大規模工事＆環境に配慮！株式会社加藤建設の若手が語る現場監督の働きがい

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社加藤建設にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社加藤建設は、道路や橋梁の新設・補修、港湾土木工事、住宅や公共建築物の建設・改修を通じて地域の地盤改良やインフラ整備を行っています。中層混合処理工の「パワーブレンダー工法（※1）」や、地下空間施工の「アーバンリング工法（※2）」といった先進的な特許技術を有していることや、環境に配慮した施工によって社会貢献を目指していることが大きな特徴です。
（※1）パワーブレンダー工法：セメント系固化材等の改良材を軟弱土に全層鉛直方向に強制的に撹拌混合し、連続して安定した改良体の造成を可能とする地盤改良工法
（※2）アーバンリング工法：あらかじめ工場で製作された鋼製リング体を、施工現場の地上で1リングずつ組み立てと圧入作業を繰り返しながら、立坑など鉛直方向の地下構造物を効率的に構築する工法

2025年5月時点では「施工管理（土木）」と「機械オペレーター」の採用に力を入れており、40歳までなら建設業界未経験者も歓迎。じっくりと着実に知識と技術を身につけられる体制が整っているため、建設や土木の知識がない方も安心してチャレンジできます。

今回は、株式会社加藤建設で活躍する若手社員の事例や働き方について、コンストラクト事業部（※）の中根さんと総務課の臼井さんにお話を聞かせていただきました。
（※）同社の事業部は地盤改良に特化したジオテクノロジー事業部、地下空間を利用する圧入ケーソン工事を実施するアーバン・イノベーション事業部、そして国や県から直接工事を請け負い、様々な業者と連携しながらインフラ整備を行うコンストラクト事業部に分かれている

本日お話を伺った方

中根 芽莉 さん

株式会社加藤建設 コンストラクト事業部工事2課3係所属。大学で環境や土木、建築を学び、2019年に新卒入社。地盤改良部署とアーバンリング部署での勤務を経て、現在は現場監督として工程管理や写真管理、安全管理、品質管理などを担当。

臼井 祐貴 さん

株式会社加藤建設 ゼネラルマネジメント室 総務課所属。教育・人材業界での経験を経て、2021年9月に中途入社。

加藤建設の若手活躍：大規模かつ先進技術を駆使した工事に携われる

▲加藤建設の中根さんが従事している現場風景

編集部

中根さんは加藤建設のコンストラクト事業部に所属されているそうですね。まず、御社での働きがいや具体的な業務内容を教えていただけますか。

中根さん

当社は国や県からの信頼が厚く、工事成績でも優秀企業として認められていることから、大規模な公共工事に継続的に携われることが大きなやりがいですね。また、パワーブレンダー工法やアーバンリング工法といった独自の技術を駆使して地域の発展に貢献できる点にも働きがいを感じます。

具体的な業務内容は部署によって異なりますが、私が所属するコンストラクト事業部では国土交通省の案件を担当する部署と県の案件を担当する部署に分かれており、私が所属する県担当では地元の河川関係の工事が中心です。

編集部

御社の事業活動において魅力を感じるポイントがあれば教えてください。

中根さん

環境保護に配慮した取り組みを実施していることでしょうか。現在、私は海部郡飛島村の日光川にて古い水閘門（すいこうもん）（※）の解体工事を担当しているのですが、川の中の構造物を撤去するため、鋼矢板で囲って水を抜く必要があるんです。
（※）水閘門：水位の異なる水面をもつ河川や運河、水路に所在する、船を通航させるための施設

その際に環境課の方々と協力し、工事エリア内の魚やカニなどの生き物を救出する活動を行っており、大規模な工事の中でも環境への配慮を忘れない姿勢に大きな魅力を感じています。

▲水抜き前に水中の生物を保護している様子

臼井さん

近年SDGsへの関心が高まり、多くの企業が環境事業に取り組み始めていますが、当社の場合は次世代のことを真剣に考えた本格的な取り組みを行っているんです。日本全国に何万社もある建設会社の中で、このような本格的な環境事業を展開している企業は当社を含めて数社しかないと自負しています。

充実の研修で着実に成長し、入社後4～5年で現場監督へ

編集部

教育面での魅力についてはいかがでしょうか。

中根さん

充実した研修制度があり、じっくりと着実に成長していける点に魅力を感じています。

まず、入社後は1ヶ月程度の研修によって測量機械の使い方やCAD、エクセルなどの基礎的なスキルを学びます。その後は先輩社員の現場に同行して指示を受けながら業務を進め、必要に応じて改善点を指導してもらう形で経験を積んでいくのですが、私の場合は新卒入社向けの長期研修期間がありました。

具体的には地盤改良部署とアーバンリング部署をそれぞれ半年ずつ経験し、その後現在のコンストラクト事業部で1年半勤務した形です。この期間を通じて自分に合った部署を見極めることができ、希望を出して現在の部署に本配属となりました。

このように基礎固めのための研修期間がしっかりと設けられているため、私のような未経験者でも4～5年ほどで現場監督になることができ、その後は安定したキャリアを築ける職場環境です。

加藤建設の働き方：土日祝日休みが基本＆残業が少ない

▲中根さんの勤務風景

編集部

加藤建設の働きやすさについても教えてください。

中根さん

建設業界では土曜日出勤が一般的で、私が入社した当時も隔週で土曜出勤がありました。しかし、最近は現場自体が土日祝日休みになってきていることから、社員もそれに合わせて土日祝日にきちんと休むことができています。

