フォースタートアップス株式会社で働く魅力:起業家から直接学べる成長環境とは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、フォースタートアップス株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

フォースタートアップス株式会社は、スタートアップ企業への人材支援を中核に、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」を運営するなど、伸び盛りの企業の課題解決を多面的にサポートしている企業です。

20代マネジメント職を含め多くの若手が活躍する同社では、日本を代表する起業家・投資家や事業/採用責任者が登壇する市場環境や事業戦略などに関する社内勉強会を多数開催するなど、人材育成に注力しています。また、時間単位の有給休暇制度や妊婦向けの助産師サービスなど、女性活躍や長期的なキャリア形成を後押しする取り組みの充実も魅力です。

今回は、アクセラレーション本部の妹尾さんとタレントエージェンシー本部の岡本さんに、同社の若手活躍を導く環境や女性の働き方についてお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
フォースタートアップス株式会社の妹尾さん

妹尾 美奈子さん

フォースタートアップス株式会社 アクセラレーション本部 人事部 労務グループ マネージャー。ヘアケア業界カウンセラー、フィットネス業界人事を経て2021年10月に同社に入社。

フォースタートアップス株式会社の岡本さん

岡本 麻以さん

フォースタートアップス株式会社 執行役員 兼 タレントエージェンシー本部 アカウントマネジメント局 局長 プリンシパル。東証プライム企業を経て、2016年に前身である株式会社ネットジンザイバンクに入社。

成長環境:年間200回以上の「勉強会」で起業家に直接学ぶ

フォースタートアップス株式会社の勉強会風景
▲勉強会の様子

編集部

フォースタートアップスでは多くの若手社員が活躍されているとのことですが、若手の成長を促す御社ならではの環境や、特徴的な取り組みについてご紹介いただけますか?

岡本さん

特徴的なのが、創業時から続けている「勉強会」の取り組みです。勉強会では起業家や経営陣の方々をお招きし、企業の成り立ちや思い、今後のビジョン、求める人物像をお話いただいています。自社のことだけでなく業界動向や競合など幅広くお話いただくため、社員にとって多様な学びを得られる大切な機会となっています。

勉強会は年間200回以上、ほぼ2日に1回のペースで経営陣の方々に当社に足を運んでいただいています。2024年11月に移転した新オフィスも、起業家や経営陣の方々が集える空間設計を意識しています。

フォースタートアップス株式会社の新オフィスの様子
▲麻布台ヒルズの新本社は「The Flagship」という名称。オープンスペースでは勉強会を含めイベントが多数開催される

編集部

勉強会にお招きする方は、例えばどのような業界の方が多いのでしょうか。

岡本さん

特定の業界に限定せず、さまざまな規模、業種・業態の方にお越しいただいています。当社で実際にご支援するスタートアップも非常に多彩なため、勉強会を通じて幅広い業界の基礎知識を身に付けていけることも若手社員の成長につながっていると思います。

編集部

起業家や経営陣の方から直接お話を聞く「勉強会」の意義は、どういった点にあると思われますか?

岡本さん

やはり、登壇者の熱量を感じられる点ではないでしょうか。私たちは2024年11月に麻布台ヒルズへ移転しましたが、オフィスを単なる業務の場としてではなく、社内外の挑戦者たちが集い、交わり、そこから新たな価値が生まれる場として設計しています。

そんなオフィスで、起業家や経営陣の方から日本をより良くするための大きな挑戦について直接お話を伺うことで、私たち自身も大いに刺激を受け、その熱量を求職者の方々にも届けることができています。

20代でマネジメント職に。若手が早期活躍できる「3つの理由」

フォースタートアップス株式会社の岡本さん
▲取材にご対応いただいた岡本さん

編集部

そのような成長機会のもと、どのような若手社員が活躍されているのでしょうか?

