オシロ株式会社のロゴの前で微笑む社長室室長の石田さん

芸術文化体験費を月3万円まで補助!「オシロ株式会社」のユニークな福利厚生・社風とは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、オシロ株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

オシロは「日本を芸術文化大国にする」というミッションのもと、アーティストやクリエイター、ブランドの活動を支援するコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供しています。

同社の福利厚生はユニークで、無農薬野菜の支給や芸術文化に触れる費用を毎月3万円まで会社が負担する制度などを導入。ベンチャーの海外営業経験者やT V番組制作のディレクター、ブランド企業の広報マーケティング職など多彩なバックグラウンドを持つ社員がモチベーション高く活躍し、チャレンジ精神を発揮できる環境が整っています。

今回は、社長室室長と採用担当を務める石田さんに、具体的な働き方や求める人物像、成長機会についてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
オシロ株式会社社長室室長の石田さん

オシロ株式会社
社長室室長

石田奈帆美さん

「クリエイターが活きていける世界」の実現を目指すオシロ

カウンターの上に置かれたオシロのロゴとアート作品

編集部

最初に、オシロが掲げるミッションやビジョンについて、そこに込められた思いも含めご紹介いただけますか?

石田さん

ミッションには「日本を芸術文化大国にする」、ビジョンには「クリエイターが活きていける世界を実現する」を掲げています。このミッションとビジョンは、創業者である代表の杉山の原体験にもとづいています。

杉山はかつて、アーティストとして活動していました。しかし、30歳を機に見切りをつけて、7年間のアーティスト活動に終止符を打ちました。そこで痛感したのが、アーティストやクリエイターが活動を続けていくためには、生計を立てるための「お金」を安定して得られると同時に、ファンからの継続した「エール」(応援)の両方が必要だということです。

また、世界各国に足を運ぶ中で、日本が今後世界で生き残っていくには、独自の芸術文化をもっと活かしていくことが重要だと考えるようになりました。

そういった日本の将来やアーティストやクリエイターへの想いが、コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」の開発につながっているんです。

やりがいはアーティストやクリエイターへの貢献。感謝の言葉をもらえることも

編集部

御社の社員の皆さんは、お仕事のどんなところにやりがいを感じているのでしょうか?

石田さん

OSIROではコミュニティオーナーが月に数百万円の売上を上げているコミュニティもあるのですが、そのようにアーティストやクリエイターがファンと強く結びつき、なくてはならないインフラのような環境を作れていることは嬉しいですね。

金銭面だけではなく、OSIROのコミュニティオーナーがコアなファンのエールをモチベーションに活動してくださっていることも喜びの一つです。アーティストやクリエイターの方々からは「このコミュニティがあったからこそ、活動を続けられた」といった感謝の言葉をいただくこともあるんです。社員が「クリエイターにとって必要不可欠なプラットフォームを作れている」と実感できる瞬間ですね。

編集部

一方で、仕事の難しさに直面する場面はありますか?

石田さん

アーティストやクリエイターからいただくご要望をOSIROシステムで実現することが難しい場合があります。ただ、そのような時は単に「できません」とお断りするのではなく、システム以外の方法で実現する方法を提案させていただいています。

また、個人で活動するアーティストやクリエイターにとって、売上とメンバー解約率は重要な指標です。そのため、集客のサポートや解約率の低減に向けた方策の提案に力を入れていますが、効果的な施策を考えることも、結果を出すまでの過程も大変です。ただ、目標としていた成果が出た時には、その分大きな喜びを感じられますね。

実用的!ミッション達成に向けたオシロの6つのコアバリュー

談笑するオシロ株式会社の社員たち

編集部

御社のコアバリューは特徴的だそうですが、どのようなものがあるのでしょうか?

