ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、「ヒトの可能性を最大化し、“真の豊かさ”を追求する」をミッションに掲げ、人材紹介事業を中心に展開するMASTER key株式会社にインタビューしました。
同社の特徴は、「ES(社員満足)の先に、CS(顧客満足)がある」という文化が根付いていることです。会社として利益を上げることは前提としながらも、インセンティブや社員旅行をはじめとするユニークな福利厚生などでメンバーの満足度を高め、活躍をサポートしています。
また、若手社員の意見を重視する文化があり、主体的なチャレンジを支援する環境も整っていることにも注目です。実際に、3年以内の昇進率100%という実績を持ち、AI活用による業務効率化や新規事業の展開にも積極的に取り組んでいます。
今回は、MASTER key株式会社の企業文化やメンバーのキャリア・働き方について、戦略人事部の谷口さんにお話を聞かせていただきました。
企業文化|顧客のためにまずは「ES(社員満足)」を高める
編集部
最初に、MASTER key株式会社の企業文化について特徴的な点を教えていただけますか?
谷口さん
弊社の特徴は、「ES(社員満足)の先に、CS(顧客満足)がある」という考えを貫いていることです。お客様に最大のサービスを提供していくために、まず社員の満足度を高めることを重視しています。
社員満足の取り組みとして、業界でも高水準のインセンティブ制度を設けたり、業務時間外でも社員同士で食事に行ったり、社員旅行を実施したりしています。こうしたことを通して、チーム一丸となって働く意識を高め、社員が物心ともに豊かになれることを目指しています。
とはいえ、単に仲良しでいるだけでは利益を上げることはできません。パフォーマンスに応じてしっかりと対価を支払うという方針に基づき売上に応じた報酬が得られる仕組みで、無駄な残業は一切ないというスタンスを採っています。この点については、採用活動時にも常に強調していることです。
業界高水準のインセンティブ制度とユニークな福利厚生の数々
▲オフィス内にある個人ブースとバーカウンター。お酒好きの社員が多く、仕事やプライベートの会話をする機会もあるのだとか。
編集部
先ほどのインセンティブ制度や、特徴的な福利厚生について教えていただけますか?
谷口さん
インセンティブに関しては、詳細まではお伝えできないのですが、キャリアパートナー(個人営業)に対して売上をできる限り還元できるような制度設計にしています。
また、お子さんが生まれた際には10万円を支給したり、誕生日の前後1ヶ月で有休を取得できるなど、社員がやりがいを感じライフスタイルを前向きにできる福利厚生を整えています。
編集部
社員旅行もされているそうですが、こちらについて詳しくお聞かせください。
谷口さん
社員旅行は年1回実施しています。行き先は毎年変えていて、2024年は淡路島へ行きました。
弊社の社員旅行はみんなでワーケーションをするという感覚で、日中は仕事をして、夜はご飯を食べて親睦を深めます。パソコンとスマホがあれば業務はできるため、平日に実施することもありますね。旅行を通じて互いの人柄や生活感を知り、将来のキャリアについても率直な対話ができる機会となっています。
編集部
その他、特徴的な取り組みはありますか?
谷口さん
オフィス環境としてはフリーアドレス制を採用しており、気分に応じて窓際で仕事をしたり、好きな場所で作業できます。
また、眠くなりながら仕事をするよりは、ちゃんと寝て仕事した方がパフォーマンスも上がるという考えから、「お昼寝タイム」を設け昼食後の仮眠を推奨しています。お昼寝に最適なリクライニングチェアも採用していますよ。
飲み物に関してはウォーターサーバー、コーヒー、紅茶は飲み放題にしていて、さらにバーカウンターと炭酸水を作れる設備を導入しています。金曜日18時以降はオフィスのお酒が飲み放題で、そのときはシリアスな仕事の相談などではなく、ポジティブな話や将来の展望などの話をしています。
フレックスで柔軟に働けるほか、AIを活用して業務効率化を進める
編集部
無駄な残業はしないとおっしゃっていましたが、働き方の面での制度設計や工夫を教えてください。
谷口さん
フレックスタイム制を導入しており、9時〜18時や10時〜19時など、自分に合った時間を選択できます。また、営業活動以外の雑務はできるだけ自動化を進め、積極的にAIを導入したり、業務管理の効率化も進めています。
2023年までは人数が少なく、感覚的な管理で進めていた部分が多かったのですが、事業拡大に伴い、求職者とのやり取りを記録するシステムを導入しました。そこから自動的にデータを抽出し、数値化できる仕組みを構築しています。
編集部
AI活用の具体的な事例を教えていただけますか?
