企業の新しい働き方やカルチャーを伺い、採用時にその企業がどんなことを大切にしているのかを探っていく本企画。今回は、働き方を通じてIT業界を変えていくことをミッションに掲げる株式会社アールエンジンにインタビューしました。
株式会社アールエンジンとは
システム・アプリケーションの開発やITコンサルティング事業などを手掛ける株式会社アールエンジンは2021年創業の会社です。
会社名 | 株式会社アールエンジン |
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住所 | 東京都墨田区両国3-16-10 |
事業内容 | ・システム開発・ITコンサル支援 |
設立 | 2021年9月 |
公式ページ | https://r-engine.jp/ |
働き方 | リモートワーク |
株式会社アールエンジンが掲げるのは「自由正社員」という働き方です。2022年5月に経済産業省特許庁公認の商標として承認された「自由正社員」は、会社に属する社員として働くメリットと、フリーランス的な働き方の良さを融合したハイブリッドなワークスタイルです。
なぜ株式会社アールエンジンが自由正社員という働き方を導入したのか、その狙いや魅力、そして採用時に大切にしていることを伺いました。
ミッションは自分たちの働き方でIT業界を変えること
▲株式会社アールエンジンは「私たちの働き方で、IT業界を変えていく。」を会社のミッションに掲げている。(画像は会社HPより引用)
編集部
アールエンジンさんの業務やサービスについて、詳しくお聞かせください。
石塚さん
アールエンジンはSES(System Engineering Service)事業をメインとしている会社です。
SESとはクライアントの抱える課題や要望を、コンサルタントやエンジニアのスキルを提供することで解決していくサービスです。弊社で働く社員は一般的なSES会社と比較するとかなりめずらしく、ITコンサルタントとエンジニアが半々くらいで非常に優秀なメンバーが揃っています。
編集部
アールエンジンさんの掲げる経営ビジョンやミッションについて教えてください。
石塚さん
アールエンジンの企業ミッションは「私たちの働き方でIT業界を変えること」です。
一般的なIT系の会社はITの力でクライアント企業様が抱えている課題を解決することや、ITテクノロジーで世の中をより良くすることをミッションに掲げていますがアールエンジンは企業ミッションのスタンスが他と少し違います。
私たちは「自由正社員」という働き方を実践しながら、今までのIT業界になかった働き方を事業や会社経営を通じて社会に実装させていきたいと思っています。
IT業界に「自由正社員」という新しい働き方も広げていきたい
編集部
アールエンジンさんは「自由正社員」という働き方を提唱していますが、自由正社員とは一体どんな働き方なのでしょうか?
石塚さん
自由正社員とは、簡単に言えば正社員とフリーランスの働き方のいいところをハイブリッドで実現したワークスタイルです。
一般的に企業で働く正社員のいいところは、やはり安定性です。一方で、正社員となるとゼネラリストとして幅広い仕事を経験できる反面スペシャリストを目指しにくくなってしまいます。
仮に定年を迎えて会社という組織を離れたとき、他で働くスキルがなければ老後の支えは年金と貯蓄だけ。定年後の生活に不安が残ってしまいますよね。
ではフリーランスはどうかと考えてみると、どんな仕事をするか自分で取捨選択ができスペシャリストとしてスキルや経験を磨けるのがフリーランスの良いところ。また、自分に合った働き方も選べます。
その反面、営業や経理などの事務も自分でやらなければいけませんし、仕事を安定的に得るのはなかなか大変です。
そこで生まれたのが、正社員の安定性とフリーランスのような自由度の高い働き方を兼ね備えた自由正社員という働き方です。実際に、弊社で働く社員の多くがこのミッションに共感して応募してきてくれています。
編集部
とても面白いです。スペシャリストとしてエンジニア技術やITコンサルタントのスキルを磨きたいと考えている方にとっては理想的な環境ですね。
身に付けたいスキルや経験を伸ばせる「案件は自由選択」という働き方
編集部
アールエンジンさんで働く社員のみなさんは、どのようにスキルを身につけていらっしゃるのでしょうか?
