ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、全国で展開する「ほっかほっか亭」のフランチャイズ本部として、お弁当事業を軸に新規事業にも積極的に挑戦する株式会社ほっかほっか亭総本部にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
同社について特筆すべきは、入社1年目の20代で店長、30代でエリアマネージャーを任されるなど、若手への権限移譲が積極的に行われていることです。若手の挑戦を全面的にバックアップする社風があるほか、育児との両立支援や、所定労働時間を一般企業より30分短く設定するなど、働きやすい環境づくりにも注力しています。
今回は、株式会社ほっかほっか亭総本部の人財育成や働く環境について、人事担当の脇坂さんとマーケティング部の永岑さんにお話を聞かせていただきました。
入社1年目の20代が店長に。挑戦を推奨する組織文化とは
▲おなじみのほっかほっか亭。たくさんの若手が活躍しているという職場の環境をご紹介します
編集部
御社では若手社員が多数活躍されていると伺っています。具体的にどのような活躍の場があるのでしょうか。
脇坂さん
当社では、積極的に若い世代に責任ある立場を任せています。店舗運営では、入社1年目の20代でも店長を任せています。
入社3年目には、10店舗から15店舗の規模のエリアを担当する、スーパーバイザーを任せる場合もあります。例えば28歳くらいで東日本の事業部でリーダーを務め、予算管理や施策立案まで行う若手もいます。このようなスピード感で昇進していきます。
また、新規事業の立ち上げプロジェクトのリーダーも、若手社員に任せることが多いです。若い人財の新しい発想に期待していますし「様々な経験を通じて成長してもらいたい」という思いがあります。
編集部
入社3年目で10店舗から15店舗を担当するというのは、かなり責任の重い仕事だと思います。どのようにして若手社員を育成されているのでしょうか。
脇坂さん
当社では、行動指針の中で、挑戦主義を掲げ「成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと」という考えで、失敗を恐れず挑戦を続けることを合言葉にしています。また、同じく行動指針の中で、脱・満点主義を掲げ、完璧を求めるのではなく、まずは行動を起こすことを推奨しています。失敗はチャレンジした結果であり、その経験が次につながる大切な引き出しになると考えているからです。
多くの経験を積めるよう、店長時代から様々なチャレンジをしてもらっています。
編集部
若い方にとって、大きな仕事を任されるのはプレッシャーかもしれませんが、失敗を恐れるより挑戦することを、会社が推奨してくださっているのが心強いですね。
ジョブローテーションで経験を積んで成長。希望部署への配属も目指せる
編集部
キャリアパスの選択肢について詳しく教えていただけますか。
脇坂さん
幅広い視点を持った人財を育成するため、ジョブローテーションを積極的に行っています。基本的に総合職の新入社員は店長からスタートし、その後は自分の目指す方向性に合わせて様々な部署を経験していきます。私自身も店長、スーパーバイザー、企画開発などを経験して、現在は人事を担当しています。
もちろん、中途入社の永岑のように特定の専門性を活かせる配属先で、業務をスタートするメンバーもいます。
編集部
店長を経験した後は、スーパーバイザーになられるのですね。店長とスーパーバイザーに任される業務をお教えください。
脇坂さん
店長が自ら実務をこなす立場だとすると、スーパーバイザーは人を通して成果を出す立場です。スーパーバイザーは、各店舗のスタッフや店長、フランチャイズオーナーの育成やコミュニケーションを通じたコンサルティングが主な仕事になります。
編集部
スーパーバイザーの方は、担当エリアの店舗を日々訪問されるのでしょうか。
脇坂さん
スーパーバイザーは、担当エリアの店舗を日々巡回し、店舗の状況を分析した上で、売上を伸ばす施策やスタッフ育成のノウハウをアドバイスすることで、店舗運営のサポートやコンサルティングを行います。
編集部
スーパーバイザーの方は、具体的にどのようなコミュニケーションを心がけているのでしょうか。
脇坂さん
相手の話を聞く「傾聴」を徹底しています。全国にお店を持つわたしたちにとって「地域密着」こそが最大の販促と考えており、そのためには、お客さまにもっとも近いお店からの意見が重要。店舗スタッフやフランチャイズオーナーと直接対話し、現場の声を大切にする「現場主義」が最大の強みです。この現場主義も、行動指針の中で掲げているものなんです。
編集部
店長時代に積んだ経験や、スーパーバイザーとしてたくさんの人々と関わった経験が、その方の力になっていくのですね。
新規事業企画や商品開発の領域でも女性社員が活躍中!