岡本さん

一例としては、2020年4月から開始した新卒採用で入社したメンバーのうち2名が、すでにマネジメント職についています。その他、20代で入社したメンバーの中からもマネジメント職に就いている者が複数名おり、他社と比較してもかなり早いタイミングでマネジメントを経験できる環境があります。

編集部

早期からマネジメント職として活躍できる理由は何なのでしょうか。

岡本さん

主に2つの理由があります。1つ目は、年齢や前職での経験ではなく、挑戦意欲と成果に応じてステップアップできる仕組みがあることです

我々は人材紹介を行う者を「ヒューマンキャピタリスト」と称し、人の無限大の可能性を活かした事業創造、社会創造、未来創造をするために日々起業家や経営陣、スタートアップエコシステムビルダーと会話をしています。ヒューマンキャピタリストという職業は全員が未経験でのスタートだからこそ、挑戦意欲と成果次第で、早い段階からマネジメント職にもチャレンジするチャンスがあります。

また、2020年の上場以降は体系的な社員教育にも力を入れていることから、未経験であっても努力次第で成果を発揮しやすくなりました。

そして2つ目が、普段から急成長するスタートアップの経営陣の方々とコミュニケーションを図ることで、社員自身の視座が自然と高まることです。

当社ではまだ「何者でもない」段階から成長過程にある起業家や経営陣と直接関わる機会が多くあります。そのため、組織づくりや拡大フェーズのリアルな現場に触れながら、自らの成長意欲やマネジメントへの挑戦意欲を高めることができ、それが早期活躍にもつながっています。

編集部

勉強会のお話もありましたが、クライアントである企業様から成長の機会を得る場面が多いということですね。

岡本さん

その通りです。また当社でご支援する求職者様もハイキャリア層が多いため、企業側・求職者側ともに少し背伸びをして向き合う必要があります。このような経験が、社員一人ひとりの成長を大きく後押ししていると感じます。

好奇心と成長意欲の高い社員が揃い、主体的にチャレンジできる環境

編集部

活躍されている若手社員に共通する特徴はありますか?

岡本さん

大きく2つあると考えます。1つ目は「好奇心の大きさ」です。当社のクライアントは製造業DX、不動産DX、BtoCアプリケーションなど、業界を問わず多岐に渡ります。スタートアップは変化のスピードが速いので、世の中の動きに合わせてさまざまな分野に興味を持ち、面白さを見出せる好奇心旺盛な社員が、早くから活躍している印象です。

2つ目は「成長意欲の高さ」です。強い成長意欲を持って「新しい環境で難しいことにチャレンジしたい」という思いを持つ社員は、その分成果に対するコミットの意識も高い傾向があります。そのため実際に高い成果を上げ、結果として早くから評価されていると思います。

編集部

実際に、フォースタートアップスでは社員の主体的なチャレンジも多いのでしょうか。

妹尾さん

はい。毎年実施している社内アンケートでは、社員の87%が「自ら希望して挑戦する機会がある」と回答しています。

具体的なチャレンジやそれに伴う社員の想いに関しては、公式noteでも紹介しています。新卒入社3年目でマネージャーに就任した社員など数多くの事例があるので、ぜひご覧ください。

■上記社員のインタビューはこちら!(フォースタートアップス公式note)
https://note.com/forstartupsinc/n/n99fe22bb781a

女性のキャリア:管理職ほかキャピタリストも多数活躍

フォースタートアップス株式会社の妹尾さん
▲インタビューにご対応いただいた妹尾さん

編集部

女性活躍のテーマについても伺います。まずはフォースタートアップスの女性活躍状況を示すデータなどをお示しいただけますか?

妹尾さん

社内の女性比率は29%、女性管理職比率は18%です。部長格にあたるシニアマネージャーは過去3年間で20%から25%で推移をしており、現在は27%が女性です(データは2025年3月取材時のもの)。

また、社内アンケートでは88%の社員が「男女間でのギャップを感じていない」と回答しており、社員実感としても平等な挑戦機会や活躍機会があることが分かっています。

編集部

実際にどのような女性活躍の事例がありますか?

