ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ジュノー株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
ジュノー株式会社は、本社を横浜に構え、社員約130名と契約カメラマン500名を擁し、結婚式をはじめ、多彩な企業向けにクリエイティブサービスを提供する企業です。写真撮影を中心に、映像制作や音響、企画デザインまで、ブライダル業界で40年以上の実績を持つ同社では、テレワークを積極的に推進。担当業務に応じて柔軟な働き方を実現しています。
今回は、ジュノー株式会社の働き方や社風について、制作部写真課の市村さんと人事部の岡﨑さんにお話を聞かせていただきました。
500名以上のフォトグラファーが活躍。ジュノーの制作体制
編集部
はじめに、御社の事業についてご紹介いただけますでしょうか。
市村さん
ウエディング事業の写真部門には、コンテスト受賞歴のあるカメラマンをはじめとする500名のフォトグラファーと50名のアルバムデザイナーが在籍しています。大規模な制作体制により、高品質なサービスを安定的に提供しています。さらに、社内での技術共有や研修制度も充実しており、圧倒的なクオリティでアート性に優れたアイテムを展開しています。
映像部門ではドキュメンタリーの中からストーリーを構成し、当日の雰囲気、BGM、おふたり“らしさ”を丁寧に表現し、まるで映画のような美しい世界観のウエディングムービーを撮影・制作しています。
音響については、音響照明のプロフェッショナルによる繊細かつ巧みな技術で、その場の空気を自在に操る演出を行います。おふたりのご要望や当日の雰囲気に合わせたオリジナル楽曲でパーティシーンを華やかに盛り上げます。
撮影からレイアウトデザインまでワンストップで写真を提供
編集部
市村さんは入社10年目とのことですが、現在のポジションや、仕事内容についてお聞かせいただけますでしょうか。
市村さん
制作部写真課に所属している私は、結婚式場でフォトグラファーとして撮影を行うほか、撮影したフォトデータのレタッチやアルバムの納品管理など、多岐にわたって行っております。以前はDVDでの納品でしたが、現在はお客様にURLを記載したメールをお送りし、そこから写真をダウンロードしていただくWeb納品に切り替わっています。
スケジュール通りにレタッチが進んでいるかの確認や、約束の期日までにお客様へメールが届いているかなど、納品進捗の管理が具体的な仕事内容になります。
編集部
市村さんはフォトグラファーとのことですが、ジュノーではどのような撮影をされているのでしょうか。また、撮影の際に心がけていることなどがあればぜひ、お聞かせください。
市村さん
主にウェディングの撮影には婚礼当日に行われるフォーマル写真、スナップ写真、当日撮影とは別の前撮りという大きく3つの種類があります。それぞれに特徴があり、前撮りではおふたりのご要望に沿って進めていきます。
式当日のメイクから送賓までを記録するスナップ撮影ではおふたりの進行があるので、カメラマンから積極的な介入はあまりしません。撮影しながらおふたりがどのような家庭で育ち、どんな環境で過ごしてこられたのか、友人や親族との関係性、恩師のスピーチから学生時代の様子を知ることができるのが醍醐味と感じています。
前撮りで撮影した写真が披露宴会場の受付にA3サイズで飾られるのを見ると、とても嬉しく感じます。
総合的にブライダルに携わり、感動的なシーンに立ち会えることが魅力
編集部
写真以外の部門も含めた、ブライダルの仕事の魅力を教えていただけますか?
市村さん
当社は活躍の場がとても幅広い会社です。写真だけでなく、映像撮影や音響、演出など、さまざまな部署があって総合的にブライダルに携われるのが魅力です。写真だけの会社だと映像カメラマンと意見交換する機会はなかなかないのですが、当社では「映像ではこういう考えで撮影している」といった話をすることができ、とても勉強になっています。
編集部
今までのブライダルシーンの中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?