▲株式会社ほっかほっか亭総本部では、たくさんの女性スタッフが活躍しています
編集部
女性の活躍について、具体的にお聞かせいただけますでしょうか。
永岑さん
社員全体でみると女性比率は4割弱ですが、パート従業員まで含めると女性の割合は更に高くなります。当社では、たくさんの女性が活躍しています。
脇坂さん
スーパーバイザーが現場から吸い上げた要望をもとに、店舗スタッフの新しい働き方「ASVステップアップ制度」をつくりました。パート従業員でも、複数店舗の管理を行うスーパーバイザーのような仕事を任せられる仕組みです。そこから社員登用もできるようにしています。
編集部
管理的な業務を担う女性の割合が、これから増えていくということですね。
▲記者発表には女性社員が登壇し、お弁当を手づくりするデモンストレーションを行いました
永岑さん
先日、リブランディングの際に新しいテレビCMを製作し、その記者発表会があった際には、女性社員が積極的に登壇しました。記者発表の会場で、実際にのり弁当をつくるデモンストレーションを行ったんですよ。
また、クラフトバーガーショップの運営には、女性社員が抜擢されています。その社員は入社10年目の32歳で、20代の頃から重要な役割を任されていました。
編集部
お弁当以外の事業でも女性が活躍されているのですね、詳しくお聞かせください。
永岑さん
当社では先ほどお話したバーガーショップ以外にも、コインランドリー事業なども運営しています。特に今年度は全社的に「CHANGE」を合言葉にしており、男女問わず、一人ひとりが責任を持ちながら「新しいことにチャレンジしよう」と仕事に取り組んでいます。
バーガーショップの運営を任されている女性はその部署の係長です。店舗の店長などを経験し、今は商品開発も手掛けています。
▲新規事業課では衣・食・住に関連する新しい事業を企画中。「ほっかほっか亭」とコインランドリー「Wash&Shine!」が併設されている店舗もあります
編集部
女性社員の方が現場の仕事を経験されて、現在は開発職をされているのですね。御社では、様々な仕事に挑戦できるということが分かりました。
保育園への送迎、通院もしやすい。残業が少なくプライベートの時間を大切にできる
編集部
子育て中の社員の方はいらっしゃいますか。
脇坂さん
育児と仕事を両立している社員は多くいます。全社員160名のうち、現在6名が時短勤務制度を利用しています。
永岑さん
定時が17時30分までなので、時短勤務でなくても保育園へのお迎えがしやすいです。子育て中の社員に限らず、半日休暇を取らなくても病院に行けるのが便利ですよ。お互い様の精神で、相手の立場に立って行動することが後ほどご紹介する人事理念で定義されているので、定時で退社することに気を遣うこともなく、自分の時間を大切にできます。
編集部
残業時間はどれくらいあるのか、教えていただけますか。
脇坂さん
みなし残業制を導入しており、38時間分の残業手当が設定されていますが、実際の平均残業時間は20時間程度です。これは単なる手当ではなく、頑張った分だけをきちんと反映したいという考えがあります。社員のやりがいにもつながるよう、インセンティブとして機能させています。
平均の残業時間は20時間程度ですが、もちろん残業していない18時間分の返金は必要ありませんよ(笑)。効率よく働いて成果を出す、しっかりと生産性を上げるのが当社の考え方です。
編集部
時短勤務のママさん社員以外にも、子育てと仕事を両立させていらっしゃる方が多いのでしょうか。
永岑さん
そうですね。当社では男性社員の育児参加が当たり前になっています。例えば今日も、同じ部署の男性社員が子どもの発熱で病院に付き添うために休暇を取得しました。「この時期は子どもが体調を崩しやすいよね」といった会話が日常的に交わされ、性別に関係なく育児に関われる雰囲気があります。
編集部
まわりの皆さんが、子育て中の方を気遣ってくださるのですね。
永岑さん
気遣うというよりは、人事理念が当たり前のこととして浸透しています。子どもがいるかいないかは関係なく、普通の会話として成立していて、私はそのような風通しのよさがとても気に入っています。
