ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社Fivot(フィボット)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社Fivotは、金融の分野で革新的なサービスを展開するベンチャー企業です。「新しい産業構造に新しいお金の流れを作る。」というミッションのもと、貯まるキャッシュレスアプリ「IDARE」とスタートアップのためのデットファイナンス「Flex Capital」を展開。金融業界出身者と異業種からの転職者が協力しながら、新しい金融サービスの創造に取り組んでいます。
また、社員の半数以上が金融業界以外からの転職者という多様性のある環境で、柔軟な働き方と心理的安全性の高い職場文化を大切にしています。
今回は、株式会社Fivotの働き方やカルチャーについて、太田さん、杉崎さんにお話を聞かせていただきました。
心理的安全性を重視する“空気を読まない”企業文化
編集部
株式会社Fivotならではの特徴的な文化や、バリューについて具体的にお聞かせください。
杉崎さん
当社の特徴的なバリューの一つに「空気を読まない」があり、カジュアル面談などで会社説明をする際、このバリューに特に共感いただけることが多いです。
これは単に空気を無視するということではなく、「周りの雰囲気に流されず、自分の意見をしっかりと発信しよう」という考え方です。こうして発信された意見が新しい可能性を生み出すこともあるため、当社でとても大切にしている文化です。
編集部
「空気を読まない」文化について、具体的なエピソードがあれば教えてください。
太田さん
具体的な例を挙げると、数週間かけて検討してきた案件が形になる直前でも、違和感があれば声を上げることを推奨しています。金融という規制の多い産業で、かつスタートアップとして日々状況が変化していく中、当社では「これって違うんじゃないか」という意見を積極的に発信できる環境があります。
その結果、プロジェクトが一時停止になることもありますが、そういった意見を歓迎する文化が根付いていますので、いわゆる心理的安全性が高い職場だと感じています。
杉崎さん
また会社のバリューを全社員で見つめなおす機会があることも、当社の特徴かもしれません。スタートアップとして会社のステージや状況が著しく変化する中、これまでのバリューにファインチューンが必要となるケースもあります。こうしたときに、当社では役職の分け隔てなく社員から自由闊達にバリューの見直しについて積極的に声が上がってくるのが特徴です。
例えば、当社ではSlackで使うバリューのスタンプを作成しているのですが、それらを使っているときに「何か、このバリューちょっと違いませんか?」という意見がぽつりと出てくることがあるんです。そんなときに使われているのがSlack上にある「バリューを語るチャンネル」で、実際にそこで議論された内容が全体会議で取り上げられ、バリューを見直すきっかけになったこともあります。
社員から「バリューが違う」という意見が出るのも、先ほどお話があった「空気を読まない」を体現していると言えるかもしれませんね。
編集部
御社の評価制度もバリューに基づいたものなのでしょうか?
杉崎さん
現時点で正式な人事評価制度は整備されていませんが、年に2回「会社のバリューに沿って働けているか」について代表と社員が一対一で話す機会があり、それが個々の評価基準となっています。2025年度は社員数の増加に伴い、より体系的な人事評価制度の構築を予定しています。
多様なバックグラウンドを持つFivotのメンバー
編集部
御社で働いているメンバーについて、どのようなバックグラウンドの方が、どのような思いで入社されているのでしょうか?
杉崎さん
当社は金融機関ではありますが、社員の経歴は多様です。最近は金融機関出身者が増えてきているものの、現在でも半数以上は金融業界以外からの転職者です。
入社の理由は人それぞれですが、私の場合は「ベンチャー企業で新しい事業を作り、会社を成長させたい」という思いがありました。最近は様々な採用媒体を通じて入社される方も多く、そういった方々は主に当社の事業やミッションに共感して入社を決めています。
当社はベンチャー企業でありながら、2つの大きなプロダクトを展開している珍しい会社です。全社員が2つのプロダクトの成長と会社の発展に向けて尽力しており、新しいことにチャレンジしたい方や、会社の成長に携わりたい方には魅力的な環境だと考えています。また、エンジニアチームはこの2つのプロダクトを両立・発展させていく上で非常に重要な役割を担っています。生成AI、機械学習といった最新技術を活用した開発にも積極的に取り組んでおり、技術面でも刺激的な職場と言えると思います。
社内の雰囲気:職種による壁ゼロ。相互理解とノウハウ共有のための交流も。
編集部
社内のコミュニケーションは、どのような様子でしょうか?
太田さん
私自身スタートアップ企業を3社経験してきましたが、当社では職種による壁が存在しないと感じています。エンジニアチームと事務、ビジネスチームといった分け方はしているものの、チームを超えて話しづらいような雰囲気が一切ないのも当社の特徴と言えるかもしれません。各チームが専門性を活かした視点で意見を出し合い、その過程で相互理解を深めていく文化があります。
杉崎さん
相互理解と関連して、当社では、「ナレッジシェア・ミーティング」という取り組みを隔週で行っています。業務委託メンバーを含む会社全体での取り組みで、発表者が自由にテーマを選び他メンバーに知識やノウハウなどを共有する機会です。
自身の業務や専門知識以外にも、「夫婦ラップ」や「クソゲー開発のすすめ」など個性的なテーマが取り上げられることもあり、部署・職種を越えた交流や相互理解を深めることにもつながっています。
▲チームの壁を超えた交流で相互理解を深める「ナレッジシェア・ミーティング」を実施
ワークライフバランスを実現するFivotの柔軟な勤務制度
編集部
御社の働き方についてお聞きしたいのですが、具体的にどのような制度や工夫があり、社員の方々はどのように活用されているのでしょうか?
