ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、横浜のみなとみらいに本社を構え、システム開発とデータセンター運営の両輪で事業を展開する株式会社アイネットにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
アイネットは安定した収益基盤を確立する一方で、社員の多様なキャリア構築を支援しているのが特徴です。システム開発からインフラ構築まで幅広い技術が習得できる環境や、部署異動による職種転換が可能な「キャリアチャレンジ制度」、約100種類の資格取得支援制度など、挑戦を後押しする独自の取り組みがあります。
今回は、同社の働く環境や育成制度について、総務人事本部人事部統括部長の小木曽さん、また同じく人事部で新卒採用担当の嵐田さんと中途採用担当の鎌田さんにお話を聞かせていただきました。
アイネットの組織:20代が多数活躍、キャリアアップも目指せる
編集部
御社には若手社員が活躍できる土壌があると伺いました。まず、御社の社員の年齢層について教えていただけますか。
小木曽さん
幅広い年齢層の社員が活躍していますが、毎年50〜60名の新卒採用を行っており、20代の社員が多いのが特徴です。平均勤続年数は16〜17年前後と、社員が長期的に活躍できる環境があります。中途採用についても、20代後半から30代前半の年齢層の募集に力を入れています。
編集部
若手の管理職登用について、具体的な事例はありますか。
小木曽さん
30代で課長や部長に抜擢された社員もいます。約10年かけて築いてきた信頼関係が評価され、新規案件の責任者として任命されています。若手であっても実力と信頼関係があれば、管理職として活躍できる環境があります。
▲20代のリーダーや30代の若手マネージャーも多く活躍する同社
また、中途採用で活躍する20代の外国籍の男性は、IT業界は未経験でしたが、当社で頑張りたいという強い意欲を評価され、採用に至りました。中途採用に関しては基本的に経歴やスキルを考慮しますが、技術は入社後でも身につけることができるため、部署によりますが、未経験者も受け入れています。
前述の社員は、現在メーリングサービスという印刷業務を担当しています。お客様のデータを預かって印刷し、それを届けるという業務です。当社はIT関連以外にも幅広い事業を展開しており、メーリングサービスはその一つです。
彼はその部門で、約200名のパートタイマーの方々と信頼関係を築き、現場の社員と二人三脚でとても活躍していますね。
IT業界では女性比率が高め。男女問わず「キャリアチャレンジ」も可能
編集部
未経験の採用についてのお話がありましたが、アイネットの採用方針をお教えいただけますか?
小木曽さん
これまでの経験、性別や国籍など、「多様性」を意識した採用を重視しています。新卒採用では4割が女性で、IT業界としては高い比率です。また、女性が活躍できる環境づくりにも力を入れており、様々なサポート体制を整えています。
また、出身学部もさまざまで、文系出身のエンジニアも当社では多数活躍しています。
編集部
女性活躍のためのサポート体制について、具体的にはどのような取り組みを行っていますか。
小木曽さん
女性特有の健康について学ぶ機会を設けたり、ライフイベントに関連したキャリア研修を実施したりしています。また、女性が結婚や出産などのライフイベントで一時的に休業する際のキャリアへの影響を最小限に抑えるための支援を行っています。
編集部
キャリア構築に関する支援として、特徴的なものはあるでしょうか。
小木曽さん
これは女性に限りませんが、「キャリアチャレンジ制度」というものがあります。人員を必要としている部署が社内公募し、希望者が部署異動を願い出ることができる制度です。もちろん異動前には面接もあるのですが、違う業務を経験することで成長に繋がっていますね。
過去の事例では、宇宙開発関連の部署から流通関連の部署への異動や、営業職からエンジニア職へのキャリアチェンジなどがあります。
特に営業職からエンジニア職に異動された方は、IT営業として技術に触れる機会が多くあったことから、より専門的な技術を身につけたいという思いで異動を希望したそうです。「自分の可能性を広げたい」という考えからのキャリアチェンジでしたね。このように、社内での職種転換が可能なのも当社の特徴です。
通常、そのような新しいチャレンジをするなら転職を伴うことが多いかと思いますが、様々な職種が存在する当社であれば、制度を利用して社内で完結することができるんです。
研修やサポートの充実で新卒・中途ともに「働きやすさ」を追求
▲充実の研修制度は、同社の魅力の一つ
編集部
研修について、特徴的な点を教えていただけますか。
嵐田さん
