ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、伊藤超短波株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
伊藤超短波は100年以上の歴史を持つ医療機器メーカーで、業界内でトップクラスのブランド力を誇ります。取り扱う物理療法機器は、接骨院や整形外科だけでなく、プロ野球やサッカーなどのトップアスリートのケアにも採用され、人々の健康に貢献しています。
同社の魅力は、メーカーでありながら顧客と直接関わり、製品開発から営業まで一気通貫で携われる環境があること。また、医療やスポーツの専門知識が自然に身につく独自の研修制度や、部署の垣根を越えた連携体制も特徴です。
今回は、そんな同社で働く魅力について、開発部部長の土棚さんとメディカル営業部の小野さんにお話を伺いました。
若手営業職の活躍:32歳で所長代理!医療機器営業での成長環境
▲営業職として活躍する小野さん
編集部
若手活躍のテーマについて伺います。最初に、御社のおおよその年齢構成を教えてください。
小野さん
当社の平均年齢は現在42歳で、幅広い年齢層の社員が働いています。私が所属するメディカル営業部は特に若手が多く、20代中盤から30代前半の若手社員を中心とした組織です。私自身も中途入社して6年になりますが、現在32歳で、ちょうどその中心的な年齢層に該当します。
編集部
営業部の若手社員を代表して小野さん自身のご経験を伺いたいのですが、まずは前職や現在のお仕事内容をご紹介いただけますか?
小野さん
前職では医療商社で、医療機器や医療備品の販売を担当していました。私自身スポーツをやっていた経験から、「アスリートの全力をサポート」を掲げてプロスポーツ選手の治療及びコンディショニングのサポートを行う事業内容に魅力を感じ、伊藤超短波にジョインしました。
現在はエンドユーザーである接骨院や整形外科、病院等の先生方を訪問し、使用中の機械についての悩みを伺ったり、新製品のご提案をしたりしています。アスリート支援を掲げる会社として、アスリートのトレーナーはもちろん、国際大会に出場するアスリートへ直接製品説明を行うこともあります。
▲医療関係者はもちろん、アスリートと接点を持ちサポートできるのも仕事の魅力
編集部
もともと関連業界を経験されていたとはいえ、メーカーと商社ということで異なる部分も多いと思います。転職後のスキルアップやサポート体制について特に役に立ったと感じたものはありますか?
小野さん
営業職は個人ノルマが重視される傾向にありますが、当社ではチーム全体での目標達成を重視しているのが特徴です。そのため入社したてでなかなか数字の達成が厳しい時期は周りのチームメンバーにとても助けてもらいました。「チーム全体でやり切る」というカルチャーが根付いているため個人が孤立しない環境があるのは、新入社員の営業にとってとても心強いのではないでしょうか。
また当社の顧客は医師という専門家のため、営業職にも体の構造や関節、骨、筋肉の名称など、専門知識の習得が必須なんですね。体のつくりに関する専門知識や物理療法機器の使い方などについて、先輩社員による手厚い研修があったのもありがたかったです。研修を通じて楽しく知識を習得していくことができました。
▲新卒社員向けの研修以外にも、オリジナル研修や職種別研修など手厚い研修制度が整っている
編集部
「楽しく」というのは、内容だけでなく研修自体の雰囲気が楽しいものだったということですか?
小野さん
そうですね。個人的に興味のある分野だったということもありますが、研修自体も大学のゼミや部活のような雰囲気で楽しみながら学べる雰囲気がありました。研修という形で行うのは月に1回か2回くらいの頻度なのですが、それ以外にも社内でたまたまそういう流れになって機械をさわりながら話をするなど、自然な学び合いが生まれることもよくあります。
▲オフィスには社員用の治療器が設置されている。これを使って自然な学び合いが生まれることもあるそう
編集部
社内全体に、知識習得に対して非常に前向きな風土があるんですね。
小野さん
その通りです。また顧客である医師の先生方から学ぶことも多く、毎日新鮮な知識を得られる環境があります。こちらでも機器の適切な使い方を先生方にご提案させていただいているのですが、そこに先生の技術が加わることでまた新たな発見があり、本当に日々学ばせてもらっています。
若手技術者の活躍:自主性を活かした製造現場との連携
編集部
若手活躍について、技術職の方で特に印象的な活躍をされている若手社員のエピソードがあれば教えてください。
土棚さん
新卒で入社し現在4年目になるメカ設計を担当する社員が、非常に好奇心旺盛でさまざまなことに積極的に取り組んでいるという意味で特に印象的です。設計シミュレーションなど新たなスキル習得にも前向きで、さらに製造工程への理解を深めるために自ら進んでさまざまな協力工場に足を運んでいます。
編集部
工場への訪問は会社からの指示ではなく、その若手社員の方の自主的な行動ということですか?
土棚さん
はい。通常は発注後に製品が届くのを待つだけですが、この社員は「製造過程を自分の目で見たい」と工場に足を運んでいます。実際に足を運んで製造環境や工程を知ることで、より実践的な設計が可能となるため、設計者としての大きな成長につながっているのではないでしょうか。
伊藤超短波エンジニアの醍醐味:一気通貫の開発環境
▲開発部の部長を務める土棚さん
編集部
エンジニアの若手活躍エピソードについてお話いただきましたが、ここから改めてエンジニアのテーマに基づき詳しく伺います。御社の技術職にはどのような職種があるのでしょうか。
土棚さん
伊藤超短波には「開発生産本部」という技術部署があり、開発部と品質保証部、生産部で構成されています。技術職は全体的に中途採用の方が多く、新卒の方は別として、現状は何らかの形でものづくりに携わってきた方が中心となっています。
編集部
御社ならではのエンジニアの特徴や魅力はどういった点にあると思われますか?
