北都システム株式会社のエンジニア職の魅力:現場の課題を知り開発に活かせる環境とは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、北都システム株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

北都システムは、ソフトウェアの設計・開発を主力に、自動車関連組込み、宇宙事業、医療システム、アプリケーションの各開発、お客様に対するソリューションビジネスや自社製品の提供、DX支援等を行うIT企業です。

エンジニア職において特徴的なのは、顧客と直接コミュニケーションを取りながらユーザーの課題に寄り添ったシステム開発を行っていること。また、資格取得支援が充実していることや、失敗を恐れずにチャレンジできる企業文化があること、柔軟な働き方が叶う職場環境であることも魅力で、エンジニアの長期的なキャリア形成をサポートしています。

今回は、北都システム株式会社におけるエンジニアの成長機会や女性活躍につながる支援、社風について、取締役の熊谷さんと、医療システム開発部のエンジニアである久保さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
北都システム株式会社の熊谷さん

熊谷 貴広さん

北都システム株式会社 取締役 兼 ソリューション事業部 事業部長。設立から3年目の1996年に入社し、2023年4月に取締役へ就任。

北都システム株式会社の久保さん

久保 襟子さん

北都システム株式会社 システム開発事業部 医療システム開発部・担当。釧路工業高等専門学校を卒業後、2020年4月に新卒で入社。

北都システムのエンジニア:顧客とのコミュニケーションを通じた開発が特徴

北都システム株式会社の熊谷さんのインタビュー風景
▲取材にご対応いただいた熊谷さん

編集部

御社では、自動車関連組込みやアプリケーション、医療システム等の設計・開発、自社製品の開発、DX支援等の領域で数多くのエンジニアが活躍されているそうですね。まず、御社のエンジニアならではの特徴について教えていただけますか。

熊谷さん

単にデスクでシステム開発を行うのではなく、密に顧客とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進める点を重視しているところでしょうか。

当社では『人々の想いをカタチにする』というテーマを掲げ、お客様が何を必要としているのかを正確に理解し、それを形にしていくことを目指しています。そのため、エンジニアには積極的に現場へ出向いてもらい、お客様との会話の中で現場でのリアルな課題を探った上で開発に臨んでもらっている形です。

そのために必要なヒアリング力と提案力を養える環境づくりも大切にしておりますので、インプット・アウトプットのスキルを高めながらエンジニアとして成長していきたい方には非常にやりがいのある職場だと思いますね。

編集部

実際に、エンジニアの方が現場へ出向いてソリューション開発を手がけた事例として、特に印象的なエピソードがあればご紹介いただけますか。

熊谷さん

製造業のお客様向けに物流システム開発を行った事例が印象に残っています。「現場の作業員が目視でチェックし、手書きした内容をExcelに入力して発注処理を行う」といった流れをシステム化するプロジェクトでした。

その時に現場でヒアリングを行ったエンジニアは、「製造業の現場では、ITの知識があまり浸透していないことに改めて気づかされた」と言っていましたね。それまでは電機メーカーなど、IT知識が豊富な企業との取引が多かったので、実際にシステムを使う方々にどのように説明したら理解してもらいやすいか、どのような提案が効果的かを考える良い機会となりました。

また、私自身は最近、病院のシステム立ち上げに関わる機会があったのですが、実際に現場を見に行くと、技師さんや看護師さんの中にはPCの基本的な操作でも戸惑う方がいらっしゃいました。「デスクトップにショートカットがない」といった基本的なことから丁寧に説明する必要があり、現場の方々にわかりやすく伝え、便利な使い方を提案することの重要性を改めて実感しました。

編集部

久保さんは若手エンジニアとして活躍されていますが、現場のユーザーとの直接的なコミュニケーションを重視する御社の方針についてどのように感じていらっしゃいますか。

久保さん

私自身の経験でも、技術的なスキルはもちろんですが、ユーザー目線での思考が重要だと感じています。例えば現在携わっている電子カルテの開発では、看護師さんがどのように使いたいかを考えながら仕組みを提案できるようになってきましたね。

若手エンジニアの声:未経験の分野に「やってみたい」と自ら挑戦!