市村さん
新郎新婦が中座するシーンで、車椅子で来場された新郎のお祖父様が突然立ち上がって手を振り、自らメインテーブルまで歩かれていかれたことがとても印象に残っています。
このような場合、新郎が迎えに行くのがセオリーだと思うのですが、お祖父様の気持ちをプランナーがくみ取り、会場全体が最後まで見守っている様子に胸を打たれました。このような嬉しいハプニングは普段なかなか見ることができないため、ブライダルシーンならではの、とても心温まる場面となりました。
子育て世代も活躍できる充実の両立支援制度
編集部
続いて、御社のワークライフバランスについて伺います。勤務形態はどのようになっていますか?
市村さん
当社の育児支援制度は、きめ細かな配慮が特徴です。例えば、通常10時から19時の勤務時間を、育児中は9時から16時に変更できる時短勤務制度や、週2~4日の在宅勤務制度を設けています。
また、当社ではフレックス制度を導入しており、コアタイムの11時から16時以外は自由に勤務時間を設定できます。子どもの急な発熱などで出社が難しい場合でもフレックスに切り替えてテレワークで対応できるため、ママ社員にとって非常に心強い環境だと感じています。
岡﨑さん
当社はテレワーク率50%を目標に推進しています。テレワークの活用頻度は担当業務によって異なります。例えば撮影が主な仕事の場合、週5日勤務のうち3日を撮影に充て、残りの2日を在宅での編集作業に当てるなど、柔軟に対応しています。
導入当初は慣れるまで時間がかかりましたが、今では多くの業務をテレワークで行えるようになりました。ただし、社内コミュニケーションの課題もあり、毎週金曜日を全員出社デーとして、直接顔を合わせて業務相談などができる機会を設けています。
また、テレワーク中のコミュニケーションをスムーズにするため、LINE Worksに加えてバーチャルオフィスツールを導入しました。このツールでは、ウェブ上に会社のスペースを作り、全社員がアイコンとして存在します。気軽に質問や相談ができ、まるで実際のオフィスにいるような感覚でコミュニケーションを取ることができます。
編集部
バーチャルオフィスでは具体的にどのようなコミュニケーションをされているのでしょうか。
市村さん
相手のアイコンをクリックすると、実際に肩を叩くように声をかけることができる「トントン」という機能を活用しています。文字で表現しなくても、会話のようにスムーズにやり取りができるので、在宅で仕事が行き詰まった時など、ちょっとした相談がしやすいんです。
市村さん
また、LINE Worksでは写真や画像を共有できるので、「この写真の色味をこう変更しようと思います」といった具体的な相談もしやすく、お客様の要望も含めてスピーディーに意見交換ができます。外出先からでも成果物の共有ができるので、とても便利です。
結婚や子育ての経験が活躍につながるジュノーの働き方
編集部
市村さんは転職されてジュノーに入社されたとのことですが、ジョインのきっかけについてお聞かせください。
市村さん
前職では、結婚式場内の写真室で3年ほど勤務していた私は、結婚して子どもを持ちたいというライフプランがありました。写真業界で産休・育休が取得できる会社を探していたところ、ジュノーはその制度が整っていたので転職を決めました。
現在、2人の子供がいますが、当社には産休・育休を取得して復職している先輩社員が多く在籍しており、日々アドバイスやサポートをもらいながら働くことができています。働き方も柔軟で、時短制度やフレックス制度を活用でき、子どもの状況に応じて土日祝日休みを選択することも可能です。
編集部
結婚や出産を経験されたことで、お仕事にどのような変化がありましたか?