妹尾さん

外部のスタートアップ関連のカンファレンスからスピーカーとして指名を受けて登壇する女性ヒューマンキャピタリストが多いのが特徴です。そこでスタートアップの事例紹介や、現在の人材市場などについての講演を行っています。

管理職として活躍する女性も多いのですが、このように専門領域を磨いて活躍する女性も多くなっています。

時間単位の有休、パーソナル助産師も!女性の働きやすさを支える多彩な制度

編集部

子育てと両立をして働かれている女性社員の方も多いのでしょうか。

岡本さん

全社員の約20%が子育てをしながら働いており、直近でも育児休業から復帰した社員が数名います。例えば、夜のイベントでお子さんを抱えながらファシリテーションを行ったり、必要な際には執務室にお子さんを連れてきて仕事をしたりと、非常に柔軟な職場環境です。

編集部

さまざまなライフステージの女性が働きやすい職場づくりに向けて、具体的なサポート制度はありますか?

妹尾さん

子育てと仕事の両立支援の一環として、2024年春から時間単位の有給休暇制度を導入しました。時差勤務、在宅勤務(承認制)に加えて時間単位の有休による中抜けの3つのオプションを用意し、柔軟な働き方ができるようサポートしています。

また、女性特有の健康課題にも配慮し、生理休暇の使用用途をPMSまで拡充しました。体調不良時には在宅勤務への切り替えや特別休暇の取得が可能です。さらに、妊娠中の社員向けにパーソナル助産師サービスを導入し、産休直前まで無理なく、かつキャリアも継続できるようサポートしています。

岡本さん

職場復帰に際しては、一人ひとりの家庭環境や保育園の状況などに合わせ、復帰後の働き方をカスタマイズできる環境があるのも魅力です。

例えば勤務時間や月の目標設定も、会社と社員双方にとって最適な形となるよう調整しています。現時点で育休からの職場復帰に関してはまだ事例がそこまで多くはないため、復帰された方々からのフィードバックを踏まえ、今後はさらなる改善がなされていくと思います。

カルチャー:社員の「志」に関する独自指標を導入

フォースタートアップス株式会社の社内風景

編集部

フォースタートアップス独自の価値観や、特徴的なカルチャーなどがあればご紹介ください。

妹尾さん

特徴的なのが、当社では「志」に重点を置いていることです。スタートアップ企業の起業家や、成長産業に関わる方々が持つ志にしっかりと向き合い、我々自身も志を持つ、その上で新たな挑戦の原動力が生まれるという、フォースタートアップスの事業推進や人材活躍における重要な指標となっています。

当社では「志」を「全力を注いで心から実現したいと思えること」と定義しており、年1度のアンケートにて、志と出会えているか、志への周囲からの支援・実現の状況などについて調査しています。そのアンケートの回答を数値化したものが「Kokorozashi指数」です。

「Kokorozashi指数」は、現状では特に人材育成方針の中心的な指標として活用しています。人的資本開示の観点から、長期的な組織コミットメントへの関係性、パフォーマンスへの影響など多角的に検証を進めているところです。

社員間のコミュニケーションや学び合いを活性化し、志を共有している

編集部

社内のコミュニケーションについても教えていただけますか?

妹尾さん

先ほど起業家や経営陣の方から直接メッセージを受け取る勉強会についてお話ししましたが、社内でのコミュニケーションを通じた情報交換、学び合いも非常に大切にしています。単なる業務上のやり取りだけでなく、「あなたは何のために仕事をしているのか」「何を目指しているのか」といった志を共有し合うワークも行っています。

また日頃から社員間での学び合いを喚起する仕組みも取り入れています。1つは、社員の週報を全員に共有していること。例えば勉強会の感想や、自身の成功・失敗体験などを共有することで、そこからお互いに刺激を受け、学び合えるような仕組みを取り入れています。

もう1つは、社内の書籍の貸し借りの見える化です。誰がどのような本を読んでいるのかを可視化することで、社員同士の学び合いを促進しています。

編集部

会社全体にはどのような雰囲気がありますか?

