【エンジニア採用】株式会社神戸工業試験場の手厚い成長支援で材料試験のプロに!

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社神戸工業試験場にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

1950年に設立された株式会社神戸工業試験場は、材料試験をトータルサポートするニッチトップ企業です。国内トップクラスの設備を有し、電力業界や航空宇宙業界、自動車業界などの日本の基幹産業を支える試験・分析業務を手掛けています。

材料試験という特殊な専門領域を扱うことからそもそも経験者自体が少なく、同社でも大多数が未経験から入社しています。周囲からの手厚いサポート、力学や素材について基礎から学べる勉強会など、1からスキルアップできる充実の教育体制を整えています。

今回は、株式会社神戸工業試験場のエンジニアの育成環境や働き方について、総務部の山戸さんと中村さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社神戸工業試験場の山戸さん

株式会社神戸工業試験場 総務部部長補佐

山戸 浩史さん

株式会社神戸工業試験場の中村さん

株式会社神戸工業試験場 総務部部員

中村 優太さん

神戸工業試験場のエンジニア職の魅力:未経験からスキルアップ可!

株式会社神戸工業試験場の社内風景

編集部

最初に、神戸工業試験場で働くエンジニアのスキルアップや成長支援に関して、特徴的な取り組みを教えてください。

山戸さん

前提として、新卒・中途にかかわらず、入社時点で私たちの主業務に直接関連する経験をお持ちの方は多くはありません。そのため、未経験からスキルアップしていけるよう3年先を見据えた段階的な教育計画を立てて成長をサポートしています。

新入社員のサポート体制として導入しているのが「TP制度」です。これは、新入社員1人に教育係1人がついて、OJTを通じて試験方法や試験機の操作、お客様に提出するレポートなどを学んでいくという制度です。1年の終わりには、教育係がサポートしながら、新入社員による経営陣への成果発表を行っています。中途社員の場合は成果発表の機会などはないものの、教育係がついてサポートする体制は同じです。

それに加えて、勉強会の機会も設けています。1回あたり1時間半ほどの内容を月2回、約1年間行い、OJTと合わせて業務に関する基礎知識を学習できる内容となっています。

編集部

勉強会では、具体的にどのような内容を行うのですか?

中村さん

勉強会は初級・中級・上級と難易度別に分かれており、新入社員は初級からスタートします。工業高校レベルの力学や金属材料の特徴など、機械系の知識のバックグラウンドがない方も1から体系的に学べる内容となっています。

それ以降は、本人の希望で難易度を選べる仕組みになっています。外部講師をお招きして講演していただくこともあり、知識を深めたい社員にとってはとても良い環境だと感じています。

編集部

3年間の教育計画とのことですが、3年間で一通りの業務や知識を覚えて独り立ちするというイメージなのでしょうか。

山戸さん

基本的な試験業務であれば1年程度で独り立ちが可能です。ただし、お客様との専門的なディスカッションができるレベルになるまでに2〜3年ほど期間を要するというイメージです。

また、試験と一言で言ってもその方法は非常に多様なため、社内でもすべてをマスターしているメンバーはいません。1つの試験法をマスターしたら次の手法を学ぶというように、常に新しいスキル習得が必要なため、その過程で先輩や上司から継続的に指導を受けられる環境を整えています。

日本のものづくりの最先端技術に関われる、エンジニアとしての働きがい

編集部

御社で携わることができる技術の特徴についてもお聞かせいただけますか?

