ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社リードビジョンにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社リードビジョンは補聴器の販売やフィッティング、メンテナンスなどのサービスを提供している企業で、小型補聴器専門店の「ヒヤリングストア」を運営しています。
組織としては早期に管理職へ就任できることが大きな特徴で、実際に入社3~5年目の20代のうちから店長として活躍している社員が多数。また、店舗の売上目標から具体的な施策まで現場のスタッフが主体的に決められるなど、社員一人ひとりが大きな裁量権を持って業務に取り組めることも魅力です。
今回は、株式会社リードビジョンの若手活躍事例や女性の働きやすさ、独自の企業文化について、ヒヤリングストア新宿西口店の店長である中玉利さんと採用担当の小林さんにお話を聞かせていただきました。
リードビジョンの若手活躍:20代店長も。若手が裁量権を持てる環境
▲取材にご対応いただいたヒヤリングストア新宿西口店店長の中玉利さん
編集部
リードビジョンでは、早い年次で店長として活躍されている方も多いとお聞きしました。具体的にはどのくらいのスピード感で店長になれるのでしょうか。
小林さん
早い方で入社3年目、標準的には4~5年目で就任するケースが多く、20代の店長もいますね。ちょうどその頃に認定補聴器技能者の資格を取得できるタイミングで、お客様からの信頼も得やすくなります。また、本人としても自信がつき、次のステップとしてマネジメントにチャレンジしたいという意欲も出てくる時期なんです。
なお、当社においては店長に限らず、若手社員が大きな裁量権を持って業務を進められる風土が根付いており、その環境も若手の活躍を促していると感じます。
編集部
中玉利さんも入社4年目で店長へ就任されたそうですが、店舗運営において若手社員はどの程度の裁量を持って業務を行っているのでしょうか。
中玉利さん
売上目標の設定から販促施策まで、基本的に店舗スタッフで決定していきます。例えば目標設定も店長が一方的に決めるのではなく、メンバーと「今こういう施策が上手くいっているから、もう少し高い目標を目指せるのでは」といった具体的な議論を重ねながら決めている形です。
新規・既存のお客様向けの施策や店舗イベントなども店舗スタッフで主体的に企画しており、例えば新宿店では、お客様のメンテナンス来店を促す施策を実施しています。これは、メンバーから「来店から数ヶ月経過したお客様にお葉書を出そう」という提案があったことがきっかけで始め、葉書のデザインも自分たちで考えました。
編集部
ポジションに関係なくメンバー全員で話し合い、様々なアイデアを実現できる環境があるのですね。
中玉利さん
はい。やりたいことがある場合、企画書を提出すればほとんどの場合実現できますね。全社的なプロジェクトチームもあり、メンバーを募集して賛同者と一緒にプロジェクトを進めることも可能です。内容としては買い替え促進の施策立案や社内勉強会の企画などで、若手社員がリーダーを務めることもあるんですよ。
小林さん
例えば現在は、入社2年目の若手社員の発案で「VOICE」という販促物の制作が進んでいます。店舗においては補聴器の調整やクリーニングなどでお客様の待ち時間が多々発生するため、若手社員たちが「待ち時間を有効活用してもらいたい」といった想いで情報誌を2ヶ月に1回発行してくれているんです。
お客様から大変好評で、「お友達にも配りたいから何冊か欲しい」とおっしゃる方も多いですね。
教育体制:OJTや講習が充実。補聴器の知識と接客技術を身につける
▲勉強会の様子
編集部
そういった若手社員の活躍の背景には、手厚いサポートがあるのではと推測します。株式会社リードビジョンの教育体制について教えていただけますか?