谷口さん
人材紹介事業では、求職者との面談後の推薦状作成にAIを活用しています。人の目で最終確認は行いますが、作成時間を大幅に短縮できています。また、履歴書や職務経歴書の自動生成なども可能で、現在もブラッシュアップを続けています。
そういった作業に関して、AIに興味のある学生インターンが中心となって進めているのも弊社ならではだと思います。日進月歩の領域ですが、最新の知識を習得しながら取り組んでくれていますね。
社内全員で拍手!成果を祝うポジティブな称賛文化が根付く職場
編集部
社内の雰囲気について教えていただけますか?
谷口さん
弊社の代表は非常に情に厚いタイプで、最近入社した社員も古参の社員も関係なく、積極的に話しかけるタイプです。社員との距離が近く、入社時期に関係なく気さくに話しかけてくれます。
また、称賛する文化が根付いていて、例えば誰かが受注した際には全員で拍手をして祝福します。事業部全体の売上を上げてくれたことに対する感謝の意味合いで、ポジティブな文化を今後も続けていこうと意識しています。
他にも、ゴミ捨てやウォーターサーバーの交換など、役職に関係なく気付いた人が行動する文化があり、互いに助け合う姿勢が自然と根付いています。こうした社内文化を面接時に伝えると、気に入っていただける方も多いですね。
若手活躍|3年以内に責任ある立場を任せて成長を導く
編集部
ここから、組織構成と特に若手メンバーのキャリアについてお聞きします。まず、現在の社員構成について教えていただけますか?
谷口さん
代表を除いて16名の社員がいます。人材紹介が9名、RPO部門に4名、人事とコーチング事業部に1名ずつという内訳です(2024年12月時点)。
バックグラウンドは様々で、パーソナルトレーナーや保育士の経験者、個人事業主として営業をしていた方、大手M&A会社や証券会社出身の方など、多様な経歴を持つメンバーが集まっています。
編集部
公式サイトを見ると「3年以内の昇進率100%」というのが特徴的ですが、具体的にお聞きしたいです。
谷口さん
現状、社員の3分の2以上が2024年に入社した社員です。3年以上在籍している社員は少数ですが、その方々は確実に給与アップと昇進を実現しています。
弊社では、社員1人1人の能力開発に非常に注力していて、若手社員には「人として分厚くなってほしい」と常々伝えています。例えば若手社員をあえてチームリーダーにして、リーダーとしての能力を伸ばす取り組みを行っています。
編集部
若手の方がチームリーダーとしての役割を果たすため、周囲はどんなサポートをしているのでしょうか?
谷口さん
若い社員がリーダーになる場合、経験が浅いこともありますので、周囲の支援が大切です。リーダーとしての責任を一人に押し付けることはなく、リーダーの上に位置する事業部長を含め頻繁にミーティングを重ねています。
事業部長から降りてきた方針や指示をリーダーがメンバーに伝え、その中で密接なコミュニケーションを取ることで、リーダーだけが背負い込むことなくチーム全体で協力して進んでいきます。このピラミッド型の構造を作ることで、リーダーだけの責任にならないようにしています。
フィードバックを大切にしたOJT中心の教育スタイル
編集部
入社後の教育体制について教えてください。
谷口さん
そもそも、採用の段階で自走できる人材を見極めているので、あまり手取り足取り教える必要がないメンバーが集まっているんですね。そのため、実務を通じて学ぶOJTが最も効果的だと考えています。
教える立場として大切にしているのは、否定せずにまず受け止めることを大切にし、相手の意見を踏まえてアドバイスをするようにしています。これは、入社歴や年齢に関係なく、全ての意見を尊重する環境が前提にあります。
編集部
具体的なOJTの進め方を教えていただけますか?
谷口さん
入社後すぐに先輩の商談に同席し、実践的なスキルを学んでもらいます。1ヶ月以内には独り立ちして商談デビューができるよう、スピード感を持って育成を進めています。座学よりも実務を通じた学びを重視していますが、2025年からは研修制度もさらに強化していく予定です。
現段階での制度としては、外部の自己啓発研修を会社負担で全社員が受けられるようにしています。この研修では、自分の能力開発や仕事の意義について深く考える機会があり、研修後は社員の熱量がすごく上がりますね。実際、売上にも好影響が出ています。
また、毎月初めの月例会で、研修に参加した社員にその振り返りを発表・共有してもらっているのですが、自分の強みや弱みを発見できたという声を多く聞きます。
採用方針|「主体的に動ける人材」を求む。起業志望者も歓迎
編集部
MASTER key株式会社では、どのような人材を求めていらっしゃいますか?
