ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、「ペットを家族として愛せる世界へ。」というミッションのもと、保護犬猫マッチングサイト『OMUSUBI』などを展開する株式会社PETOKOTOにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
PETOKOTO(ペトコト)は、ペットと共に働ける職場環境を整備し、週1回の出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッド型勤務を導入。ワークライフバランスを重視した働き方で、社員一人ひとりの挑戦を支援しています。
今回は同社のペットもメンバーの一員として尊重する職場環境の魅力や具体的な働き方について、代表取締役社長の大久保さんにお話を伺いました。
「ペットを家族として愛せる世界」の実現を目指すPETOKOTO
▲大久保さんの愛犬で元保護犬、ウォルシュ・コーギーのコルクちゃん。「PETOKOTO FOODS」開発のきっかけに
編集部
まずはPETOKOTOを立ち上げられた経緯をご紹介いただけますか?
大久保さん
もともとは在学中にロンドンのユニクロでマーケティングに携わった経験を活かし、グリー株式会社でグローバル採用マーケティングなどの業務に従事していました。その頃にプライベートでペットと触れ合う機会があり、日本での殺処分問題やペットビジネスのデジタル化の遅れなどの問題を解決したいと考えたことをきっかけに、2015年にPETOKOTOを起業しました。
編集部
御社の事業内容についても簡単にご説明ください。
大久保さん
当社で展開する事業は大きく3つです。1つ目が審査制の保護犬猫マッチングサイト『OMUSUBI』で、保護犬・猫をお迎えしたい方と保護団体のマッチングを行っています。掲載する保護団体の審査を行うことで信頼性を担保しているのが強みで、子犬や子猫だけでなく譲渡のハードルが高いシニア犬の譲渡実績が豊富なのも特徴です。
2つ目がフレッシュペットフード『PETOKOTO FOODS』です。私自身“コルク”という名前の保護犬を飼っており、コルクに「エサ」ではなく「ご飯」と呼べるような良質なものを与えたいと思ったことからこのフードが生まれました。
3つ目がペットライフメディア『PETOKOTO MEDIA』です。昨今ではSNSなどを通じてさまざまな情報を得ることできますが、同時に誤情報も多く流布されています。飼い主に新鮮で正しいペットの情報を提供できるよう、獣医師やドッグトレーナーなどペットの専門家監修のコンテンツを揃えています。
当社の事業に特徴的なのが、データやテクノロジーの活用を積極的に行っている点です。例えば『OMUSUBI』では蓄積されたデータを活用した「相性度診断」のコンテンツを提供しています。『PETOKOTO FOODS』では独自のアルゴリズムを用いて一匹一匹に最適なカロリーを算出しており、公式サイトで「無料フード診断」の形で提供しています。中長期的には、ペットの行動データから最適な暮らしの提案を行うデータプラットフォームの構築も思い描いています。
犬猫が苦手だった自身の経験から、“輪の外を想像する”価値観を重視
編集部
PETOKOTOのミッションや目指す方向性、会社全体で大切にしている価値観を教えてください。
大久保さん
「ペットを家族として愛せる世界へ。」というのが当社のミッションです。日本では少子高齢化、家族構成の変化を背景に、現在では子どもの数よりもペット飼育数の方が多いとされるほどペットを飼う家庭が増加しています。
ペットを「家族」として大切に扱う価値観が浸透している一方で、欧米と比べて日本ではまだまだペットビジネスに多くの課題を残しているのが現状です。だからこそペットが幸せな一生を送るためのサービスや情報を提供し、人が動物と共に生きる社会を実現するのが当社の目標です。
そのために会社として大切にしているのが、「短い命に届けよう」「ペットを愛するプロでいよう」「輪の外も想像しよう」という3つの行動指針です。特に重視しているのは「輪の外も想像しよう」の考えです。世の中には動物が苦手な方、アレルギーを持つ方もいます。実は私自身、もともと犬や猫が苦手だったんですよ。本当にペットを愛せる世界、持続可能なサービスをつくっていくために、ペットが好きな人だけでなくさまざまな立場の人に配慮し、すべての命を尊重し合えるようなサービスを展開していけたらと思っています。
編集部
「輪の外を想像する」という価値観を反映した具体的な取り組みはありますか?