小林さん
入社される方の大半が未経験者ですので、まずはOJTを中心に基本的な接客や聴覚・補聴器に関する知識を学んでいただく形です。座学の講習も行っており、その際には補聴器メーカーが発行している教本をもとに、業界経験の永いベテランの講師から専門知識が得られます。
なお、新卒と中途で少しカリキュラムを変えており、新卒の場合は年齢の近い先輩のもとでOJTを受けながら、動画マニュアルで予習・復習を行いつつ接客の機会を増やしていき、約半年で販売業務に携われるようになります。
中途の場合も入社後2ヶ月間は新卒と同様に基礎を学んでいただき、入社3ヶ月目以降は前職での経験やスキルを活かす形で販売業務をスタートしていただいています。
キャリアパス:マネジメント職以外にも、スペシャリストを目指すなど選択肢が多い
編集部
キャリアパスについてもお伺いしたいのですが、例えば店長としてのキャリアを積んだ後、どのようなステップアップの道筋があるのでしょうか。
小林さん
まず、王道のキャリアパスとしてマネジメントラインがあります。一般のアドバイザーからスタートし、副店長、店長、エリアマネジャー、そして部長や役員という形でステップアップしていく道筋です。
また、マネジメント以外のキャリアパスもあり、例えば技術力を磨くことに重点を置きたい方向けには専門的な技術と後進指導に特化したエキスパートポジションがあります。
さらに、マネジメント経験を活かせるキャリアパスとしては、会社や業界全体に影響を与えるような大規模プロジェクトを担当するスペシャリストのほか、フランチャイズオーナーに補聴器販売ビジネスのノウハウを指導するスーパーバイザーという選択肢もありますね。
リードビジョンの女性活躍:女性管理職4割、育休からの復職率100%
▲2024年にオープンしたヒヤリングストア成城コルティ店
編集部
続いて、リードビジョンにおける女性活躍についてお話を伺っていきます。中玉利さんのように管理職として活躍されている女性社員も多いそうですが、女性管理職の割合はどのくらいでしょうか?
小林さん
店長以上の管理職における女性の割合は4割です。小売業は女性社員が多い業界ではありますが、それでも当社の女性管理職比率は高いほうだと思いますね。
また、女性の産休・育休の取得率はもちろん100%ですが、特に誇れるのは復職率が100%という点で、女性が永く働きやすい環境が整っている証だと思います。
編集部
中玉利さんも産休・育休を経て復職されたとお聞きしています。女性の働きやすさについて、どのように感じていらっしゃいますか?
中玉利さん
出産・育児に対する理解があり、非常に働きやすい職場だと感じますね。男性社員の育休取得も積極的に推進しており、実際に店長クラスの男性社員が奥様の里帰り出産に合わせて1ヶ月の育休を取得するなど、具体的な事例も出てきています。
実は、私自身は妊娠中にひどいつわりで月の半分ほどしか出勤できない時期があったのですが、会社から「無理をしないように」と声をかけていただいたほか、他店舗のスタッフからも「あなたの体調不良を想定して、私たちの店舗のシフトや予約管理を調整しているから、ヘルプが必要な時はすぐに言ってね」と連絡をいただいたんです。
また、復職後も子どもの体調不良により、ある月は2週間ほどしか出勤できないこともありました。しかし、「今日は大丈夫なの?」「無理せず家庭を優先してね」と、周囲から気遣いの言葉をかけていただき、一度も非難されることはありませんでした。会議の際も「Zoomでいいよ」と配慮していただき、本当にありがたかったです。
このように会社全体で社員をサポートする文化があることが、女性の働きやすさにつながっていると実感しています。
小林さん
私たちの会社には「働いているスタッフが幸せでないとお客様を幸せにできない」という考えが根底にあり、従業員を第一に考えるという考え方が企業文化として深く根付いているんです。そのため、社員同士が自然と「お互い様」という気持ちで支え合う文化が醸成されており、これは当社の大きな強みだと感じています。
リードビジョンのカルチャー:フィロソフィーの浸透に向けた取り組みが豊富
▲リードビジョンが扱う最新の小型補聴器
編集部
御社の企業文化について、特徴的なものがあればご紹介ください。
小林さん
リードビジョンフィロソフィー(経営哲学)を学べる勉強会を実施していることでしょうか。
当社のフィロソフィーには「常に明るく」「仕事を好きになる」など、74項目の行動基準が定められており、指名された数名のスタッフが特定のテーマに則った体験談を発表し、グループワークを行う勉強会を年に数回実施しています。また、新入社員向けには、社長から働き方に関する勉強会を月1~2回、2時間程度ずつ開催していますね。
中玉利さん