谷口さん
主体的に動ける人材を求めています。私たちの環境に飛び込んできた社員は、やらされ仕事ではなく「こうしたい」という提案を積極的に行い、ボトムアップで進めていく人たちです。
面接においては、会社への志望動機よりも、将来どうなりたいかという点を重視しています。なので、将来のビジョンについては面接時に質問しています。一般的な企業では言いづらいかもしれませんが、弊社では起業志望の方も歓迎しています。実際、社員の3分の1程度は「将来起業したい」と率直に話してくれています。
また、必ず「今までの人生で運が良かったか」という質問をして、出来事をどう受け止めているかを見ています。例えば、ネガティブな要素が多すぎる場合は、仕事がうまくいかないときも他責にしてしまう可能性を懸念します。一方で、困難をポジティブに捉えて「運が良かった」と答えられる人や、素直に良いことばかりだったと答える人は前向きさが伝わってきます。
編集部
多彩なバックグラウンドを持つ方々が、御社に入社される理由はなんでしょうか?
谷口さん
人材紹介の経験者は、求職者との関わりや、誰かの転機に関わりたいという理由で転職活動をしていた方が多いんですね。弊社が展開している事業は、どこまでも「人」に関わることにフォーカスしている点を魅力に感じられたようです。
後は、弊社の「ESの先にCSがある」という理念への共感、社員を大切にする文化や雰囲気が決め手だったという声も多く聞いています。
編集部
力を入れている募集職種であるキャリアパートナーについて、御社ならではの仕事のやりがいをお聞きしたいです。
谷口さん
早い段階からマネジメント経験が積めたり、プレマーケットの部分も経験できたりする点が大きいです。他社では営業は営業だけ、バックオフィスはバックオフィスだけと、業務が分業されていることが多いと思います。
弊社も営業活動が最優先ですが、広告やマーケティングといった部分も営業担当が担います。人材紹介事業では、転職希望者の集客のためにウェブ広告を活用しています。時期による変動を見ながら、広告費の配分や広告内容の調整などを営業担当が行います。
編集部
インターンについてはいかがでしょうか?
谷口さん
2025年以降はインターンの募集を強化していく予定です。現在はAI領域に3名、営業に1名のインターン生が在籍しています。必ずしも採用に直結しているわけではないのですが、もし良いご縁があれば、そのまま入社することもあり得ます。
MASTER key株式会社から転職希望者へのメッセージ
編集部
最後に、転職を検討されている方へメッセージをお願いできますか?
谷口さん
仕事にわくわくしたい方、自分の可能性を探求したい方に、ぜひ来ていただきたいと思います。弊社では仕事の範囲が広く、新規事業の立ち上げなど、様々なチャレンジが可能です。「こんな事業を立ち上げたい」「こんな会社にしたい」というアイデアも大歓迎です。自分を試す場として活用してほしいと考えています。
実際に、私自身も事業立ち上げを経験しました。『パソコンと携帯だけでできる事業を創造する』ことを念頭に、既存事業と関連性のある分野に絞って展開しています。2025年も、新たな事業部の設立を予定しています。
私たちは、「やらされ仕事」ではなく、主体的に仕事を楽しみたい方に特に向いている環境だと思います。ぜひ一緒に成長していけたらと思います。
編集部
主体的に動ける人材にとって、自己成長と事業の成功を同時に実現できる、魅力的な環境が広がっているのではないでしょうか。本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
若手の活躍機会 |
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事業の特徴と将来性 |
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働き方の特徴 |
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社風・職場環境 |
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福利厚生 |
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求める人物像 |
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MASTER key株式会社の基本情報
住所 | 大阪市中央区北浜3-1-15 北浜高田ビル7階 |
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事業内容 | ・システムエンジニアリングサービス ・SNS/WEB集客施策、ITに関するコンサルティング ・採用コンサルティング事業、求人総合代理店 Indeed Silver Partner ・有料職業紹介 |
設立 | 2019年11月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) フレックスタイム制度 |
公式ページ | https://master-key.co.jp/ |
採用ページ | https://master-key.co.jp/saiyo/ |
募集職種 | ・キャリアパートナー職(個人営業) |
事業詳細
求職者のキャリア形成をサポートする転職支援サービス「未来予想転職」や、マンツーマンでライフデザインをサポートするライフコーチングサービス「You Real」を提供。その他、SES事業や外部人事機能(RPO)など、採用コスト全般の削減や人材採用機能の内製化を支援するサービスも展開。