市村さん
写真業界では子育てをしながら現場で働くことが難しいと考えられがちですが、当社ではライフステージに合わせて長く働くことができます。むしろ、子育ての経験があることで、お客様の気持ちにより寄り添えるようになり、それが接客での強みとなっています。
結婚や出産の経験を持つことで、お客様により共感的な対応ができ、経験を積めば積むほど活躍の場が広がると感じています。
ジュノーの社風:相手を想う心を大切にする
編集部
御社の社員に共通する特徴や雰囲気について教えてください。
市村さん
感動的なウェディングを主軸とする会社なので、社員はポジティブな思考を持った者が多いです。特徴的なカルチャーとしては、会社のクレドに基づいたコミュニケーションが挙げられます。例えば、「おはよう」の挨拶に一言添える文化が定着しており、「そのコート可愛いね」とか、「今日は子どもが学童に行きたがらなくて」といった会話が自然と生まれる雰囲気です。
また、思いやりの心と気づきの心を大切にしているのも当社の特徴です。体調が悪そうな同僚に温かい飲み物を買ってきたり、誕生日を祝ったり、休憩時間に会議室でプチパーティーを開いたりと、和気あいあいとした雰囲気があります。
岡﨑さん
当社の企業理念は「お客様のお役に立つ会社」です。これは社外のお客様だけでなく、社員同士の関係にもあてはまります。困っている人がいれば、進んで手を差し伸べ、相手が喜ぶことは何かを常に考えて行動しています。そのためにも、普段から周囲に目を配り、アンテナを張ることを大切にしています。
このような当社の社風は今年6月に相談役となった前社長が40年かけて築いてきたものです。相談役は季節に応じて、夏はアイス、冬はおでんや肉まんなど、社員が喜ぶものを考えて、差し入れをしてくださっていました。
来社する全ての人が「お客様」
編集部
岡﨑さんは採用も担当されていますが、御社の『お客様を大切にする』という考えは、採用活動にも活かされているのでしょうか?
岡﨑さん
「お客様を大切にする」という考えを徹底する当社は、新郎新婦だけでなく、面接に来る学生さんやアルバイト希望の方、宅配業者の方まで含め「お客様」として接しています。例えば、面接者にはメニューから飲み物を選んでいただき、宅配業者の方には必ず「ありがとうございます」と挨拶をします。
私自身、新卒採用に携わって5年ほど経ちますが、社内見学の際には必ず社員は作業を止めて立ち上がって挨拶するなど、どなたに対しても丁寧な対応を心がけています。
中途採用でも未経験歓迎!重視するのは技術よりも“想い”
編集部
御社が求める人材像や、採用で重視しているポイントを教えてください。
岡﨑さん
当社の業務はクリエイティブな仕事なので、撮影経験が必須だと思われがちですが、必要なスキルや技術は入社後の研修で学ぶことができるため、中途採用でも未経験の方を歓迎しています。実際に、未経験で入社して撮影や映像編集のスキルを身につけた社員が多数活躍しています。新卒採用においても、9割以上が未経験からのスタートです。
採用で大切にしているのは技術よりも人柄や想いの部分です。ヒトに感謝されるお仕事がしたい、自分が撮影した写真でお客様を笑顔にしたい、そんな熱い想いを持ち、弊社の企業理念に共感していただける方と一緒に働きたいと考えています。
ジュノー株式会社から転職希望者へのメッセージ
編集部
それでは最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
市村さん
子育てと仕事の両立に不安を感じる方も多いと思いますが、当社では安心して両立しながら働ける環境が整っています。むしろ、結婚や出産の経験を会社に還元できる貴重な人材として歓迎しています。子育て世代の方も含め、長く活躍していただきたいと思っています。
岡﨑さん
30代のメンバーが中心となって活躍している当社では、結婚式が好きで、お客様のシアワセを創造するために、自ら考えて行動できる方を求めています。撮影や編集の経験がなくても大歓迎です。
大切なのは、成長意欲やホスピタリティマインドです。私たちと一緒にクリエイティブを通して、新郎新婦のシアワセを作っていきましょう。
編集部
さまざまな分野の社員が一丸となって結婚式を創るジュノーは、社員が支え合うことで新郎新婦に「最高のワンシーン」を届けていると感じました。また、結婚や子育ての経験を活かせる環境も、女性活躍を後押ししているのですね。
本日はありがとうございました。
この記事のまとめ
働き方の特徴 |
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職場環境・社風 |
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仕事内容 |
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女性活躍・両立支援 |
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キャリア・育成 |
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ジュノー株式会社の基本情報
住所 | 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎南 3-11-10 ジュノービル |
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事業内容 |
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設立 | 1983年9月 |
働き方 |
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公式ページ | https://www.junowedding.jp/ |
採用ページ | https://www.junowedding.jp/recruit/ |