石田さん

「BE ORGANIC」(健康に気遣いパフォーマンスを最大化しよう)「TOUCH THE ART」(アートに触れて心の栄養を取る)「DIALOGUE BASE」(相手が話しやすい環境をつくりスムーズに議論を進める)「CREATOR RESPECT」(クリエイターやオシロをつくるみんなをリスペクト)「GRI GRIT」(一つひとつ粘り強くやり抜き完全燃焼する)「+TASRISE」(期待を超えるアクションを+足してサプライズを届ける)の6つをコアバリューとしています。一部、造語も含んでいるのですが、これらはミッション・ビジョンを実現させるために大切にしている価値観です。

例えば、「BE ORGANIC」には、長期的に取り組む必要があるわたしたちのミッションの実現に向けて、社員に健康であってほしいという思いを込めています。

特徴的な福利厚生:無農薬野菜を配る「野菜給」、芸術文化に触れる費用を毎月3万円まで会社が負担する「芸術給」

机に並んだ野菜を手に取るオシロ株式会社の社員たち

編集部

コアバリューにもとづく取り組みなどがございましたら教えていただけますか?

石田さん

例えば「BE ORGANIC」に関しては、福利厚生として「野菜給」という制度を設けて週に1回無農薬野菜を配布しています。

オシロ株式会社の机に並ぶ無農薬野菜
▲「野菜給」で受け取れる野菜

石田さん

「健康のために無農薬野菜を買いましょう」と言われてもなかなか難しいと思うんですよね。それならば、いっそ会社から支給しようという考えでこの制度が生まれました。無農薬野菜は普通に買うと高いですし、何よりも味が本当に美味しいんですよね。多くの社員が喜んでいます。

また、「TOUCH THE ART」に関する制度として、「芸術給」があります。これは文化芸術に触れる費用を月3万円まで会社が負担する制度です。

アーティストやクリエイターの作品、美術館・個展の入場料、映画や音楽ライブのチケット代などが対象です。最近では、ファッションデザイナーを応援する目的で、服などのファッションアイテムを購入する際にも使えるようになりました。毎月9割ほどの社員が使っている、最も喜ばれている制度です。

社内で使用しているOSIROシステムのキャプチャ画面
▲「芸術給」を利用した社員のレポート

石田さん

芸術給にはルールがありまして、制度を利用したらレポートを投稿するようにしています。投稿にはOSIROのシステムを使っていて、誰が何に使ったのか、何に興味があるのか、どんな楽しみ方をしたのかを共有しているんです。

例えば、メンバーにはアート好きが多く、美術展や個展に行く人も多くいます。あるメンバーのレポートをきっかけに他のメンバーがその個展にいったり、また、メンバー同士で映画館にいくなどの交流もよく生まれています。福利厚生が社員同士の交流を生むだけでなく、アーティスト支援というミッションにも直接つながっているため、弊社を表す代表的な制度だと思っています。

編集部

芸術給の制度は仕事にもプラスになっているのでしょうか?

石田さん

とてもプラスになっていると思います。社員同士がお互いの趣味嗜好を知り、交流を深めるきっかけになっているのはたしかです。芸術給のレポートが話しのきっかけになったり、そうしたことを重ねて、部署や世代を超えてもお互いに話しやすい環境が作り出せていると思います。

社内コミュニケーションの活性化:同僚の価値観を知る「ダイアローグランチ」

談笑するオシロ株式会社の社員たち

編集部

他にも、コアバリューを反映させているような制度がございましたら教えてください。

石田さん

「DIALOGUE BASE」の関連として、「ダイアローグランチ」があります。これは、月に一回、全社員がランダムに組まれた二人一組のペアでランチに行くという制度です。

「相手の価値観を知る」を目的に、ダイアローグ(対話)をしながらランチをします。例えば、「今までで一番高価な買い物は何でしたか?」「あなたの一番強いこだわりは何ですか?」といったようなお題が過去にありました。

また、「ダイアローグナイト」という、社員同士の飲み会費用を月3,000円まで会社が負担する制度もあります。対話することが目的のため、3人を上限にしています。他にも、月曜日の朝に4〜5人のグループを組んで10分間の雑談タイムを設けたりもしています。

編集部

こういった取り組みは、どのような効果をもたらしているのでしょうか?

