社員の活躍やワークライフバランスの実現を推進する企業を紹介する本企画。今回は、HR Tech事業やIT人材のアウトソーシングを行うインターリンク株式会社を取材しました。
インターリンク株式会社とは
インターリンク株式会社は、「働く人の幸せ創造カンパニー」を経営理念に、HR Tech事業、IT人材アウトソーシング、Webの総合プロデュース事業を展開しています。
HR Tech事業として手がける組織の成長支援プラットフォーム「Agelu」は、社員同士や部署間のつながりを定量化・可視化することによって組織成長に役立てるサービスで、リモートワーク環境における企業文化の形成や浸透を助けるツールとして注目されています。
会社名 | インターリンク株式会社 |
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住所 | 東京都千代田区九段北1-4-1日本地所ブルックスビル9階 |
事業内容 | ・Webインテグレーション事業 ・システム開発事業 ・IT人材アウトソーシング事業 ・HR Tech事業 |
設立 | 1995年8月 |
公式ページ | https://www.interlink.ne.jp/ |
IT人材アウトソーシング事業では、インターリンクの正社員がクライアント企業に常駐してIT課題の解決に取り組んでおり、株式会社NTTドコモ様など大手クライアントとの直接契約のお仕事もあるので、大きなプロジェクトを通じたスキルアップや成長が期待できます。
今回は、常務取締役の木村昌史さんと、人事部の和田紫織さんに、若手社員の活躍を後押しする取り組みや、ワークライフバランスを実現するための制度についてお話しいただきました。
「働く人の幸せ」を創造するための3つの事業を展開
▲インターリンク株式会社は、「働く人の幸せ創造カンパニー」を経営理念に掲げている。(公式サイトから引用)
編集部
最初に、インターリンクさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか?
木村さん
弊社は、「働く人の幸せ創造カンパニー」を経営理念に掲げており、「今日も幸せだと実感できる社会と未来」を創るための3つの事業を展開しています。
編集部
それぞれの事業について、概要を教えてください。
木村さん
ひとつ目はHR Tech事業で、社員同士が「承認」と「感謝」をメッセージやチップで贈り合う組織の成長支援プラットフォーム「Agelu」を運営しています。
ふたつ目は、社内で教育を受けた当社の正社員が、お客様の拠点に常駐し、お客様の抱えるIT関連の課題解決に取り組むIT人材アウトソーシング事業です。システム開発エンジニアやインフラエンジニア、Webディレクターなど様々なIT技術者が在籍しており、業務委託という形でプロジェクト全体をお引き受けすることもあります。
もうひとつの事業は、総合的なWebプロデュースとして、創業から25年以上にわたって培ってきたナレッジを活用し、Webサイトの制作からコンテンツマーケティングやアクセス解析、サイト保守・運用、システム開発まで、お客様のビジネスを成功へ導くためのソリューションを受託制作・開発としてワンストップで提供しています。
自社サービス「Agelu」は人事課題を解決するツール
編集部
自社サービスの「Agelu」について、詳しく教えていただけますか?
木村さん
Ageluは、社員のエンゲージメントやチームワークを強化し、人事課題の解決や組織の成長へとつなげるためのプラットフォームです。
感謝の気持ちをメッセージで伝えられるのはもちろん、感謝とともに「チップ」も贈れる機能や、社員の投稿にコメントやリアクションできる機能があります。また、Ageluの大きな特徴として、組織内の関係性を相関図として可視化できる機能があります。
社員同士が送った感謝などのコミュニケーションを定量化し、メンバーの関係性を線の太さや濃さで可視化することができるので、上司と部下の信頼関係やチームの連帯感などを読み解き、より良い組織づくりに生かすことができます。
編集部
コロナ禍によってリモートワークを導入する企業が増えたので、Ageluのようなツールの重要性も高まっているように感じます。
木村さん
そうですね。リモートワークはワークライフバランスの実現などのメリットをもたらす一方で、企業理念の浸透や企業風土の形成が難しくなったり、社員の定着率が低下したりといった新たな課題も生み出しました。Ageluを利用することで、リモート環境でも社員同士が感謝を贈り合うことで絆を強め、企業文化の形成や浸透を促進することが期待できると考えています。
編集部
Ageluは、インターリンクさんが理念に掲げる「働く人々の幸せ創造」を実現するサービスだと感じました。
大手企業の仕事に関わるチャンスも。インターリンクの若手活躍への取り組みとは
編集部
ここからは、若手社員の活躍をテーマにお伺いします。まず、インターリンクさんには、どのような職種があるのでしょうか。
木村さん
Webディレクターやプロジェクトマネージャー、システムエンジニア、インフラエンジニア、アプリエンジニア、WebデザイナーといったIT業界に特化した人材が9割を占めており、多くのメンバーはお客様先に常駐してITの課題を解決する業務を行っています。あとの1割は、販管部門のメンバーです。
編集部
インターリンクさんの社員の平均年齢は約35歳ということですが、20代〜30代前半の若手メンバーが携わるお仕事には、どのようなものがありますか?
