ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社PFUにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社PFU(ピーエフユー)は、システム開発やクラウドインフラの構築など多様な技術領域でITサービスを提供しています。新たな技術分野にも積極的にチャレンジしており、さまざまな専門分野を持つエンジニアがチームワークを発揮して開発を行っています。
そんな同社では、リコーグループ子会社としてのネットワークも活かした充実したスキルアップやキャリア支援制度があるのが特徴です。また健康経営の実践やワークライフバランスを推進しており、社員一人ひとりの働きやすい環境に向けた仕組みを整えています。
今回は株式会社PFUの働き方や社風について、人事統括部の北村さん、開発部門で活躍する副島さん、土江さんにお話を聞かせていただきました。
※役職・所属は取材時のものとなります。
エンジニアとして新しい技術分野、幅広いプロジェクトに携われる環境
編集部
最初にエンジニアのテーマについて伺います。エンジニアとして勤務されている副島さんと土江さんのご経歴、現在のお仕事内容を簡単に教えてください。
副島さん
私は社会人歴27年で、前職のシステム開発の現場で23年ほど勤めた後、4年前にPFUに中途入社しました。現在はIM事業部第二システム部でマネージャーを務めています。
業務内容としては、顧客の業務システム開発・保守が主な仕事です。部署内では業種単位でチームが分かれており、私は損保系のお客様を担当しています。
▲第二システム部でマネージャーを務める副島さん
土江さん
私は新卒入社で、7年目を迎えています。現在はインフラ側のSEとして、特にクラウド系の基盤を担当しています。パブリッククラウドを活用した顧客のシステムの設計・構築が主な業務です。クラウドを活用した比較的短期のプロジェクトがメインで、業種を問わずさまざまなお客様とやり取りをしています。
▲新卒でジョインし、クラウドを活用したシステム構築を担当する土江さん
編集部
PFUならではのSEの仕事の魅力はどういった点にあると思われますか?
副島さん
案件の幅が広く、SEとしてどんどん新しいことに挑戦できる点が大きな魅力です。私自身、もっと新しい技術や分野にチャレンジしたいと考えて転職を決意しました。実際PFUに入社してさまざまな新しい案件、技術にチャレンジできています。
具体的には、AWSやAzureなどのクラウドコンピュータサービス、ローコード開発ツール、AI-OCRといったプラットフォーム/サービスを活用したプロジェクトに参加しました。
土江さん
私は、パブリッククラウド(AWS,Azure)上のアーキテクト設計やIaC(Infrastructure as Code)を用いた環境構築などをこれまで手掛けてきました。
当社は、新しい技術にチャレンジできることはもちろん、さまざまな顧客、規模のプロジェクトの運営を実践の中で学べる点も魅力です。技術の習得やプロジェクト管理など、SEとして幅広い経験値を積める環境があると思います。
また企業によっては分業制のところもありますが、PFUでは要件定義から開発まで一貫して携われます。新卒の視点からみても、まだ自分にどのような適性があるのかが分からない中で幅広い選択肢があるのは、成長可能性を広げる点でとても魅力的だと思います。
専門分野を活かしたチームワークでの開発がスキルアップにつながる
編集部
仕事をする中で特にやりがいを感じる瞬間はありますか?
土江さん
会社全体に、若手であっても新しいことを任せてもらえるカルチャーがあり、さまざまなチャレンジができることにやりがいを感じています。
例えば、最近初めてプロジェクトリーダーを任せていただきました。アプリケーションの基盤となるものをクラウド上に構築するような案件なのですが、それを2つ並行して進めるという新たなチャレンジで、とてもやりがいを感じながら進めています。
編集部
周囲からのサポート体制はいかがでしょうか。
土江さん
私の部署では毎日チームで「朝会」を行っており、そこで技術的な相談やプロジェクトでの困り事を相談できています。リーダーとしてのプロジェクトの進め方も経験豊富な先輩社員にアドバイスいただけたため、とても心強かったですね。
副島さん
自部署に限らず、チームで協力しながらプロジェクトを進めていけるのがPFUの特徴です。自分たちの経験やスキルが足りない場合には他部署のメンバーが積極的に応援に入ってくれますし、それぞれの専門分野を活かしてアドバイスを受けられる場面が多くあります。皆それぞれの案件を持ちながらも、プロジェクトの状況や緊急性を理解した上で優先的にサポートしてくれます。
土江さん
熟練の技術者からレビューを受けられるのもありがたいですね。チームワークを活かしてプロジェクトを進める中で自身のスキルアップを実感できています。
社内・社外での多彩な学習機会。PFUの手厚いスキルアップ支援
編集部
御社ではスキルアップやキャリア支援に力を入れられているとのことですが、具体的にどのような制度があるのかを教えていただけますか?