杉崎さん
働き方に関しては、社員一人ひとりが状況に応じて出社とリモートを選択できる「ハイブリッド型」の勤務形態を導入しています。全社員が出社する毎週水曜日には、対面でのコミュニケーションを大切にし、様々な打ち合わせや意見交換を活発に行っています。
太田さん
私の場合は、フレックスタイム制のおかげで子育てと仕事を両立しやすい働き方ができています。朝は子どもと一緒に家を出て、他の社員よりも早く出社しているので、その分帰りも早く17時半頃にはオフィスを出ています。またメンバーの帰宅時間帯にはミーティングを入れないなど、子育て中の社員に配慮するのが当然のような雰囲気があるのも、とても助かっています。
杉崎さん
柔軟な働き方の例として、週1回の出社日を除き完全リモートの社員や、保育園の送り迎えの合間に在宅で仕事をしたり、子どもの体調不良で病院に行く必要がある時は中抜けをしたりするなど、仕事と家庭のバランスをうまく調整しながら業務をこなす方々もおり、働き方は様々です。
このように当社では会社全体で働き方の柔軟性や子育て世代など個々のライフサイクルに応じたの働き方への理解があります。そうした働き方をサポートすることが結果的に個々人のパフォーマンスを極大化するという理念が”あたりまえ”として根付いています。
財務・会計スキルを実践で学べるインターン
編集部
株式会社Fivotでは、現在インターン生の受け入れ状況はいかがでしょうか?
杉崎さん
現在、大学4年生2名、大学院1年生1名がインターンとして在籍しており、Flex Capitalチームに所属しています。
編集部
インターン生はどのような業務に携わっているのでしょうか?
太田さん
主に審査チームのサポート業務を担当しています。具体的には、企業の財務データの処理など、実務に直結する業務を行っている形です。インターンでは企業の生データを実際に扱いながら、財務・会計の実践的な知識とスキルを身につけることができます。
また、当社には元銀行員や投資銀行出身者など、様々な経験を持つメンバーがいるので、そういった方々の知見やノウハウを学ぶ機会が多いのも特徴ですね。データ分析のスキルも習得できる環境です。
編集部
インターンへの応募には、特定の学部や専攻など条件はありますか?
太田さん
そういった制限は全くありません。現在のインターン生も多様なバックグラウンドを持っています。例えば、商学部出身で来年会計系コンサルティングファームへの就職が決まっている学生、デベロッパー系企業への就職が決まっているものの、ビジネスの基礎を学びたいと考えている学生、そしてデータサイエンス系の大学院生など、それぞれ異なる目的や背景を持って参加しています。
編集部
インターンの募集について、応募時期や選考の流れを教えていただけますか?
太田さん
はい、現在も2名程度の募集を継続していますので、今回のインタビュー記事をご覧になった方からの応募もお待ちしております(取材は2024年11月に実施)。
Fivotで活躍できる人材像|職種別の求める経験・スキル
編集部
御社が求める人物像について、特に重視されている点や、実際の面接ではどのような観点で選考されているのか、お聞かせください。
太田さん
金融機関出身の方の場合は特に、当社のビジョン・ミッションへの共感を重視しています。私たちは大手金融機関が取り組みにくい領域に挑戦しているため、新しいことへのチャレンジ精神や、目指す方向性との適合性を見ています。これまでの金融機関での経験とは異なる取り組みも多いため、新しいマーケットを作ることへの意欲も重要です。
また、金融機関以外からの転職者の場合は、これまでの経験を活かしつつ、新しい知識や考え方を吸収できる柔軟性を重視しています。例えば私の部署では営業経験者も在籍していますが、そういった方々も既存のスキルを活かしながら、新しいことを学ぶ意欲を持っている方を採用しています。
▲株式会社Fivotが運営する「Flex Capital」で事業責任者を務める太田さん
株式会社Fivotから転職希望者に向けたメッセージ
編集部
最後に、株式会社Fivotに興味がある転職希望者の方に向けたメッセージをお願いします。
杉崎さん
当社は社員数が少ない組織なので、一人ひとりできることが非常に多いことが特徴です。一人ひとりの裁量が大きく、意思決定もスピーディーで、自分のアイディアを迅速に実行に移せる環境があります。新しいことにチャレンジしたい方にとって、魅力的な職場だと考えています。
当社では型にはまった業務をこなすだけではなく、自分のアイディアを積極的に提案し、実行できる環境があります。特に物事を主体的に考え、新しいアイディアを実現していきたいという方との相性が良いと考えていますので、そのような方はぜひ当社で一緒に働いてみませんか?
編集部
インタビューを通して、株式会社Fivotではスタートアップ企業ならではの変化の波を楽しみながら、ワークライフバランスを大切にする働き方が実現できるのではないかと思いました。
本日はありがとうございました。
この記事のまとめ
働き方の特徴 |
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組織体制 |
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社風・カルチャー |
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メンバーの特徴 |
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求める人物像 |
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株式会社Fivotの基本情報
住所 | 東京都港区虎ノ門3丁目8-21 虎ノ門33森ビル |
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事業内容 | ・貯まるキャッシュレスアプリ「IDARE(イデア)」 ・スタートアップのためのデットファイナンス「Flex Capital(フレックスキャピタル)」 |
設立 | 2019年10月 |
働き方 | ・ハイブリッド勤務(週1回出社+リモートワーク) ・フレックスタイム制度(コアタイム11:00-15:00) |
公式ページ | https://fivot.co.jp/ |
採用ページ | https://fivot.co.jp/recruit/ |
募集職種 | ・「Flex Capital」の審査担当(金融経験必須、四大卒以上) ・「IDARE」のマーケティング(経験必須、学歴不問) ・エンジニア(経験必須、学歴不問) |