北都システム株式会社の久保さんのインタビュー風景
▲取材にご対応いただいた久保さん

編集部

久保さんは、御社でのエンジニア業務にどのようなやりがいを感じていますか。

久保さん

チャレンジできる環境が豊富にあることが大きなやりがいです。私の場合は、自社開発の俳句・和歌用語集アプリ「細石(さざれいし)」のSNS広告施策を先輩と一緒に提案し、実際に実行させていただきました。新人研修後の初業務が細石の開発で、ものづくりの楽しさを改めて感じることができ、ずっと思い入れがあったため、チャンスがあれば関わりたいなと思っていたんです。

SNS広告の運用経験は全くなかったのですが、先輩に「やってみたいです」と相談し、サポートしていただきながら調査や提案資料の作成を行いました。システムをゼロから作り上げ、実際にユーザーに使っていただけて目標を達成できたことは、大きな自信と達成感につながっています。

編集部

北都システムの方針として、久保さんのような若手の提案やアイデアを積極的に取り入れる方針なのでしょうか。

熊谷さん

おっしゃる通りです。事業部の方針として「スピードとトライ」というキーワードを掲げており、若手社員を含め、失敗を恐れることなくどんどんチャレンジしていく文化がありますね。失敗をカバーし合う風土が根付いていることも、チャレンジを効果的に促せていると思います。

また、当社は単なるIT企業ではなく「ものづくり」を根本に据えており、メーカーの製品開発であったり、自社製品の開発であったりと、様々な形でものづくりを実現できる環境があることも積極的な挑戦につながっていると感じます。

手厚い資格支援制度もエンジニアの成長を促す

北都システム株式会社の久保さんの作業風景

編集部

御社ではエンジニアの成長支援も充実しているそうですが、久保さんはどのような制度を利用したことがありますか?

久保さん

当社には手厚い資格取得支援制度が整備されており、私の場合はクラウド系の認定資格を取得した際に「合格祝い金」をいただきました。

ちなみに、当社の資格支援制度には、お祝い金と試験費用をカバーしてもらえる「自己啓発支援制度」、年1回・最大1万円の補助をうけられる「教育支援制度」、お祝い金や教育費用、試験費用、交通費まで支給してもらえる「戦略資格取得支援制度」の3種類があり、社員の希望に応じて利用できる仕組みです。

また、通常業務の後に資格取得のための勉強時間を確保してもらえて、スムーズに学習を進められました。

北都システムの女性支援:リモートや時短等、育児との両立をサポート

北都システム株式会社のリモート風景
▲リモートでのミーティング風景

編集部

北都システムの組織においては、全体の2割弱を女性が占めていて、様々な部署で活躍されているそうですね。女性の働きやすさに関して、何か特徴的な取り組みはありますか?

熊谷さん

例えばお子さんの急な発熱などにも柔軟に対応できるよう、当社ではリモートワークができる環境も整備しています。家庭によって事情が異なるので、柔軟な対応をしています。

産休・育休制度も整っていて、多くの女性社員が活用していますね。具体的には、出産休暇としては産前6週間・産後8週間、育児休業としては最長で子どもが1歳6か月に達するまで取得できます。加えて、小学校3年生までの子どもを養育する社員は、1日6時間の短時間勤務を選択することが可能です。ちなみに、育休に関しては男性社員の取得事例もあります。

また、将来的には託児所も設置したいと考えているところです。私自身も子どもの面倒を見るのが好きなので、社員のお子さんたちの世話をさせていただけたら嬉しいですね。保育園の園長先生になりたいくらいの気持ちです(笑)。