土棚さん
当社の最大の魅力は、製品開発の全工程に携われる一気通貫の環境です。応募してくる方の中には設計の経験はあっても量産立ち上げの経験はないという方が多いのですが、当社では一部の工程だけでなく、製品起案から量産立ち上げまでのすべてを経験できます。
特に量産立ち上げについては、試作品1個を作るのとまったく異なる手法が求められるんですね。品質を担保しながら100個、200個を生産していくためには、どうしてもどこかで工程に折り合いをつけなくてはならない部分も出てきます。そんなとき、量産立ち上げからしか関わっていない技術者の場合、必要な工程を省いてしまうこともあるんです。その点で当社の技術職では起案の段階から関われるため、しっかりと使用用途を理解した上で現実的な生産体制を確立していくことができます。
また営業がお客様から聞き取ったニーズをもとに、0から製品開発に携わるからこそ世の中に必要なプロダクトを自分たちで生み出しているという実感が得られるのも当社ならではのやりがいです。製品を生み出した後も、営業を通じてお客様の声を聞くことができるため、そこも仕事のやりがいにつながっています。
▲社内の研修室兼ショールームには、開発した物理療法機器がズラリと並ぶ
編集部
営業以外にも、部署間でコミュニケーションを取る場面は多いのでしょうか。
土棚さん
はい。営業メンバーとは製品化に際して一緒に打ち合わせにも行きますし、医療機器を取り扱う上では法制度との兼ね合いで社内の規格関係の部署との連携も欠かせません。製造工程ではもちろん生産部門とも連携しますし、開発後は取扱説明書作成で宣伝部門とも関わるなど、さまざまな部署と協力しながら製品を開発しています。大手企業の場合は完全に分業制になっていることが多いのですが、関連部署と連携しながら開発に関する業務以外にも主体的に関わっていけるのは、当社のエンジニアの醍醐味といえるでしょう。
エンジニアの成長支援:外部研修と実践的OJT
▲「健康経営優良法人」として健康施策も推進。社内にはリフレッシュルームも完備
編集部
御社のエンジニアのスキルアップ支援制度を教えてください。
土棚さん
入社後の研修はOJTが基本です。OJT研修も製品起案から量産立ち上げまでのすべての工程を行うため、経験がない方にとっても幅広い知識を得る良い機会になっています。
また当社では外部での勉強機会への参加を積極的に推奨しています。例えば若手社員活躍の事例でお話した「協力工場に出向いて製造工程を見る」というのもその一環です。先ほどお話したのは社員の自発的な取り組みですが、部署としても製造工程への理解を深めるため、タイミングが合えば積極的に出向いてもらうようにしています。
それ以外にも、例えば日本最大の電気部品展示会であるCEATECなど、展示会やセミナーへの参加も促進しています。他にもAIに関する展示会や製造に関わる梱包関係の展示会など、直接の業務に関わらないものであっても知識として重要だと考えられる場合は参加を認め、幅広い学びの機会を提供しています。
伊藤超短波で働く魅力:成長意欲を活かせる環境
▲1916年に創業。長い歴史に裏打ちされた自社製品へのスペックに自信を持って働くことができる
編集部
最後に、伊藤超短波に興味を持った読者に向けてメッセージをお願いします。
土棚さん
技術職における当社の最大の特徴は、製品開発の最初から最後まで一貫して携わり、ものづくりを本当の意味で楽しめる環境です。協力工場に出向いたりセミナーに参加したり、外部と積極的に関わりながら幅広い経験、知識を得ていきたいという成長意欲を持つ方をお待ちしています。
小野さん
伊藤超短波は業界内で確かなブランド力を持っています。ただ名前が通っているだけでなく、社員全員が自社製品の高いスペックに絶対的な自信を持ってお客様におすすめできることは、営業として働く上で大きな価値を持っているといえるでしょう。
営業職というと元気で明るい性質が必須と思われがちですが、専門的な知識を持った先生を対象とした営業のため、物事を冷静に考える落ち着いた雰囲気の方も当社の営業にマッチします。一方で、人の懐に入るのが得意な明るく積極的なタイプも活躍しています。多様な個性を持つ方が活躍できるフィールドがあるため、興味のある方は検討していただけると嬉しいです。
編集部
土棚さん、小野さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
この記事のまとめ
職場環境・社風 |
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仕事の特徴 |
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教育・研修体制 |
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事業の特徴 |
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求める人材像 |
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伊藤超短波株式会社の基本情報
住所 | 本社:埼玉県川口市栄町3-1-8 |
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事業内容 | 病院用および家庭用治療器、リハビリテーション機器、健康機器、美容機器などの製造・販売 |
設立 | 1916年 |
公式ページ | https://www.itolator.co.jp/ |
採用ページ | https://www.itolator.co.jp/job/ |
募集職種 |
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