店長による日々の指導や評価制度にも、当社のフィロソフィーが組み込まれています。例えば人事評価では、売上などの数字以上に「フィロソフィーに則った行動ができているか」を重視します。また、月1~2回の懇親会でもフィロソフィーについて語り合う時間が設けられており、少しずつ理解を深めていける仕組みです。
全社での交流機会が多く、アットホームな雰囲気
編集部
店舗間のコミュニケーションや連携も重視されているそうですが、具体的にどのような取り組みを行っているのでしょうか。
小林さん
月に1~2回、全体での勉強会やミーティングを設けていますね。店舗の定休日を利用して、従業員が集まって共通のテーマについて学んだり、店舗ごとのミーティングを行ったりします。また、コミュニケーション促進のため、席次や話すテーマを定めた月1回の懇親会も実施しています。
最近では、店舗が離れていてもつながりを持てるよう、Slackを導入しました。チャット感覚で気になることを共有したり、「いいね」スタンプを押し合ったりと、デジタルツールを活用しながら一体感やアットホームな雰囲気を醸成しています。
リードビジョンの採用:「人間性重視」で販売職を積極募集
▲取材にご対応いただいた採用担当の小林さん
編集部
株式会社リードビジョンでは、2025年2月時点では販売職の採用を強化されていると伺いました。どのような人材を求めているのでしょうか。
小林さん
私たちはスキルや経験よりも人間性を重視して採用を行っており、当社のフィロソフィーを素直に受け止めて行動に移せる方を求めています。また、「補聴器のより自然なものに、イメージを変えていきたい」という理念があり、この理念に共感いただく方を求めています。
販売職においては接客がメインの業務となりますので、人と話すことが好きな方、コミュニケーションを楽しめる方がフィットしますね。また、チラシ作成における色使いやデザイン、コピーライティングなど、販促企画に興味をお持ちの方も活躍できる環境があります。
ITスキルに関しては特別な専門知識は必要なく、顧客管理システムの基本的な操作ができる方であれば問題ありません。
編集部
販売職のやりがいについても教えていただけますか?
中玉利さん
お客様の人生に寄り添い、長くお付き合いできることが大きなやりがいです。
販売職の場合は、まずはお客様のお悩みをお伺いし、一人ひとりに適した補聴器をお選びします。また、購入していただいたあとは、その方のお耳の状態やご希望に合わせて調整をしたり、メンテナンスを行ったりするため、お付き合いが5年以上の長期になることが多いですね。
ご家族様と接する機会も多く、悲しい話になりますが、お客様がお亡くなりになった際にご家族から「補聴器のおかげで最期まで会話を楽しめました」といったお言葉をいただくこともあります。
また、目立ちにくい補聴器を希望されていた大学生のお客様とは、二人三脚でご希望に合ったものを完成させました。その方の就職活動時には「聞こえやすさの調整をしてほしい」というご相談もいただき、就職が決まった際には店舗スタッフ全員でお祝いしましたね。
このようにお客様の人生に深く携われる、やりがいの大きい仕事だと感じています。
株式会社リードビジョンから転職希望者へのメッセージ
編集部
最後に、転職を検討されている方へのメッセージをお願いします。
小林さん
補聴器業界は専門性が高いと思われがちですが、当社には互いに切磋琢磨する文化と温かい受け入れ態勢が整っています。「補聴器業界のイメージを変えたい」という理念に共感し、新しいことにチャレンジしたい方は、ぜひ飛び込んできていただけたら嬉しいです。
中玉利さん
当社の社員は穏やかで優しい気質の方が多いので、「誰かのために何かをしたい」という気持ちを持った方に来ていただけると嬉しいですね。また、意見を尊重してもらえる風土の中で自分のアイデアを形にできる会社だと思いますので、そういったことにやりがいを感じられる方にもぜひお越しいただけたらと思います。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
株式会社リードビジョンの働き方のまとめ
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株式会社リードビジョンの基本情報
企業名 | 株式会社リードビジョン |
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住所 | 東京都品川区上大崎2丁目-14-9 目黒東誠ビル7F |
事業内容 | 補聴器・聴覚関連機器の販売 |
設立 | 2002年12月 |
公式ページ | https://www.hearing-store.com/about/company _information/ |
採用ページ | https://www.recruit.hearing -store.com/ |
募集職種 | 販売職 |