大久保さん
例えばJR東日本と提携して行ったペットツーリズム開発の例があります。公共交通を使ったペットとのお出かけ体験の向上に取り組む一方で、ペットが苦手な方の不快感やアレルギーなどの不安要素も明確にするために、新幹線での動物アレルギーの実証実験を行いました。これは輪の外にいる人々を想像した、当社ならではの取り組み例といえるでしょう。
またペットライフメディア『PETOKOTO MEDIA』でも、輪の外を意識した情報発信を心がけています。例えば愛犬とのアウトドアに関する特集では、動物が嫌いな人への配慮の観点から、マナーやしつけに関する情報発信も盛り込んでいます。
ペットもメンバーの一員。ペットと共に働ける充実の職場環境
編集部
御社はペットフレンドリーな職場環境が特徴的とのことですが、具体的にご紹介いただけますか?
大久保さん
ほぼ全員が猫や犬と一緒に暮らしており、会社としても犬や猫もチームの一員であるという考えを持っています。以前はペット同伴で出社できるペットフレンドリーオフィスも構えていたのですが、ペットが安心できる自宅環境で共に過ごしながら働くのが最適だとの考えから、現在はリモートと出社を組み合わせたハイブリッド型の働き方にシフトしました。
週に1回オフィスに集まってミーティングやコミュニケーションを行い、それ以外では自宅でペットとともに生産性高く働いてもらっています。残業時間も月に10時間から20時間程度で、メリハリを持ってペットと暮らせるワークライフバランスを実現しています。
また一般的な企業の場合、ペットに関することでの休暇取得がしづらいというイメージがありますが、当社ではペットは“一親等扱い”で、愛犬や愛猫の体調が悪いときや出産に立ち会うという理由があれば当然のように休暇を取得できます。亡くなってしまったときは、忌引き休暇の扱いになるのも当社ならではの特徴です。
編集部
ペットを通じた社員同士の交流も盛んなのでしょうか。
大久保さん
普段からSlackでそれぞれのペットの成長の様子などを情報交換し合っています。また忘年会など全社イベントは、ペット連れで参加できる場所で開催することが多いです。希望制で愛犬とのキャンプを行ったこともありますよ。ペットという共通の話題があることで、会社全体のコミュニケーションが活発になっているなと感じますね。
フラットな組織で、社員発のアイデアを積極的に実現
編集部
御社の組織についても伺いたいのですが、どのような特徴を持つメンバーが集まっていらっしゃるのでしょうか。
大久保さん
前職はさまざまですが、ペットと暮らしていて、当社のミッションに共感してジョインしてくれたメンバーが大半です。ペットを取り巻く多くの社会課題の解決に強い思いを持って、さまざまなことに挑戦してくれています。
編集部
実際に社員の挑戦機会も多いのですか?
大久保さん
はい。当社ではメンバーに裁量を持って任せる風土があり、自分自身で創意工夫しながら経験を積んでいける環境があります。
またフラットな組織体制も特徴的で、社員からのボトムアップの事業に関するアイデアも歓迎しています。例えば、2024年末にはInstagramでシェアするだけで寄付ができる「保護犬猫クリスマスチャリティプログラム」を実施したのですが、これも社員のアイデアから生まれたものなんです。
社員の挑戦を後押しするために行っているのが、会社情報の開示です。当社では社員個人の評価や給与の情報以外、すべての会社情報をメンバーにオープンしています。そこから自発的に情報を受け取って新たなアイデアにつなげていく、そんな主体的な姿勢を持つ社員を性別や年齢に関わらず評価しています。
若手が活躍する組織。入社1年でサービスを日本一の規模に成長させた事例も
編集部
具体的な社員の皆さんの活躍エピソードを教えていただけますか?