山戸さん

当社は電力業界や航空宇宙業界、自動車業界を中心に、大手企業様をメインクライアントとしてしています。これらの大手企業が研究開発に力を入れている最先端分野に携われることが特徴です。

例えば火力発電や水素発電プラントの実証実験など、まだ商品化されていない次世代技術の研究開発段階から携わることができます。日本のものづくりの最先端技術に触れられることは、エンジニアにとって大きなやりがいです。

編集部

日本の技術開発の一翼を担うことができる環境があるんですね。

山戸さん

その通りです。何十年も後にその技術が実用化されたときに、改めて自身の仕事の意義を実感できる場面があります。そういった経験が技術者としてのモチベーションにもつながっています。

神戸工業試験場のワークライフバランス:柔軟に休暇を取得できる

株式会社神戸工業試験場の本社の食堂
▲本社に新設された食堂。おしゃれな雰囲気も魅力

編集部

神戸工業試験場のワークライフバランスに関する取り組みについて伺いたいのですが、社員の方が働きやすい環境に向けて、力を入れていることがあればご紹介ください。

中村さん

ワークライフバランスの取り組みの一環として、休暇の取りやすさに配慮しています。年間休日125日に加えて有給休暇の取得促進も行っており、有給休暇の取得率は毎年約80%を維持しています。1時間単位での取得も可能で、急な休暇希望にも柔軟に対応できる環境です。

特徴的なのが、失効した年休を積み立てられる制度も2024年から導入したことです。安心して長く働き続けていただくためにも、病気などで長期休暇が必要な場合に、直近5年間で失効した分の年休を使用できるよう制度設計を行っています。

編集部

オフィス環境も整えていらっしゃるとのことですが、こちらもご紹介いただけますか?

山戸さん

2014年には本社社屋を新設、2022年と2024年には、兵庫県と茨城県の事業所双方で、新しい試験・分析棟を建設しました。

また、本社には社員食堂も新設しています。定食と丼、麺類に加えて、カロリーと栄養に配慮した定食など4種類が日替わりで安価に楽しめるため、社員に非常に好評です。食後にはコーヒーマシンも利用でき、休憩スペースとしても活用されています。

育休からの復帰率100%。「戻ってきやすい」と思えるような環境づくりに配慮

編集部

育休の取得や、仕事への復帰など、育児と仕事の両立支援についても教えてください。

中村さん

長く働き続けられる環境に向けて、会社全体で「育休取得は当たり前」という雰囲気を醸成しています。女性はもちろんのこと、男性の育休取得も徐々に増えてきています。

特筆すべき点が、育休からの復帰率が100%だということです。育休取得者が使用していたデスクや備品をそのままの状態で保管するなど、「戻ってきやすい」と思ってもらえるような環境づくりを行っています。

編集部

育休から復帰した後の働き方に関してはいかがですか?

山戸さん

時短勤務制度を拡充しており、お子さんが小学校を卒業するまで時短勤務を継続できます。また先ほども言ったように時間単位の有給取得や、急な休暇取得への柔軟な対応など、子育てをしながら働き続けられる環境を整えています。

神戸工業試験場のカルチャー:周囲と助け合える雰囲気が魅力

株式会社神戸工業試験場のオフィス内風景
▲社員間のコミュニケーションが盛んなことが同社の特徴

編集部

神戸工業試験場の社風について、特徴的な点を教えていただけますか?

中村さん

地方に立地するからこその温かさや柔らかい雰囲気が会社全体にあると感じます。また「チームで仕事をする」文化が根付いており、周りの人が困っていたら助け合おうという雰囲気が強い会社です。

社内のさまざまな人に相談しながら仕事を進めていけるため、自然と社内に交流の輪が広がっていく環境があります。多様な専門領域を持つメンバーと関わることで、自身の知識を広げていけるのもポイントです。

編集部

社内の温かい雰囲気を実感したエピソードはありますか?

中村さん

特に経営陣の方の姿勢が印象的です。新卒入社の社員は研修期間中のレポート提出や発表会を実施しているのですが、経営陣は発表会への出席はもちろん、新入社員の研修レポートや感想文をすべて読んでいるんです。

私自身廊下ですれ違った際に「この前の発表良かったね」と声をかけられたことがあります。約400名規模の会社でありながら、経営陣の方が社員一人ひとりの成長に関心を持ってくれている温かい社風を実感できました。

なお経営陣は、普段から社員とのコミュニケーションを大切にしており、オフィスでもあえて社員と距離の近いところに座って仕事をしています。この経営陣の柔らかい雰囲気とコミュニケーションを大切にする姿勢があるからこそ、会社全体に良い空気感が醸成されているのだと思います。

