ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、星の杜中学校・高等学校にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同校で働く魅力をご紹介します。
栃木県宇都宮市にある星の杜中学校・高等学校は、2023年4月、宇都宮海星女子学院中学校・高等学校から校名を変更して新たに誕生しました。
教員だけでなく、マーケティングチームやディレクターなどさまざまな立場のプロフェッショナルが集まり、既存の教育の枠にとらわれない新しい教育のあり方を模索しています。若手教員や民間企業経験者など、年齢や経験に関係なく多様な人材が活躍する開放的な職場として注目を集めています。
今回は星の杜中学校・高等学校の教育現場の魅力について、数学科の教員でグローバル推進担当も務める上野先生と、マーケティングチームの木村さんにお話を聞かせていただきました。
20代の教員がグローバル推進を牽引!新プログラムの実現も
▲入職2年目で「グローバル推進担当」を担う上野先生
編集部
まずは若手活躍のテーマについて伺います。上野先生の現在のお仕事の内容を教えてください。
上野先生
私は入職2年目で、数学科教員として勤務しています。それに加えて現在はグローバル推進という役割も任せていただいています。グローバル推進担当としての私の主な役割は、「全世界探究」という修学旅行に代わるテーマ選択制での海外スタディツアーや、「全世界留学」という最短1ヵ月から最長1年間にわたる星の杜の留学全般、さらには海外から学びに来る留学生の受け入れや国際交流プログラムなど、あらゆるグローバル教育に関する行事・プログラムの企画・運営です。
本校では特に留学に力を入れており、今の高校2年生では3人に1人と、かなり多くの生徒たちが積極的に留学プログラムに参加しています。留学に関する書類準備や現地とのやり取り、留学中の不測の事態への対応など、基本的にすべて管理しています。
生徒にとって留学の最初の相談窓口の役割にもなるため、生徒と近い年齢というアドバンテージを活かしたサポートを心がけています。
▲グローバル推進担当として、留学を希望する生徒をサポートする上野先生(左上)
上野先生
また、今後は生徒に向けた新たなグローバルプログラムも検討していきたいと考えています。その一環として、今年度の春休み期間に行うハワイでのホテルボランティアプログラムを企画しました。ハワイ現地で日本の良さを伝える取り組みを生徒が企画運営するもので、20名ほどの生徒が参加してくれて無事実行できました。
編集部
グローバル推進担当としてやりがいを感じるのはどのような瞬間ですか?
上野先生
私は生徒にさまざまな経験をしてもらいたく、そのための環境づくりにできる限り力を注ぎたいと考えています。
星の杜中学校・高等学校では早ければ中学生のときから海外を経験できるという、私からみても羨ましいくらいの環境が整っているため、グローバル推進担当としてその環境づくりの一端を担えることは大きなやりがいがありますね。生徒の貴重な海外経験をサポートできるというのは、他にはなかなかない仕事だと感じています。
▲生徒の留学中の様子。留学機会が多くグローバルを経験できる環境が星の杜中学校・高等学校の魅力
年齢に関係なく抜擢。自己研鑽を推奨する風土が若手教員の成長を後押し
編集部
上野先生のように、御校で若手教員が活躍できる秘訣は何だと思われますか?
上野先生
年齢で仕事を区別せず仕事を任せるという本校のカルチャーが若手活躍を促進しているように感じています。もちろん経験の浅い部分はベテランの先生方に相談しながら進めていますが、本校では「まだ若いから」という理由で責任ある仕事を任せないということはありません。
私自身、校長先生に「自分のやりたいと思ったことをのびのびとやってほしい」と声をかけていただいたことから、年齢や経験を理由に気後れすることなくさまざまなことにチャレンジできています。
編集部
教員の皆さんのチャレンジを支える制度などもあるのでしょうか。
上野先生
学校全体で教員自身の学びを推奨しており、もし必要な研修などがあれば、平日でも授業を調整してどんどん外に学びに行かせる方針があります。さらに教員の自己研鑽のために支援する制度があるのもポイントです。私もその制度を活用して、マルタ共和国での教職員向けの国際交流プログラムに参加させてもらいました。
編集部
その研修は、ご自身で見つけて参加されたということですか?
上野先生
はい。公用語が英語というところと、カトリックの学びが得られるという点で、本校の留学や宗教教育に活かせるところがあるのではと考え参加を決めました。もちろん自分自身が海外経験を積むという目的もあります。
そこでの学びを持ち帰って、今後生徒に対して宗教と異文化理解を組み合わせたプログラムを展開できないかと検討中です。自己研鑽を推奨する風土があり、その学びを生徒の教育に還元していけるのは本校ならではの魅力ですね。
異業種経験者を積極登用!プロスポーツ選手など多様な人材が集う
▲民間企業から星の杜中学校・高等学校のマーケティングチームに入職した木村さん
編集部
御校では民間企業経験者を積極的に採用されているとのことですが、簡単にその概要をご紹介いただけますか?
木村さん
まず本校の校長である、小野田校長ご自身が教員免許を持たない民間人校長という特徴があります。小野田校長は民間企業で長年教育事業に携わってきました。そこでの経験から現在の日本の教育に疑問を持ったことをきっかけに、「新たな価値を創造し社会に貢献するチェンジメーカーの育成」をスクールミッションとして掲げ教育改革を進めています。
その一環として推進しているのが、生徒に多様な学びの機会を提供するための外部人材の積極的な活用です。私の所属する「マーケティングチーム」や、企業の経営者など各界の専門家を「ディレクター」として多くの人材を採用しています。
教員免許を持たず職員としてジョインする者も多いですが、教員としても元Jリーガーや現役のVリーグチームのキャプテン、塾講師の経験者、海外在住経験者など、さまざまなバックグラウンドを持つ方が活躍しています。
民間からマーケティングチームにジョインした職員が語る、星の杜ならではの魅力
▲SNSなどを通じて学校の魅力を発信するマーケティングチーム
編集部
木村さんがジョインしたきっかけ、また現在のマーケティングチームでの業務内容について教えてください。
木村さん
私はもともと教育業界とは別の業界で営業職を経験していたのですが、偶然求人を見つけて興味を惹かれたことをきっかけに転職しました。現在は学校の広報プロモーション、ブランディングを中心に、SNSなど多様な媒体を活用しながら星の杜のファンづくりを進めています。
編集部
実際に民間企業から学校職員となって、特にどういった点に違いを感じますか?