大久保さん
インターンから新卒第1号として当社に入社し、審査制マッチングサイト『OMUSUBI』の事業責任者として活躍している女性社員が象徴的です。
2016年のサービス開始当初は掲載団体も少なく苦戦していた『OMUSUBI』ですが、2018年に入社したこの社員は地道な機能改善と保護団体様との丁寧なコミュニケーションを重ね、わずか1年で審査制マッチングサイト日本1位の規模まで導きました。現在は執行役員として、事業横断のマーケティング戦略も担当しています。
この社員に特徴的なのが、会社ミッションと事業の方向性への理解の深さです。オープンにしている会社情報をキャッチした上でサービス成長のための本質をつかみ、さらにそれを役員と密にコミュニケーションを取ってすり合わせながら着実に進める力があります。まさにオープンでフラットな組織体制の中で活躍する社員の好例といえるでしょう。
編集部
その他の社員の方の事例もぜひ伺いたいです。
大久保さん
カスタマーサクセス部門に所属する女性メンバーも、印象的な活躍をする社員の1人です。彼女は以前にAppleやBuyma(株式会社エニグモが運営)でお客様のサポート業務を担当していて、デジタルを介した接客経験を活かしてくれています。
SNS運用を1から担当。実業務に関わり成長とやりがいを実感できるインターン
編集部
インターンについても伺います。現在何名程度のインターン生がいらっしゃるのでしょうか。
大久保さん
現在は大学1年生から大学院1年生までの学生5名が働いています。芸術系大学の学生から獣医学部の学生まで、さまざまな専門分野を学ぶ学生が活躍してくれています。
編集部
インターンではどのような仕事に従事できるのですか?
大久保さん
芸術系大学の学生は『OMUSUBI』のInstagramなど、SNSの運用を任せています。また獣医学部の学生はマーケティング分野で活躍してもらっています。社員とインターン生で特別に垣根を設けることなく、適性に合わせて仕事をお任せしているのが特徴です。
例えばSNS運用では投稿内容の企画から撮影、編集、発信、数値分析まですべてをお任せしているんですよ。企業アカウントの運用を企画段階から任される経験は、学生にとっても大きなやりがいになっていると思います。もちろんただ任せるだけでなく、企画段階では社員も相談に乗りながらサポートしています。
ミッションに共感し、積極的に挑戦できる人材を歓迎
編集部
最後に、PETOKOTOに興味を持った読者に向けてメッセージをお願いします。
大久保さん
PETOKOTOでは「ペットを家族として愛する世界」の実現に向け、将来的にはサービス領域を拡大し、ペットの一生に関われるようなサービスを提供していくことを目指しています。人間よりずっと命の短い犬や猫の幸せを支えていくために、スピード感と丁寧さ、そして思いやりを持って事業を展開しています。
そんな当社で活躍していただく上で、具体的なスキルや前職での経験、年齢や性別はまったく関係ありませんし、ペットの飼い主であることも必須条件ではありません。当社のミッションに共感し、俯瞰的な視点を持って物事の本質を見抜き、積極的に挑戦していける人材を求めています。少しでも当社の事業が気になった方は、ぜひお問い合わせいただけると嬉しいです。
編集部
大久保さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
この記事のまとめ
事業の概要 |
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企業文化 |
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組織体制・風土 |
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働き方の特徴 |
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求める人材像 |
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株式会社PETOKOTOの基本情報
住所 | 東京都渋谷区桜丘町23-3篠田ビル3階 |
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事業内容 | ペットに関わるインターネット関連サービス |
設立 | 2015年3月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
公式ページ | https://corp.petokoto.com/ |
採用ページ | https://www.wantedly.com/companies/syrup |
募集職種 |
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