石塚さん
アールエンジンでは、さまざまなクライアント案件の中から社員自身がやりたいものを自由に選べる仕組みを導入しています。
例えばWebメディアを運営する会社に勤務している場合、その会社が製造業向けのメディアだと、医療業界向けのメディア運営の経験を得るのってなかなか難しいことですよね。その点、アールエンジンはクライアント支援型の事業なので、案件さえあれば自分が身に付けたい仕事に手を挙げられます。
編集部
やりたい仕事が選べる働き方は、まさに今までのIT業界にないものですね。
石塚さん
おっしゃる通りです。企業に所属していると、やりたくない案件でも会社から言われたらやらざるを得ないことは多いですから。そこを変えていくのって面白いな、と思っています。
自分が伸ばしたいスキルや経験が得られる仕事を選べるので、目指すキャリアに合わせて経験を積め、未来の自分の強みにも繋げていけます。そんな働き方をアールエンジンでは広げていきたいですね。
編集部
勤務先の会社でやっていない仕事の経験を得たいと思ったら転職しか選択肢がないのが当たり前です。転職せずに、キャリア目標に合わせて経験を積んでいけるアールエンジンさんの働く環境は「働いてみたい!」と考える方が多そうですね。
採用面接から日々の業務まで全てリモート
▲アールエンジンさんは基本的にリモートワークだが、有志で声を掛け合い参加自由の交流会などを開催することもある。
編集部
アールエンジンさんでは、リモートワークも当たり前になっていると伺いました。その辺りを詳しくお聞かせください。
石塚さん
弊社では、お客さまから仕事をご依頼いただく際にも「基本的にリモート環境で仕事をさせていただく」ことをお伝えしています。というのも、アールエンジンは本社機能もリモートが基本だからです。
編集部
リモートワークを導入している会社の中には、定期的に出社しなければいけないところもあります。アールエンジンさんでは出社義務などもありますか?
石塚さん
本社への出社ルールというものはありません。そもそも、弊社では採用時からリモートです。入社時の面接から入社後の手続きなどの社内業務、もっと言えば退職の手続きも全てオンライン上で完結できるようになっています。「対面でやらなくてもできるのだから、わざわざ出社しなくてもいいよね」と考えています。
もちろん、クライアントワークなのでお客様のオフィスに足を運んで打ち合わせや作業をすることもありますが、あくまでもそれは例外的なことで、基本的にはリモートです。
私自身、採用面接をしていますが、実際に直接会ったことがある社員は半分程度です。弊社で働いてくれているメンバーは業務委託も含めると今40人程度で、業務委託の方はほとんど直接会ったことがないので、半分以上のメンバーには直接会ったことがない計算になります。
面接にしろ、打ち合わせにしろ「とりあえず1回会っておきましょうか」というのは、あまり意味がないと思っています。無駄な業務時間を割くよりも、効率化した方がみんなにとって良いですから。
編集部
採用面接から、というのには驚きました。社員の方の住んでいる地域もバラバラでしょうか?
石塚さん
そうですね。クラウドワーカーさんや業務委託で仕事をしてくださっている方も含めると、北は北海道、南は福岡から働いてくれています。
オンラインでも積極的に会話を促すカルチャー
編集部
日常的な社内コミュニケーションは、主にどんなツールを使っていますか?