まず新入社員に関しては、入社時に4カ月間の研修を実施しています。社会人としての意識づけを重視した研修となっており、例えばある研修では入社直後と研修終盤に、それぞれの段階に応じた内容を加えつつ同様の内容の研修を2度行います。
一度きりではなく、継続的な成長を支援する研修体制を整えることで、研修内容をしっかりと定着させることが狙いです。
また、配属後、新入社員1人に先輩社員1人がマスターとして伴走する「マスター制度」を導入し、業務のことや仕事に関する相談、悩みを気軽に共有できる環境を整えています。
編集部
嵐田さんは実際にマスターを経験されていると伺いました。
嵐田さん
はい。制度として月1回の面談が義務付けられていますが、それだけでは十分ではないと考え、週はじめに必ず次の1週間の業務内容や困りごとがないかを確認するようにしています。
▲マスターとして、担当する社員と密なコミュニケーションをとることを心がけているという嵐田さん
編集部
中途入社の方へのサポート体制について教えていただけますか。
鎌田さん
新卒採用のようなマスター制度は設けていませんが、各部署で入社者をサポートする体制を整えています。今後も中途採用を増やしていく予定なので、より参加しやすいコミュニケーションの場を提供できるよう、人事部門でも検討を進めているところです。
研修や資格手当など、エンジニア職を支える手厚いフォロー体制
編集部
ここから、特に募集を強化していらっしゃるエンジニア職について伺います。研修制度について、特徴的な点を教えていただけますか。
嵐田さん
新卒においては、当社では職種別採用を行っているため、職種ごとに特化した研修を実施しています。全職種共通で、先述の社会人基礎研修を行った後の実施となります。
エンジニア向けには、システム開発やプログラミング言語の研修を行い、インフラエンジニアやデータセンターエンジニアには、外部研修会社での専門的なネットワーク研修を行います。
4ヶ月の研修期間の後に現場配属となりますが、さらに12月末までは「マスター制度」を継続し、それ以降は定期的に人事部が集団研修を行います。トータルで1年間、しっかりサポートする仕組みになっています。
エンジニアは客先への常駐もあるため、自社への帰属意識が薄くなってしまうことがあります。そういった点を不安に感じる社員もいるため、安心して働くことができるような環境やサポート体制を整えることに力を入れています。
編集部
それでサポート体制が手厚いのですね。研修では具体的にどのようなことを行うのでしょうか。
嵐田さん
全職種共通のIT基礎研修を数日間実施した後、エンジニア職はJavaの基礎から学習をはじめます。その後Pythonを学び、さらに開発演習を行います。
開発演習では、過去の例ですと図書館管理システムや宿泊予約システムなど実践に近いシステム開発に取り組みます。文系・理系問わず採用しているため、プログラミング経験者と未経験者が混ざるようにグループを編成し、チームで取り組みます。
エンジニアとしての知識はもちろん、グループでの共同作業やその後のプレゼンテーションなどの場を充実させることで「コミュニケーション能力を伸ばす」という点にも注力し、研修を行っています。
▲「働きやすさややりがいにつながる制度をさらに充実させていく予定です」と語る鎌田さん
編集部
中途入社の方向けのスキルアップ支援制度についてはいかがでしょうか。
鎌田さん
業務に応じた研修の機会を提供しているほか、資格取得奨励金制度に特に力を入れています。IT関連を含め約100種類の資格を指定しており、金融系や宇宙関係、電気工事士など、様々な分野の資格取得を支援しています。アサインされた業務のお客様の業界知識習得とスキルアップにつながるため、多くの社員が活用しています。
ネットワーク・インフラ構築など、幅広くスキルアップを目指せる環境
編集部
データセンターを持つ企業として、エンジニアの方々にとってのメリットを教えていただけますか。
小木曽さん
システム開発だけでなく、ネットワークやインフラ構築の技術も習得できる環境があります。転職せずに両方の技術を身につけられることは大きな強みで、より幅広い分野で活躍できるエンジニアになれる点が魅力だと考えています。
編集部
社内でのエンジニア勉強会などの取り組みはありますか。
小木曽さん
業務知識の習得に重点を置いた勉強会を実施しています。また、プログラミング言語だけでなく、例えば流通業界やガソリンスタンド業界など、お客様の業界知識を深めるための勉強会も積極的に行っています。
新オフィスでの交流が活発。誰もが気兼ねなく話せる社風
▲2024年4月に移転したみなとみらいの本社新オフィス
編集部
オフィス環境について特徴的な点を教えていただけますか。
鎌田さん