編集部
性別も子どもの有無も関係なく、プライベートの時間を大切にできるのですね。御社の居心地の良さが伝わってきました。
不満足アンケートも実施し、随時改善されていく職場環境
▲人事を担当する脇坂さんが、環境改善への思いを語ってくれました
編集部
御社の社風や働く環境について教えていただけますでしょうか。
脇坂さん
私たちは「従業員不満足アンケート」を実施し、働く上での課題や悩みを積極的に集めて改善することで、従業員満足度を高めています。
また、日々の業務日報で従業員からの気づきや提案を募り、それらを会社全体で共有し改善に活かしています。
編集部
満足ではなく不満足な点を聞くのは珍しいですね。アンケートは定期的に実施されているのでしょうか。
脇坂さん
はい、毎年実施しています。人事的な視点で言うと「働きがいのある会社にする」というのがポリシーですので、所定労働時間の工夫やアイデアを提案する機会を増やすなどの環境整備に、アンケートの結果を繋げていきたいですね。
『働きがい』というのは、「働きやすさ」と「やりがい」が合わさったものです。2023年度からは、「働きやすさ」だけでなく「やりがい」を含めたエンゲージメントサーベイも取り入れて、働きがいを重視した取り組みを実施しています。
編集部
人財育成のための制度はありますか。
脇坂さん
店長研修やASV研修といった初期研修制度があります。今までは現場(店舗)中心の実務研修が多かったのですが、今年度からは「CHANGE」を合言葉に、スーパーバイザーの営業力強化研修を実施するなど、個の能力アップ、成長につながる取り組みを行っています。
また、現在進行中で新人事制度の構築を行っており、スタッフ含めた研修制度の再構築に取り組んでいます。また、自己成長をサポートする制度として、資格取得支援制度があり、業務に関連する資格の受験料を全額補助しています。
編集部
具体的にはどのような資格が対象になりますか。
脇坂さん
現在は営業系やスーパーバイザー系の資格、ビジネス法務系の資格などが対象です。社員のニーズに応じて対象資格を増やしていきたいと考えており、今後は支援の幅を広げていく予定です。
編集部
御社では、店舗で働いているスタッフや、新しいことにチャレンジしようとする社員の視点を、とても重要に考えていらっしゃるのですね。
チャレンジを後押ししてくれる社風!行動的な方と働きたい
▲中途入社しマーケティング部門で活躍している自身の経験も語ってくれた永岑さん
編集部
御社ではどのような人財を求めていらっしゃいますか。また、どのような方が活躍できる環境だとお考えでしょうか。
脇坂さん
私たちが最も重視しているのは、自分のアイディアを積極的に提案できるかどうかです。社風として、従業員の意見やアイディアを積極的に取り入れる文化があります。そのため、自分の考えを素直に発信し、それに向けて行動を起こせる、チャレンジ精神のある方が当社に合っていると考えています。
行動指針の中にも、提案主義というものがあり、創造豊かな発想で提案を重ねることが良しとされています。何度も提案を重ね諦めないことが重要です。
永岑さん
私は中途入社の経験があるので、中途採用者の視点からもお話しさせていただきます。入社時期や経験に関係なく、自分の意見を聞いてもらえる環境があります。
挑戦主義と脱・満点主義によって「まずはやってみよう」という挑戦の機会が豊富にあるため、好奇心旺盛な方が特に活躍できる環境だと思います。好奇心についても、行動指針にスポンジ主義というものがあり、好奇心に蓋をせず、いつも全開吸収でいくことが良しとされていますね。
新しいことに興味を持ち、周囲とのコミュニケーションを大切にしながら、積極的に挑戦していける方に、ぜひご応募いただきたいです。
人事理念「3H」に代表される人財に関する想いとは
編集部
募集する人財と関連して、皆さんが掲げる理念についても伺いたいです。御社の所属するハークスレイ・グループでは「人が活きる」企業経営を哲学に掲げていますが、御社独自での「人」に対する想いについてお教えいただけますか?
