 西千葉に細部までこだわった開放的なオフィス
  • 社内外の交流スペースを完備
  • 地域との繋がりを重視

株式会社ZOZOの基本情報

企業名 株式会社ZOZO
住所 千葉県千葉市稲毛区緑町1-15-16(本社)
事業内容 ・ZOZOTOWN事業
・LINEヤフーコマース
・BtoB事業
・広告事業
設立 1998年5月
働き方 フルフレックスタイム制度+ハイブリッド勤務
※一部の部署を除く
公式ページ https://corp.zozo.com/
採用ページ https://corp.zozo.com/recruit/
募集職種 ・ビジネス部門、エンジニア部門、デザイナー部門の複数ポジション
※最新の採用情報は採用ページよりご覧ください。
取材・編集
保科有伽のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

保科 有伽

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、サッポロビールやYahoo! JAPAN、キヤノンマーケティングジャパンなど、これまでに約500件の取材を実施。人事・採用の現場で15年以上の経験を持ち、国家資格キャリアコンサルタント、有料職業紹介責任者、メンタルヘルスマネジメントII種などの資格を有す専門家。