また、年間休日数も徐々に増加しており、ワークライフバランスをとりやすい職場だと感じますね。

編集部

残業時間はどのくらいでしょうか？

臼井さん

平均的な残業時間は月に20～30時間程度です。残業ゼロの社員もいますし、残業時間の削減に意欲的に取り組んでいる会社だと思いますね。

中根さん

私が所属するコンストラクト事業部でも、平均して月に20時間程度の残業時間です。

カルチャー：社員同士の交流を楽しめるイベントが充実

編集部

お二人のお話や広報ブログなどを拝見すると、職場の人間関係が良好そうだと感じます。実際の職場の雰囲気はいかがでしょうか？

中根さん

人柄の良い方が本当に多いですね。土木の仕事は下請けの方々とコミュニケーションを取りながら進めていく必要があるため、コミュニケーション能力の高い方が多いと感じます。

臼井さん

事業の安定性が職場の雰囲気の良さにつながっていると感じますね。私は複数の業界で働いた経験がありますが、安定性が低い会社では営業成績を上げることが最優先にされがちで、時にパワハラ的な雰囲気も生まれやすいと感じていました。

当社はインフラ整備という社会的に必要不可欠な事業を手がけており、その安定性が健全な社風や企業文化を生み出していると実感しています。

編集部

社内イベントについても教えてください。

臼井さん

主な社内イベントとして、フォトコンテストと社員旅行を開催しています。フォトコンテストは「建設業のかっこよさ」を表現することを目的に、1年間で撮影したベストショットを募集し、投票で優秀作品を決定するイベントです。入賞者には賞金も用意されています。

また、社員旅行は任意ではありますが、平日開催で出勤扱いになり、毎年2つの旅行先から好きな方を選べる形式を取っています。5年に1回は海外旅行も実施しており、現在は2026年または2027年の開催に向けて計画を進めているところです。

中根さん

私は入社後初めての社員旅行で福岡に行きました。明太子作りを体験したり、豪華なホテルに宿泊したりと、とても楽しい思い出になりましたね。

加藤建設の採用：40歳まで未経験OK！資格があれば年齢不問

▲臼井さんと加藤建設のゆるキャラ「ビオトくん」

編集部

ここからは、御社における中途採用に関してお話を伺っていきます。加藤建設は業界未経験者の採用にも積極的だそうですね。

臼井さん

はい。当社では40歳までは未経験でも採用しており、資格をお持ちの方であれば年齢は不問です。

建設業界は技術職のイメージが強く、「土木工学科出身でないと活躍できないのでは」と思われがちですが、実際はそうではありません。文系出身で現場監督として活躍している社員もいますし、様々な知識や経験を持った人材が集まることで、新しい視点や考え方が生まれると実感しています。

他の建設会社からの転職者も多く、現在部長や課長クラスで活躍している社員もいます。特に、当社の土日祝日休み＋残業が少ない働き方に魅力を感じて転職するケースが多い印象ですね。

編集部

採用の流れについても教えてください。

臼井さん

新卒採用の場合は、まずはエントリーシートを提出していただいて書類選考を行います。その後、1次選考・2次選考を経て最終選考という段階を踏んでいきます。

中途採用については、第二新卒までは新卒と同じフローとなりますが、それ以外の方は新卒とは異なる流れです。面接時に希望する仕事についてお聞きし、例えば、元請業態、地盤改良による震災対策・防災分野、あるいは地下空間施工を行うケーソン事業など、ご自身がどの分野で活躍したいかを明確にしていただきます。その後、希望部署の部長による面接を実施し、合格された方は取締役面接を経て採用となります。

編集部

中根さんのような新卒入社の方は長期研修期間中にさまざまな部署を経験できますが、中途入社の場合は入社前に希望部署を申請する必要があるのですね。

臼井さん

そうですね。ただ、35歳までであれば入社後の部署異動が可能です。例えば元請として入社したものの、社内で様々な方と関わる中で他の事業部に興味を持った場合は面談を通じて異動することができるため、転職せずとも社内でキャリアチェンジを行えます。

加藤建設から転職希望者へのメッセージ

編集部

最後に、加藤建設に興味をお持ちの転職希望者へメッセージをお願いします。

中根さん

私自身、大学では土木をほとんど学んでいませんでした。しかし、先輩方のご指導と日々の経験を通じて着実に成長することができました。ですので、土木の知識がなくても、興味があれば十分にチャレンジできる仕事だと思います。

臼井さん

建設業界は以前からイメージが良くないという課題がありましたが、当社を含め多くの企業が働きやすい環境づくりに取り組んでいます。給与水準も他業界と比べて高く、さらに毎年のように労働環境の改善が進んでいます。

また、AIには代替できない仕事であることも当社の強みですね。ICT（情報通信美術）やDXが進んでいる一方で、人の判断や経験も重要な仕事であり、しっかりとした需要があります。

さらに官公庁工事が中心で会社の安定性が高いことも大きな魅力で、特に長期的にキャリアを築きたい方、転職経験があり「次は失敗したくない」と考えている方などにおすすめです。ご興味のある方はぜひご応募ください。

編集部

本日はありがとうございました！

編集後記

株式会社加藤建設の働き方のまとめ

株式会社加藤建設の基本情報

取材・編集

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。