2024年4月に、みなとみらいの新しいビル「横浜シンフォステージ」に移転しました。エリアごとのフリーアドレス制を導入し、コミュニケーションが活発になっています。違う部署の方と隣席になることも多く、自然と交流が生まれやすい環境です。
また、バーカウンターやカフェエリアなど、気軽に立ち話ができるスペースも多く設置し、社員間の交流を促進しています。
編集部
在宅勤務制度についてはいかがでしょうか。
鎌田さん
コロナ収束後は、対面でのコミュニケーションが円滑に行える場面では積極的に出社するようにしています。部署によって異なりますが、週1回程度の在宅勤務というスタイルが一般的です。対面でのコミュニケーションも大切にしながら、柔軟な働き方を実現しています。
編集部
社内イベントや交流の機会についても教えていただけますか。
嵐田さん
5月には全社員が集まる「キックオフ」を開催し、社長や役員から会社の方針を直接聞くことができる機会を設けています。その後の懇親会やビンゴ大会なども、貴重な交流の場となっています。また、部門対抗のフットサル大会も定期的に開催しており、部署を超えた交流を楽しんでいます。
編集部
社内の雰囲気はいかがでしょうか。
嵐田さん
年齢や役職に関係なく、とても話しやすい雰囲気があります。もちろん基本的な礼儀は大切にしていますが、若手社員でも上司に対して自分の意見や気持ちを発信しやすい環境です。上司の方々も、そういった風通しの良い環境づくりを心がけてくれているように感じます。
株式会社アイネットから転職希望者へのメッセージ
編集部
御社の特徴について、読者に特に伝えたい点を教えていただけますか。
小木曽さん
一般的なIT企業との大きな違いは、システム開発とデータセンター運営の両方を手がけている点です。自社でデータセンターを保有し、クラウドサービスを提供していることで、安定した収益基盤があります。この安定性があるからこそ、常に新しいことにチャレンジできる環境を整えることができています。
IT業界未経験の方でも、チャレンジする意欲があれば大歓迎です。
編集部
転職を考えている方々へ、最後にメッセージをお願いできますか。
小木曽さん
アイネットは様々な業務を行っており、多様な人材が活躍できる会社です。これまでの経験や知識を必ず活かせる場所があります。
また、「働きやすい」「先輩や上司のサポートが手厚い」という理由から、一度退職された方が「アイネットの方が良かった」と言って再就職するケースが多いのは特筆すべき点です。このことからも、充実したサポート体制と働きやすい環境が、当社の大きな魅力だと言えます。
当社には、安心して新しいことに挑戦できる環境が整っています。ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています。
編集部
手厚い研修制度と、安定した収益基盤があるからこそ、新しいことへ安心して挑戦できる環境があるのですね。本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
社員構成の特徴 |
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研修・育成制度 |
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キャリア形成の特徴 |
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働き方の特徴 |
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社風・文化 |
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事業の特徴 |
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株式会社アイネットの基本情報
企業名 | 株式会社アイネット |
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住所 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1-2 横浜シンフォステージウエストタワー13F |
事業内容 |
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設立 | 1971年4月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
公式ページ | https://www.inet.co.jp/ |
採用ページ | https://www.inet.co.jp/recruit/ |
募集職種 |
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