編集部

社内イベントなど、社員同士のコミュニケーションの機会もあるのでしょうか。

山戸さん

数年に1回、社員の家族も含めて会社にお招きする社内イベントを実施しています。新しい食堂での食事体験など、家族の方が職場環境を体感できる機会となっています。今後もこういった機会は充実していきたいと考えています。

神戸工業試験場の採用情報:データに向き合う姿勢を重視

株式会社神戸工業試験場のミーティング風景

編集部

採用に関連して、神戸工業試験場が求める人物像についてお聞かせいただけますか?

山戸さん

私たちの商品は試験データと試験結果の報告書であり、データの正確性は私たちの仕事の根幹を成すものです。そのため、データに真摯に向き合う誠実さは非常に重要な要素です。またコツコツと作業を行うのが好きな方も向いていると思います。

中村さん

一方で、お客様から前例のない試験の依頼を受けることも多く、常に学び続け、スキルアップしていく必要があります。新しいことにチャレンジする知的好奇心を持ち合わせているかどうかも重要視しています。

編集部

中途採用での選考プロセスを教えていただけますか?

山戸さん

遠方の方はオンライン面接も対応していますが、対面の機会も必ず2回設けています。その内の最初の1回は人事面接となりますが、配属予定の部署の管理職にも同席してもらって、求職者の方とのマッチング度合いを確認しています。2回目で役員面接を行うというフローです。

神戸工業試験場から求職者へのメッセージ

編集部

最後に、転職を検討されている方へのメッセージをお願いできますでしょうか。

山戸さん

当社は「神戸工業試験場」という社名や、試験に特化した事業内容から、硬いイメージや敷居の高いイメージを持たれることが少なくありません。しかし実際はほとんどが未経験からの転職で、充実の教育体制のもとでしっかりと成長できる環境です。

実験や実習などのようなコツコツと向き合う作業が好きな方、お客様の要望に対して誠実に向き合ってスキルアップしていける方は、ぜひご応募いただけますと嬉しいです。

編集部

山戸さん、中村さん、本日はありがとうございました!

編集後記

難易度別に分かれた勉強会などによって力学や素材について基礎から学べる環境が印象的でした。業界知識のない未経験者でも安心してスキルアップしていけると思います。また、経営陣が新入社員の研修レポートに目を通し、廊下ですれ違う際には声をかけるといったエピソードからは、社内の風通しの良さを実感できました。

株式会社神戸工業試験場の働き方のまとめ

教育体制
  • 3年間の段階的な教育計画
  • 新入社員1人に1人の教育係
  • 月2回の難易度別勉強会
  • 基本業務は1年で独り立ち可能
仕事内容
  • 大手企業の最先端技術開発に携わる
  • 商品化前の次世代技術の研究開発に携わる
  • 電力・航空宇宙・自動車業界の大手企業が主要顧客
福利厚生
  • 年間休日125日
  • 有給休暇取得率約80%
  • 失効年休の積立制度あり
  • 社員食堂完備
両立支援
  • 育休からの復帰率100%
  • 小学校卒業まで時短勤務可能
  • 時間単位の有給取得可能
社風
  • チームワークを重視
  • 経営陣と社員の距離が近い
  • 助け合いの文化が浸透
求める人物像
  • データに真摯に向き合える人
  • コツコツ作業が好きな人
  • 知的好奇心を持ち学び続けられる人

株式会社神戸工業試験場の基本情報

企業名 株式会社神戸工業試験場
住所 兵庫県加古郡播磨町新島47-13
事業内容 ・各種試験片の加工
・試験用試験片の設計・製作
・特殊機器装置類の設計・製作
・各種強度特性試験とその解析等
設立 1950年(昭和25年)3月
公式ページ https://www.kmtl.co.jp/
採用ページ https://recruit.kmtl.co.jp/
募集職種 ・材料試験
・化学分析
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。