岡本さん

20代の社員が多いこともあり、エネルギッシュで前向きな雰囲気が特徴的です。これは私たちが日々接している起業家や経営陣の方々の影響も大きいと考えています。誰しも困難に直面することはありますが、それをただ大変だと捉えるのではなく、どう乗り越えていくかを前向きに考え、共有していく風土が根付いています。

フォースタートアップスの採用情報:「働く動機」を最重要視

フォースタートアップス株式会社の社内風景

編集部

御社の選考において重視される点を教えてください。

岡本さん

最も重視しているのは、なぜスタートアップに興味を持ち、フォースタートアップスで仕事をしたいと思ったのかという動機です。

我々の仕事はさまざまな業界のスタートアップの経営者と相対し、ときには自分よりもハイキャリアの方々をご支援する仕事です。その中で企業側とも求職者側ともブレずに向き合っていくためには、自分がなぜここにいるのか、人生を通して何を実現したいのかをしっかりと言語化できていることが重要です。

そういった軸のある人は、どんな困難に直面しても乗り越えられる力を持っていると感じています。そのため、スタートアップ支援や成長産業支援に携わりたいと思った理由を、ご自身の人生経験を踏まえた上で、自らの言葉で語れることを重視しています。

編集部

選考のフローについても簡単に教えていただけますか?

岡本さん

最初に、カジュアル面談を設けています。ここでフォースタートアップスがどんなことを考え、どんな事業を行っているのか、またミッションやビジョン、バリューについてお話しさせていただきます。

その後、1次面接、場合によっては追加の面接を経て、最終面接という流れが一般的です。1次面接ではマネージャーもしくはシニアマネージャーが対応し、最終面接は副社長の恒田や執行役員の溝手が対応することが多いです。

妹尾さん・岡本さんから求職者へのメッセージ

編集部

最後に、転職を検討されている方々へのメッセージをお願いします。

妹尾さん

新しいことや、掲げた目標に挑戦する意欲がある方を歓迎します。会社として、社員の挑戦を後押しする姿勢があり、それに合わせた社内制度や環境整備を進めています。

社会への貢献意欲と、自分の大切にしたいものを両立できる環境があります。興味を持った方は、ぜひフォースタートアップスをご検討いただければと思います。

岡本さん

『もっと成長したい』という気持ちをお持ちの方と、お会いできることを楽しみにしています。

私自身、26歳で入社した時から、想像もできなかったようなさまざまな経験をさせてもらう中で、大きく成長することができました。自分自身が成長し、未来を明るくしていきたい、日本を明るくしていきたいと思う方にとって、フォースタートアップスは良い環境を提供していると思います。

編集部

妹尾さん、岡本さん、本日はありがとうございました!

編集後記

起業家や経営陣から直接話を聞くことができる年間200回以上もの勉強会は、若手にとって知識のインプットだけでなく、モチベーションの上でもとても貴重な機会だと感じました。また時間単位の有給休暇制度や、助産師サービスを導入するなどの取り組みに、女性の活躍を後押ししていくという会社の姿勢を感じました。

フォースタートアップス株式会社の働き方のまとめ

若手の特徴
  • 20代でマネジメント職への登用実績あり
  • 年齢より成果を重視し抜擢
  • 社員の87%が「主体的なチャレンジ機会あり」と回答
学びの環境
  • 年200回以上の経営者・起業家による勉強会を実施
  • 社員間での週報共有など、学び合いの文化
女性の活躍
  • 女性管理職比率18%
  • 育児中の社員が約20%
  • 外部講演など専門性を活かした活躍機会
働き方
  • 時間単位の有給休暇制度あり
  • 時差・在宅勤務の活用が可能
  • 妊婦向け助産師サービスを導入
社風
  • 20代中心のエネルギッシュな環境
  • 「志」を重視する独自の価値観
  • 前向きな困難解決の文化
求める人物像
  • 成長意欲の高い人材
  • 好奇心旺盛な人材
  • スタートアップ支援への強い想いがある人材

フォースタートアップス株式会社の基本情報

企業名 フォースタートアップス株式会社
住所 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー 31F
事業内容 成長産業支援事業
設立 2016年9月
働き方 時差勤務・在宅勤務・時間単位の有給休暇制度
公式ページ https://www.forstartups.com/
採用ページ https://www.forstartups.com/
careers
募集職種 タレントエージェンシー事業・ヒューマンキャピタリスト職
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。