木村さん
マーケティングの観点でいうと、対外的な発信力に関しては、民間企業に比べて学校はまだまだ改善の余地があるなと感じます。せっかく大幅にリニューアルして先進的な教育を進めているので、星の杜中学校・高等学校の魅力をもっと効果的に発信してファンを増やしていきたいと考えています。
一方で、学校だから、民間だからというカルチャーの違いを感じる場面はあまりありません。もちろん生徒のエネルギーを感じながら仕事をする環境は新鮮ですが、本校は従来のやり方に捕らわれずどんどん新たな視点を取り入れていく、ある種スタートアップ企業のようなチャレンジングな雰囲気があります。
そういう意味で、未経験でも「学校だから」というギャップを感じることはあまりないのではないでしょうか。上野先生が言っていたように年齢も関係なくチャレンジできるため、生徒も教職員も巻き込んで一緒に楽しい学校をつくっていく気概を持った方なら、どのような業界の方でも活躍できると思います。
異業種からジョインする人材に求められるのは、教育への情熱
▲文化祭で生徒のサプライズを仕掛ける星の杜中学校・高等学校の教職員
編集部
今後異業種から加わる方にはどのような資質が求められますか?
木村さん
教育への情熱があることは必須です。いわゆるビジネススキルとか、社会人としての経験、業界のノウハウなどよりも「これからの教育を変えていきたい」という持った方と一緒に仕事ができたらなと考えています。
星の杜中学校・高等学校では従来の学校教育とは異なる新しい教育を実践しています。逆にいえば、決まったやり方の中で仕事をしたいという方はマッチしないかもしれません。既存の教育の枠にとらわれず、新しい教育に積極的に取り組める方を求めています。
多様性のある職場でのコミュニケーションが、新たなアイディアを生む
▲教職員間のコミュニケーションの取りやすさが魅力
編集部
御校の職場としてのカルチャーについても伺います。普段の職員室にはどのような雰囲気がありますか?
上野先生
周囲の方ととてもコミュニケーションが取りやすい雰囲気があるのが特徴です。仕事でも生徒に関することでも、一人で考えるよりも関係する先生に積極的に相談するようにしています。さまざまな専門分野で活躍する教職員がいるため、非常に多角的な視野で話し合うことができて、新しいアイディアが生まれるきっかけになっています。
また教職員だけでなく生徒たちにとっても、教員以外の職員が多くいる本校の環境は良い刺激になっていると思います。それぞれの専門分野を持つ職員との関わりは、生徒の視野をより広げていくことに寄与しているのではないでしょうか。
木村さん
そういう意味でいうと、教職員間だけでなく生徒と教職員の間にもコミュニケーションを取りやすい雰囲気があるのが特徴的ですね。自分の学生時代を振り返ると職員室は敷居の高い場所というイメージがあったのですが、この学校に来て生徒たちが授業でわからないことなどを積極的に職員室に聞きに来ることにとても驚きました。
そういう空気感をつくり出しているのが、生徒のチャレンジを否定しない文化です。本校では、生徒が何かやりたいことを提案してきたとき、どの教員も決して否定の言葉を言わないんです。なるべく実現できるように「どうすればできるか」という視点でアドバイスをしています。だからこそ生徒たちも気兼ねなく質問や相談しながら、のびのびとチャレンジできているのだと思います。
一緒に新しい教育をつくっていけるチャレンジ精神を持つ方を歓迎
編集部
最後に、教育現場で働くことに興味を持つ読者に向けてメッセージをお願いします。
上野先生
教員志望の方、民間企業の方、どなたに対しても、星の杜中学校・高等学校は「何でもできる場所」だということを強調したいです。新しいアイディアを実現できる環境が整っているので、チャレンジ精神を持つ方と一緒に新しい学校や働き方をつくり上げていきたいと思います。
木村さん
私自身の経験からも、興味があるなら勇気を持って飛び込んでみることをおすすめします。本校はさまざまな分野のプロフェッショナルがいて、日々新しい刺激を得られる環境です。本当に多様な知識と経験を持つ人材が揃っているため、そういう方と一緒に働けることは自己成長の機会にもなります。
私のいるマーケティングチームに関しては、教員免許の有無は関係ありません。むしろ大切なのは、日本の教育を良くしたいという思いや関心です。本校は「教育を変えることで、人々の価値観や社会全体を良い方向に変えられる」という信念を持って教育改革に取り組んでいます。新しい教育のための試行錯誤を楽しめる方と一緒に、より良い教育のあり方を模索していけたらと思います。
編集部
本日はありがとうございました!
この記事のまとめ
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星の杜中学校・高等学校の基本情報
運営法人 | 学校法人宇都宮海星学園 星の杜中学校・高等学校 |
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住所 | 栃木県宇都宮市上籠谷町3776番地 |
公式ページ | https://hoshinomori.ed.jp/ |
採用ページ | https://hoshinomori.ed.jp/recruit |
募集職種 | 【教員募集】
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