石田さん

普段から部署の壁を超えてコミュニケーションをとっておくことで、部署を横断する業務が発生したときにも話がしやすくなる効果があります。私たちは日々正解のないことに取り組んでいるため、ちょっとした相談ができる関係性はとても重要だと考えています。

クリエイティブやマーケティングなど経歴多彩なオシロのメンバー

談笑するオシロ株式会社の社員たち

編集部

オシロの社員の皆さんには、どのような経歴を持った方がいるのでしょうか?

石田さん

専門分野やバックグラウンドは本当にさまざまですね。TV業界のクリエイティブ職から入社した人やブランド力が高い企業の広報マーケティング経験者もいれば、OSIROのあるコミュニティメンバーだったことから入社した人もいますね。

また、挑戦するマインドさえあれば、未経験からでもチャレンジができる環境も用意しています。1人目社員であるエンジニアは、未経験から独学でエンジニアリングを学び、OSIROをゼロから開発しました。今では最も技術力の高いリードエンジニアになっています。

編集部

どのような理由で入社される方が多いのですか?

石田さん

ミッションに共感し、「アーティストやクリエイターを支援していきたい」という思いを持って入社する社員が多いですね。

また、「オンラインコミュニティの可能性を追求したい」という想いで入社している社員も多くいます。「元エンドユーザーの視点で、OSIROの魅力や面白さをより磨いていきたい」「マーケティングの経験をオンラインコミュニティの分析に活かしたい」といった話も聞きます。

前例や正解がない仕事に果敢に挑む「チャレンジ精神」の持ち主が活躍

眺めの良いオシロ株式会社のオフィスで働く社員たち

編集部

どのような素養を持った方が活躍しているのでしょうか?

石田さん

チャレンジ精神を持っている人が活躍しています。活性化が強みのコミュニティはまだそこまで多くないので、私たちは前例や正解がない仕事に取り組んでいます。

そこでは、「どんな手が有効なのか」「どの方向を目指していけばいいのか」といったことを自分で考え提案し、他のメンバーを巻き込んでいくような力が求められます。

編集部

性格で言うと、どのようなタイプの方が多いですか?

石田さん

外部の方々からは「みんな人がいい」「雰囲気がいい」といったお声をよくいただきます。

例えば、社内でメンバーに相談を持ちかけると、誰もが親身に受け止めます。セールスの部署であれば、ある社員が「お客様のニーズに応えるためにはどうすればいいか?」といった相談に対して、「それならこういうことを1回やってみたらどうかな」と丁寧に答えたりするシーンをよくみかけます。

また、ビジネスサイドの社員がエンジニアに相談を持ちかけた際には、エンジニアは自身の仕事が忙しかったとしても一度手を止め、丁寧に応じている印象がありますね。

月10回の社内イベントで社員の成長を促すオシロのカルチャー

勉強会に集まるオシロ株式会社の社員たち

編集部

御社の社風の特徴を教えていただけますか?

石田さん

社員一人ひとりの成長を大事にしています。代表的な取り組みとしては、月10回程度のペースで社内イベントが開催されています。業務時間内に開催する勉強会もあれば、終業後に特定のトピックについて興味を持っている人同士で集まる小規模なものもあります。

最近では業務の成功事例を共有したり、型を学ぶテーマの勉強会がありました。専門的な話であれば、例えばセールスで「契約数を上げるためにどんな行動をしたか」「サービス解約の理由は?」といった成功・失敗事例を積極的にシェアするものもあります。