北都システムのカルチャー:イベントや部活動など交流機会が充実

北都システム株式会社の熊谷さんと久保さんが談笑している様子

編集部

社内コミュニケーションを活性化するような取り組みはありますか。

久保さん

たくさんあります。会社主催のボウリング大会やクリスマスのビンゴ大会といった定期的なイベントがあるほか、私が立ち上げたボードゲーム部ではみんなで麻雀をして楽しむこともあります。

熊谷さん

実は部活動の制度を作ったのは私なんです。当時サッカー部を作りたいと思い、社長に予算を申請したのがきっかけで、その後いろいろな部活動ができました。最近はコミュニケーションサービスの「Discord(ディスコード)」を活用して人を集めて活動するなど、新しい形での交流も生まれていますね。

ちなみに、当社では社員同士の情報交換も活発で、社内報ラジオやブログなどで気軽に発信できる環境です。私と久保は、なぜか社内イベントの後などの企画で呼ばれることが多いですね。

北都システムから転職者へのメッセージ

北都システムのロゴ

編集部

最後に、転職を検討している方々へのメッセージをお願いします。

熊谷さん

当社では医療事業をはじめとする多分野での事業において、社内での請負業務やお客様の課題に対するソリューション提案、そしてSES(システムエンジニアリングサービス)として技術者を派遣する形態など、多岐にわたるスタイルで開発業務に携わっていただけることが大きな特徴です。

現在は『頑張る社員を応援する』という新しいコンセプトを打ち出し、社員一人ひとりの「輝きたい」という想いや「変化に強くなりたい」という意欲、また「安定的にコツコツと働きたい」といった各自の志向に幅広く応えられる制度を整えています。長く快適に働ける魅力的な職場だと思いますので、気になる方はぜひ応募していただけたらうれしいです。

久保さん

私自身、とても働きやすい環境だと感じています。やりたいことへのサポートが充実していることはもちろん、福利厚生も魅力的で、特にヘルシーな冷凍弁当を定期配送してくれる「nosh(ナッシュ)」や、映画を800円で観られる制度がお気に入りです。映画に関しては制度の個人利用上限に達してしまうほど活用しています。

そんな魅力的な要素がたくさんある会社ですので、ぜひ興味を持って応募していただけたらと思います。

編集部

本日はありがとうございました!

編集後記

取材では、札幌市の本社オフィスにいらっしゃるお二人からお話を伺いました。設立から3年目の1996年に入社された熊谷さんと、2020年に新卒で入社された久保さん。「入社時に生まれてなかったの!?」と熊谷さんが驚く場面もあり、年齢に関係なくフラットに話せる社内風土が短い時間でも伝わってきました!

北都システム株式会社の働き方のまとめ

事業領域
  • ソフトウェアの設計、開発が主力事業
  • 自社製品開発とDX支援を展開
  • 請負業務からSESまで対応
働き方
  • 柔軟な働き方に対応
  • 子育て社員への柔軟な対応
  • 資格取得支援制度あり
社風
  • スピードとトライを重視
  • 失敗を恐れない挑戦を推奨
  • 若手の提案も積極採用
福利厚生
  • 映画鑑賞の補助制度
  • 部活動制度が充実
  • 社内イベントを定期開催
女性活躍
  • 社員の2割が女性
  • 産休・育休取得実績あり
  • 時短勤務制度を整備
開発方針
  • ユーザー目線の開発重視
  • 現場との密接な連携
  • 提案力を重要視

北都システム株式会社の基本情報

企業名 北都システム株式会社
住所 札幌市厚別区厚別中央2条3丁目5番11号
事業内容 ・自動車関連、組込みシステム開発
・医療システム開発
・アプリケーション開発
・ソリューション開発
設立 1994年5月
働き方 フレックスタイム制(コアタイムなし)
公式ページ https://www.hscnet.co.jp/
採用ページ https://hsc-saiyou.jp/
募集職種 【システムエンジニア】
・組込みエンジニア
・アプリエンジニア
・医療システムエンジニア
・システムインテグレータ
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。