北村さん
学習プラットフォーム「Udemy」での自己学習など、さまざまなスキルアップの機会を用意しており、社内外の研修を就業時間中に受講できる体制が整っています。一般的な企業と比べても教育予算はかなり高い水準で、当社としても力を入れているポイントです。
さらに資格取得支援が手厚いのも特徴です。会社が推奨する資格リストに基づいて新しい技術に関する資格を取得した社員には、奨励金を支給しています。
編集部
研修には、例えばどのようなものがあるのでしょうか。
北村さん
エンジニアの技術研修だけでなく、階層に合わせた人材研修など、かなり多彩な学びの機会があります。PFUの中だけでなくリコーの研修制度も活用できるため、リコー全体で進めている業務改善プロセスに関するDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI活用の研修は全社員が受けています。
編集部
土江さん、副島さんは実際にPFUのスキルアップ支援についてどのように感じていますか?
土江さん
「Udemy」はエンジニアとしての技術習得のためにとても役に立っています。また部内で月2回「部会」を実施しており、その中で資格取得のノウハウ共有を行っているため、学びを自分の中だけに留めず周囲に広げていける環境があるのも魅力です。
副島さん
私は現在マネージャーレイヤーとして経営関連の社外研修を受けています。実際に企業を訪れてフィールドワークを実施しながら、「現場」のセンシング、「経営者との対話」、「事業モデル」の解析を行うことで、変化の激しい環境における未来のシナリオ戦略を議論しています。
これまで経験してきたIT業界ではない企業の経営を考えるということで新しい学びを得ており、とても勉強になっています。
社内ポスティング制度やキャリア相談窓口の設置で、社員のキャリア可能性を広げる
編集部
特徴的なキャリア支援制度も教えていただけますか?
北村さん
毎月上長と1on1ミーティングを実施するのですが、そこでは働き方や業務に関することだけでなく、社員一人ひとりの将来のキャリアプランを話す場としても活用しています。さらに「キャリア相談室」を設置し、いつでもキャリア相談ができる環境を整えています。
もう1つ特徴的なのが、「社内ポスティング制度」です。社内求人に応募して違う職種にチャレンジできるというもので、当社で長く活躍していただくためにも、多様なキャリアパスを用意できたらという意図で導入しています。
実際に2,000人規模の会社である当社で年間30〜40名が活用し、部署異動を実現していますよ。人事部で20年のキャリアを重ねた社員がスキルアップを目的にポスティング制度を利用し、新規事業部の営業企画へ異動したという事例もあります。
ハイブリッドワーク・スーパーフレックスなど、裁量の大きい働き方
▲人材開発部採用課の北村さん
編集部
続いてワークライフバランスのテーマについて伺います。働きやすい環境づくりのための特徴的な制度や取り組みについて教えてください。
北村さん
最も特徴的なのが、個人の裁量大きく柔軟な働き方が可能な点です。職務内容によりますが多くの部署では出社と在宅を自由に選択できるとともに、コアタイムのないスーパーフレックス制度を取り入れています。子どものいる方は中抜けて迎えに行くなど、それぞれの事情に合わせて働ける環境があります。
土江さん
私は月1回程度の出社で、ほぼフルリモートです。通勤時間がないことで、多少残業があっても仕事が終わったらすぐプライベートに切り替えられるため、とてもメリットを感じています。
副島さん
私は現在毎日出社していますが、完全リモートで業務を遂行できるメンバーは週1回程度の出社で、プロジェクトの状況によって出社・リモートを使い分けできています。
スーパーフレックス制度に関しても、普段あまり意識することがないくらい自然に活用していますね。朝会などの決められた時間に合わせて各自が調整する形で運用しています。
▲出社は自由ながら、開放的で働きやすい環境が整ったオフィスも完備
制度を整えるだけでなく、利用を促す仕組みづくりにも工夫
編集部
御社では社員の方の有給消化率が高いと伺ったのですが、その点はいかがでしょうか。
北村さん
人事の方から3か月ごとの計画的な休暇取得を呼び掛けており、年間20日の有給休暇のうち平均15日程度の取得実績があります。働きやすさの制度が整っているだけでなく、きちんと運用されているのも当社の特徴ですね。
編集部
社員の皆さんに制度活用を促していく上で工夫されていることはありますか?