石塚さん
弊社ではSlackというチャットツールを使っています。会社側からの発信も社員同士のコミュニケーションも主にテキストでやり取りをしています。
特徴的なのは、メンバーがSlack上で音声会話ができるSlackハドルミーティング(以下、ハドル)という機能を頻繁に使っているところです。社内ルールで、ハドルをするときはわざわざ「今ハドルをかけてもいいですか?」と聞かなくてもよいとしていて、カジュアルにコミュニケーションが取れる環境にしています。
編集部
業務は効率化しつつも、仕事をする上でのコミュニケーションはとりやすい環境になっているのですね。とても理想的です。
石塚さん
そうですね。リモートワークとなるとどうしてもコミュニケーションが形式的だったり、冷たくなったりしがちですから、その辺りは意識的に仕組みを設計しています。
平均残業時間は月7時間未満!アンチブラックな働き方
編集部
とても社内の体制や業務の仕組みが効率化されているなという印象を受けました。そこでぜひお伺いしたいのですが、社員の皆さんの残業時間などはどのくらいでしょうか?
石塚さん
社内で調査してみると、だいたい月の平均残業時間は7時間未満です。業界としてはかなり少ない方ではないでしょうか。
編集部
そうですね。残業月7時間未満は驚異的です。実現するとなると、かなり働いている時間の生産性の高さも重要になりますが、何か工夫されているところはありますか?
石塚さん
自慢になってしまうかもしれませんが、そもそも弊社で働いている社員は同業他社と比べて優秀だという前提があります。一人ひとりのパフォーマンスが高いので、残業しなくても業務がこなせてしまうというのが第一にあります。それに加えてバックオフィスメンバーには国家資格などを持った優秀な方々を揃えており、管理体制がしっかり整っていることも要因です。
先ほどもお話しした通り、アールエンジンでは案件を自分で選べる自由度の高さや、フルリモートの仕事環境を整えています。その代わり「パフォーマンスは出してね」というのは社員にお願いしています。採用時にも、その点は必ず伝えていますね。
編集部
自由を担保するための責任がある、ということを社員のみなさん一人ひとりが自覚していらっしゃるのですね。その点はとてもフリーランス的なマインドの方が多いのかな、と感じました。
石塚さん
フリーランス的な考え方をしているメンバーが多いというのはアールエンジンの一つのカルチャーかもしれません。社内の評価や給与基準もとてもシンプルです。「手がけている案件の売り上げがこのくらいだから、給与はこのくらいだね」とわかりやすい評価設定軸を設けています。
編集部
わかりやすい評価軸になっていることが、社員の方のモチベーション維持にもつながっているのですね。
一番大事なのは「ルールの下に対等で、価値観を尊重できること」
編集部
アールエンジンさんで働く社員のみなさんは、どんな方が多いですか?
石塚さん
1つ共通点を挙げるなら「最低限のルールを守れる人」かもしれません。社内ルールは少ないですが、最低限のルールはあります。組織である以上、1人がルール違反をするだけで全体に損害が生じてしまいます。これは避けなければなりません。
今いる人は全員、自分の理想を素で話せて、最低限の組織ルールを守れる方ですね。逆に成長意欲やチャレンジ精神が強くなくても、ルールを守ってパフォーマンスをコンスタントに出せるなら全然大丈夫です。各々の価値観を尊重できるのも、自由正社員というカルチャーの面白い所だと思ってます。
編集部
自由正社員という働き方を導入しているからこそ、フリーランスのように自律ある働き方や考え方ができる方が多いのですね。
「自由正社員って面白そう」という方にはドアを叩いてほしい
編集部
最後に、アールエンジンさんに興味を持っている求職者の方へ向けて、メッセージをお願いします。
石塚さん
自由正社員は、仕事が効率化できて自分が自由に使える時間が増える働き方です。
好きなことをできる時間が増えれば、自分自身の可能性を広げるチャンスにつながります。趣味や家族に使う時間も増やせますし、スキルを磨く時間に充てるのもいいですし、起業や新しいサービスを作る時間に使うこともできるようになります。
正社員として生活を安定させて収入面の心配から自由になり、会社に属することで仲間とのつながりを感じながら、フリーランスのように自由に働ける未来に「面白そう」と思ったら、まずは気軽に採用ページからご応募ください!
編集部
本日は貴重な話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
■取材協力
アールエンジン株式会社:https://r-engine.jp/
採用ページ:https://r-engine.jp/careers