また、非常に多様なOSIROの機能を理解するために、社歴の長いメンバーが新しいメンバーに対して機能理解を深める機会も設けています。

毎朝10分の清掃を実施。清掃を通じて美意識とプロフェッショナル力を磨く

オシロ株式会社の社内

編集部

ほかにも、御社ならではの特徴的なカルチャーがございましたらお聞かせください。

石田さん

美意識と「プロフェッショナル」といった価値観を大切にしています。プロフェッショナルとして、支給されたパソコンなどの備品はもちろん、自分たちが毎日使うオフィスを自分たちできれいに保つようにしています。

毎朝9時から10分間は、全員で清掃を行います。オフィスはお客様など外部の方をお迎えする場所でもあるので、お客様にとって心地のいい空間を保つことはもちろん、自分たちが心地よく集中して業務に取り組めるか、といった視点を養うことにもつながっています。

素直さやポジティブさを備えた人材を歓迎

談笑するオシロ株式会社の社員たち

編集部

御社の採用では、どのようなことを大事にされていますか?

石田さん

創業以来ずっと大事にしている採用基準は、「配慮・素直さ・情熱があるかどうか?」です。

オシロではスキルや才能だけを重視するのではなく、人柄や人間性も大切に考えています。スタートアップは困難なことだらけなので、大変なことでも一緒に乗り越えていきたいと思える関係性を作れるかは重要です。ものごとに打ち込みやすい情熱があるかも大事ですし、また、素直さは個人が成長する上で重要な要素であり、個人が成長するからこそ会社が成長すると考えているため重要な要素と捉えています。

「配慮・素直さ・情熱」を持ち合わせた方に出会えるように、私たち自身も人間性を高めるように努力し続けたいと思っています。そして、わたしたちに関心を持っていただく方にも「仲間になりたい」と思っていただけるような組織であり続けることも常に心がけています。

オシロからのメッセージ

オシロ株式会社社長室室長の石田さん

編集部

それでは最後に、この記事をご覧になっている読者の方に向けてメッセージをお願いします。

石田さん

弊社は創業7年目(2024年10月現在)の若い会社です。大きな高みを目指して日々新たな挑戦があるため、大きな裁量をもって未経験なことでもチャレンジできる機会が多くあります。

事業を大きく成長させていくためにも、会社のカルチャーも一緒に作っていくんだという気概をお持ちの方と一緒に仕事ができたら嬉しく思います。仲間とともに成長を目指し、周りを巻き込んでチャレンジし続ける姿勢を持った方からのご応募をお待ちしています!

編集部

御社のユニークな制度や取り組みが非常に印象的でした。また、事業全体を通してミッション・ビジョンが深く浸透し、社員さんのマインドにも根付いている様子を感じました。本日はありがとうございました!

この記事のまとめ

組織構成
  • 「アーティストやクリエイターを支援したい」という思いを持つ社員が多い
  • クリエイティブ業界出身者やマーケティング経験者など経歴は多彩
福利厚生
  • 週1回無農薬野菜を社員に支給する「野菜給」
  • 芸術文化体験を月3万円まで補助する「芸術給」
  • 社員同士の飲み会費用を月3千円まで補助する「ダイアローグナイト」
カルチャー
  • 月10回程度の社内イベントが毎月開催され、ともに学び合う文化が醸成
  • 美意識を重視し、毎朝10分間の清掃活動を実施
求める人材
  • チャレンジ精神がある人
  • 素直さ、ものごとに打ち込む情熱、他者への配慮を持つ人

オシロ株式会社の基本情報

住所 渋谷区渋谷1-3-3 ヒューリック青山第二ビル 8階
事業内容
  • コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」の開発
  • 「OSIRO」を利用したサイトの企画、制作、運用、管理
設立 2017年1月
働き方 オフィス勤務(エンジニアのみ週2日リモートワーク)
公式ページ https://osiro.it/
採用ページ https://osiro.it/company/recruit
募集職種
  • セールス
  • カスタマーサクセス
  • WebEBアプリケーションエンジニア
  • PM
  • リードデザイナー
  • 経理