北村さん
出勤形態が多様となることでどうしても情報が行き届きにくくなったり、業務外の相談がしづらくなったりしてしまう面がありますよね。そのため当社では社内ポータルでの情報発信、相談窓口の設置による相談しやすい環境づくりを進めています。例えば社内ポータルでは、介護と仕事の両立支援として、具体的なモデルケースや制度の活用方法も発信しています。
「健康経営」をキーワードに独自施策を推進。ウォーキングイベントなども実施
編集部
その他にも、働きやすさに関する特徴的な取り組みがあれば教えてください。
北村さん
当社では健康経営をキーワードに、社員エンゲージメントを重視したさまざまな取り組みを行っています。上長と1on1などで定期的に社員の不安や不満、現在抱えている悩みを聞くことで、より働きやすい環境づくりにつなげています。
会社全体で行う施策以外に、各事業部で健康経営・ワークライフバランスに関する独自の取り組みを推進しているのも特徴的です。例えば健康増進とチームワーク醸成を目的に、ウォーキングやマラソンイベントなどを実施している部署もあります。
また、ある部署では社員がその日の体調を顔のマークで表示して共有するような専用のコミュニケーションツールを自分たちで開発して、メンバーの体調把握に活用しています。大規模な会社でありながら、各部署の自発的な取り組みを通じて温かみのある雰囲気が生まれているのも当社の魅力といえるでしょう。
実践的経験を通じて会社への理解を深めるインターンシップ
編集部
インターンシップの実施状況について教えていただけますか。
北村さん
新卒向けに、石川本社と横浜本社の2か所で夏季限定で5日間のインターンシップを実施しています。石川ではハードウェア・ソフトウェアの開発部門とサプライチェーンの購買部門、横浜ではSEと営業職で、各コース20名程度の学生を受け入れています。内容はドキュメントの自動化システムの構築や、クラウド、ネットワーク、セキュリティなど、実践的な課題が中心です。
編集部
参加するにあたって学部などの条件はありますか?
北村さん
関連学部の学生の参加が多いものの、未経験者も受け入れています。それぞれのレベルに応じたプログラムとサポート体制を整えているので、未経験であっても自信をつけて帰る学生が多いですね。もちろん経験者にとっても、より深い技術的知見を得られる機会となっています。
編集部
参加した学生さんからはどのような反応がありますか?
北村さん
SEというと実生活から離れた業務だと感じている学生も多いのですが、例えばセキュリティの内容であれば自身のパスワードの設定と関わっているなど、自分の身近な問題と結び付けて「勉強になった」と言ってもらうことが多いです。
また現場のエンジニア同士が技術的な議論を交わす様子を間近で見られることも、参加者には好評です。年齢の離れたエンジニア同士で協力して仕事をする会社の雰囲気も味わってもらえているのではないでしょうか。
編集部
インターンから入社につながるケースはありますか。
北村さん
インターン参加者の満足度は高く、内定率も高いです。技術への情熱や社風への共感が、入社の決め手になっているようです。
さまざまなことにチャレンジしながら長期的なキャリアを形成できるPFU
編集部
転職希望者へのメッセージをお願いできますでしょうか。
北村さん
PFUは長く働きやすい環境と、自己実現のためのチャレンジできるステージがある会社です。高い自由度の中でしっかりと業務経験を積んでいくことができます。「Udemy」での自己学習など自主性も重視しますが、一方で会社として個人の成長をしっかりと支援する体制も整えています。
長期的なキャリア形成を考えている方は、ぜひPFUにジョインしていただければと思います。
編集部
副島さん、土江さん、北村さん、本日はありがとうございました!
編集後記
この記事のまとめ
働き方の特徴 |
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キャリア開発支援 |
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プロジェクト特性 |
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社風・カルチャー |
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求める人物像 |
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株式会社PFUの基本情報
住所 | 本社:石川県かほく市宇野気ヌ98-2 横浜本社:神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5横浜アイマークプレイス |
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事業内容 | ・イメージドキュメント関連商品、産業・社会インフラ向け組込み用コンピューターの開発・提供 ・ITインフラの構築・運用支援サービス |
設立 | 1960年11月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社ルールなし) スーパーフレックス(コアタイムなし) |
公式ページ | https://www.pfu.ricoh.com/ |
採用ページ | https://www.pfu.ricoh.com/ recruit/ |
募集職種 | システムエンジニア |