脇坂さん
当社では、グループの「人が活きる」企業経営哲学を継承しつつ、従来から大事にしている基本の人事理念「3H(スリーエイチ)」の精神「Honesty(まじめに)」「Hot(つねにあたたかいお弁当)」「Heart(こころをこめて)」に基づいた人事理念や行動指針を重要視しています。
人事理念3Hでは、当社で働く上で、日々実践すべき考え方や行動を明記しています。どれも当たり前のことばかりですが、これは「当たり前のことを当たり前にやる」ことが一番難しく、大切であると感じているからです。
また、ここまでもいくつかご紹介した個人としての約束事を示す行動指針「ほっかイズム」では、どのようなマインドや信念を持つ人財を良しとするかの基準行動を明記しています。「自分事主義」「ポジティブ主義」など9つの項目に分け、どのような人財になるといいのかが可視化されているので、実践に移しやすくなっています。
会社として「働きがい改革」の推進を約束しつつ、社員は人事理念「3H」と行動指針「ほっかイズム」を実践する。そこに互いに信頼関係が生まれ、人財力・組織力のアップを導き、ひいてはエンゲージメントの向上につながると考えています。
株式会社ほっかほっか亭総本部から転職希望者へのメッセージ
▲求める人財のイメージを語ってくれた脇坂さん
編集部
転職を検討されている方々へのメッセージをお願いできますでしょうか。
脇坂さん
当社は部署間の垣根が低く、一緒にプロジェクトを進めるなど風通しの良い環境です。また、社員同士でテニスサークルをつくって活動するなど、部署を超えた交流も活発です。自分のやりたいことを自由にアウトプットできる環境があるため、積極的に意見を発信したい方に向いている職場だと思います。
永岑さん
当社は、お弁当事業を軸としながら、コインランドリーやバーガーショップの展開、2025年の大阪・関西万博への出展予定など、常に新しいことにチャレンジしています。
日々の業務では、商品部、営業、店舗など様々な部署と連携して仕事を進めています。挑戦主義、脱・満点主義的な発想で、仕事を「おもしろそう」「やってみたい」と感じることができ、スポンジ主義的な好奇心を持って行動できる方が活躍できる環境です。
年齢や経験に関係なく、やる気のある方にチャンスを提供できる会社ですので、ぜひ一緒に新しい挑戦をしていければと思います。
編集部
自分のアイデアをカタチにしたいと思っている方にとって、やりがいや刺激のある職場ではないかと感じました。本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
若手の活躍機会 |
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キャリア形成 |
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働きやすい環境 |
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人財育成制度 |
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企業カルチャー |
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求める人物像 |
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株式会社ほっかほっか亭総本部の基本情報
企業名 | 株式会社ほっかほっか亭総本部 |
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住所 | 大阪府大阪市北区鶴野町3番10号 |
事業内容 | 「ほっかほっか亭」フランチャイズチェーン本部 |
設立 | 2021年5月 |
公式ページ | https://www.hokkahokka-tei.jp/ |
採用ページ | https://www.hurxley.co.jp/recruit/hokkahokka-recruit/ |
募集職種 |
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