和田さん
新卒や若手で中途入社した20代のメンバーに関しては、チームリーダーや先輩社員について実務を経験しながらスキルを積み上げてもらいます。
木村さん
弊社のIT人材アウトソーシンジ事業では、株式会社NTTドコモ様やビッグローブ株式会社様といった大企業様との直接のお取り引きがたくさんあります。30代前後になり、ある程度スキルや経験が身についた社員には大手クライアント様に常駐し、プロジェクトの一員としてより大きな仕事に携わってもらいます。
編集部
大手企業のお仕事に関われることは、経験値やキャリアのアップが期待できそうですね。若手社員が自社サービスのAgeluに関われるチャンスもあるのでしょうか?
木村さん
Ageluについては現在、エンジニアと事業部長、営業担当の3人体制で運営しています。今は契約社数を増やすというフェーズなのでこのような体制で展開していますが、今後、UIの改善や新しい機能の追加などサービスを進化させていくフェーズになれば、若手メンバーにも参加してもらい、積極的に企画提案などを行ってもらいたいと考えています。
編集部
Ageluの事業成長に伴って、今後さらに若手メンバーが活躍できる場面が増えそうですね。
資格取得の支援や自主的な勉強会で成長を実現
▲インターリンク株式会社では、クライアント企業に常駐する社員や本社勤務の社員が定期的に集まりナレッジを共有している。
編集部
インターリンクさんには、社員の成長を支援するような取り組みや制度はありますか?
木村さん
弊社はIT事業を展開していることもあるので、社員のみんなが実務に生かせる資格の取得を会社として支援しており、資格に合格した際は受験費用を会社が全額負担しています。
また、2023年10月からオンライン教育サービスの「GLOBIS」をトライアルとしてICTサービス事業部に導入しており、社員は希望するコースを受講することができます。
編集部
クライアント企業に常駐するメンバーが多いと思いますが、お互いが得たナレッジなどを共有する機会はありますか?
木村さん
はい。常駐先で働くメンバーと社内のメンバーが集まって、さまざまなテーマで勉強会を開催しています。会社が企画するというよりは、社員が自ら企画・運営し、興味がある人が集まって自主的に学んでいます。
編集部
勉強会のテーマには、どのようなものがありますか?
和田さん
例えばGoogleアナリティクスの分析レポートの作り方を学んだり、その時に流行っているWebデザインについて議論を交わしたりする会があります。開発系の職種の場合は、スキルの高い社員が先生になって一緒にコーディングすることもあります。
業務に関すること以外でも、ギターや写真など、趣味をテーマに企画してくれる人もいますよ。
とはいえ現在はリモートワークが増えているので、集まって勉強会を開催するというよりオンラインでのアウトプットやナレッジの共有が多いですね。
リモート勤務でもコミュニケーションを密に取れる環境あり
▲インターリンク株式会社はリモートワーク環境でも、オンライン会議などでコミュニケーションをとっている。
編集部
インターリンクさんは、リモート勤務を導入していると伺いました。
和田さん
はい。自社事業や受託事業に関わる社員は、ほぼフルリモートで働いており、クライアント先に常駐するメンバーもフルリモートやハイブリッド勤務の人が9割ほどを占めます。
編集部
リモート環境での人材育成やコミュニケーション促進の取り組みとして、どのようなことを行っていますか?
和田さん
リモートでも社員の疑問や不安にしっかりと向き合えるよう、チャットツールを活用して業務の確認を行ったり、タイムリーに相談し合えたりする環境を整えています。
また、弊社自身もAgeluを導入しているので、感謝の気持ちを贈り合ったり、週末の出来事や家族のエピソードなどを共有して周囲とコミュニケーションを取ったりしています。
編集部
インターリンクさんには、社員が気軽に質問したり、コミュニケーションを取ったりできる環境があるので、新しく入ったメンバーも安心して働くことができそうだと感じました。
インターリンクはワークライフバランスを実現する制度が充実
編集部
インターリンクさんは、ワークライフバランスの実現のために、福利厚生を充実させていると伺いました。
木村さん
仕事とプライベート、どちらも充実させて欲しいとの考え方から、弊社は年間の休日数を125日以上としています。
通常の有給休暇に加えて、8月4日を会社の創立記念日として休日にしているほか、誕生日月の前後1ヶ月を含む3ヶ月の間で1日休みを取れる「バースデー休暇」や、3日間の夏季休暇があります。また、勤続5年ごとに永年勤続休暇と金一封を贈っています。
編集部
各種手当についてはいかがですか?
木村さん
家賃等に応じて最大1万5,000円の住宅手当があるほか、家族手当や、テレワーク日数に応じてテレワーク手当を支給する制度があります。
また、弊社ならではの手当として、「Agelu手当」があります。会社が全員に週ごとに500チップを付与し、ほかの社員に仕事で助けてもらった時などに、そのチップを感謝のメッセージと一緒に贈る仕組みにしています。
1チップ=1円で計算し、贈られたチップを手当という形に変え、お金として受け取ることができます。
編集部
Agelu手当は、手当としてお金がもらえるメリットだけでなく、社員同士の関係向上など、さまざまな効果が期待できそうですね。
活動費の補助も。「部活」を通じて社内交流を促進
▲リアルで集まる機会がある時は、社員同士でランチに行くことも。
編集部
リモート勤務を導入しているインターリンクさんですが、社内交流を深める取り組みはありますか?
和田さん
弊社には部活制度があり、四半期ごとに活動費を支給しています。
例えば、「カフェ部」では、紅茶の資格を持つ社員から話を聞いたり、活動費を利用して都内の高級カフェにお茶をしに行ったりしています。
▲部活動が盛んなインターリンク株式会社。「カフェ部」では、メンバーが気になるカフェへ行きお茶やデザートを楽しんでいる。
和田さん
ほかにもマラソンやゲーム、ゴルフ、スノーボードなどの部活があり、一緒に出かけて趣味を楽しんだり、普段からSlackの部活用チャットルームで情報交換したりしています。猫を飼っている社員が多いので、ただ猫を愛でる「猫部」というのもありますよ。
編集部
趣味で集まれる機会があると、部署を超えた関係づくりにもつながりそうですね。
木村さん
そうですね。部活を通じて気軽にコミュニケーションできる機会があることで、心理的安全性の醸成ができていると感じます。良い組織づくりの一環として、今後も部活の取り組みは大切にしたいと考えています。
時代に合った働き方を取り入れ、副業もOKに
編集部
インターリンクさんは、副業が可能だということですが、許可している背景について教えていただけますか?
木村さん
世の中の働き方は大きく変化しています。弊社も新しい働き方にフィットした会社になる必要があると感じ、副業を許可しています。
編集部
みなさん、どのような副業をしているのでしょうか?
和田さん
普段の業務と全く異なる仕事をしている人もいれば、本業のスキルを生かして、Webデザインやコーディングをしている人もたくさんいます。それぞれが自分のキャリアや価値を高めて、活躍の場を広げているので、弊社としても応援したいと思っています。
編集部
ここまでお話を伺って、インターリンクさんは「働く人の幸せ創造カンパニー」という理念を自社の社員に対してもしっかり実現している会社だという印象を受けました。
理念に共感し、チームで目標に向かって挑戦できる人を歓迎
▲常務取締役の木村さんは、メンバーに求めるのは理念への共感だと話す。
編集部
中途採用を積極的に行っているインターリンクさんですが、新しく仲間になる人に求めるスキルや人物像はありますか?
木村さん
お客様が求めるものを提供するためには、スキルは絶対に必要だと思いますが、それ以上に大事に考えているのは、「働く人の幸せ創造カンパニー」という経営理念や、「One Step Ahead(一歩先を行く)」というビジョン、「発見」「挑戦」「楽しむ」というバリューへの共感です。
極論を言えば、スキルがあっても「個」として活躍することだけを追求する人は弊社の文化にはマッチしないと考えているので、まずは私たちと同じ理念や目標に向かって取り組んでいただけることが一番重要だと思います。
和田さん
弊社には、コミュニケーションを大切にし、お互いを認め合うカルチャーがあります。そのため、自ら手を挙げて意見を言ったり、面白そうだと思ったことに積極的にチャレンジしたりしたい人なら、きっと活躍していただけると思います。
チームワークを大切にしつつ、意欲的に成長したいと考える方がいましたら、ぜひ一緒に、理念やバリューの実現に向けて挑戦してください。
編集部
「働く人の幸せ」を第一に考えるカルチャーが浸透しているインターリンクさん。同じ目標に向かってチームで力を合わせて取り組みたいと考える人には、最適な環境だと感じました。
本日は、ありがとうございました。
■取材協力
インターリンク株式会社:https://www.interlink.ne.jp/
採用ページ:https://www.interlink.ne.jp/recruit/